Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

野ばら 追記

2005-05-19 23:47:21 | 音楽
今日は一日、合わせの日だった。休憩時「そういえば、昨日知ったんだけど・・・」と「野ばら」の歌詞について聞いてみた。そしたら、さ~すが「うた」科、「野ばらは女の子を表してる、って聞いてるよ」・・・もしや、物を知らないのは私だけ?まあ、いいや、ここで知ったわけだし、ね。

ここで歌詞をば・・・
                                       
野ばら (近藤朔風 訳詩)

1.童は見たり 野中のばら 
清らに咲ける その色愛(め)でつ
あかずながむ
紅(くれない)におう 野中のばら

2.手折(たお)りて行かん 野中のばら 
手折らば手折れ 思い出ぐさに
君を刺さん 紅におう 野中のばら

3.童は折りぬ 野中のばら 
手折りてあわれ 清らの色香
永遠(とわ)にあせぬ 紅におう 野中のばら

その時、勘違いの理由は小学校で習ったという事以外にウィーン少年合唱団が歌っていたというのも一役買っちゃったかも・・・さわやかってイメージだものねえ、という話が出た。そうそう、そうでしたっけねえ。
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野ばら

2005-05-19 00:12:23 | 音楽
思い込んでいたことが、全くの思い違いだった、なんていうことはないですか?

今日の場合は「野ばら」(原詩:ゲーテ、訳詩:近藤朔風)。
初めてこの歌を知ったのは小学校だったと思う。
その時は♪わ~らべ~は み~たり~・・・♪って歌うウェルナー(1800-1833)の「野ばら」。
                      
伴奏の練習をしていて、今日は何故か譜面の下の解説にふと目が止まった。

それによると、ゲーテ(1749-1832)がこの詩を書いたのは1771年、22歳の時で、清純な乙女だったフリディオ・ブリオンを捨てた(!)恋の悩み、胸の痛みを託して作られたものだという。

ちょ、ちょっと待って
恋の悩みぃ!?胸の痛みぃ!?
私はのどかな風景をずう~っと想像してた。ちっちゃな子どもが(だって、「わらべ」ってそうでしょう?)野原に咲く野ばらを見つけて、きれいだなあ、折ろうかなあ、どうしようかなあ、やっぱ、折っちゃえ!ぽきっ・・・みたいな。子どもって残酷、なんてね。

やっだあ~全然、違う歌じゃんどこに「のどか」さがある?・・・ないじゃん!
この解説をふまえて今一度この詩をみると・・・思いがけず、どろどろで・・・悲しい。
今、気付いてよかった。アプローチの仕方変えます。こういうのを「目から鱗」って言うんだなっ。
ついでながら、私はシューベルト(1799-1828)の「野ばら」が好き。もっともこのゲーテの詩は本当に好まれたらしく、なんでも70人もの人が曲をつけているんですって。
コメント (2)
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