老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

石破首相就任に思う

2024-10-08 16:59:42 | 政治
10月1日の衆院本会議で、自民党石破茂氏は首相に指名され、石破内閣が発足した。

それに先立つ9月27日の自民党総裁選挙では、1回目の投票で一位になった高市氏と二位になった石橋氏で決選投票が行われ、結果、石破氏が215票、高市氏が194票と、石破氏が逆転勝利し新しい総裁に選出された。

アベ政治の継承を最大の武器とし、極右姿勢を隠そうとしない高市氏が総理大臣になった日本は、想像しただけで耐え難かっただけに、「裏金議員」に厳しい姿勢で臨むことを示唆し、「ルールを守り、国民を信じて逃げることなく正面から語る自民党をつくる」とする石破首相の誕生には、正直安堵感を覚えた。

その後石橋氏は、解散総選挙について、「予算委員会で十分議論してから」と言っていた言葉を覆し、「10月9日に衆院解散、27日に投開票」を表明。

10月5日の所信表明演説では、「日米地位協定の見直し」「アジア版NATOの創設」「原発ゼロに近づける努力」「選択的夫婦別姓」「マイナ保険証と紙の保険証の併用」など独自の見解を封印、または先送りして、野党やマスコミから「手のひら返し」との批判が上がった。

私自身は、例えば、石破氏の持論の中でも、憲法の上に位置付けられ、在日米軍関係者の犯罪を裁くこともできない「日米地位協定」の見直しには賛成だが、敵国を想定した「米軍基地の自衛隊との共同管理」「憲法9条2項の削除を含む憲法改正」などには反対だし、年々複雑化する安全保障の在り方については、「各国との対話」「外交」を中心に据えた姿勢で臨んで欲しいと思っている。

一方、石破氏が「人命最優先の防災立国」として提示した「防災庁」の設置については、世界有数の地震発生国であり地球規模で自然環境が悪化する現在、最優先課題として、是非早急に実現するよう応援したい。

また、「マイナ保険証の見直し」は、今からでも見直し、実現して欲しい。

自民党派閥の裏金議員、旧統一教会関係議員については、来る衆院選で私たち有権者が明確に「決別」の断を下し、党派を超えてよりましな議員を選ぶことが最重要なのは、言うまでもない。

一方、石破首相が提示し、進めようとするあれやこれやの政策については、まずは与野党議員共に、党利党略や既得権益の思惑を乗り越えて、日本に暮らす私たちの今と未来のために、不安定な世界情勢に向き合いながら、国会で真摯な議論を積み重ねてもらいたい。

そして、私たち自身も、今一度しっかり政治の在り方、行方を監視し、考え、発言していきたい。その思いをいま新たにしている。

「護憲+コラム」より
笹井明子

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