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老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

17日NHKニュースウオッチ9に物申す(民主3議員、離党届)

2012-07-18 05:56:59 | 民主党政権
7月17日、民主党参議院議員3名(谷岡郁子氏、行田邦子氏、舟山康江氏)が野田内閣と民主党の原発再稼働と原発政策の在り方を不服として離党届けを提出したと、各種メディアは報じている。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120717-OYT1T01344.htm

しかし同日のNHKニュースウオッチ9を見ていたが、このニュースは全く報じられなかった。大越キャスターは原発被災地の飯舘村村長に「久しぶりです」と挨拶を交わし、長々と生インタビューしていたが、今この段階でどちらが重要と思っているのだろうか。それとも野田民主党にネガティブなニュースは極力流さないようにしているのか。

何れにしろ国会議員の離党は重要事項であり、公共放送として当然報道すべきである。それを報道しないことは不作為による一種の偏向報道ではないだろうか。

「護憲+BBS」「マスコミ報道を批評する」より
厚顔の美少年

党議拘束は憲法違反

2012-07-04 10:43:57 | 民主党政権
野田総理大臣殿
 
党議拘束で政策に反した者には処罰を科していますが、そもそも党議拘束は個々の選挙民から選ばれた者が、自由に意見を言えないようにするので憲法違反です。
 
再軍備とか、選挙制度の大改革とか、原発の再稼働とか、増税とか重大な政策は、選挙民の意思に問うべきです。公約にもない事を実行することに異論を主張するのは、各議員の当然の責務です。総理大臣や内閣側の方が憲法違反です。公約にもない重大政策を決定する場合は、国民投票か再選挙で行うのが民主主義です。
 
アメリカにも党議拘束がありますか。まず民主主義の根本を理解しましょう。即解散すべきです。貴方には民主主義が解っていないので議員を辞めるべきです。

「護憲+BBS」「非民主主義-日本政治批判-消費税」より
e-seigi

暴走する日の丸ドジョウ

2012-07-04 10:23:24 | 民主党政権
流水さんのコラム「死に方用意!」から、戦争の虚しさとともにその本質をあらためて考えました。皇軍が片道キップの戦艦大和を特攻させた時代、他国の軍隊には特攻はおろか「死んで来い!」という思想はなかったと云われています。

熟練した兵士は兵器・作戦の質を高めますから、欧米の兵器・作戦では「兵士の生存率」が問われました。つまり、「いかに生き残り、生還するか」ということです。それは兵器の設計や兵士の装備、兵站の考え方でわかります。対する皇軍は、貴重な熟練兵が「天皇陛下のための立派な死に様」の手本であり、捕虜になるなら死ね!と教育されていました。沖縄戦においては、機密保持うんぬんで民間人にまで自決を強要したわけです。

太平洋戦争において物量・資源に大差があったとはいえ、日本軍が負けたのは補給・兵站・休息・生存を軽視した「突撃!」「特攻!」「死んで来い!」思想にあったように思います。生き残るための国同士の戦争で「立派で美しい死に方」を正当化する。日本兵1名の死で敵兵を何名殺せるか。それが1対1の数字に陥っても「一億玉砕」を叫ぶ。しかし、そこには最初から天皇・皇族・大本営・軍幹部は含まれていないのですから。結局、広島と長崎の原爆被害を見て、国民のためではなく血統と自称エリートが生き残れなくなると危機感を持ち、玉音放送に至った・・・と考えるのは邪推でしょうか。

そして、終戦から67年目に原発の再稼働。フクシマの避難民が生き地獄でも、福島原発の事故処理に見込みが立たなくても、処理手段がない核廃棄物が増え続けても、大飯原発の安全性が確保されていなくても再稼働させてしまうドジョウ政権の厚顔無恥さ。もしかすると、ドジョウの飼い主は原子力ムラではなく、67年前の懲りない面々、その思想を引き継いだ輩では・・・とさえ考えてしまいます。私は満州事変~太平洋戦争へと突入する日本を止められなかった状況をイメージし、背筋が寒くなりました。

例えば、石原都知事。国家がやるべき尖閣諸島の領土問題には心血を注ぐのに、都民の「原発住民投票」署名には「国の問題」と否定する。東京都は東電の大株主なのに、東電への批判・提案は猪瀬副知事に任せっ放し。核武装論を支持し東京五輪を国威掲揚と言い放つ石原都知事の姿は、「原発=核兵器への転用」というカードを温存するために原発再稼働を容認しているのでは、と疑念さえ持ちます。しかし、都議にも知識人にも表立って彼を批判する声は出ていません。

自民党の改憲案も然り、原子力基本法の改悪も然り、国旗国歌を強制したい面々も然り。日本外交・外務省の無能さ、幼稚さを批判も改善もせず、戦争ができる自衛隊にしようと画策する。ステルス性能を備えたF-35戦闘機を言い値で買う。米国の言い訳を鵜呑みにし、事故多発するオスプレイを配備させる。自民党から政権交代したのに、こんな民意無視・暴走が許されることに呆れ、嫌気がします。

その救いを、拡大する反原発デモと「緑の党」出現に見い出したので、応援したいと思います。

「護憲+コラム」より
猫家五六助



千葉県と岩手県の民主党離党者

2012-07-04 10:18:04 | 民主党政権
小沢氏が民主党から離党し、メディアは出身県の岩手から民主党議員が何人追随したかで小沢氏の求心力を計ろうとその内容を報じている。岩手県には衆議院小選挙区は4区あるが、現在小沢氏を含め全て民主党議員が占め、今回2名が小沢氏と袂を分かった。

一方野田首相の出身である千葉県はどうかと言えば、毎日新聞は、「民主分裂:野田首相地元の千葉でも離党者相次ぐ」と題して、15人の民主党衆議院議員のうち7名(内絆3名)が離党したと報じている。

http://mainichi.jp/select/news/20120703k0000m010021000c.html

テレビのワイドショーでは一議員の小沢氏の求心力のみを報じ、野田総理大臣の求心力が落ちたことは報じていない。深刻な悩みは野田首相の方であるにも拘わらず、どちらがビッグニュースか分かっていないようだ。それとも恣意的なものであろうか。

「護憲+BBS」「マスコミ報道を批評する」より
紅顔の美少年

小沢一郎の永久革命論

2012-07-03 16:37:29 | 民主党政権
小沢一郎が民主党を離党した。小沢一郎の政治遍歴を見て、政治家・政治評論家やメディア連中は【壊し屋】【剛腕】など様々なレッテルを貼り続けているが、どれも当たらない。

彼はきわめて理念的政治家であり、日本における真の【民主主義】定着のために、破壊と創造の政治遍歴を重ねてきた。世評とは逆に、小沢一郎こそ【戦後民主主義】の最も良質な部分を引き継いできたと言ってよい。自民党一党支配の弊害を何とか克服するために、政権交代可能な制度として【小選挙区】を導入。念願の「政権交代」を成し遂げた。わたしの持論だが、日本における【政権交代】は、他国における【革命】に匹敵する。この意義は何度強調してもしすぎはない。【革命】の旗は、【国民生活が第一】。

しかし、民主党の政治家連中には、この旗の意味が、胸にすとんと落ちていなかった。明日の飯を心配する庶民の生活が分かっていなかった。彼らは初めて手にした権力のうまみに酔いしれたのだろう。子供が念願のおもちゃを手にして、宿題を忘れ、食事も風呂に入るのも忘れ、遊び呆けているのと同じで、権力というおもちゃを離してなるものか、というのと同じだろう。

ただ、【権力】というおもちゃは、使い方が難しい。使い方を誤ると、それはそのまま自分に跳ね返ってくる。子供のおもちゃ遊びは、自分にしか跳ね返らず、周囲に迷惑はかけない。しかし、権力遊びは、国民に甚大な影響を与える。大飯原発再稼働が典型だが、間違った権力の行使は、多くの国民の怨嗟の的になる。これが、民主党の現在の状況である。

20万近い大群衆に包囲された官邸の中で野田首相は、「大きな音だね」と周囲に漏らしたそうだが、首相の決定的な「感性のズレ」が現在の民主党政権と国民との絶望的な乖離を象徴している。

小沢一郎は、国民と民主党政権のこの絶望的な【乖離】が我慢ならなかった。おそらく、彼の破壊と創造の政治遍歴は、その大半がこの国民と政治家の絶望的な【乖離】に起因している。

【権力は腐敗する。絶対的な権力は絶対的に腐敗する】という政治の公理が、小沢一郎という政治家を「永久革命家」にせざるを得なかったのである。

これからの彼の政治行動を多くのメディアが取り上げているが、わたしの見るところ、作家大下英治の説以外は、ほとんど問題にならない。大下説によると、橋下・河村・大村などの地域政党およびみんなの党などとの連携による【オリーブの木】方式は実現可能であり、小沢一郎は、総理はあきらめているが、その中で大きな役割を果たすだろう、という事になる。当然、その中で小沢新党は、その中核を担う事になる。

小沢新党の名前がどうなるかは開けてみなければ分からないが、その政策は、以下のようなものが中心になると予測される。

1、「国民生活が第一」の理念【旗】は降ろさない。
2、反増税・大飯原発再稼働反対・反TPP
3、国の統治機構の再編成(地域主権など)
4、官僚支配127年の歴史を覆す。 
5、国連中心主義の世界政府に貢献する。
6、米中ロとの平和友好関係を築く。日本の自立。
7、オリーブの木の中核になる。

小沢一郎の年齢を考えると、これが最後の戦いになることは確かだろう。わたしは彼の政治行動によって、日本のファッシズム化が防がれる政治情勢が醸し出される事を切に願っている。消費税増税法案採決を見れば明らかなように、民自公3党による強権政治が国民生活を破壊する事は明白である。この悪夢が正夢にならないようにするためには、小沢一郎という政治家を野垂れ死にさせてはならない。

反増税・反原発・反TPPに象徴される【国民生活第一】の政治勢力の結集を図り、悪徳ペンタゴン一派を追い出さなければ、それこそ未来の子孫たちに申し訳がたたない。

「護憲+BBS」「政党ウォッチング」より
流水

民主党残党偽士と離党義士

2012-07-03 09:57:12 | 民主党政権
政治には偽でなく、義が必要。民主党残党組は数は多いが大多数が偽士の集団である。マニフェストで約束したことを棚に上げ、公約していない消費税増税案に野党の同調を得て衆議院で可決してしまった。

これは09年の総選挙で自民党に対する二大政党を期待して民主党に投票した有権者への背信行為である。日本に自民党は2つも必要ない。一方自公も野田内閣の民主党マニフェストの不履行を糾弾しながら、マニフェスト外の増税案には同調する不条理を平気で行う偽士集団であり、民主党残党組と大同小異である。メディアは義の集団より偽の集団を担ごうとしているように見えるが、離党義士に理ありである。次の総選挙では騙されないように義士と偽士をしっかり見極めて投票しよう。

各ニュースで今日迄の民主党の離党ドラマを見ていて、赤穂義士が最終的に四十七士に固まって行くドラマが脳裏に浮かんだ。赤穂義士も当初は60から70名居たといわれる。しかし己の煩悩に勝てずに落ちこぼれが続出して、最終的に大石内蔵介と行動を共にした者は47士になったと伝えられている。しかしそれでも目的は成し遂げている。

このような重大なことを成す時は数より志が大事である。内蔵介は落ちこぼれる者を慰留しなかったと言われる。優柔不断な者は後日情報をもらしたり、裏切行為をして足手まといになるからである。それにしても離党届まで小沢氏に預けて最後に落ちこぼれた階議員と辻恵議員の2人は弁護士出身なだけに、その正義心をかなぐり捨てた醜態は見るに耐えなかった。

一方メディアは、小沢グループの衆議院議員の離党者が38名では自公民が衆議院での過半数を抑え、内閣不信任案が出されても成立しないと小沢グループの離党者の数に固執した報道を頻繁にしているが、ナンセンスである。衆議院議員の任期はあと13ヶ月、まさに時間の問題で直ぐである。離党したばかりの小沢グループが急いで不信任案を主導する必要は何もない。それより野田首相が解散するか任期満了までは、満を持しての新党の構築に力を注ぐべきである。

「護憲+BBS」「政党ウォッチング」より
紅顔の美少年

輿石・小沢会談の落としどころ

2012-06-30 22:59:22 | 民主党政権
両者の3回目の会談も不調に終わり、双方の要求には隔たりが大きいと報じられている。何れにしろ、そろそろ決着を付けないと、一般国民から密室で何をやっているんだとの不満が出てきそうである。その意味では来週月曜日にははっきりさせねばならないと小沢氏がタイムリミットを示したことは正解であろう。しかし小沢グループが離党して一番喜ぶのは自公であることも間違いない。

そもそも今回の消費税増税問題は、民主党の09マニフェストに掲載された社会保障政策の財源をどこに求めるかに端を発している。当初は特別会計予算等も含めて国家予算は200兆円超あり、それを民間会社の節減対策でもってすれば、10%の削減や組み替えで社会保障に必要な16.8兆円の財源は十分捻出できるとの発想でマニュアルは設定されていたと伝えられている。そしてこの発想元は小沢氏であると言われ、小沢自身、自分であればできるとの強い思いがあったはずである。

そして菅民主党政権下で、「事業仕分け」と称して、財源捻出に華々しく取り組んだのは野田グループの蓮舫議員であったが、結果は16兆円を捻出できなかった。その頃財務大臣であった野田首相は、裏で財務官僚に事業仕分けの知恵を出させたことは疑う余地がない。そのため後日事業仕分けが失敗に終わったのは財務省の手の内でシナリオが作成されたからとの批判があったが、当たらずと言えども遠からずであろう。当時財務副大臣であった野田首相は事業仕分けの裏の当事者でもあり、もはや財源捻出には消費税増税しかないと洗脳され、シロアリ退治から増税に舵を切り突っ走っているのではないかと思われる。

しかし一方で200兆円超の総国家予算があると言われている。これに聖域を設けず一律8%削減すれば16兆円の捻出は机上で計算できる。また200兆円もあれば社会保障に優先順位を付けての予算組み替えも十分可能なはずである。要は各々200兆円の既得権益を守ろうとする政官業を押さえることのできる政治力と政治家が必要なのであり、それができる政治家は衆参を見渡しても小沢氏をおいて他にはない。

よって今小沢氏はその16.8兆円を捻出できる民主党内の最適ポストが幹事長なのか、政調会長であるのか判断し、そのポストと捻出のための党内人事権を野田首相と輿石幹事長に要求し、その提案が受け入れられれば参議院での消費税増税採決に賛成するのも一つの選択肢ではないかと思う。そして来年度予算編成で2014年度にアップ予定の消費税3%相当の財源捻出が可能との道筋が付けられれば、2014年は増税をしないとの条件もプラスしておけば国民も納得するのではなかろうか。

現在増税反対派は09マニフェストに消費税増税が書いていないことを賛成派との争点にしているが、増税案が衆議院を通過した今、単なる増税反対だけでは賛成した与党議員や野党議員に対し、説得力不足である。一方で社会保障の財源が必要なことは事実であり、自分達なら捻出できるからそのポストと権力を渡せと要求した方が、民主党へ残留する場合も、要求が入れられず離党する場合でも、国民には分かりやすい。

兎にも角にも予算を組み替えられたり、一率10%削減されたりするのを一番嫌がっているのは野田首相も街頭演説で唱えていた「シロアリ集団」であり、いわゆる政官業の利権集団である。彼らが小沢氏にそれをさせないようにするために採った手段が、メディアや検察を巻き込んでの小沢潰し(民主党代表から引きずり降し)であったと言えよう。

その最たるものがゼネコンから陸山会への闇献金のデッチあげであり、検察が検察審査会へ偽捜査報告書を提出して小沢起訴を導いたことであろう。しかし東京地裁で小沢無罪の判決が出て、その後控訴されたとは言え、既に民主党内では党員資格停止処分も解除されいる。今こそ小沢氏は16.8兆円の捻出は「俺に任せろ」と声を大にして、然るべき党内ポストと権限をを要求すればよい。

「護憲+BBS」「政党ウォッチング」より
厚顔の美少年

「復興特別所得税」を知っていましたか

2012-06-29 23:24:05 | 民主党政権
野田内閣の消費税増税や震災復興対策、福島原発対策等に気を取られている間に、「復興特別所得税」なるものが昨年12月に成立していたようだ。その概要は、東日本大震災からの復興のための施策を実施するためとの名目で、2013年~2037年までの25年間基準所得税額に対して2.1%の税が新たに課税される、ということのようである。詳細は次のurlを参照ください。

http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/gensen/fukko/index.htm

例え東日本大震災の復興のためとは言え、復興対策のどさくさに紛れて政府は国民への事前説明不足ではないか。メディアもどれ程報道していたのか全く知らなかった。2014年からは消費税+復興特別所得税の増税になるようだ。何んだか油断している隙にスリに遭ったような気分である。

「護憲+BBS」「政権ウォッチング」より
厚顔の美少年

民主党の野辺送りの日

2012-06-29 10:21:27 | 民主党政権
“しっ、静かに
今はただ野辺送りの行列を見送ろう“(ロートレアモン)

消費税増税法案が衆議院で可決された。この瞬間の映像を見ながら、民主党の野辺送りをしている気分に襲われた。無表情に増税賛成の投票する議員たちがまるでロボットのように見え、増税反対の投票する議員の表情は豊かだった。

教師時代、保護者の前で不祥事を追及される経験を何度かしたが、人間はそういう時には無表情になる。感情を押し殺して機械のように同じ答えを繰り返す。とにかく、一切の言質を与えない事に集中すると、そうならざるを得ない。わたしには、増税賛成の議員たちの心理がそのように見えた。

実は、国民が政治を見る上で、この事は非常に重要な要素だと思う。今回は小沢派を中心とした反増税派の動きが多くの関心を引き、増税が必要な理由のいかがわしさ、社会保障改革の問題、背後にいる財務省の問題(官僚支配の問題)、マスメディアの世論操作の危険性、民主・自民・公明「体制翼賛」の危険性など、多くの問題点が国民の前にさらされた。

もしこれが小沢派の造反がなかったら、国民は何も知らないうちに、機械のような無表情な議員たちの投票で、消費税増税が決定していたに違いない。国民生活の生殺与奪の権を奪うような決定も粛々と決定されるに違いない。今回の大増税決定の国会は、【翼賛政治体制=ファッシズム】の恐ろしさの生きた教材だった、と思う。

民主党による【政権交代】の真の意義は、このような国会審議ではなく、議員一人一人の表情が豊かに見える国会審議を実現するための制度改革にあった。議員一人一人の表情が豊かである、という事は、その背後にいる国民の声を代弁しているという自負と自信がある事を意味している。ここに【国民生活が第一】の政策の革命的意義があった。【国の形】を変える、というのは、このような日常性の中にその精神が具現化されなければ、不可能だと言ってよい。政権交代の理念・哲学が自らの血肉になっていなければ、本当の意味での豊かな表情など生まれないからである。

わたしは、野田首相の表情の無さを見れば、【消費税増税】が彼の血肉と化した理念とは決して思えない。国民を塗炭の苦しみに落とし込むかも知れない大増税を押しつける人間の苦悩が、一切感じられないからである。わたしはこのタイプの人間を【ステンレス型人間】 と呼んでいた。どんなに汚れた事をしても、水をかければもとのようにピカピカ。こういうタイプの人間は、どんな残酷な事も自らの心を痛めずに決行できる。おそらく、野田首相にとって【消費増税】も【大飯原発再稼働】も政治のタクティクスに過ぎないのであろう。タクティクスだから、自分の良心は痛まない。自分が権力者であり続ければそれで良い、と決めているのだろう。その意味では見事な権力者である。

わたしが【民主党の野辺送り】をしている気分になったのは、増税賛成派議員たちも、野田首相と同じく能面のような表情で投票しているのを見たからである。

【あなたたちは政治に豊かな人間性の具現化】を夢見たのではないのか。その初心を忘れたとき、民主党の存在価値はない。6月26日、民主党の終わりの始まりの日として歴史に記憶されるであろう。

「護憲+BBS」「政党ウォッチング」より
流水

除名が無ければ、今は「桶狭間決戦」の時ではない

2012-06-26 17:46:39 | 民主党政権
いよいよ今日午後の国会で消費税増税の採決がされる。昨日の民主党代議士会(衆議院議員会合)も怒号の中で終了し、下馬評では消費税反対票が60から70票は出ると予想されている。そのような中でメディアは小沢グループが離党するか否か、離党するとすれば何名の離党かに焦点を当てているが、それは民主党執行部が反対者を除名処分にするか否か次第であろう。

仮に輿石幹事長が言うように除名処分を見送ることになれば、今は今川義元は動いていないわけであり、小沢グループも桶狭間の決戦を仕掛けるには時期尚早、新党結成は先延ばしする戦術が妥当である。

そうすることによって小沢グループの離党に期待する自民党は当てが外れ、谷垣自民党執行部は党内から不信任案をだせと突き上げられ、戦略の練り直しを迫られると思われる。小沢グループの新党結成はその様子を見極めながらでも遅くはない。さらに解散が無いと見れば新党結成は年末が理想である。しかし民主党で衆議院選を戦っても惨敗することだけは確実で、そのことは決して忘れるべきでない。

「護憲+BBS」「政党ウォッチング」より(06/26 08:33 投稿)
厚顔の美少年