老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

阪神淡路大震災20年に際して=軍備より防災が大事=

2015-01-17 20:00:07 | 安全・外交
あれから20年、20年前のその瞬間の大揺れのことは今でも体が覚えています。「轟音とともに突き上げ揺さぶられ、夢破られて三歩あゆめず」でした。幸い住んでいた地区は山手で地盤が固かったせいか、倒壊家屋は見あたらず、塀が倒壊しているところが目に付く程度でした。また知人に犠牲者もなく不幸中の幸いでした。この地区は水道、ガスのライフラインも破壊をまぬがれました。

ただ電気が停電したため被害情報は得られず、大したことはないだろうと思っていたところ、朝9時頃に当時台湾に駐在して居た義弟から、「現地のテレビニュースでは神戸は大変な事になっているが、大丈夫か」と妻へ電話があり、それでも未だ被害状況は信じられませんでした。そして昼頃に電気が復旧し、昼のテレビニュースで阪神高速道の横転や多数のビルや家が倒壊している姿を見て初めて事の重大さを知った次第です。これが通勤時間帯だったらどうなっていただろう、と想像しただけで背筋が寒くなった記憶があります。

それから長田地区の二次火災の映像や犠牲者の数が増加していくニュースが伝えられ、また交通機関も寸断され通勤もまま成らず、そのうち遠回りの道路が通えることが分かったものの、朝出て昼頃会社に到着する渋滞が何日も続く状態でした。その後次第に神戸市の被害状況も明らかになり、中心街も火が消えたようで、今後どうなるのだろうと暗澹たる気持ちになりました。結局復旧には15年ほど要したのではないかと思います。

この機会に改めて震災の犠牲に成られた方のご冥福を祈り次の曲を捧げたいと思います。
弦楽のためのアダージョ

ところで天災は地球の宿命であり、特に地震は日本に住む限り避けられず、何時どこで発生しても不思議ではありません。それだけに国土の防災と建造物の強靭化対策は時の政府が常時進めて行く必要があります。

一方戦争にも戦災と犠牲者はセットで必ず付いてきます。しかしそれは人災であり、避けられます。特に日本は戦後70年間戦災と一人の戦死者も出していません。政府は戦後70年間の戦争犠牲者数ゼロと天災による犠牲者数の差は何に起因するものかを真剣に考えて欲しいと思います。現憲法が戦争を防止している一方、天災は国土の弱い部分に都度発生し、防災対策は尽きることはありません。憲法9条を護れば戦災も無く戦争犠牲者ゼロであるをことは戦後の統計で明らかであり、軍備予算を削り防災に振り向けられることを教えています。

安倍首相は積極的平和外交をかざして外遊していますが、戦後日本において、戦災と戦争犠牲者がゼロなのは何のためかを知ってか知らずか、戦争防止対策になっている平和憲法を壊し、軍備による戦争防止対策に注力しようとしています。積極的平和外交を隠れ蓑にして憲法を壊し軍備を拡大しています。

軍備だけでは戦争防止は絶対できません。先進国は皆軍備に頼り、平和憲法を持たないため、第二次大戦後も戦争犠牲者がゼロである国はどこにもありません。戦争防止のための最善策は憲法9条以上のものはこの世にないことを日本が実験済みであることを、積極的平和外交の基軸にして欲しいものです。また公明党の太田国土交通大臣も、災害防止のための国土強靱化政策を声高に進めるのであれば、この機会に「平和の党」らしく軍備予算の増額に反対し防災予算に転化して欲しいものです。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
厚顔

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