老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

「沖縄県民が怒る相手は」

2012-05-27 17:44:44 | 沖縄
おっと、見逃す所でした。東京新聞5月25日の朝刊、「発言」という投書欄に「沖縄県民が怒る相手は」という見出しで掲載されていた沖縄在住の女性の投書です。最近こんなまともな意見は聞いたことがないのでそのままスルーする所でした。

沖縄復帰四十周年記念式典に出席した鳩山由紀夫元首相に対して、同席したした野中広務元官房長長官が「沖縄県民に泥を塗ったような人が壇上に上がっているいることは腸が煮えくり返る思いだ」と発言したことに対して、この女性は「私達は確かに普天間基地の移転先を『最低でも県外』とした公約が反故にされたことに対して、心底怒ったし今も変わりません」と述べています。

しかし「鳩山氏に泥を塗られたと思っている分けではありません。1㌫足らずの県土に74㌫の基地が集中している異常性が誰の目にも明らかになったのは鳩山氏のおかげ」、「残念なのは立派な信念を実現するだけの政治力量が鳩山氏に欠けていた事であり、沖縄県民を引き合いに出してさも沖縄県民の見方面するのはやめて欲しい」と訴えています。「普天間基地の沖縄移転を今なお進めようとしているのは、官僚、政治エリート達であり、野中氏も当然その1人」なのだと。

野中広務という人はかつては自民党政権中枢にいて、当然沖縄の基地問題にも関わって来たはずでです。野中氏が、「鳩山前首相のやり方があまりにも稚拙だった」と苦言を言いたい気持ちも分かりますが、自分達の政権を維持しアメリカとの関係を調整するために、沖縄の人達を
足蹴にして、その靴の汚れを気にするような政党にいた人が言える事でしょうか?

今は本当は野党、与党の垣根を越えて沖縄の人達のために何が出来るのか?日本の国内で74㌫もの基地を押しつけられて来た人達に何をしたらいいのか。それは、1人の政治家だけでなく本当は私達一人一人が心の何処かで何時も考えていなければいけない宿題なのだろうと思います。

それにしても、この女性凄いですね。理路整然とした、きちんとした意見。最近ワイドショー的な変な発言しか見聞きしていないので、一服の清涼剤になりました。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
パンドラ
コメント (1)
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