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2004年/アメリカ・コロンビア映画/101分
監督:ジョシュア・マーストン
出演:カタリーナ・サンディ・モレノ、イェニー・パオラ・ヴェガ、ジョン・アレックス・トロ
<17歳のマリアは妊娠した上に、些細なトラブルで失業してしまい、危険と感じながらも多額の報酬にひかれ、ミュール(麻薬の運び屋)の仕事を引き受ける…>~飯田橋ギンレイホールの解説より
初めて南米の国「コロンビア」(Wikipedia)の映画を見ました。
八方ふさがりになってしまったマリアが選んだのは、麻薬の運び屋、これはいくつもの実話に基く話だという。繭玉くらいの大きさの麻薬のかたまりを飲み込み、アメリカへ持ち込むための容器としか扱われない運び屋たち。それを取り出すときの屈辱をなんと表現すればよいのだろう。飲み込むのを見ていると咽喉が詰まってくる気がする・・・。(だって、飲み込む練習するのに巨峰みたいな葡萄使うんだよ
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しかし、こんな救いようがない状況の中でマリアは超音波検査で自分の中に在る新しい命をはっきり意識するようになる。このことは彼女に母になる自覚を芽生えさせる。この先、彼女が果たして幸せになっていくのかどうかはわからないのだが、「ひと粒のひかり」によって内面から輝くのではないかという希望を見るものに抱かせる。アメリカで生きていく、生き抜いてやるっ!という強い目の光が印象に残る。流されるのでなく自身で生き方を選び、潔く自分の運命を切り開いて歩き出すマリアの姿はすがすがしい。女はこうでなくっちゃね!!
お気に入りの作品「女はみんな生きている」までのスカッと感はないけれど、一陣のさわやかな風が体の中を通り過ぎゆくのを感じます。
そうそう、この映画、音楽もよかったです♪