老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

ブッド女史暗殺の意味するもの

2007-12-28 17:35:31 | 政治
ついに来るべきものが来たと言うべきである。ブッド氏は先に帰国した際にも車列の中でテロに遭遇し、奇跡的に助かっていた。その状況からムシャラフ政権はテロの再発を十分予想できたはずである。どうして政府の信頼できる警備員を付けて厳重な警護が出来なかったのか、先ずそれが問われるべきである。

未だ犯行声明は出ていないのでどのようなグループの犯行か不明であるが、メディアの報道によれば、そもそもムシャラフ大統領はブット氏の帰国を快く思っていなかったようである。しかし来年の選挙を極力民主的に行うことに米国の強い圧力があったことは、先の大統領選挙でムシャラフ大統領に軍籍離脱をしての立候補を求めていた事実からも明らかであろう。

そのような状況下でムシャラフ大統領の政敵であるブット氏とシャリフ氏の帰国がなされたが、最終的に反米のシャリフ氏は帰国を許されず、親米のブット氏のみが帰国を許された。これはアメリカの圧力であり、ムシャラフ大統領は両者の帰国を容認したくなかったのが本心であろう。ここに親米派のブッド氏へ反対するアルカイダと、ブッド氏を自分の政敵とするムシャラフ大統領の思惑が一致することは否定出来ない。以下のコラムも多面的にパキスタンの現状を捉えている。

http://febnet.cocolog-nifty.com/column/2007/09/post_cb7b.html
http://www.afpbb.com/article/politics/2280336/2119500

一方ブッシュ大統領は、今回のブット暗殺を受けて早々にテロとの戦いを継続する声明を出し、また米政府はアルカイダの犯行だと推定しているようである。しかし犯行がどのグループであるにしろ、今回のブッド暗殺は、米国の「テロとの戦い」ではテロは増加する事はあっても減少する事は無いことを再認識すべき事件である。ましてインド洋上での給油はテロの減少には全く寄与していないことも、再度明らかになった。テロの完全撲滅はヒトラーの民族(ユダヤ人)浄化策に繋がりかねないものであり、イラク、アフガンでも無実の国民が米国のテロ作戦の犠牲に成っている。アメリカとそれに追随する国々は、ヒトラーの民族浄化は完全に失敗した歴史に学ぶべきである。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
厚顔の美少年

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