10月28日朝日新聞に、野田首相が「新区割り画定前の衆院解散可能」との見解を示したことが報じられている。
http://www.asahi.com/politics/update/1027/TKY201210270376.html
一方このことについて民主党の輿石幹事長も記者団に対し、『「衆議院の解散権は、誰がどう言っても、唯一、総理大臣にある。野田総理大臣の判断に委ねればいいのではないか」と述べ、支持する考えを示しました』とNHKは報じている。輿石氏が幹事長に就任以来両者の足並みがそろったのは初めてではなかろうか。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121027/k10013064761000.html
最高裁から現在の衆参院での1票の格差は違憲との判決をうけ、衆参両院の選挙制度改革法案成立後に新区割り設定とその周知を図ってから、選挙実施、というのがこれまでメディアを含めた一般の見方であったように思う。
しかし上記の野田首相と輿石幹事長の発言は、行政の長としてまた行政府を支える与党の責任者として、最高裁が参院の選挙制度のあり方まで踏み込んだ判決を下したことに対して、「そう簡単には問屋がおろさないぞ」と言わんばかりのようにみえる。
また野田首相は衆議院議員、輿石幹事長は参議院議員であることから、両院を代表して歩調を合わせたようにも見え、これまでことごとく両者の足並みは揃っていなかっただけに、最高裁の大胆な判決に対して両者が一致して行政府と立法府の三権の立場を最高裁へ示した感じである。
だが、その意気はよしとしても、1票の格差の是正は民主主義の原点の問題であり、定数削減等の選挙制度とは分離して優先して進めるべきであり、最高裁に格差が5倍、6倍になるまで放置しておくのは行政府と国会の怠慢と審理されてもやむをえまい。主権者である国民感情は2倍が限度であろう。また比例区の定数のみを削減する当初の民主党案と自民党案は二大政党に有利で二大政党制を進めようとする狙いがありそうで、民主主義に逆行しているとも言える。
経費削減の観点から言えば、国民が求めているのは定数削減より、議員への報酬削減と直接間接経費の削減である。
「護憲+BBS」「マスコミ報道を批評する」より
厚顔の美少年
http://www.asahi.com/politics/update/1027/TKY201210270376.html
一方このことについて民主党の輿石幹事長も記者団に対し、『「衆議院の解散権は、誰がどう言っても、唯一、総理大臣にある。野田総理大臣の判断に委ねればいいのではないか」と述べ、支持する考えを示しました』とNHKは報じている。輿石氏が幹事長に就任以来両者の足並みがそろったのは初めてではなかろうか。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121027/k10013064761000.html
最高裁から現在の衆参院での1票の格差は違憲との判決をうけ、衆参両院の選挙制度改革法案成立後に新区割り設定とその周知を図ってから、選挙実施、というのがこれまでメディアを含めた一般の見方であったように思う。
しかし上記の野田首相と輿石幹事長の発言は、行政の長としてまた行政府を支える与党の責任者として、最高裁が参院の選挙制度のあり方まで踏み込んだ判決を下したことに対して、「そう簡単には問屋がおろさないぞ」と言わんばかりのようにみえる。
また野田首相は衆議院議員、輿石幹事長は参議院議員であることから、両院を代表して歩調を合わせたようにも見え、これまでことごとく両者の足並みは揃っていなかっただけに、最高裁の大胆な判決に対して両者が一致して行政府と立法府の三権の立場を最高裁へ示した感じである。
だが、その意気はよしとしても、1票の格差の是正は民主主義の原点の問題であり、定数削減等の選挙制度とは分離して優先して進めるべきであり、最高裁に格差が5倍、6倍になるまで放置しておくのは行政府と国会の怠慢と審理されてもやむをえまい。主権者である国民感情は2倍が限度であろう。また比例区の定数のみを削減する当初の民主党案と自民党案は二大政党に有利で二大政党制を進めようとする狙いがありそうで、民主主義に逆行しているとも言える。
経費削減の観点から言えば、国民が求めているのは定数削減より、議員への報酬削減と直接間接経費の削減である。
「護憲+BBS」「マスコミ報道を批評する」より
厚顔の美少年
