何の罰ゲームか、先週末「ゲド戦記」を見に行く羽目に。
仕方がないので感想記事でも書いてネタにしてみよう。
世間様ではボロクソに叩かれてるみたいですが、頑張ればとっても楽しめるいい映画でした。
【ゲド戦記の見所その1】
クライマックスの注目シーンは、
「老衰で今まさに他界しそうな老人に対し、『不死なんていらない!』と叫ぶ不死の女の子」。
テルー:
「死を恐れるのは生きることを恐れることだ!」
若さとエネルギーに満ち溢れた人間超越者さまから放たれる、この台詞。
とてもとても説得力がありますね。
そりゃ、お前さんは死なんて怖くないだろうさ。だって死なないんだもん。
そして、そんな彼女の前で、救いも安らぎもなく醜く死んでいく老人。
そうです。生きることに執着するのはいけないことなのです。
さすが、不死の少女の言う言葉は重みが違う。
【ゲド戦記の見所その2】
CMや映画冒頭で出てくる「疫病の蔓延」。
羊や牛がばたばたと死に、幼い子供たちにも被害が出てるとか。
とても大変な状況ですが、でも大丈夫。
テルー:
「死を恐れるのは生きることを恐れることだ!」
羊が死ぬのを恐れるのは、つまり、羊が生きることを恐れるのと同じことなんです。
そんな瑣末に拘っていてはいけないのです。全ては心の持ち様!
ヒロインさまの台詞によって、上述の問題は一瞬にして解決。良かったね。
【ゲド戦記の見所その3】
同じく、クライマックスでの台詞。
テルー:
「影は立ち去れ!」
言葉とともに、ラスボスを一蹴。
でも、彼女の横には、影の象徴のようなアレンくんの姿が。
これはどういうことだ。
ついさっきまで「死や不安を受け入れろ」的なことを言って誘惑していたのは何だったのか。
それとも、「ちょっと優しくしてあげたけど、本当はあんたのことも嫌い」という婉曲表現なのか。
超越者さまのおっしゃることは難しすぎる。
【ゲド戦記の見所その4】
タイミングよく入る音楽に胸が高鳴ることこの上なし。
はいっ、ここでBGMを大きくして!このシーンでは挿入歌!この直後、急に音を入れて観客の気を惹こうか!
一切奇をてらわず、予想通りのタイミングで入る音楽に、こみ上げる笑いが止まりません。
ちょっと演出家気分を味わえてお得です。
(同じ楽しみ方は、台詞やキャラの表情でも可)
それに、ここまで下手糞な挿入歌演出もいまどき逆に新鮮です。
きっと「さあ工夫の余地はどこにあるのかな?」という教材として使われることを想定してるんだ。
監督さんの素晴らしい思慮遠謀が胸を打ちます。
【ゲド戦記の見所その5】
スタッフロールで流れる「テルー 手嶌葵(新人)」の文字。
(新人)!
じゃあ、他の人間は声優のベテランなのか?そんな馬鹿な、だってこれジブリだし!
そもそもそれを言うなら、「監督 宮崎吾朗(新人)」と書くべきなのでは?
これは一体なんたることだ!
…と、スタッフロールを見ながら腹と頭を抱えていた。
まぁ、(新人)表記自体は、舞台劇とかじゃよくあることなんでそう珍しいものでもないですが、声優欄についてるのは斬新。
多分、この映画の最もオリジナリティのある部分。
【結論】:こんな人にお勧め
1.金を払ってストレスを抱え込むのが好きな人
2.時間を無駄に浪費することに喜びを見出す人
3.長時間椅子に座って、お尻を痛くするのが趣味の人
上記に該当しない人は、コアターゲットから外れてますので見に行くのを控えましょう。
【ゲド戦記の見所その0】
私の行った映画館では、本編前のCM枠で子供向け学習教材の宣伝が流れた。
CMのお子様:
「どうして光は屈折するの?」
どうしてだろう…?
どうして光は屈折するのだろう?
どうして人は屈折するのだろう?
君はまだ屈折していないのかな?
もしそうなら、どうかそのまま、真っ直ぐに育って欲しい。
「ゲド戦記」を見に行って、一番感銘を受けたのはこのCMだった。
仕方がないので感想記事でも書いてネタにしてみよう。
世間様ではボロクソに叩かれてるみたいですが、頑張ればとっても楽しめるいい映画でした。
【ゲド戦記の見所その1】
クライマックスの注目シーンは、
「老衰で今まさに他界しそうな老人に対し、『不死なんていらない!』と叫ぶ不死の女の子」。
テルー:
「死を恐れるのは生きることを恐れることだ!」
若さとエネルギーに満ち溢れた人間超越者さまから放たれる、この台詞。
とてもとても説得力がありますね。
そりゃ、お前さんは死なんて怖くないだろうさ。だって死なないんだもん。
そして、そんな彼女の前で、救いも安らぎもなく醜く死んでいく老人。
そうです。生きることに執着するのはいけないことなのです。
さすが、不死の少女の言う言葉は重みが違う。
【ゲド戦記の見所その2】
CMや映画冒頭で出てくる「疫病の蔓延」。
羊や牛がばたばたと死に、幼い子供たちにも被害が出てるとか。
とても大変な状況ですが、でも大丈夫。
テルー:
「死を恐れるのは生きることを恐れることだ!」
羊が死ぬのを恐れるのは、つまり、羊が生きることを恐れるのと同じことなんです。
そんな瑣末に拘っていてはいけないのです。全ては心の持ち様!
ヒロインさまの台詞によって、上述の問題は一瞬にして解決。良かったね。
【ゲド戦記の見所その3】
同じく、クライマックスでの台詞。
テルー:
「影は立ち去れ!」
言葉とともに、ラスボスを一蹴。
でも、彼女の横には、影の象徴のようなアレンくんの姿が。
これはどういうことだ。
ついさっきまで「死や不安を受け入れろ」的なことを言って誘惑していたのは何だったのか。
それとも、「ちょっと優しくしてあげたけど、本当はあんたのことも嫌い」という婉曲表現なのか。
超越者さまのおっしゃることは難しすぎる。
【ゲド戦記の見所その4】
タイミングよく入る音楽に胸が高鳴ることこの上なし。
はいっ、ここでBGMを大きくして!このシーンでは挿入歌!この直後、急に音を入れて観客の気を惹こうか!
一切奇をてらわず、予想通りのタイミングで入る音楽に、こみ上げる笑いが止まりません。
ちょっと演出家気分を味わえてお得です。
(同じ楽しみ方は、台詞やキャラの表情でも可)
それに、ここまで下手糞な挿入歌演出もいまどき逆に新鮮です。
きっと「さあ工夫の余地はどこにあるのかな?」という教材として使われることを想定してるんだ。
監督さんの素晴らしい思慮遠謀が胸を打ちます。
【ゲド戦記の見所その5】
スタッフロールで流れる「テルー 手嶌葵(新人)」の文字。
(新人)!
じゃあ、他の人間は声優のベテランなのか?そんな馬鹿な、だってこれジブリだし!
そもそもそれを言うなら、「監督 宮崎吾朗(新人)」と書くべきなのでは?
これは一体なんたることだ!
…と、スタッフロールを見ながら腹と頭を抱えていた。
まぁ、(新人)表記自体は、舞台劇とかじゃよくあることなんでそう珍しいものでもないですが、声優欄についてるのは斬新。
多分、この映画の最もオリジナリティのある部分。
【結論】:こんな人にお勧め
1.金を払ってストレスを抱え込むのが好きな人
2.時間を無駄に浪費することに喜びを見出す人
3.長時間椅子に座って、お尻を痛くするのが趣味の人
上記に該当しない人は、コアターゲットから外れてますので見に行くのを控えましょう。
(左画像) ゲド戦記・オリジナルサウンドトラック (右画像) ジグソーパズル ゲド戦記 [テルーとアレン] 300ピース |
【ゲド戦記の見所その0】
私の行った映画館では、本編前のCM枠で子供向け学習教材の宣伝が流れた。
CMのお子様:
「どうして光は屈折するの?」
どうしてだろう…?
どうして光は屈折するのだろう?
どうして人は屈折するのだろう?
君はまだ屈折していないのかな?
もしそうなら、どうかそのまま、真っ直ぐに育って欲しい。
「ゲド戦記」を見に行って、一番感銘を受けたのはこのCMだった。
恐れ入りました。ま~ぁ、そういう私も辛口批評記事でしたが(苦笑)、・・・大のジブリファン、お父さん助けて上げて!。
映画館まで足を運んだだけに、やっぱりどうしても批判になってしまいました。
これがテレビで何気なく見たとかなら、また評価も違ったかなーとも思いますけれど…。
伝えたいテーマありきで作ってるように見えますし、原作の選び方を間違ったんじゃないでしょうか…。
ご覧になったCM、本当に伝わってくるものがあるCMですね~。
これって本編よりも良いのでは?なーんてまた辛口です(汗)
ジブリのネームバリューでふらふら~っと見に行ってしまったのでした。
私も友人に誘われてフラっといった口です。まぁ、その後の話のネタにはなったんで、元は取れたかな、とも思いますけど…。
映画館CMは密かに楽しみにしてます。
テレビじゃなく、わざわざ館内で見る一番のメリットはこれだと思ってますw