老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

非正規的働き方の開放とひきこもり

2019-04-15 09:33:03 | 社会問題
コラム「日本社会存廃の危機!」で紹介された橋本謙二氏の「日本の階級社会」と「アンダークラス」、私も読みました。

流水さんが仰有るように、日本の社会は既に「格差」ではなく「階級社会」に姿を変えていて、その一番下にあるのが「アンダークラス」、そしてその階級社会から外れた存在がひきこもる人達なのでしょう。

政府はやっと「5080問題」等と騒ぎ始めましたが、既に2000年初頭に精神科医の斉藤環氏が「ひきこもりは現在の日本社会では百万人」と警告を発していました。

当時は「何をバカな事を」と一笑に付す意見もありましたが、あれから20年の時を経てやっと社会の認識が斉藤氏に追い付こうとしているのでしょうか。

長いひきこもりを経てやっと働き始めたらそこはブラック企業だったという話や、レールに乗って社会人になっても酷い職場で鬱病になりひきこもった
人達も沢山います。

思えばこんな階級社会アンダークラスの集団を作る引き金になったのが、2000年初頭小泉内閣が非正規的働き方を工場の労働者迄拡げた政策ではないでしょうか。あの後、日本の社会がどうなり竹中平蔵が今何をしているかを考えただけでも、彼等がした事は酷い所業だったと思います。

企業が国際社会で生き延びるためには仕方がなかった、という人が未だにいますが、凄まじいまでの内部保留金の額を考えると、言い訳にしか聞こえません。

斉藤環氏が警告したひきこもり元年が2000年、小泉内閣が社会に非正規的働き方を開放したのも2000年、何か私は因縁めいたものを感じます。

「護憲+BBS」「コラムの感想」より
パンドラ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本社会存廃の危機! | トップ | 明治以降の貧困へのアプローチ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

社会問題」カテゴリの最新記事