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老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

NHK経営委員宛て署名

2007-05-25 11:48:24 | マスコミ報道
「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」メンバーの一人、醍醐聰さんから以下の署名依頼がきています。安倍政権はメディアに対する露骨な政治介入が目立ちます。NHKが自主自立のメディアとして政治圧力を跳ね返すためには、私たち視聴者の後押しが必要です。その意味も込めて、署名に協力したいと思います。(〆切は5月26日です。)(←*醍醐さんより〆切延長を検討中との連絡が入りました。追ってお知らせします。)

====

5月18日付全国紙の報道でご存知の方も多いかと思いますが、政府は現在、空席になっているNHK経営委員長に、富士フイルムホ-ルディングス社長の古森重隆氏を起用する方針を固めたと伝えられています。古森氏は安倍首相を囲む経済人の集まり「四季の会」のメンバーの一人です。

しかし、放送法はNHK経営委員長は委員の互選で選出する、と明記しています。とすれば、政府は放送法を公然と無視して、安倍首相直々にNHKの最高意思決定機関の長を決めてかかろうとしているわけで、傲慢かつ違法な行為です。

私が参加する、「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」はこうした傲慢かつ違法な行為を食い止め、経営委員会が政権から自立した組織として機能するよう求める下記の文書をまとめ、明日、全経営委員に発送するとともに、衆参の総務委員全員にも送る予定です。

「経営委員各位
政府の違法な介入を毅然と拒否し、自主自立の立場で経営委員長の選任を」
http://sdaigo.cocolog-nifty.com/moshiire_to_keieiiin20070523.pdf 

併せて、全国の市民・視聴者に下記のような署名を呼びかけ、5月29日に開かれる経営委員会前に集約した署名簿を送ることにしました。

皆さまのご協力をぜひともお願いいたします。

署名用紙 「視聴者コミュニティ」の事務局宛にFAXでお送りください。
  TEL&FAX:048-873-3520

WEB署名も受け付けています。記事入力フォーマットにご記入のうえ、送信ください。

醍醐 聰
My blog:http://sdaigo.cocolog-nifty.com/

*************************************************
        (以下、署名用紙の写し)

2007年5月22日
NHK経営委員 各位

   政府の違法な介入を毅然と拒否し、自主自立の立場で経営委員長の選任を

 5月18日付けの全国紙は、空席になっているNHK経営委員長に政府が富士フイルムホ-ルディングス社長の古森重隆氏を起用する方針を固めたと報道しました。この報道が事実とすれば、政府は放送法に違反することを承知のうえで、NHKの最高意思決定機関の長の選任にあからさまに介入したことを意味し、私たちは激しい憤りを禁じ得ません。

 経営委員会の組織について定めた放送法第15条の2は、「経営委員会に委員長1人を置き、委員の互選によつてこれを定める」と明記しています。にもかかわらず、政府が経営委員長の人事権を持つかのように、個人名まで挙げて口出しするのは傲慢かつ違法な行為にほかなりません。

 しかも、新聞報道によれば、古森氏は安倍首相を囲む経済人の集い『四季の会』のメンバ-のひとりで、同氏の経営委員長への就任打診は首相人脈による「政治任用」と伝えられています(『日本経済新聞』5月18日)。

 このように、時の政権のトップが公共放送を監督する機関の長を直々に指名する状況がまかり通れば、経営委員会の政治からの独立性は失墜し、その指揮監督下におかれるNHKは政権直属の御用聞き放送局となりかねません。

 私たちは、経営委員の皆様が経営委員会の権限を蹂躙する政府の違法な介入を毅然と拒否され、皆様の良識に基づく主体的な判断で公共放送の最高意思決定機関の長にふさわしい見識をもった経営委員長を選任されるよう、強く要請するものです。

  私は上記の申し入れに賛同します。
(署名用紙は、5月26日までに、下記の取り扱い団体へお送りください。)

 <署名欄省略。上記の署名用紙のURLを開いて署名欄に記入のうえ、048ー873ー3520宛てにFAXでお送りください。>
  
    取り扱い団体
       NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ
       連絡先:TEL&FAX:048-873-3520

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「護憲+BBS」「マスコミ報道を批評する」より
笹井明子
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パレスチナにいつ平和は訪れるのか

2007-05-24 11:52:46 | 戦争・平和
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070523k0000e030019000c.html
レバノン:戦闘背後にシリアの思惑?米大統領報道官が疑念(5/23) 
 >一方、国務省はレバノン政府から武装組織掃討のために2億8000万ドルの軍事援助の要請があり、米政府が検討していることを明かした。
 >国務省によると、米国の06年の対レバノン軍事援助は4000万ドルで、2億8000万ドルの要請額が認められれば、大幅な増加となる。

米帝国は、まだまだ殺したりず、破壊も未だ足りないと思い、行動し続けているようです。日米軍事同盟を結ぶ我が国が、この度、安倍内閣の一存によりアメリカとの集団的自衛権まで認め歯止めをなくしたら、すなわち平和憲法を実質破棄してしまったら、自衛隊は米帝国と同様、血を求め、人殺しを求め、破壊が未だ足りないと後から着いていく、或いは尖兵・弾除けになるんだろうか。
 
“対等”なんて米帝国(ブッシュ)の前ではありはしない。英国のブレア首相(ブッシュのプードル)を見ていれば、議員たちにも分かりそうなものだが。ありえないことを国民にだけ(内向きに)、吹聴するのは止めてくれ。
 
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2007/05/post_ca08.html
机の上の空 大沼安史の個人新聞
〔イラクから〕米軍 サドル師を和平交渉の場におびき出して暗殺……に失敗 パトリック・コバーン記者がスクープ報道

イスラエル政府の次官が似たようなこと(ハニヤ首相の暗殺)をやっても良いといっていた。無法者たち。

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3568405.html
レバノンでの衝突3日目、死者80人超(5/23)

パレスチナ一帯(レバノン、イスラエル、ガザ)でも、戦争(戦闘・テロ)が大規模化し、平和(人々の平穏な暮らし)がびん乱されています。責任者(概ね政府・政権)は、徒に幾年続けて来たのでしょう。いつ、やめようと決意しているのでしょうか?他人を踏みつけにしたままでは、終りはありません。

「護憲+BBS」「今日のトピックス」より
蔵龍隠士
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「今のままの憲法がすき」

2007-05-24 10:42:00 | 憲法
「13日の水曜日」ブログの碧猫さん作成のバナー「今のままの憲法がすき」が好きです。特に「30条はなくてもいいけど」が笑えます。

「護憲+BBS」「2007年参議院選挙に向けて」より
笹井明子

====
http://archive.hp.infoseek.co.jp/law/1946C.html 
日本国憲法
 >第三十条【納税の義務】
 国民は、法律(憲法第八十四条)の定めるところにより、納税の義務を負ふ。

その30条(納税の義務)、マッカーサー草案にもありませんでした。マッカーサーが押し付けたものでも、連合国が押し付けたものでもありません。笑えるのは、至極自然なことだと思われます。

聞くところでは、なんでも、(憲法制定議会=)当時の国会の議論の中で、人権宣言(=憲法11条~40条のほとんど)の中に、「(納税の)義務」など、ふさわしくないとの正論もある中、当時の“国民を全く信頼申し上げない”先生方が、憲法に入れておかないと国民は税金を納めなくなるとかの(心配を持ち出し)議論を興して、独自に採用したようです。

かくて、議員たちは「夾雑物(義務)」を、人権宣言(権利宣言)の中に、混ぜたということです。実は自主憲法だったのですね。

(代表者による)国民不信は、変わっていないのか、どうか。国民投票法(案)を憲法改正だけに、(主権行使を)制限したりして。もっと、直接民主主義を取り入れるべきだろうと思う。現在の議員内閣制度の運用は硬直していて、支配の道具に成り下がっている。生き生きした(活性化した)民主主義にしなければ。われわれは、いつでも、どこでもこれへの回答をキッチリ出したいものです。

※蛇足: http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/makasasouannhonnyaku.htm
 マッカーサー(総司令部)憲法草案(46・2・10成立,2・12承認)

「護憲+BBS」「2007年参議院選挙に向けて」より
蔵龍隠士
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「価値観議連」と中川政調会長の発言

2007-05-24 10:28:18 | 安倍内閣
朝日新聞社説(5/20)によれば、最近自民党内に「価値観外交を推進する議員の会」なるものが発足。その顧問に中川氏が就き、その時の講演で次のような問題発言がなされたとのことである。

「中国は我々に一番近くて脅威の国だ。我々が中国の一つの省になることは絶対に避けないといけない。」

全く現実をわきまえない暴言である。そこまで言い切るのであれば、日本企業の中国進出が中国を富国にして、反対給付として日本経済も潤っている現実をどうするのか、政調会長として代替案を先ずお示し願いたいものである。それなくしての上記の発言は非現実的でありすぎる。

昨年も中川氏は日本は非核三原則を堅持しているにも拘わらず、日本の核武装の検討容認発言をして随分と非難を浴びたはずである。今回も同じような矛盾に満ちた稚拙な発言である。

「護憲+BBS」「政治家の問題発言ファイル」より
厚顔の美少年
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朝日新聞社説21(5月3日)を読もう

2007-05-23 10:11:39 | 憲法
朝日は5月3日の社説21「日本の新戦略」で、日本の平和の確立のためのグローバルな戦略方向をかいています。

国の防衛、憲法、環境、問題に触れています。内容は膨大ですが、是非一読をお薦めします。それで、この社説について感想、討論に価値があると思います。

私は 概ね賛同します。個別には反論もありますが、少なくとも国会議員に提言したい。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
昭和人
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御手洗経団連ウォッチング

2007-05-23 10:06:05 | 社会問題
先日経団連御手洗会長は中川自民党政調会長へ、日本でのサマータイムの導入を働きかけたとのニュースがあった。これは京都議定書の一酸化炭素排出目標達成を大義名分として、次期洞爺湖サミットでも環境問題をテーマとする旨、安倍総理が語ったことに呼応したのであろう。

早速塩崎官房長官も経団連の提言を歓迎するとの意向を記者会見で示した。過去にもサマータイム問題は省エネ対策として出ては消えた問題である。その理由は日本人にはなじまない、サービス残業が増えるという国民一般の反対論があったと記憶している。

ここにきて先進国では京都議定書の目標実現もおぼつかなくなりつつあり、確かに経団連の提言は洞爺湖サミットの開催タイミングにあわせた適時なものであろう。

問題は安倍総理べったりの御手洗経団連の提言には、政府に協力して何かを見返りに引き出そうとする魂胆が臭うのである。これまでも安倍総理の「美しい国」に呼応して「希望の国・日本」という経団連将来構想を発表し、企業での国旗掲揚、国歌斉唱等政権べったり、一方では消費税値上げ、法人税値下げ案等企業最優先政策満載である。

昨年も残業代ゼロ法案と揶揄された「ホワイトカラー・エグゼンプション」を政府に提言していたことは記憶に新しい。今回のサマータイム導入も以前問題になったようにホワイトカラーのサービス残業が増加することは明らかであり、御手洗経団連が一石二鳥を狙っていることは明らかである。そして参議院選挙終了後には再度残業ゼロ法案を提案する予定なのであろう。

奇しくも昨日元経団連会長の平岩外四氏が亡くなられたとの訃報があったが、氏は経団連の政治献金を規制し、対政府対応には一線を画し御手洗氏とは好対照であった。御手洗氏は毎朝お手洗いで「真の希望の国のあり方」をじっくり考えて運を呼んで欲しいものである。

「護憲+BBS」「企業ウォッチング(もう!買わん、見ない、利用しない)」より
厚顔の美少年
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「憲法記念日の新聞論調」(リベラル21)

2007-05-22 06:42:50 | マスコミ報道
前にご紹介した「リベラル21」の21日の書き込みは、「憲法記念日の新聞論調」と題して、元朝日新聞記者の岩垂弘氏が、3日の全国の新聞の論調を大きく分類、紹介しています。

特に興味深かったのは
 >『地方紙は、新聞の性格上、地域住民の意向を無視してはやってゆけない。だから、論調は自ずと地域住民の意向を反映したものになりがちだ。憲法問題に関しては、こう言えるまではないか。「地域でも憲法改正には賛成の人が多いが、九条に限っていえば改正に反対の人が多い。そうした地域住民の憲法意識が紙面に反映しているのではないか』

という部分でした。これを読むと、地方は保守的という今までの「常識」はだいぶ変わってきたといえそうです。しいて分類すると、改憲派3紙、論憲派12紙、護憲派21紙、改憲慎重派7紙と、護憲派と改憲慎重派が多数を占める、とのことでした。

また、19日の同ブログには、憲法記念日の日比谷の集会での浅井基文氏の講演のかなり詳しい要約が転載してありました。 

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
松林
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民主・谷岡郁子氏(愛知)「改憲反対」

2007-05-21 18:21:27 | 選挙
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070521k0000m010129000c.html
 参院選:民主・谷岡(郁子)氏、離党も視野に改憲反対 愛知選挙区(5/21)
 >7月の参院選愛知選挙区(改選数3)に民主党から出馬する谷岡郁子氏が20日、名古屋市内での会合で、自身が当選しても民主党が改憲に賛成する方針を決めた場合、離党も視野に反対する考えを示した。同党内には改憲派も多く、公認候補による離党含みの発言は波紋を呼びそうだ。

今時点で護憲を宣言するのだから、ご本人は大丈夫なのでしょうけれども、党内外での紆余曲折も予想される。ともあれ、我々としては、この件、銘記したいですね、忘れずに。われわれの“代表者”選びは、最終的に個人(の資質=信念、信条を含む)だろうと思います。

なんでも、参院補選・沖縄で当選した島尻安伊子氏(42)は、その前は、民主党の党員だったそうですから。…改憲派かどうか、存じませんが、そういう時節・時代です。

「護憲+BBS」「2007年参議院選挙に向けて」より
蔵龍隠士
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ある反戦映画

2007-05-21 04:46:03 | 戦争・平和
いまだに忘れれない一つの映画があります。蔵原惟繕監督の【執炎】という作品です。彼の戦争に対する見方を象徴する作品だと思います。

執炎は、1964年制作の日活映画です。60年安保闘争と次の大学紛争との谷間の時代、戦争の影響というものを人間の精神性の奥底まで覗き込んだ作品が生まれ始めました。映画でいうならば、野間宏原作の1952年「真空地帯」(山本薩夫が監督。出演:木村功、岡田英次、沼田曜一、薄田研二、神田隆、下元勉など)のような社会主義リアリズム作品からの脱却が図られた時代です。

映画の粗筋は、以下の通りです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本海の波が打ち寄せる山陰の浜辺で、一人の女が命を断った。七年前種々にとりざたされた噂も、今では人々がその青春を讃え、美しい供養をいとなんでいる。浜の男拓治(伊丹十三)が初めてきよのに会ったのは、十三の時であった。やがて水産学校を卒業した拓治は山で再びめぐり会ったきよのに、神秘的な美しさを感じた。

きよの(浅岡ルリ子)は、山奥の一角にある平家の娘であったが、二人の愛情は古い因習を破って結ばれた。しかし、二人の結婚生活は、戦争のため中断をよぎなくされた。召集された拓治を送ったきよのの節操ある生活は、村人の賞讃の的であったがきよのの胸中は、空しいものがあった。

戦局の激しさにつれて、戦死者もふえ、拓治も佐世保病院で傷病生活を送っていた。右脚の損傷により生命の危険にさらされた拓治は、きよのの看病で奇蹟的に回復した。水入らずで闘病生活をするため建てられた山小屋で、日増に笑い声が聞こえるようになった。そして漁師として逞しく働きだした拓治ときよのは、戦争の恐怖におののきながら、狂ったように愛を確かめあっていた。

そんな時きよのは親友の泰子(芦川いずみ)の夫が戦死したのを聞き、恐怖から拓治への独占欲は深まっていった。ついに、拓治のもとに赤紙が舞いこんだ。しかし、一途なきよのの姿に拓治は、言葉をのんだ。愛蔵の能面をつけて舞うきよのの姿は、きよのの執念の叫びであった。拓治は出征した。きよのは拓治の生還を祈って極寒の神社でお百度を踏んだ帰り道、赤紙を運んだ郵便局員(宇野重吉)に殴りかかった。きよのは徐々に精神を病んでいった。

思いつめた疲労から倒れたきよのは、こんこんと眠りつづけた。六月の初め拓治は南の海に散華した。事実を知らされず、やがて意識を回復したきよのは、仏壇の拓治の写真を見て全てをさとり、黒髪を切り仏壇に供えて、拓治の命を奪った海に静かに身を沈めた。
・・・・・・・・・・・・・
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD21525/story.html

わたしの記憶の中では、浅岡ルリ子の美しさにひきこまれたことと、宇野重吉扮する郵便配達員に殴りかかった場面だけが鮮やかに脳裏に残っています。赤紙を運ぶ郵便配達員が、浅岡ルリ子扮するきよのには、まるで死神のように見えていく、という心の流れが見事に描かれていました。

また、宇野重吉扮する郵便配達員がよかった。あの独特な風貌で、山道を歩く姿がなんとも言えず素晴らしかった。真面目一筋、ただひたすら郵便物を運ぶ人間が、死神のように恐れられる。この人の心の変化に戦争という時代の影が、見事に表現されていたのです。

設定は、日本海側になっていますが、わたしは四国の祖谷を思い浮かべてみていました。あの祖谷の険しい山道、かずら橋をわたるときの恐怖。そういう厳しい環境の中で、夫との愛に全てを賭けている若い女性。

【真空地帯】のリアリズムとも、戦争美化のナショナリズムとも無縁なところでこの映画はつくられています。

この映画は、一種の【御伽噺】なのです。二人の若い男女が作り上げているお伽の世界(精神世界)が、現実によって壊されていく話なのです。これが見事な反戦映画になるのです。現在の戦争論議は、いまだこの映画によって開かれた精神性を凌駕していないのではないかと思います。

「護憲+コラム」より
流水
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品川正治さん講演会-「ふじさわ9条の会」主催

2007-05-20 20:06:00 | 憲法
「ふじさわ9条の会」結成2周年講演と文化のつどいに行きました。(品川正治氏の講演と、チェルノブイリで被爆した、ナターシャ・グジーさんの歌と演奏。)

品川正治さんの講演の骨子は、松林さんと笹井さんの読後感でよく伝わったと思いますので、特に印象的だったことを書きますと、まず品川さんご本人とお話に漂う気品があります。落ち着いた低めの声で、ゆっくりと諄々と、聴衆の心に届きますようにという願いのこもったものでした。

これまでに何度となく繰り返された講演でしょうに、「馴れ」が無く、誠実なお人柄が思われました。メモをとる目を上げるたびに、まったく変らないまっすぐな姿勢が、過されてきた長い間の強い信念を物語る、そんな印象です。

特に、若い人へと言葉を接がれて、戦争がどんなものかを次のように語られました。

 1  戦争は勝つためにすべての価値観を転倒させる。勝つことが最高の価値。
 2  戦争はすべてを動員する。経済、外交、科学、医学、人文、国民生活。
 3  司法、立法、行政の平時の姿が権力の中枢化する。

いつも戦時下のアメリカと、平和憲法を持つ日本が同じ価値観を持つなどありえない。国民がノーと言えばすべてが変り世界史が変る。たったひとこと、改憲ノーと言えるかどうかに世界の未来がかかっている。これまで日本国民が世界史上の大問題に拘わることなど一度もなかった。日本の敵など世界のどこにもいない今、日本は決定的に拘わろうとしている。そこに居合わせるという自覚のもと、どうか主権在民を思い起こし生かしてほしい。

会場内は水を打ったように静まり、結びの言葉が終わったとき大きな拍手に包まれました。

#会場で配布された「9条世界会議」の案内をみて、へーっ知らなかったと思いました。一年後の2008年5月4~6日、幕張メッセ(予定)ほか全国各地で開催されますが、呼びかけ人として品川正治氏はじめ錚々たる方々が名を連ねています。

案内によれば、これは日本の憲法9条を支持する世界の声をあつめ、9条を世界へと広げるための国際イベントだそうです。うれしいですね。そのうえ、ノーベル平和賞受賞者の女性たちが多く参加予定とか、いまや9条の輝きは世界の人々の希望となっているのだと思いました。

「護憲+(非公開)BBS」「オフ会・イベント」より
オコ女
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