有原栞菜がコンサート終了の握手会で泣いた理由(レッツ芸能ニュース)
コンサートが終了すると恒例の握手会ですが、8月6日の握手会で℃-uteの有原栞菜が泣いてしまったらしいです。
握手会ってアイドル達が横に並んでファン一人一人と握手をし、ファンとの距離を縮めるために友好的なアピールなのです。その握手会でなぜ泣いたのか?
ファンの方、一人一人が℃-uteのメンバーと握手していきますが、メンバーの有原栞菜だけ、かなりの人数のファンの方が握手もせずにスルー(無視)した出来事が発生。これに困惑し、ついには握手会の最中に有原栞菜が泣いてしまったという報告がネットで多数書き込まれていました。
握手会に参加したファンの方々も次々とネット掲示板に理由を書きこんでました。その中で、握手をしなかった人達の書き込みもありました。握手をしなかった人達で、書き込んでいた共通する理由は、有原栞菜ジャニーズJr橋本良亮のスキャンダルが原因だったみたいです。
彼氏がいることにショックを受けたファン、今まで彼氏がいないと言っていて裏切られたファンなどが、握手会でスルーすることによって、有原栞菜にメッセージを届けてたみたいです。上記の理由と同じぐらい多かった理由は、℃-uteの事務所に対する抗議みたいです。℃-uteと言えば、最近立て続けにメンバーが異性とのスキャンダル写真を撮影され、アイドルとしての品格を問われています。
まず℃-uteの読み方が分かりません。非国民通信社公式認定のアイドルはロブ爺とカイ・ハンセンだけです。ちなみに引用元は基本的にアフィリエイトメインのサイトなので眉唾物でもあるのですが、こういう事例は他でも見られるような気もします。
参考、
プライベートのない世界
で、この現場に居合わせた「ファン」にしてみればアイドルに彼氏がいるのは許し難いことのようです(彼女だったらどうなんでしょう?)。そこで彼らなりの「メッセージ」が握手の拒否、差し出された手を振り払うことに繋がったとか。握手を拒まれて泣いているようでは日本の政治家は務まりませんが(芸能界で成功すれば、いつの日か自民党から声がかかるかも?)、アイドル側には少なからぬショックを受けた人もいたようです。
これがアイドルと、それを追いかけるヲタクの間に限定された関係であるならいいのですが、どうでしょう、似たような傾向は日本社会全体に存在するような気もします。つまり女性に対して何を期待しているか、女性が異性と付き合うことをどうみているか、自分以外の男性と付き合う女性をどう感じているか、アイドルとファンの間に見られるそれと似たものがないと言い切れるでしょうか。ある種の文化圏では「処女ではない」「他の男性と付き合ったことがある」、その程度のことが離婚の理由として受け容れられています。日本はどうでしょう、たしかにその程度で離婚は認められませんかも知れませんが、心情的に同意する男性も多いような気がします。女性に清純さ―――と言うよりもむしろ、女性の性が自分の管理下に置かれていることを望む気質は随所に見え隠れしています。
参考、
日本から見るとどうだろう
女の子が自分の方を振り向いてくれない、相手にしてくれないと悲嘆に暮れる若者が目立ちます。どうして? 彼らの収入や容姿に魅力がないから? まぁ女性側の敷居も高くなっているのかも知れませんね。そこで高望みする女性を、いわゆる「非モテ」の男性は何かにつけて非難するわけです。だがちょっと待って欲しい、敷居を高くして容易に異性に靡かない、そうした女性を望んだのは誰でしょうか? 門戸を広げ、相手が好意を寄せてくればオープンに付き合ってくれるような女性を、この非モテ層はどう扱ってきたのでしょうか? 彼女が異性と付き合ったことに「裏切られた」と感じ、「汚らわしい」とばかりに差し出された手をはねのけるのなら、女性サイドとしては敷居を高くして男性を拒むしかありません。非モテ層の期待に応えるために。
「些細なことがセクハラ扱いされる」と感じている人と「些細なことでセクハラと言い出す」とされる女性の関係も同じですね。女性の側がもう少し性的な事柄に対して開放的であれば、時にセクハラではなく単なるジョークになることもありそうですが、では性に開放的な女性を男性の側がどう評価しているかを考えてください。今の日本において、女性が性に開放的であることは肯定的な価値でしょうか、それとも否定的な価値でしょうか? 女性が性に対して閉鎖的であること、性的な事柄に対して目を背けて恥じらうような価値観を持つこと、性的に潔癖であることを男性が女性に求めているのなら、女性はいかに些細な事柄であったとしても、性的なものをセクハラとして拒絶しなければなりません、男性の期待に応えるために、です。
なにかと性表現を規制しようとする「ババア」をオタク層(まぁオタクと言っても決して一枚岩じゃございませんが)はよく非難するわけですが、何を言っているのでしょうか、その「ババア」は君たちの理想そのものじゃないか、と私などは思うわけです。運命の王子様以外には性を解放すべきではない、女性の性を後宮の奥に閉じこめておくべきだ、そんな非モテのオタクの女性観を体現しているのが、性的なものが表に出ることを忌避する「ババア」のはずです。自分が何を好んでいるか、男性側の期待に応えた女性が当の男性にどう接するか、その辺を無視しちゃいけません。
「いいじゃない、やること(アイドルとして可愛い服を着て歌を歌うとか)やってれば他に何をしようと」という考え方は通用しないものでしょうか。その辺りは「柔道選手」ではなく「柔道家」と呼んでしまうメンタリティに通じるものがあるかもしれませんね。
戦前派が跳梁跋扈する時代ですから、(実際には存在しなかった)過去の貞操観念に近いものを理想化し、賛美する発想はむしろ強まっているのかも知れません。
>ねこだいすきさん
そもそも、私のこのエントリ自体が「女性の商品化」や性差別とは関係ないですね、シャドーボクシングご苦労様。
>nanamiさん
若くないことを理由に女性から拒まれたり就業機会を奪われたり、それに不満を持ちつつ、自分は女性を年齢で不要品扱いする、それをあたかも当然と感じる、被差別者が差別する側に回る典型的な例です。
ジャニタレの場合はそのまま入れ替わらないのでは。相手のタレントのほうに攻撃の矛先が向く傾向がありますし。「◎◎君は××子に誑かされてる!!」みたいな流れで。
相手がジャニーズではなく、じつはこっそりキモオタと付き合っていました、だったらまた反応がちがったのかも。
例外を探せないこともないでしょうけれど、一般的にはそうですよね。男女のスキャンダルの場合、往々にして女性の方が割を食います。誘惑した女性が悪い、名誉の殺人の論理ですね。
>鮫島三郎さん
どうなんでしょう、「格差婚」だとか言われていた藤原紀香と誰かさんのカップルの場合はどうでしたっけ。まぁ、「アイドル」とはちょっと違う世界の例でもありますけれど、どうなんでしょう。
>seiichirou-02さん
翻って歴史修正主義者の場合はどうなのかと思ってしまいました。虐殺否定論が史実でないのは知っている、でもその作られた伝統と神話を信じたい、拠り所にしたいと思っているのが……
う~ん。
違う意味でのファンが増えそうな気がしますが(違)。
男性が性的に開放的でもよほどの事がない限り批判を受けず、むしろ一種の称号にすらなってる感はありますね。
逆に男性が性的に純潔だと褒められる、ってのもめったにないですが・・・。
私の応援するロブ・ハルフォードも多田野もファンが多いですからねぇ。
それはさておき、男で「純潔」など売りにしたら「えーマジ」「キモーイ」の世界ですな。よほどコアなファン以外には…… かつては男性が「純潔」を誇りにしたケースも散在したようなのですが、今は男性と女性で求められるものが反対方向を向いているようです。