老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

岩国市長選(2)騒音反対派:賛成派の対決

2008-01-05 16:08:37 | 選挙
今日(1.5)の東京新聞ニュースによれば、福田良彦衆院議員(山口2区)出馬表明の談話は、

『福田氏は記者会見で井原前市長の市政運営を「国や市議会との対立をあおっているようだ」と批判。艦載機移転について「現実的な対応をしたい。米軍再編に協力して、地域活性化に結び付けていきたい」と述べ、移転受け入れを前提に国と協議する立場を明確にした。』

とのことで、聞き捨てならない内容ある。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008010501000166.html

安倍首相は退陣したが、福田首相の「自立と共生・対話路線」の水面下で、小泉・安倍政権下で構築されようとしてきた米軍再編協力は今もなお着々と進行中である。今回の岩国市長選への福田良彦衆院議員(山口2区)出馬はその象徴でもある。

福田首相は年頭記者会見で「社会保障国民会議」を設置して生活者重視政策を検討すると述べているが、時既に遅しであり、政官業の利権構造と癒着があっては国民の立場に立てるはずがない。それが50年に亘る自民党単独政権の教訓である。福田政権の柔軟路線に目くらまされないよう、心したいものである。

「護憲+BBS」「行政ウォッチング」より
厚顔の美少年
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岩国市長選(1)安倍前首相は地元で威信が保てるか?

2008-01-05 15:52:46 | 選挙
1月4日のYOMIURI ONLINEニュースによれば、昨年暮れに辞職した井原岩国市長の出直し選挙の対抗馬に、自民党山口2区の現職福田良彦衆院議員(37)(山口2区)が立候補するとのことである。国会議員が知事選に出ることはあっても、政令指定都市以外の市長選に挑戦するのは珍しい。まさに在日米軍再編に荷担する安倍前首相の威信を賭けての市長選挙になりそうである。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080104ia01.htm

周知のとおり岩国市長選は地方の首長選とはいえ、その構図は在日米軍再編による米軍艦載機の岩国基地移駐賛成派(政府与党・岩国市議会の過半数議員)と反対派(岩国市民・井原市長)の争いであり、国政並の争点を抱えた選挙である。

そもそも昨年来の岩国市政の混乱は、米軍艦載機の岩国基地移駐を巡って市民と井原市長が反対したため、政府(防衛省)は当初約束していた市庁舎建設費35億円の補助を凍結したことに始まる。

更に混乱に拍車をかけているのは、市民に選ばれた市議会の過半数はどういう訳か市長の艦載機移駐反対に反旗を立て、艦載機移駐に賛成していることである。恐らく米軍再編に協力的な安部前総理の地元であることも要因であろう。そして市長の提出した予算案を議会で否決し続けているため、昨年12月に市長は予算通過と引き替えに市長の辞職願いを議会に提出したが、予算案は否決され、市長辞職は受理されたための出直し選挙である。

選挙の争点は
・当初の約束を反故にして政府与党の艦載機移駐を認めさせようとするアメとムチ政策の是非
・騒音の激しい艦載機の岩国基地移駐そのものの是非
・岩国基地移駐に反対する市民+市長と賛成派が過半数を占める市議会とのネジレ現象の解消

等であろう。

前にも述べたように井原市長は上記争点に加えて、再度市長に当選したならば「即時市議会の解散」を公約に掲げて欲しいものである。その市議会選挙で勝利しないことには政府(防衛省)は35円の支庁舎建設補助費を渋々でも出すことをしないと思われるからである。

    =艦載機移駐反対の岩国市民がんばれ=

「護憲+BBS」「行政ウォッチング」より
厚顔の美少年
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