Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

ザ・インタープリター

2005-05-27 23:32:55 | 映画 あ行
水曜日の夜「ザ・インタープリター」を見た。

監督:シドニー・ポラック

国連を舞台に、そこでアフリカのマトボ出身でクー語の通訳として働くシルヴィア・ブルーム(ニコール・キッドマン)がその国の大統領暗殺計画を偶然耳にする。すぐさま当局に通報するのだが、それ以来何者かに命を狙われることになる。彼女は犠牲者か?容疑者か?との疑いを抱きながらもその身を守るためにシークレット・サービスのトビン・ケラー捜査官(ショーン・ペン)、女性捜査官トッド・ウッズ(キャサリン・キーナー)などのメンバーが送り込まれる。シルヴィアの出身国であるアフリカのマトボ共和国は独裁的な大統領ズワーニが、民主化を目指す多くの活動家の命を無惨に奪っているのだ。
数週間前に妻を亡くしたばかりのケラーと、マトボで肉親を殺された過去を持つシルヴィア、二人の交錯する感情。

*公開時コピー*
過去を失った国連通訳〈インタープリター〉/妻を失ったシークレット・サービス
「哀しみは、これで終わりにしたかった」

ポリティカル・スリラーというジャンルになるらしいのだが、見てる側が面白ければ何でもいいや、と思いつつ巧妙に組み立てられた話の中に気付いたらすっかり取り込まれていた。大した予備知識もなく出かけたので、国連本部の映像が実際の建物だったということは見終わった後で知った。警備の様子、総会議場、通訳のブースなど、やはり本物だったからこその迫力だった。(一見の価値あり!)シルヴィアが映画の中でいう「人間の声は銃声に勝る」という国連の理念。今何かと問題があるように伝えられる国連の現実はどうなんだろうと、ふと思ったりする。
ショーン・ペンは渋くて陰影を感じさせていたし、ニコール・キッドマンも繊細でそれでいて強さを内に秘めているという感じ、やはり影を感じさせる。二人の存在感でマトボは架空の国なのだがそれを絵空事と思わせないと感じた。
コメント (6)
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