老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

「前空幕長論文問題」の幕引きの仕方

2008-11-06 14:41:24 | 憲法
事務次官という中央官庁事務方の頂点に上り詰め、その組織内で天皇の異名を自他共に許したとされた一人の男に、第一審は実刑判決を下した。本人は、不服として控訴する意向と報道されているが、所詮は破廉恥罪に問われた程度の「玉」、破廉恥の上塗りと言う思いすら欠けたまさに「恥知らず」を、目の当たりにする悲しさに耐えれば、それはそれで済む。

呑気なものである。刑法犯と、その更なる上に位置する憲法の定めに明らかに違背する行為とを並べたとき、この社会は後者に対してはかくも寛容なのか。日をおかずに60歳の原則定年を迎えるのを幸便とばかりに、淡々と事務処理、定年退職として組織の外に押し出し口をぬぐう。

イラク派兵違憲判決を受けての信じられないような発言にその片鱗を垣間見せた者を、不問・温存させた組織そのものに「日本国行政組織の一つ」として存立させる危うさを覚えないものなのか。

憲法以下この社会の秩序を保つ体系の中で最大の関心を払うべきは、言うまでもなく憲法の理念・定めに違背はないか、であろう。この憲法は、押し付けと言う言わないを問わず、先の大戦・敗戦を受けてのものであることは否定のしようもない。
 
その戦後に生まれた者が、その思想形成過程において「自衛隊の内なるもの」から大きな影響を受けたであろうことは、想像に難くない。その淵源に思いをいたすべきは、政治の使命であろう。

原則定年年齢に達した者に対する人事処理を粛々と進めて、幕引き。日本国憲法とは、かくも軽きものなのだろうか。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
百山

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