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老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

4月28日「サロン・ド・朔」のお知らせ

2016-04-22 22:16:08 | イベント情報
「サロン・ド・朔」4月28日(木)例会を下記のとおり行います。

今回は、東京新聞社会部記者の早川由紀美さんを講師にお招きし、「この国を覆う空気」のテーマでお話していただきます。

興味のある方は是非ご参加ください。お待ちしています。

参加希望の方は、「護憲+」HPに記載のメール宛に、その旨ご連絡ください。折り返し、会場その他、詳細をお知らせします。

■日時:4月28日(木)18:30~21:30
■会場:「フリースペース 朔」
■会費:500円(飲み物、軽食付き)

====
☆「サロン・ド・朔」とは、「護憲+」メンバーを主軸に「SNSリアル版」のような形で運営するフリーな集まり(@東京)で、毎月テーマを決めてそれに相応しい講師をお招きし、勉強会・親睦会を行っています。皆さんの参加を歓迎します。

2015年以降に取り上げたテーマは以下のとおりです。

(2015年)
 1月: 「地域から市民が政治をかえる」
 2月: 「民主党(と長妻議員)の現状」
 3月: 「今、沖縄・辺野古で何が起こっているのか」
 4月: 「皆で考える 日本国憲法」
 5月: 「映画 日本国憲法」DVD視聴
 6月: 「市民に選挙をとりもどすプロジェクト(とりプロ)と2015年衆院選無効請求訴訟」
 7月: 「満州・阿片と731」
 8月: 「解釈改憲を止め立憲主義をとりもどそう」
 9月: 「安全保障という名の戦争動員」
10月: 「野党再編の見通し-これから野党はどうするべきか」
11月: 「中国の人々の暮らしと展望―経済発展とその評価」

(2016年)
 2月: 「参議院選挙の取り組み」

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「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子

2月25日「サロン・ド・朔」のお知らせ

2016-02-20 11:00:11 | イベント情報
2月25日(木)の「サロン・ド・朔」を下記のとおり開催します。

今回は、「参議院選挙の取り組み」をテーマに、参加者全員で考えを出し合い、話し合いをします。

また当日は『「平和への結集」をめざす市民の風』の太田光征さんと、東京生活者ネットワークの渋谷惠美子さんにもゲストとしてお越し頂き、太田さんからは「街頭シール投票の結果と各党の反応」の報告を、渋谷さんからは「生活者ネットの参院選の取り組み」について、紹介していただきます。

俯瞰的な視点でのお話と、個別候補応援の具体的取り組みについてのお話を伺うことで、私達自身の選挙に向けた取り組みについて重層的で多角的な話し合いができるものと、期待しています。

興味のある方は是非ご参加ください。お待ちしています。

参加希望の方は、「護憲+」HPに記載のメール宛に、その旨ご連絡ください。折り返し、会場その他、詳細をお知らせします。

■日時:2月25日(木)18:30~21:30
■会場:「フリースペース 朔」
■会費:500円(飲み物、軽食付き)

====
☆「サロン・ド・朔」とは、「護憲+」メンバーを主軸に「SNSリアル版」のような形で運営するフリーな集まり(@東京)で、毎月テーマを決めてそれに相応しい講師をお招きし、勉強会・親睦会を行っています。皆さんの参加を歓迎します。

2014年8月以降に取り上げたテーマは以下のとおりです。

(2014年)
 8月: 「シェーナウの想い」上映とお話「ドイツの民主主義と反原発運動」
 9月: 「高齢者介護を巡る問題  孤立・依存・虐待」
10月: 「9条・実質改憲に、主権者主導の国民投票を!」
11月: 「スコットランド独立住民投票報告」

(2015年)
 1月: 「地域から市民が政治をかえる」
 2月: 「民主党(と長妻議員)の現状」
 3月: 「今、沖縄・辺野古で何が起こっているのか」
 4月: 「皆で考える 日本国憲法」
 5月: 「映画 日本国憲法」DVD視聴
 6月: 「市民に選挙をとりもどすプロジェクト(とりプロ)と2015年衆院選無効請求訴訟」
 7月: 「満州・阿片と731」
 8月: 「解釈改憲を止め立憲主義をとりもどそう」
 9月: 「安全保障という名の戦争動員」
10月: 「野党再編の見通し-これから野党はどうするべきか」
11月: 「中国の人々の暮らしと展望―経済発展とその評価」
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「護憲+BB]S「イベントの紹介」より
笹井明子

2月上映お勧め映画のご紹介

2016-01-29 14:25:34 | イベント情報
☆「牡蠣工場」
想田和弘監督作品 観察映画第六弾
‘美しき瀬戸の海。過疎の町にグローバリズムがやってきた。
「歴史の歯車」が、いま静かに回りだす-!’(チラシより)
2月20日 渋谷シアター・イメージフォーラムにてロードショウ
http://kaki-kouba.com/

☆「増田進 患者さんと生きる」
都鳥伸也監督作品 ドキュメンタリー映画
‘医療、それは患者さんと共に生きること- 地域医療のパイオニア、増田進が体現する医療とは?’‘記録映画『いのちの作法』誕生から8年-沢内村とつながり続けてきた都鳥伸也監督、都鳥拓也カメラマンの贈る最新作!’(チラシより)
2月20日 渋谷アップリンクにてロードショウ
http://longrun.main.jp/masuda-film/

☆「袴田巖 夢の間の世の中」
金聖雄監督作品 ドキュメンタリー映画
‘2014年3月27日。冤罪でありながら死刑囚として、48年という途方もない時間を獄中で過ごした袴田巖さんの再審が決定し、即日釈放された。私たちは、その後の生活にカメラを向けた。・・・死の恐怖から逃れようと必死で生き抜いてきた巖さんは、今も私たちが想像できない深い闇を抱えている。しかし“平凡な日常”のつみ重ねが光となって、その闇を照らしはじめているように思う。’(金聖雄監督談・チラシより)
2月27日 ポレポレ東中野にてロードショウ 順次全国公開予定
http://hakamada-movie.com/

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子

1月~2月各種イベント

2016-01-17 21:21:22 | イベント情報
去年起きた不条理な出来事を決して忘れず、今年を事態打開、状況変革に向けた大きな一歩を進める年にしようとの趣旨で、1月~2月に予定されている各種集会、アクションをご紹介します。

ご都合や体調と相談の上、可能であれば是非参加しましょう。(私もできる限り参加したいと思っています。)動けばきっと何かが変わります。

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☆『私たちはあきらめない!戦争法を廃止へ!安倍内閣は退陣を1・19総がかり行動』
1月19日(火)18時半~
場所:衆議院第2議員会館前を中心に。
詳細は→ http://sogakari.com/?p=1400

☆市民連合シンポジウム「2016年をどう戦い抜くか」
1月23日(土)14時~16時半
場所:北とぴあ さくらホール(南北線王子駅5番出口直結)
登壇者:金子兜太/柄谷行人/山口二郎/青井美帆/三浦まり/森達也/諏訪原健
市民連合ツイッター→https://twitter.com/shiminrengo

☆『憎しみの連鎖を断ち切ろう!後藤健二さんの死を忘れない2・1サイレントアクション』 
2月1日(月)18時半~19時半 
場所:四ツ谷駅赤坂口 
詳細は→ http://kyujokowasuna.com/?p=1913

☆『止めよう!辺野古埋立て2・21首都圏アクション国会大包囲』
オール沖縄の声に呼応して、全国で立ち上がろう!
2月21日(日)14時~15時半
場所: 国会周辺
詳細は→ http://sogakari.com/?p=1356

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子

11月26日「サロン・ド・朔」のお知らせ

2015-11-20 15:44:49 | イベント情報
11月26日(木)の「サロン・ド・朔」を下記のとおり開催します。

今回は、北京師範大学出身で、現在中央大学非常勤講師をしておられる韓応飛(ハンインフェイ)さんにお越し頂き、「中国の人々の暮らしと展望―経済発展とその評価」のテーマでお話をしていただきます。

『1980年代の経済改革に深く関わっていた鮑彤氏は2013年6月、中国社会の現状について、次のように述べました。「中国は成長を遂げた。しかし、国家や民族にとって都合のよいことは、必ずしも個人にとってよいことではない。今後の中国が目指す幸福は、一人一人の中国人の幸福でなければならない。」私は鮑氏の見解に賛成です。(鮑氏は天安門事件で失脚した故・趙紫陽元総書記の政治秘書を務めていた。)』(韓応飛さん)

国内政治に日々翻弄されている私たちですが、今回は視野を広げて、隣国「中国」を正しく理解する企画を立ててみました。安倍政権が集団的自衛権行使の必要性に絡めて言及する「中国」ですが、その中国に暮す人々の生きた姿や思いを知ることは、「憲法9条」の平和主義を護り育てる一助にもなると確信しています。興味、関心のある方はこの機会を逃すことなく、是非ご参加ください。お待ちしています。

参加希望の方は、「護憲」HPに記載のメール宛に、その旨ご連絡ください。折り返し、会場その他、詳細をお知らせします。

■日時:11月26日(木)18:30~21:30
■会場:「フリースペース 朔」
■会費:500円(飲み物、軽食付き)

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☆「サロン・ド・朔」とは、「護憲+」メンバーを主軸に「SNSリアル版」のような形で運営するフリーな集まり(@東京)で、毎月テーマを決めてそれに相応しい講師をお招きし、勉強会・親睦会を行っています。皆さんの参加を歓迎します。

2014年8月以降に取り上げたテーマは以下のとおりです。

(2014年)
 8月: 「シェーナウの想い」上映とお話「ドイツの民主主義と反原発運動」
 9月: 「高齢者介護を巡る問題  孤立・依存・虐待」
10月: 「9条・実質改憲に、主権者主導の国民投票を!」
11月: 「スコットランド独立住民投票報告」

(2015年)
 1月: 「地域から市民が政治をかえる」
 2月: 「民主党(と長妻議員)の現状」
 3月: 「今、沖縄・辺野古で何が起こっているのか」
 4月: 「皆で考える 日本国憲法」
 5月: 「映画 日本国憲法」DVD視聴
 6月: 「市民に選挙をとりもどすプロジェクト(とりプロ)と2015年衆院選無効請求訴訟」
 7月: 「満州・阿片と731」
 8月: 「解釈改憲を止め立憲主義をとりもどそう」
 9月: 「安全保障という名の戦争動員」
10月: 「野党再編の見通し-これから野党はどうするべきか」 

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子

10月22日「サロン・ド・朔」のお知らせ

2015-10-16 10:03:47 | イベント情報
10月22日(木)の「サロン・ド・朔」を下記のとおり開催します。

今回は、民主党代表代行・長妻昭議員の元秘書の田代雄倬さんにお越し頂き、「野党再編の見通し-これから野党はどうするべきか」のテーマでお話をしていただきます。

自民党に圧倒的な議席を与えてしまった結果、法の秩序無視、国会の軽視が公然とまかり通ってしまっている現状にあって、何としても野党には頑張ってもらわなければなりません。
そのために私たち自身なにをどう考え、どこにどう働きかけていったら良いのか、長年の経験から、民主党に限らず色々な議員たちの動き方に広く見聞をお持ちの田代さんのお話を伺い、意見交換をする中で、打開策のヒントを見い出したいと思います。是非ご参加ください。

参加希望の方は、「護憲」HPに記載のメール宛に、その旨ご連絡ください。折り返し、会場その他、詳細をお知らせします。

■日時:10月22日(木)18:30~21:30
■会場:「フリースペース 朔」
■会費:500円(飲み物、軽食付き)

====
☆「サロン・ド・朔」とは、「護憲+」メンバーを主軸に「SNSリアル版」のような形で運営するフリーな集まり(@東京)で、毎月テーマを決めてそれに相応しい講師をお招きし、勉強会・親睦会を行っています。皆さんの参加を歓迎します。

2014年8月以降に取り上げたテーマは以下のとおりです。

(2014年)
 8月: 「シェーナウの想い」上映とお話「ドイツの民主主義と反原発運動」
 9月: 「高齢者介護を巡る問題  孤立・依存・虐待」
10月: 「9条・実質改憲に、主権者主導の国民投票を!」
11月: 「スコットランド独立住民投票報告」

(2015年)
 1月: 「地域から市民が政治をかえる」
 2月: 「民主党(と長妻議員)の現状」
 3月: 「今、沖縄・辺野古で何が起こっているのか」
 4月: 「皆で考える 日本国憲法」
 5月: 「映画 日本国憲法」DVD視聴
 6月: 「市民に選挙をとりもどすプロジェクト(とりプロ)と2015年衆院選無効請求訴訟
 7月: 「満州・阿片と731」
 8月: 「解釈改憲を止め立憲主義をとりもどそう」
 9月: 「安全保障という名の戦争動員」

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子

今日!「安倍政権 NO! ☆ 1002大行進」

2015-10-02 11:17:34 | イベント情報
今日東京では、「民主主義を取り戻せ!戦争させるな!」のスローガンの下、以下の予定で日比谷野外音楽堂の集会→銀座・有楽町デモが提起されています。

☆集会(18:30~19:15 *開場:18:00(予定))
◾【会場】:日比谷野音(大音楽堂)
◾入場は先着順となります(席数:3000)
◾ゲストスピーカー ◾中野晃一さん(政治学者)
◾中村司さん(沖縄統一連)

(※その他、「原発 安保法制 憲法 沖縄米軍基地 秘密保護法 TPP 消費税増税 社会保障 雇用・労働法制 農業・農協改革 ヘイトスピーチ 教育」についての発言もあるようです。)

☆デモ(19:15~)
◾【出発場所】:日比谷公園
◾銀座~有楽町を大行進!

デモコース
◾日比谷公園西幸門(日比谷野音裏)- 内幸町 – 新橋駅 – 数寄屋橋 – 丸の内鍛鍛冶橋駐車場前<ゴール/流れ解散>(約2.2km)

☆主催:安倍政権NO! ☆ 実行委員会
http://abe-no.net/1002/

※安保法制のみならず、どの分野をとってみても、国民に目が向いていないことが明らかな安倍政権に、再度大きな「NO!」を突きつけましょう。時間の取れる方は、是非ご参加を!

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子

9月24日「サロン・ド・朔」のお知らせ:テーマ「安全保障という名の戦争動員」

2015-09-18 13:26:45 | イベント情報
9月24日(木)の「サロン・ド・朔」を下記のとおり開催します。

今回は、「フリースペース 朔」オーナーの三角忠さんに、「安全保障という名の戦争動員」のテーマでお話ししていただいた後、参加者の自由討議とします。

民主主義の下、多数決というの名の独裁がまかり通る現実に、茫然自失してしまう今の状況ですが、24日には、皆さんと思いを分かち合い、決意を新たに、明日に向かう智恵とエネルギーを再生させたいと思います。是非ご参加ください。

参加希望の方は、「護憲」HPに記載のメール宛に、その旨ご連絡ください。
折り返し、会場その他、詳細をお知らせします。

■日時:9月24日(木)18:30~21:30
■会場:「フリースペース 朔」(@水道橋)
■会費:500円(飲み物、軽食付き)

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☆「サロン・ド・朔」とは、「護憲+」メンバーを主軸に「SNSリアル版」のような形で運営するフリーな集まり(@東京)で、毎月テーマを決めてそれに相応しい講師をお招きし、勉強会・親睦会を行っています。皆さんの参加を歓迎します。

2014年8月以降に取り上げたテーマは以下のとおりです。

(2014年)
 8月: 「シェーナウの想い」上映とお話「ドイツの民主主義と反原発運動」
 9月: 「高齢者介護を巡る問題  孤立・依存・虐待」
10月: 「9条・実質改憲に、主権者主導の国民投票を!」
11月: 「スコットランド独立住民投票報告」

(2015年)
 1月: 「地域から市民が政治をかえる」
 2月: 「民主党(と長妻議員)の現状」
 3月: 「今、沖縄・辺野古で何が起こっているのか」
 4月: 「皆で考える 日本国憲法」
 5月: 「映画 日本国憲法」DVD視聴
 6月: 「市民に選挙をとりもどすプロジェクト(とりプロ)と2015年衆院選無効請求訴訟
 7月: 「満州・阿片と731」
 8月: 「解釈改憲を止め立憲主義をとりもどそう」

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子

色川大吉さん講演会「戦後70年8月15日に考えたこと」参加報告

2015-09-07 00:54:55 | イベント情報
9月5日に吉祥寺の武蔵野公会堂で行われた首記講演を聴きに行ってきました。

色川さんは、歴史学者として、「自由民権運動」の研究や「五日市憲法草案」を発掘したことで有名ですが、今回の講演会では、三重県答志島特攻基地で敗戦を迎えてから70年、「行動する歴史家」として生きてこられた経験と研究活動の蓄積を通して得られた、今の政治や社会に対する視点、提言を語ってくれました。

以下長くなりますが、私が理解したところをご紹介します。

+++

戦争体験と民主化政策:
1945年、当時東大の学生だったが、学徒動員で陸軍に送られ、その後志願して海軍航空隊に移動、特攻予備軍となった。この戦争体験から、新兵いびりに見られる日本人の精神構造の歪み、特攻という生命浪費への志向性の愚を痛感。敗戦と共にGHQが齎した「民主主義」「人権」「言論の自由」を、もろ手を挙げて歓迎した。

※今の憲法を「お仕着せ」と言う向きもあるが、ポツダム宣言に「日本政府は日本国国民の間に於ける民主主義的傾向の復活強化に対する一切の障碍除去すべし」という文言がある。戦時中GHQには戦後日本をどう統治するかを研究している研究者がいて、日本の中に自由民権運動の芽があることを認め、それを生かすべきだと判断していた。

朝鮮戦争とGHQの方針転換:
朝鮮戦争に対応するため、マッカーサーが「国家警察予備隊(今の自衛隊)、海上保安庁」の増員を指令。自衛隊には旧陸軍、海軍の歴戦メンバーを充てた。民主化政策を感謝し、平和憲法を手にした喜びも束の間、再軍備への方針転換に反発し、渋谷ハチ公前でマッカーサー批判をし、逮捕される。警察もマッカーサーを快く思っていなかったせいか、即日仮釈放となり、1952年まで地下に潜行した。

三島由紀夫の死と歴史の多角的視点:
1970年、大学の同級生だった三島由紀夫が、陸上自衛隊官舎で割腹自殺。45歳だった。自分の理解では、多くの同期生が学徒出陣で死んでいったのに、身体が弱かったため徴兵検査に不合格で生き長らえたことへの後悔の念、劣等感が、その主たる動機だと思われた。しかし、当時自分が在籍していたアメリカ・プリンストン大学の同僚や学生からは、「日本には軍国主義がまだ生きている」と驚きをもって受け止められた。これは、歴史は一面から見ただけでは不十分、様々な角度から見ないと歴史の正しい理解は成り立たないという実体験だった。

この視点で安倍首相の70年談話を見ると、「将来の世代に謝罪を続けさせない」という文言は、日本の一方的な視点であり、被害国である韓国や中国の視点が欠けている。韓国、中国の国民の理解は得られないだろう。

社会活動:
高度成長時代に入り、政府の開発政策による公害問題が表面化し、市民の間に不満が高まっていた。1980年、小田実・吉川勇一と共に、「日本はこれでいいのか市民連合」を結成。

1976年、不知火海総合悪術調査団を発足。団長となり、総合調査を進める。漁師さん一人、ひとりに聞き取り調査を行い、「不知火海民衆史」のテーマを纏める。当時、水俣出身の民俗学者・谷川健一氏から、「学者が一番稔りある時期を専門外の活動で潰してどうする」と叱咤の言葉をいただいたが、丹念な聞き取り調査の積み重ねも、歴史研究の貴重な資料となったと自負している。

安倍政権の行方:
現政権はアベノミクスと称して、1980年代当時のような経済成長が可能と思わせ、支持を取り付けているが、バブルは崩壊し、今や1980年の成長期のような経済成長はありえない。

今までの市民運動の蓄積が生きており、現在も40%の国民の中に民主主義は根付いている。今、安保法制反対で集まってきている人はまだ少ないと考えて、政権が誤った対処をしたら、更に広がり、政権はもたない。民主主義の国だから、民衆を敵に回したら政権はつぶれる。50%の愚衆がいても、40%の目覚めた大衆がいれば、政治は変わる。それは歴史の必然だ。

小選挙区制という憲法の精神に反した制度は問題があり、正していく必要があるが、とりあえず今野党は失敗しないように結束する必要がある。

国際テロの時代:
集団的自衛権は戦後早い段階で作られた概念で古めかしい発想。10カ国が核弾頭を持っている今、国家間の戦争をすれば地球は終わってしまう。従って、国家と国家の戦争の時代は第二次世界大戦で終わった。尖閣問題などを戦争に結びつけるのは、子供じみている。

今の脅威は国境の無い国際テロであり、日本の場合、原発がテロの標的にされれば、防ぎようがなく、日本は滅びる。それを防ぐには、憎まれない国家であること、信頼される国家であることに尽きる。

+++

以上、色川さんは、90歳にしてなお、明晰な頭脳で今を見据えておられ、その飄々とした語り口でのお話は示唆と叡智に富み、強く共感すると共に、安心と勇気を与えられる講演でした。

「まだやらなければならないことが待っている、頭を使い、身体に気をつけているので、100歳までは生きそう」とおっしゃる色川さん。戦争を知る世代が少なくなっている今、是非長生きして、混迷する日本社会に明かりを照らし続けていただきたいと切に願います。

なお、この講演と同趣旨の「戦後70年史」というご著書が、講談社から出版されています。関心のある方は、是非購読されるようお勧めします。

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子

9/5色川大吉講演会『戦後70年 8月15日に考えたこと』」

2015-08-25 16:17:05 | イベント情報
「色川大吉講演会『戦後70年 8月15日に考えたこと』~この国はどこへいこうとしているのか」

9月5日土曜日

開場: 午後1時15分
開演: 午後2時

会場: 武蔵野公会堂大ホール
   (吉祥寺駅南口徒歩3分)

資料代:1000円

・・・
20015年8月15日
歴史と法と人命を軽く扱う者たちがはびこる中、歴史家は何を思うのか。
いまこそ、色川先生のお話を伺いたいと思います。ぜひご参加ください。
・・・

予約不要。お気軽におこしください。

(以上、フォーラム色川主催で、同ホームページより)
http://www.irohokuto2010.com/

名無しの探偵