老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

国民の声に耳を傾けて

2017-11-13 10:02:48 | 政治
少し旧い話になるが、10月28日読売テレビ系情報番組「ウェークアップ!ぷらす」に立憲民主党の福山哲郎幹事長が出演した時、「市民の声って誰?」という質問が福山幹事長に向けられた。

読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏は「わずか54議席だという事を厳粛に考えれば、あまり勝った勝ったと言うんじゃ…」という言い方をした。

「私、勝った勝ったとは先程から一言も申し上げておりません」と福山氏が反論すると、橋本氏は「要するに外での運動じゃなくて、国会議員がやる事は、国会が主戦場だと思って勝負しなければ。それがね、まあ、言っちゃ悪いけど、前はデモがそのまま流れ込んで来たような感じで委員会にね。というような事はやってはいけない、と私は思いますよ」と苦言を述べた。

ただ、ボーッとテレビを見ていたら橋本氏の意見は正論に聞こえる。テレビとは難しい事を考えず楽しむために見るものでもある。

しかし橋本氏は、国民の声に耳を傾けるどころか全て無視を決め込み、「丁寧に説明」「真摯に向き合う」「愚直な迄にやりとげようとする」と嘘ばかりついている安倍政権を批判した事があるのだろうか。その発言は何時も政権の側ばかり見ていたのではないか。

安倍総理は、ちょっと批判めいた行動をする国民を「こんな人達に負ける分けにはいかない」と自分が属する国の国民を分断しようとする。

一方、衆議院選挙の街頭演説で立憲民主党の枝野代表は「立憲民主党はあなたです。私達は上からではなく草の根の人達と政策を実現したい。考えの違う人達との対話を重視して国民の声に耳を傾けて行きたい」というような主旨の演説をしていた。

今、日本の社会はいざなぎ景気を越える好景気だと言われている。しかし給与所得者の年収は上がらず、むしろ下がってさえいる。国は財源がないと、更なる社会保障費を削減し国民負担を増やそうとしている。企業は空前の内部留保金を溜め込んでいるのに。労働分配率はどうなっているのだろう。

更に安倍政権が公約に掲げた「幼児教育無償化」と「奨学金無償化」は、選挙が終わった途端「無認可保育園、企業内保育園は除外する」「奨学金は在学中のみ無償」…という声が出始め、この二つは詐欺に等しい。

この政権の特徴だが、大きな気球を上げて様子を見る。反対の声が大きくマスコミも取り上げ支持率が落ちそうになると、引っ込める。そのまま通ればめっけもの。物言わぬ国民の声なんて聞く必要ない。なんと狡猾で恐ろしい政権ではないか。

先程の橋本氏の意見も、一見すると「正論」に聞こえるから恐い。もっと恐ろしいのはそんな意見を全国放送で取り上げ、世論を誘導しょうとするテレビ局の姿である。

日本は主権在民の国である。私達はどの政党が自分達の声に耳を傾け、自分達の願いを政策として実現しようとしているのか見極めよう。呉々も騙されないように…。

「護憲+コラム」より
パンドラ

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