老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

第五列

2007-06-14 15:49:05 | 戦争・平和
6月4日付けコラム「戦時中の標語」の中に書いた『見よ そこにいる第五列』の「第五列」とは何か?という質問がありました。

ウィキペディアによれば、『スペイン内乱のときにフランコ側の将軍モラがマドリード市内で人民戦線政府撹乱の為にモラを支援した民間ゲリラをそう呼んだ』とありますが、程なく中国進攻を開始した日本にとって、治安維持法でがんじがらめにした国民をさらに締め付けるまことに都合の良い道具となりました。

味方のような顔をしながら敵を支援する「第五列」の存在は、政府にとって「一億一心火の玉で」と国民に死に物狂いの団結を強調する一方、「隣の人はもしかすると?」と疑心暗鬼にさせる相互監視の効果満点でした。かくてスパイよりも広義でレジスタンスとも共通するこの言葉は、瞬く間に全国津々浦々でささやかれるようになり、子供たちの間でも「仲間のいたずらを先生に告げ口する卑怯なやつ」の代名詞みたいになっていたのです。

また当時の憲兵や特高がいくら横暴だったといっても、一般市民を逮捕拘留するのはそう簡単ではありませんでした。しかし「第五列」のおかげでビルの屋上から双眼鏡で遠くを眺めていたり、今度招集された兵隊さんはどこそこへ向かったらしいと話しただけで「敵への情報提供」とか「流言蜚語による後方撹乱」というあいまいな理由をでってあげて、令状なしの現行犯逮捕が容易にできるようになったのだから、笑いが止まらなかったことでしょう。

戦後この言葉がすっかり忘れられてしまったのは、いかに日本が平和だったかの証拠であり、日本国憲法9条が存在する限り復活することはないと思います。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
宮天狗
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社会保険庁の「お役所仕事」

2007-06-14 11:54:11 | 年金問題
6/13付け東京新聞の「私設・論説室から」コラムに表記の題名で記述がありました。ちなみに、「お役所仕事」の根拠は社会保険庁と労組(自治労国費評議会)の間で取り交わされた確認事項(すでに破棄済み)で確認でき、記された一例は

●窓口装置(端末機。コンピュータのこと)の連続操作時間は45分以内
●その操作において、45分ごとに15分の操作しない時間(休憩?)
●一人一日のキータッチは平均5,000タッチ以内
●ファクシミリ使用では即時の回答を要求しない(なんだ、こりゃ!)

等々の「仕事のしかた」が細かく取り決められていたそうで、紙上では、「まるで崩壊した旧ソ連を思わせるような典型的なお役所仕事をうかがわせる。過去の話と済ませられるかどうか。こんな役所は解体的に出直しするしかない」と酷評されています。

資料の原本もネット検索できると書いてあります。
第3回社会保険新組織の実現に向けた有識者会議、資料1-7
社会保険庁と職員団体との「確認事項」等の破棄について(1~7ページ、PDFファイル)

以下、記事の抜粋です。
********************
「消えた年金」問題は、情報管理のずさんさが底なしの様相を見せている。社会保険庁の責任が重大であるのは言うまでもないが、実は公務員の天下り問題と密接に絡んでいる点も見逃せない。

というのは、年金のシステムをつくってきた大手コンピュータ会社には、社会保険庁や厚生労働省の官僚がこれまで、何人も天下りしてきたからだ。政府で対応に追われている中堅官僚が嘆く。

「本社だけでなく、システム設計をする子会社も天下りを受け入れてきました。いま各地の社会保険事務所は年金相談に追われていますが、相談に応じるための端末機のリース料も高い。背景には、天下りを媒介にした社会保険庁幹部とコンピュータ会社の深い関係があるのです」

(以下略)
*******************

つまり、ドロボウとオマワリさんが同じわけです。先の日曜日、全国的に社会保険事務所の端末機がダウンし、訪れた多くの人が記録すら確認できなかった事故。原因追求・改善要求する側は及び腰でしょうね。いい加減なシステム設計・仕様設定をした会社(担当者)が元上司や元幹部では・・・!適正価格の最適なシステムなど、できるわけがありません。工学的には最悪のパターンです。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
猫家五六助
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「消えた年金」と「憲法13条」

2007-06-14 11:44:14 | 年金問題
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3585633.html
船員保険の年金記録36万件が未統合(6/14) ※ウソ・誤り=「1430万件以外に未入力はない」
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3585500.html
「時効で消えた年金」5年で1155億円(6/14)  ※否、(政府が)時効で消した1155億円!

今回の“救済”法案でも、この大金(個人の権利の塊り)は救済しないそうである。時効だからと言って貰い得?しかし、時効完成の前に、個別に十分注意喚起、「あなたのこれこれの権利がなくなりますと」お知らせ(警告)をしたのだろうか?或いはまた、政府・厚労省・社会保険庁は、積極的に、そうしようと努めたのだろうか?漫然と、或いは期待して、時効の徒過を待つ姿勢ではなかったろうか?強い疑問が残る。

そもそも、憲法第13条(その趣旨)に著しく反していると言わざるを得ない。この姿勢、態度が『国政の上で、最大限の尊重を必要とする』ことになるのだろうか。ハッキリ言って、「時効に掛かればモウケモノ」と言う態度である。多分戦後60年ずっとそうだったのだろう。一事が万事である。

未だに小泉氏や安倍氏から真摯な謝罪はない。というより、未だ「鈍感に」と呆けている者がいる。3年前の2004年参院(年金)選挙の最高責任者にして、元首相、基礎年金番号の実際の付与を実施した厚生大臣の小泉氏だ。大敗した割には、その後、最高責任者も、その第2順位の“戦犯”元幹事長(安倍氏)も、後始末・善処もせず、ほったらかしにしていたのだった。

今回で、その無責任ぶりも、バレバレ!それにしても、よくもよくも国民の権利・自由に仇名す者たち、とその政府(政官業の癒着)。

http://kumamoto.yoka-yoka.jp/e42358.html
裁判官の良心(熊本典道のブログ): 基本的人権 日本の現状

http://archive.hp.infoseek.co.jp/law/1946C.html
日本国憲法
>第十三条【個人の尊重、生命・自由・幸福追求の権利の尊重】
 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

「護憲+BBS」「今日のトピックス」より
蔵龍隠士
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