life goes on slowly

或る大阪近鉄バファローズファンの
偏愛と放浪の記録

新井貴浩、広島を去る。

2007-11-08 23:59:59 | 【野球】オフにキャンプにOP戦
 「なんだよ! 藤田は巨人が獲るのかよっ!」で始まった(ような気がする)今年のストーブリーグはなんだか、いつもに増して……なんつーか、温度高すぎ……

 そういうわけで、新井がついにFA権行使→移籍を決めたようで。

 会見できっと泣くんだろうなーと思っていたが、やっぱり泣いた。そこはいい。女々しいと自負する新井さんだから(笑)いや、笑いごとじゃないんだけどもね。
 でも、なんだか……何かが違う気がするんだよ。新井さん。
 「シリーズやPOを眺めているのが普通になってるのが怖い」と、優勝争いをしてみたいと思うその気持ちはわかった。環境を変えたい気持ちもわからないでもない。それもものすごく勇気のいることだから。

 ただ、「厳しい環境に自分を置きたい」って言葉が……なんか違う。カープではそれができないの? レギュラーが保証されてるようなもんだから? でも、その環境に厳しさを見出すのは自分じゃないの? 優勝争いだけが厳しさじゃないんじゃないの?
 ……まあ、それはずっとカープにいて、新井自身が感じたことから導き出した答えなんだろうけど。

 そして黒ちゃんの影響。
 質問する方もどうかと思うが(笑)、尊敬するのも当然だし、同じ野球観なのもいい。でもさ、黒ちゃんの宣言で「どうなるかわからなくなって不安になった」というのはどうなの? 黒ちゃんは確かに、自分が残るためにも新井の引き留めに尽力してほしいと球団に話していたらしいのは聞いた。それでも決断は新井を待たなかった。
 黒ちゃんがいなくなることで新井が揺らぐ気持ちもそれは当然だと思うけど、でもさ。4番でしょう。いやいややってた4番なの? 誰かに獲られてもいいポジションだったの? そうじゃないだろ?
 自分の弱さに嘘をつかないのは、新井の人間性の中で魅力的なところなのかもしれないんだけど……でも、広島の主砲として、公の人間として新井にはそれを言ってほしくなかった。だってこれじゃ、「自分ではこのチームを引っ張っていけない」と言ったのと同じだよ。
 女々しくてもいいんだよ。いいんだけど、新井には、それを自分の中だけにしまっておける選手であってほしかったんですよ。瘦せ我慢のできる選手であってほしかったんだよ。じゃないと、みんなついていけないじゃないか。それじゃあ、金本アニキがいなくなった時と何も変わらないじゃないか。新井さん……

 「大好きだからつらい」と言われながら、出ていかれる方もやりきれない。
 今までの経緯を見ていると、「このチーム(あるいは球団)では、一生優勝争いもPO進出も狙えない」と言われたに等しい。
 もちろんFAは個人の権利であって、選手だって究極のところでは自分のことだけ考えて結論を出すものなんだから、結論に否やはない。でも、この経緯(結論ではなく経緯)って、残されたチームメイトにとってどれだけ残酷なことかと思う。
 当然、球団にとっても壊滅的な打撃。人的補償をとるにしても、プロテクト枠から漏れるような選手ってなかなか厳しい。チームづくりも、今までと同じやり方だとやっぱり厳しい……何か思いきったことしなきゃいけない。だからって読売みたいな乱獲がいいとも思わないけどね、それはそれでまったくもってつまんないし。
 捲土重来。新井さんもだけど、広島さんも強くならなきゃ。帰って来たいと思わせるチームにしなきゃ。栗原、大竹あたりがいよいよ本気になって引っ張らないとね。道はあまりにも険しいけど。

 で、今回の新井さんを見てるとなんとなく、五輪代表の4番は村田の方がいいんじゃないかって気がします。村田はなんだかんだ言って胆据わってるから。いい意味でアホになれるし、大言壮語できる度胸もある。新井さん、繊細すぎるんだよね……と、今回改めて思った次第です。

 だからと言って新井さんを嫌いになったわけじゃないんだけど。でも、もっと大きな選手でいてほしいから、もどかしさを感じて仕方がない。
 答えはいつか出ることだけど、「新井さん、あん時あんなこと言うてごめんなー!」と、いつか私に言わせておくれ。



不安的中。orz @アジアシリーズ

 初回に点が入らなかった時点で嫌な予感。おまけにエラーが2つも……これは竜の野球ではない。敗因はあまりにも明確。なので逆に修正しやすいかなぁ、終盤遅まきながら多少エンジンかかったし、と思いたいが……どうだろう。データないとそんなに厳しいのかなあ、竜。力がないわけでは絶対にないのに……
 しかし、万が一決勝にも出られないなんてことになったら洒落になんないぞ。最後に井上が働いたものの、スタメン外野がやっぱちょっと弱かったよね(汗)
 つーか、「森野のエラーは点にならない」の定説が脆くも崩れ去ったのにガッカリ。(笑)