内閣支持率「38.7%」で“下げ止まり”の背景と、若い世代ほど岸田内閣に“厳しい”実像【JNN世論調査解説】(TBS NEWS DIG)
JNNの最新の世論調査で5月から3か月連続で下落していた岸田内閣の支持率が先月から1.6ポイント上昇し38.7%となった。なぜ上昇に転じたのか。TBS政治部・世論調査担当デスクが解説する。
……政治部の担当デスクが解説する云々との触れ込みなのですが、引用元を読んでも理解に苦しむところは多いです。まぁ国民の生活水準を低下させても支持を失うとは限らない、むしろ人気を博することも多いですので、内閣支持率の下げ止まりについては、それらしき理由を列挙されれば格好は付くでしょうか。しかるに以下の「性別・年代別」の支持率に関しては納得のいく説明は見当たりません。
これを見ると30代女性が突出して高い支持率を記録しています。俄には信じがたいところもありますが30代女性の過半から支持を得ているのであれば、一概に若者世代の内閣支持率が低いとは言えないでしょう。もちろん「TBS政治部・世論調査担当デスク」からすれば「30代女性は若者じゃない」のだとは思います。ただ、20代までは男女ともに支持が低迷しているにも拘わらず、子育て世代でもある30代に入ると支持率が急上昇する、特に女性では支持率が一気に倍増しているわけです。この世論調査が本当に実態を反映しているのであれば、大いに注目されるべき結果と言えます。
これが世論調査対象の偏りが生んだ一時的な事象なのか、それとも継続して見られるものなのかは大いに興味深いところ、今後の推移を見守るため、このブログに引用することで記録しておきたいと思います。もし他社の世論調査や次回以降の調査でも類似の結果が見られるようであれば、岸田内閣の評価についても少し再考しなくてはならないのかも知れません。
なお、こちらの世論調査結果も面白いです。例によって引用元に納得できる説明は見られませんが、30代男性では62.5%もの賛同を得られているライドシェアが40代男性になると33.0%の賛同に止まるなど、急減を見せています。女性でも30台未満の間は53.8%と賛成が過半数を占めていますが、30台に入ると37.9%まで賛成意見が急降下するわけです。男性は39まで、女性は29までが怖いもの知らずで、それぞれ40代、30代に入ると急に警戒感が強まったりするのでしょうかね。