昨日、小倉さん司会の朝の情報番組では自民党・船田氏、夜の情報ステーションでも自民党議員を招いて国民投票法案の問題点を質問していました。
船田氏は「地位を利用した政治活動は許されない」との意で公務員・教員の憲法改正に関する政治活動禁止の項目を説明しましたが、小倉さんもピーコさん他コメンテーターも「地位」の範囲・条件が曖昧すぎると苦言。確かに、この規定が曖昧だと、官憲が喜んで恣意的な取締り・検挙をするでしょう。
特に、大学の教授職にもあるコメンテーターは「なぜ、公務員・教員の地位利用に限るのか。会社員だって上司から意見を強制されたら逆らえない」と述べていました。私には特に改憲反対の意見が多い教員を封じ込める策に思えてなりません。
また、情報ステーションでは自民党議員が国民投票の最低投票率を決めない(又は低くても有効とする)理由をもっともらしく解説していました。例えば、投票率40%で改憲賛成が8割だった場合、国民の32%が改憲賛成でも「過半数でないと無効」規定があると投票において8割の賛成意見がムダになる。また、投票ボイコット運動が起きて投票率が低くなっても賛成多数の意見がムダになる、と。
古館さんも朝日新聞論説委員も数字のマジックに首を傾げていましたが、私の耳にはこの議員が「改憲は正しい。意思表示の投票をした正しい国民の意思がムダになるのはおかしい」と力説しているように聞こえました。まさしく、改憲のための手続法。改憲できる投票条件を整えようとしているのです。笑いながら「そんなことは全くない」と否定する、その議員の不敵さが許せません。
おかしくありませんか?民主主義の投票ならば過半数による可決が原則でしょうに。今まで国会を「数の論理」でゴリ押ししてきた与党が、「少数の『正しい』意見が通らないのはオカシイ」と主張するなんて。
おかしいでしょう?重要な憲法改正問題を低い投票率で結論付けようなんて。投票率が低い(国民の関心が薄い)ならば、高める努力をした上で再投票を行って問うべきです。一部の国民にボイコットされたなら、なぜボイコットされたかを反省した上で説明責任を果たし、再投票を行うべきです。
いずれにしろ、低い投票率や過半数以下でも賛成票を生かすというならば、それは憲法改正手続法ではなく「憲法改正ゴリ押し法」です。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
猫家五六助
船田氏は「地位を利用した政治活動は許されない」との意で公務員・教員の憲法改正に関する政治活動禁止の項目を説明しましたが、小倉さんもピーコさん他コメンテーターも「地位」の範囲・条件が曖昧すぎると苦言。確かに、この規定が曖昧だと、官憲が喜んで恣意的な取締り・検挙をするでしょう。
特に、大学の教授職にもあるコメンテーターは「なぜ、公務員・教員の地位利用に限るのか。会社員だって上司から意見を強制されたら逆らえない」と述べていました。私には特に改憲反対の意見が多い教員を封じ込める策に思えてなりません。
また、情報ステーションでは自民党議員が国民投票の最低投票率を決めない(又は低くても有効とする)理由をもっともらしく解説していました。例えば、投票率40%で改憲賛成が8割だった場合、国民の32%が改憲賛成でも「過半数でないと無効」規定があると投票において8割の賛成意見がムダになる。また、投票ボイコット運動が起きて投票率が低くなっても賛成多数の意見がムダになる、と。
古館さんも朝日新聞論説委員も数字のマジックに首を傾げていましたが、私の耳にはこの議員が「改憲は正しい。意思表示の投票をした正しい国民の意思がムダになるのはおかしい」と力説しているように聞こえました。まさしく、改憲のための手続法。改憲できる投票条件を整えようとしているのです。笑いながら「そんなことは全くない」と否定する、その議員の不敵さが許せません。
おかしくありませんか?民主主義の投票ならば過半数による可決が原則でしょうに。今まで国会を「数の論理」でゴリ押ししてきた与党が、「少数の『正しい』意見が通らないのはオカシイ」と主張するなんて。
おかしいでしょう?重要な憲法改正問題を低い投票率で結論付けようなんて。投票率が低い(国民の関心が薄い)ならば、高める努力をした上で再投票を行って問うべきです。一部の国民にボイコットされたなら、なぜボイコットされたかを反省した上で説明責任を果たし、再投票を行うべきです。
いずれにしろ、低い投票率や過半数以下でも賛成票を生かすというならば、それは憲法改正手続法ではなく「憲法改正ゴリ押し法」です。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
猫家五六助