Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

ソウル・オブ・マン

2006-04-21 00:07:23 | 映画 さ行
BMPシリーズはマーティン・スコセッシ製作総指揮により製作された7人の監督によるドキュメンタリーである。
三本目にDVDで見た&聴いたのはかの「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」を撮った、最近では「アメリカ、家族のいる風景」のヴィム・ヴェンダース監督による『ソウル・オブ・マン』*NTT-X Store
惑星探査船ボイジャーに乗せられていたレコードに記録された「ダーク・ワズ・ザ・ナイト」から話が展開する。この歌を歌っていたブラインド・ウィリー・ジョンソンの話から始まり、スキップ・ジェイムズ、そしてJ.B.ルノアーという伝説的な三人のブルースマンの実際の映像・演奏とともに彼らの曲をカバーしているミュージシャンの姿をそれぞれに映し出すという手法をとっている。オリジナルの演奏とカバーされている演奏の対比がたいそう興味深い。(吃驚したのはスキップ・ジェームズをカバーしているジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンがステージで、な、何と「テルミン」!使ってたの)ブルースと信仰の関係、ブルースとゴスペルの関係、時代に感応しなおかつ先を行こうとしていたブルースなど、面白かったです。
ベトナム・ブルースが流れ、そこにキング牧師の演説、その集会の画像に♪We Shall Over Come♪の歌声がかぶる・・・100年ほんとに100年の間に起こった事なの?ショックでした。

ところで、現在表参道ヒルズ 本館3階「O(オー)」で5月7日まで夫人の写真家ドナータさんと『ヴィム&ドナータ ヴェンダース写真展/尾道への旅』開催中なのですね。このチラシの彼の写真を見ると、ふいっと「アメリカ、家族のいる風景」の映像が思い浮かびます。
  
コメント
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