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穴にハマったアリスたち

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(第12話)キミとアイドルプリキュア♪「プリルン大好き♡メロロンがやってきた!」感想

2025年04月30日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第12話)キミとアイドルプリキュア♪「プリルン大好き♡メロロンがやってきた!」感想

メロロンがやってきました。桃に乗って。
あとダークイーネ様も登場された。
1クールも終わり、事前に示唆されていた面子が揃ってきた。

ここまでを振り返るに、キミプリさんは良くも悪くも軽い感じで見てこれてます。
面白いけど熱中するという感じでもない。意識を占めないけど、つまらないのでもない。

まず一つには、まほプリ2とぶつかってるという背景はあるとは思う。
思い入れ補正に加えて、深夜の視聴体験や最終回までの一区切り、後夜祭を控えている等、インパクトはやっぱり強い。
ただそれを差し引いても、従来と比べて軽い気持ちで見られているように思う。

直近2作との比較でいえば、たとえば「兎組は追加戦士なのか」のようなのがないのは大きそう。
これは男子プリキュアの是非とはまた違う話で、何せ初回放送の前から追加戦士の話題が持ち上がり、最終局面までそれを引きずるのは視聴体験的には大きくマイナスだったと思う。
繰り返しますが、男子プリキュアの是非の問題ではない。デパプリでも早々にジェントルーに「はいはい追加戦士」との空気が作られたのは白けるものがあった。
また是非の問題ではないものの、「絶対に出すべき」と「絶対に出すな」の宗教戦争が背景にあるのも無視できないため、まぁどう転んでも面倒な感じだった。

今作では初手で「カイトは追加戦士ではない」が示されています。彼のカラーはOPによれば青。青は既にウインクがいるので、通例であれば追加戦士ではない。
サブでありそうな緑も、タナカーンで潰している徹底ぶりです。
(昨年、兎組が追加戦士説を支えた拠り所が、「オレンジがタイトルに含まれているから」とカラーを理由にしていたことに留意)

もちろん「と、ミスリードしておいて実は追加戦士」もなくはないのですが、そうなったらそれはそれで面白そう。
再三繰り返しますが、これは男子プリキュアの是非の問題ではなく、「本筋そっちのけで追加戦士騒動に気を取られるのはストレスになる」といった話なので、不意打ちを食らう分には別に構わない。

順当に考えればプリルン・メロロンが追加戦士と思われますが、なってもならなくても、特段の拘りはない人が多そう。
プリルンが、いまいち何を考えてるのか分からん謎の虚無を放ち、感情移入を阻止しているのもこのため…というのは考えすぎでしょうけど、「追加戦士でもどっちでも良い」のでストレスなく見られる。

敵側も即効で懐柔できかけており、ハラハラする要素は特にはない。
もっともあまりにもあっさりと篭絡出来すぎているので、さすがに一捻りはありそうな気はする。

登場人物たちも特段の課題は抱えていません。
おそらくは「他者に影響を受けて成長する」をテーマとして組み込んでいると思われるのですが、現時点では何か危惧する要素はない。
自立するとか、悪影響を受けるといった展開は予想できるものの、前作や前々作の「寿命で死ぬ」「ヒーローが実は悪」のような変な心配はない(※前作や前々作が悪いと言いたいのではない)。

以上から、良くも悪くも印象が薄い。

歴代の「能天気でストレスフリー」といわれがちなシリーズだと、たとえばスマプリは最初から「いつか来る終わり」が示唆されていました。トロプリも人魚の足問題からの「今いちばん大事なことをやる」の問題が見えていた。
それらと比べても、キミプリさんは奇妙に軽い。

端々で妙な気配はある。例えばダークイーネは「いいね」をしており、対象を全否定する名前ではない。「他者から学ぶ」テーマも踏まえると、悪いことを学んでしまい、史上初の悪落ちによる一時離脱(1,2話で解決せず1クールだとか引っ張るような)があるのかもしれない。
とはいえ現時点であれこれ考察まがいをするより、とりあえず呑気に見るのが正解なような番組構成になってる気がする。

今のところ一番ぶち上がったのは、第一話のOPで、アイドルさんが殴打をなさると判明した瞬間です。これに関しては歴代でも上位に来るインパクトだった。今後これを上回る何かがあることに期待。

なお最後に念の為繰り返しますが、つまらないと言いたいのではないです。
面白いし、ストレスなく見られるのは凄いし、中身が地味なのでもない。それがとても不思議だという話。

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(第11話)キミとアイドルプリキュア♪「Trio Dreams」感想

2025年04月20日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第11話)キミとアイドルプリキュア♪「Trio Dreams」感想

咲良さんが夢を探すお話。今後もED曲を兵器運用なさるんだろうか。

キミプリさんの今後の方針がまだはっきりしないのでかなりの勇み足というか、ほぼ無関係だろうなとは思いつつも、感じたことを書いてみる。
今回、夢探しの際に職業を軸に探していました。でもしっくりくるものがなく、「三人一緒で活動する」という内容重視のものが回答として提示された。

「大好きな歌うこと」
「誰かにキラッキランランになってもらうこと」
「それをウインクとキュンキュンと3人で」
「アイドルプリキュアとしてやっていくこと」

プリキュアさんは「女の子だって暴れたい」をコンセプトとして掲げています。
この「暴れる」は、幼児的には「外で活発に遊ぶ」「取っ組み合って遊ぶ」等々を直接的には指すのでしょうけど、拡張して「女性の社会進出」等にも置き換えられてる(参考:全プリキュア展や、15周年時のプロモーション動画)。
ただこれは、専業主婦を初めとした対外的な仕事に重きを置かない役割と相性が悪い。

夢探しにしても、昔であれば「お嫁さん(≒専業主婦)」が筆頭に挙がってもおかしくないのに、今だと厳しい。
言うまでもなく専業主婦だって「暴れたい」と本質的には矛盾しない。それこそ大昔からあるステロタイプな肝っ玉母ちゃんは自立して自分を通している。

また、そもそも生涯で一つの社会的立場にしか立たない人ばかりではない。
正社員→育休→時短→フルタイム→退職→パート→正社員等々のような働き方は当然ある。
これを「本当はバリバリに働いてキャリアアップしたかったのに、道を絶たれた」と決めつけるのは変。
望んでその道を選ぶ人も多数いる(ちなみに非正規雇用者の大半は望んで非正規を選んでる)。

これを職業を軸として夢語りしようとすると、かなり難しいです。
咲良さんの状況はこれに近いんじゃないかと思う。どの職に就くかは興味の本質ではなく、趣味の歌を唄いながら、周囲をキラッキランランにできるならそれで良い。

父母との会話も、聞きようによっては「実家暮らしの独身者が、これからも家族と共に過ごすよと発言した」流れを想起します。
既に働いているので職業は夢ではない(既にアイドル(プリキュア)だからアイドルになることは夢ではない)。今のまま大好きな家族と共に過ごすことが夢。
だけどもしもその機会が巡ってきたなら、新しい家庭を作ってそちらに軸足をうつす。そんな風にも聞こえる。

これは、家族という狭い世界から外に飛び出す…というのとはちょっとニュアンスが違うように思う。
咲良さんは「世界が狭い」キャラには見えない。そうではなく、新しい自分の家庭を作るようなイメージ。

シリーズ開始から22作品目。最初期の視聴者が現20代後半で、結婚や出産を経験する人が増えてくる背景にも合ってそう。
「かつてのプリキュアファンが親になり、玩具を買うかを決定する立場になる」というのはビジネス的に超重要なので、何某か意識しててもおかしくないはず。

本作で再三登場する「誰かの真似や影響を受けて成長する」要素は、親子関係にもろに当てはまります。
アイドルの解釈を「愛しの我が子はアイドル。うちの子は最高!と親から推されてる」とすると、「今はアイドルプリキュアをするのが夢」≒「子供時代を精一杯楽しむ」とも解釈できそうだし、そこから出てくる次のステップは「我が子を推す側に回る」です。今回の咲良父母の話しぶりとも合致しそう。

父母からの独立は「縁が離れる」ので、チョッキリ団の要素を含むのも気になります。
これに関しては上記の職業云々は抜きにしても、作中で言及されていますからクローズアップされてきそう。
縁を切ることで新たな世界が広がり、またそれによって切れた縁も違う形でより強くなるとかそんな感じ。
独立した子供が、孫ができてそれまでとは違う形で父母との仲が深まる…みたいな。

現時点ではどうとでもこじつけられる程度のことなので、漠然とした霞のままですが、取っ掛かりのようなものは見えてきた気がする。

※プリキュアは子供向け玩具番組なので、子をもつことを絶対的な正義として扱って問題ないと思ってます。
※男性の「男の子だってお姫様になれる」にまで言及すると文章が長くなるので省略します。

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(第10話)キミとアイドルプリキュア♪「CDデビュー!アイドルプリキュア!」感想

2025年04月19日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第10話)キミとアイドルプリキュア♪「CDデビュー!アイドルプリキュア!」感想

キミプリさんがCDデビューなされた。契約とか何とか難しいことは、優秀なるタナカーンに丸投げです。便利なお方だ。
タナカーンって名前からして適当感満載なところも含めて、かなり画期的なキャラクターだと思う。とりあえず全部彼に任せておけばお話が進められるし、彼自身は露骨に裏方要員なので悪目立ちもしない。優秀すぎる。

そのCD収録および後の握手会にて、紫雨さんは激しく緊張なさり、失敗を連発。
もともとダンスをやっていて、しかも本人の姿勢からしても緊張には強いはず。なのですけど、その真面目な姿勢がこの場合はマイナスに働いたと思われます。
憧れの先輩たちと並び立つからには、今の己では足りない。自信のなさと目標へのリスペクトは心身を縛る。

それは良いとしても、事情を知らぬ民間人からは、紫雨さんはキュアキュンキュンのみには否定的な人に見えてるのがちょっと愉快。
元々キュアアイドル推しで研究会も立ち上げた。新入生なのに。
追加で現れたキュアウインクのことも応援していた。
それなのにキュアキュンキュンには異様に冷たい。
口癖が被ったので嫌悪してるとか、後輩的ポジションなので嫉妬に狂ってるとか、あらぬ推測をされてそう。

前回の七不思議もそうでしたが、今回も他者を参考にして取り入れる要素が多く出てきます。
アイドルプリキュアに憧れて、自分も同じステージに立つ紫雨さんのポジションは、分かりやすく幼児視聴者の体現ですから、この辺が今作のテーマなんだろうなと思います。

そうすると敵首領ダークイーネが、名前に「いいね」=対象への賛同が含まれてるのも、何か意味があるのかもしれない。「悪いところを真似てしまった」もしくは「改悪した」とか?
チョッキリ団という組織名からは、シンプルに「他者と交流を断つ(真似て成長する機会も潰す)」を連想するので、どちらの方向性なのかしら。

カッティーが豪速で光に染まっていってることや、元々ダンスが期待されていた紫雨さんがアイドル路線に行ってしまったことなどを踏まえると、「悪影響を受ける」の方かなと思ってみる。

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(第9話)キミとアイドルプリキュア♪「ななの七不思議!」感想

2025年04月12日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第9話)キミとアイドルプリキュア♪「ななの七不思議!」感想

ななさんが七変化して七不思議。
よくよく考えてみれば「なな」だけ由来がよく分かりません。ドレミファソラシの7音から?
まさか最初からこの回のためだけに名付けたのではないでしょうけれど。

「ピアノだけでなく色々やってごらん」の言葉を真に受けて、試しに色々やってみた蒼風さん。
特徴的なことに、すべて誰かの影響です。そもそも「ウインク」も咲良さんからの直伝。
ここまで徹底しているなら、特技のピアノ演奏も先達のコピーと発展の要素で採用されたのかもしれない。替え歌や独自のダンスのふたりと違い、今のところ作曲要素はないものな。

模倣と言うとネガティブな響きもありますが、今作は「推す」ところからのスタートです。
紫雨さんもアイドルさん達に憧れて、アイドルプリキュアになった。

アニメージュのインタビューによれば、「憧れる立場から、憧れられる立場へ」は意識し、直接には紫雨さんの背景に乗せたとのこと。
今回の七変化も、その側面がありそう。
現実の幼児視聴者とダイレクトに重なりますから、「推す立場から、推していたあの子を真似て横に並ぶ」は今作のテーマに関わるんじゃないかと思ってみる。

ただそうだとしても、咲良さんの方向性がまだはっきりしない。
レジェンドアイドルのカイトさんを真似て成長するのか、既に完成されたお姉さんなのか。

あと、数年前から予告されていた「プリンセッションオーケストラ」さんが始まりました。
正直なところ、現段階で感想を書くと否定的な内容になってしまうので、ひとまずは控えたい。
競合が居た方が良いとは思うので、私の好みはともかく、プリオケさんも活躍して欲しいです。

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(第8話)キミとアイドルプリキュア♪「みんなでお泊り!アイドルプリキュア大研究!」感想

2025年04月04日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第8話)キミとアイドルプリキュア♪「みんなでお泊り!アイドルプリキュア大研究!」感想

3人目が加入しました。そして即座にお泊り会を開いた。行動が早い。

発端は紫雨さんです。リスペクトする先輩お二人のことをもっと知りたい。
それにキュンキュンにはキュンキュンが足りない。
なし崩しで横並びにならず、上下を意識できる強い子でした。ちゃんはいらぬ。呼び捨てにせよ。

更には手製でぬいぐるみも作成してた。アクスタは作るわ、缶バッジグーはするわ、販促に熱心なことこの上ない。
ただ熱心なのは良いですが、お泊りに来ているのに抜け出して朝練に行くのはいかがなものなのか。
汗だくにもなるでしょうし、あの後どうするつもりだったんだろう…。

ついでに言えば、紫雨さんが接敵したことを知ったうた先輩たち、何故かパジャマのまま駆けつけてくれた。いや着替える時間を惜しんだのは分かりますが、変身してから来ればよかろうに。
終わった後、パジャマでとぼとぼ歩いて帰ったんですかね…。それこそ変身したまま帰宅するのか。

戦闘シーンは恐ろしく巧みです。新規加入のキュンキュンを目立たせつつ、先輩2人の株も下げない。むしろ戦闘力的には2人の方が強そうで、それでいてキュンキュンが弱くも見えない。
敵側も工夫し、互いに力押し一辺倒ではない山や谷がある。作画面でも多彩な表情に、緩急織り交ぜてのアクション。今となっては、始まる前に囁かれた懸念が笑い話のようだ…。

一方、プリルンは微妙に落ち込んでいました。プリルンだけお揃いじゃない…。
だから紫雨さんは持ち運び袋を作り、コスプレ衣装も作ってあげた。お優しい。そして販促熱心。強い。

これが追加戦士フラグなのか、それともフラグをへし折ってるのかは何とも分からない。
お揃いではないと嫌だから今後お揃いになるという振りにも思えるし、完全にお揃いでなくても仲間だよの展開にも見える。

そのプリルンですが、個人的には嫌な印象は特にはないです。
無断アップロードといったところで、当事者は嫌がるどころか喜んですらいるので、肖像権の問題ではない。国防兵器をアップするなという機密の問題です。メタ的には毎度毎度の「なぜプリキュアを秘密にしないといけないのか」という、展開上やむを得ないけど、ストーリー上は説明しづらい制約にすぎません。前作でも「バレちゃった」で、ほいほいと他者に漏らしていますから、目くじらを立てるようなところではないような…。

逆に不思議なのは、今回の鼻キスとかは批判されてない。
堅苦しく言うなら完全にセクハラですから、当事者が黙認している無断アップロードよりもよほど性質が悪いのに。
この辺の妙な風潮は本当に妙。

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(第7話)キミとアイドルプリキュア♪「心おどる♪キュアキュンキュンデビュー!」感想

2025年03月28日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第7話)キミとアイドルプリキュア♪「心おどる♪キュアキュンキュンデビュー!」感想

晴れてアイドルプリキュアに勧誘された紫雨さんでしたが、まさか伝説の戦士だとは夢にも思わず。心をへし折られて逃走しました。気の毒に。
せっかく作ったグッズの数々もしまい込み、忘れるべくダンスに打ち込むも、心は曇るばかり。

さすがに気の毒に思ったか、咲良さんたちのフォローが入り、とりあえずは紫雨さんも立ち直ってはみたものの。
そんな折、アイドルさんたちのライブが開催されることに。立ち寄ってみたら罠でした。
憧れのアイドルさん達の舞台が、人々を不幸にするために使われる。紛い物とはいえポスターやらステージが無残に壊れていく。
それを見た紫雨さん。心に火が付いた。

この流れはとても美しいな。
「プリキュアは誰かを守るために初変身する」との印象から、窮地に陥ったアイドルさん達を助ける…のかと思いましたが、もっと概念的な物だった。私が好きな存在を汚すことは許せない。
偉大なる先輩方の株を下げることもなく、紫雨さんの覚悟のほどが非常に強調される、素晴らしい展開。

素体となったダンスの先輩も何気に良い方です。紫雨さんのことをリスペクトしているのが端々からにじみ出ている。
後輩を惑わせるアイドルさん達には敵意を抱いても何ら不思議はないのに、純粋に「紫雨さんが好きなアイドルだから、ダンスの参考になるはず」で見に来てるのもポイント高いです。これで共通の話題を作ってあわよくば…とか、そんなことは一切考えてなさそう。

あと今回も妙な一コマが大変に良いです。すやー。

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(第6話)キミとアイドルプリキュア♪「心キュンキュンしてます!?」感想

2025年03月20日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第6話)キミとアイドルプリキュア♪「心キュンキュンしてます!?」感想

3人目こと紫雨さん。ダンスに真面目に打ち込み、だけど今は何故かキュアアイドルさん達に夢中。なぜ?自分でも分からない。

そこに遭遇したる謎生物・プリルン。よく分からんが分かった。極めて現実的に適応し、念願のアイドルさん達とも出会えました。
そして悟る。自分も彼女たちと同じ舞台に立ちたい。だからこんなにも恋焦がれた。

なので謎生物に問うてみた。オーディションとかやってますか?やってるプリ。合格プリ。おめでとう、今日から紫雨さんもアイドルプリキュアです。そして当然のことながら、即座に戦場に連れていかれた。

この一連の絶妙な認識の齟齬は素晴らしいです。
紫雨さん視点では職業アイドルとしか認識しようがない。プリルンおよび視聴者としては、プリキュアとは明らかに戦士の集団です。
誰も嘘はついていないし、説明を怠ったとも言い難い。ただただ認識に齟齬がある。

強いて言うなら、よくあるアイドルの闇とか、理想と現実の違いとも。
数年ほど前から「プリキュアはアイドルではない。戦闘集団だ」との声も見聞きするようになった覚えがあります。
メタ的にも色々と考えるところがある…。

結果的に、紫雨さんは戦意喪失。超絶やる気満々だったのに、何とも辛い…。
振り返るに、これまでのプリキュアさんは基本的に誰かを助けるために変身しています。
今回はそれがない。一応はマックランダーの素体にされた人がいるにはいますけど、「助けるぞ!」と思うには弱いものな…。
「誰かを助けるために変身するのがプリキュアである」と置いてみるなら、「キミとアイドル」のタイトルにも繋がりそう。

放送開始前に言われた「推し活を子供に勧めるのはどうなのか」にも関わってきそうです。
作中最大の推し活をしていた紫雨さんの本心は、自分も推しと同じ舞台に立つこと。
大人の感覚だとだいぶ違和感はありますが、お子様的には至極納得いく。プリキュアになりたい。それが番組を支えてきた。

※「大人だと違和感」も実際そうなのかは疑問もある。全プリキュアライブでの「お前たちのキュア名を叫べ!」は会場が沸き立っていました。みんな変身願望をこっそり持ってる。

定番展開で行くなら、次回はアイドル達がピンチに陥り、それを助けるために変身と思われます。
推しを救う最大の行動は、自分が推しと並んで戦うこと。このあたり、どう展開するのか楽しみです。

【その他1】
キービジュアル等から期待された缶バッジグー(Canバッチgood!)が遂に登場しました。確かプリキュア史上初。
推し活との相性は抜群だと思うので、今作のビーズメーカー枠として活躍して欲しいです。
(相性が抜群すぎて、版権を気にして使用が躊躇われてしまう気の毒な玩具とも…。何か救済されて欲しい)

【その他2】
「プリルンかわいそう」とかの一言が大好き。こういう無くても問題ない1シーンはとても嬉しいです。

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(第5話)キミとアイドルプリキュア♪「マネージャーさん、ついちゃった!」感想

2025年03月06日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第5話)キミとアイドルプリキュア♪「マネージャーさん、ついちゃった!」感想

マネージャーさんがつきました。通りすがりの田中さん。かと思いきや、正体は妖精のタナカーン。ビジュアルも名前も凄まじいまでの適当感。
キラキランドからはなみちタウンに出張していたとのことです。出張所の規模からみて、おそらく左遷。国家滅亡の瀬戸際の割にはテンション低いのも、そのせいかもしれない。

マネージャーとは言うものの、業務目的は文字通りの管理。兵器の運用は適切に。
だけど女子中学生ふたりは、聞きつけた依頼を受けたいと懇願。プリティホリックのCMに出演することになりました。

動画サイトにフランクにコメントしてCM依頼…。しかもスケジュールに全く余裕なし。
察するに、当然断られるものと思っての依頼だったのかもしれない。コメントするだけでも話題作りにはなるだろうし。
もしくは商品キャッチコピーがたまたま被ってしまったので、苦し紛れでせめてタイアップの形を取ろうとしたのかも。
お店の方も苦労されてる。

大人のマネージャーさんがいるので、割と堂々と出演交渉をしてお仕事をゲット。
前代未聞…でも何でもなく、まこぴーとダビィという前例がごく普通にいるあたり、プリキュアさんの層の厚みを実感する。
ツインラブとかどうしてたんだろう。なあなあで金は貰ってなさそう。

撮影はそれなりに苦戦。緊張するおふたり。でもお店の方も頑張って、緊張をほぐしてくれた。
この辺り、子供向けの写真館を想起します。というか、そのまんま。写真館のスタッフ様、いかにしてお子様を笑顔にして、カメラに顔を向けさせるかのスキルが凄まじいです。あれは保育士さん等とはまた違う分野での、対子供スキルのプロだと思う。

今のところ今作は、お子様の「わたし、かわいい!わたしをみてみて!」が中心にあるのかなと思っています。承認欲求の全肯定。父母に推してもらい、華やかに輝くお子様。
なので今回のこの撮影風景は既視感が物凄いです。緊張するお子様を乗せて写真を撮る。まさにあの光景。

そしてその頑張ったお店の人を救うべく、プリキュアさんも奮闘なさる。
通りすがりのレジェンドアイドル様からのお言葉も「一緒に働く人のため」。目の前で協力してくれてるママやパパに、まずは応える。そんな感じなのかなと。

もちろんメタ的には、「仕事仲間と共に、玩具を売るぞ」の意味も強いとは思いますけれど。今作は販促をめちゃくちゃに頑張っていらっしゃる。売ろう、玩具。プリキュアさんはそのためにいる。

なおタナカーンは、ちゃんと交渉をしたり、咲良さんのお店に雇われたりと、必要なことを成し遂げていく優秀な方でした。左遷なんて言ったら失礼だったかもしれない。実のところ超優秀なので、単独派遣されていたのかも。

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(第4話)キミとアイドルプリキュア♪「レジェンドアイドル!?響カイト」感想

2025年03月01日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第4話)キミとアイドルプリキュア♪「レジェンドアイドル!?響カイト」感想

本作のイケメン枠、カイトさんが登場なされた。レジェンドアイドルです。
そして咲良さんの御店に通りすがり、店番を手伝ってくれた。良い人だ。

果たしてレジェンドアイドル様が、何の用もなくその辺を通りすがるのか?

まぁ通りすがりそうな気もする。世界レベルの財閥だのトップモデルだのが、適当にほいほいと出歩いてる世界だものな。
民間人の師匠・ミユキさん枠なのか、異世界絡みのキーパーソン・ジョナサン枠なのか。
どちらもありそうですけど、今のところ前者かなと予想。

そんなカイトさんに咲良さんは対抗心をメラメラと。
2話の承認欲求の高さといい、彼女は割と競争意識が強いのかもしれない。
「ウインクより私の方が上」とか思ってて欲しい。

一方、蒼風さんは純粋に学ぶべきライバルとして接していたのが面白い。世界のアイドル様相手にも怯んでない。
というか蒼風さんのジト目が大変に健康に良いです。とても良い。すこぶる良い。

前回の感想で「微妙に薄い」と書きましたが、完全に騙された。
そもそもアイドルやろうという子が、引っ込み思案だったり弱気だったりするわけないんですよ。
思い返せば、合唱のピアノに即行で立候補してるものな。一定の自信と積極性がないとあの動きはできない。違和感はあったのに注目できなかったのが悔しい。
ピアノがスランプ気味だったので内気っぽく見えただけで、別にそんなキャラではなかった。

戦闘も積極的で好き。特に定番の「今だよ!」を、攻撃を放ってる最中に言うのが強気でよい。
相手の態勢を崩してから言うのではない。私の牽制でチャンスを作れると確信して(あるいは必ずそうするとの決意で)言うのだ。

蒼風さんはカイトさんに問う。アイドルとは何か?
返ってきた答えは「また会いたくなる人」。

これはストンと腑に落ちる素直な回答。実際にチョッキリ団は、アイドルさんとの再戦を楽しみにしていらっしゃる。
今回のゲストお姉さんも、またお店に行くよと述べています。
メタ的にも納得感高い。またイベントに行きたい。また玩具が欲しい。また来週も見たい。それがアイドル。

これが物語上どう展開されるのか。また、アイドルが「また会いたくなる人」だとして、プリキュアは何なのか。とても楽しみです。

あと細かな話ですが、冒頭のスマホを連打してるの、何か可愛い。
携帯電話を持てなかった時代が遠い昔のようだ。当たり前のようにネットを活用なさってる。

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(第3話)キミとアイドルプリキュア♪「勇気を出して♪キュアウインクデビュー!」感想

2025年02月21日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第3話)キミとアイドルプリキュア♪「勇気を出して♪キュアウインクデビュー!」感想

2人目です。ウインクさん。
本筋と関係あるか分からないけど、若干気になったこと。

歴代の「2人目」は大抵の場合、

・1人目との同時変身(例:黒白)
・プリキュアになる前から友人(例:夏木さん)
・どちらかが転入生や異世界人(例:花咲さん)

これらに当てはまります。
2人目は早々に出したいが、早々に出すと交友関係の積み重ねがなく、変身が唐突に見えるから…とかそのあたりの事情がありそう。
以前から仲が良いので1人目を助けるために変身しても変ではないとか、会ったばかりでも肩入れする強い動機が用意されてる。

蒼風さんはいずれにも当てはまりません。
同じく当てはまらない芙羽様は孤高の人ポジションで、出会いにドラマもありましたが、蒼風さんはクラス替えで一緒になっただけ。割とするっとしてる。

別にそれが悪いとかではなくて、ちょっと珍しい感じで印象に残りました。
幼少時に出会ったことがある…というエピソードは、案外ここから逆算して用意されたのかもしれない。(SSもそうなのかも)
咲良さんの「ピアノの演奏会で歌う」も、ギミック上ウインクさんの決め技が「ピアノが特技なのに、すぐに歌う」にならざるを得ず、「弾かないのかよwww」のツッコミが事前に予想されたので、咲良さんリスペクトの形に昇華した…のかも。

ファンサは名の通りウインク。その名前も若干気になる。

他二人は「アイドルスマイル」「キュンキュンポーズ」がファンサなので、キュアアイドルとキュアキュンキュンです。キュアスマイルやキュアポーズではない。
一方、ウインクさんはキュアウインク。改めて公式サイト見ると「ウインクがファンサ」とある。パッチンウインクとかではなくウインク。
なんだろうこの感じ。同じルールならキュア虚無とかキュアNULLとかなのか。パワーアップして修飾語を獲得し、改名したらどうしよう。

物凄く好感度高いのですけど、同時に不可思議なキャラの薄さがあるそんな不思議な印象です。批判ではなく良い意味で、謎の個性を発揮されてる。
たとえば前回の東中さんではなく、なぜ彼女がプリキュアなのかが、メタ情報を抜きにすると判然としません。
今作は「キミ」がキーフレーズの一つのようなので、何か仕掛けが用意されてるのかもしれない。楽しみ。

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