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非国民通信

ノーモア・コイズミ

「懲戒」の内容も気にして欲しいところ

2006-09-29 23:14:21 | ニュース

学生の茶髪とピアス、やめれば現金1万・続ければ懲戒

 しっかり晋ちゃんの所信表明なんかもあったようで、そっちも突っ込みどころ満載なのですが長くなりそうなのでまた後ほど。と言うわけで、今日はこの電波ニュースを取り上げます。ええ、タイトルもうそのまんま「学生の茶髪とピアス、やめれば現金1万・続ければ懲戒」、とりあえず笑えばいいのでしょうか? ちなみに当の秋田栄養短大のサイトでは茶髪のおネェちゃんがガンくれてます。

 今も大して変わりませんが、学生の頃は自由にできるお金が少なくてせせこましく生きてました。なので私だったらいったん茶髪にしてピアス装着、しかる後にそれを戻して1万円を頂戴しますね。これって回数制限とかあるのでしょうか? 大学の事務管理なんてたいていは杜撰なものですから顔を覚えられないようにしておけば何回か繰り返して貰えるかも・・・

 茶髪とピアスは私も嫌いなのでこの理事長の気持ちはわからないでもありませんが、他人のことにとやかく干渉する人はもっと嫌いですね。そもそも学校ってのは本来、勉強する場所なのですから服装だの規律だの道徳だの愛国心だのコミュニケーション能力だの余計なものを持ち込むべきではありません。他人の生き方に干渉している暇があるならもっと勉強しなさい、させなさい、と。勉強以外のことにばかり目を向けていては学力低下を招きますよ!

 国歌斉唱の強制は違憲であると判決が下されたときは、国家に盲従する人たちが次々と感情的なコメントを連発していたわけですが、よく持ち出されていたのが茶髪とピアスの例でした。教員が上からの命令に刃向かうことを許しては示しがつかない、それを見た学生達が、茶髪、ピアス、制服なんでも自由にやってよいと勘違いして学校が崩壊する云々と。まあお偉いさん方もこぞって規律の重要性を説き、中にはこんな電波記事もあるくらいです。いいじゃん、反抗したって。我慢するのもいいけど、自分たちが生きやすいように世界を変えていきましょうよ。

 まあ今は会社の立場が強くて、一度会社社会に足を踏み入れれば自己決定権の大半が奪われてしまいますし、その会社に属さなければ待っているのは貧困と二級市民扱いです。会社の人間が茶髪の人間は「入社後に不真面目な行動をとり、会社に迷惑をかける可能性が高い」と信じていれば、会社の中ではそれが真理です。会社はあなたの人格と真摯に向き合ってくれたりはしません。決めるのは会社であり、会社社会で暮らしていくということは全てを会社の基準に委ねるということです。だから学生達に会社社会で成功して欲しいと願うのであればただ茶髪とピアスを禁じるだけでは足りないくらいなのです。会社の言葉を信じ、会社の価値観に従い、決して反抗しない、自分で考える代わりに会社の考えに同化すること、疑問を持たないことを教えなくてはいけません。よき会社人になって欲しいと願うのであれば、茶髪とピアスはいけない、と処罰するだけではなく茶髪とピアスはいけない、という価値観を共有させること、組織が決めたルールには疑問を持たずに信じることを教えなければならないでしょう。そりゃ企業が見るのは外見くらいのものですが、外見だけを取り繕ったところで自分オリジナルの価値観が残っていてはいずれ会社で壁にぶつかりますって。

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これも蛙の面に水か

2006-09-27 23:00:01 | ニュース

「過去ごまかさない方法を」 安倍首相誕生で英紙社説

 独仏米からの批判は以前にちらりと触れましたが、今度はイギリスから。それでも安倍首相も取り巻き達も支持者達も「日本を批判しているのは中韓だけ」と信じ続け、悪者をやっつけるヒーローショーの主人公気分で居続けるような気がしますが・・・ 小泉首相は自分に賛同しない相手を「抵抗勢力」「おかしな人がいる」と言って自らを省みることはありませんでしたが安倍首相はどういう言葉を使いますかね?

杉浦法相、死刑署名ゼロ退任 当局と最後まで攻防

 こっちは昨日のニュース。国家神道の人や統一協会の関係者による猛々しい言動が喝采を浴びているだけに、創価学会の主張がやたらと良識的なものに聞こえてしまう昨今ではありますが、浄土真宗大谷派のこの人も猛々しさには背を向けて信念を貫いたようです。死刑の執行によって犯罪への抑止効果が上がった例はありませんし、死刑を執行しようがしまいがどうあっても犯した罪は償われません。まぁ、この法相も交代、新政権の元で次はイエスマンが席に着くのでしょうけれど・・・

 このニュースはブログでもちょっと話題になっていて、9割方が杉浦法相に感情的な非難を投げかけている有様です。主張の内容はこの前の国歌強制が違憲と判決を下されたときとほぼ同じもので、御上の決定に従わないなんて許せない、というもの。死刑執行の是非ではなく従うか従わないかが重要だったようです。まあ法相と裁判所ではどっちが御上か微妙ですが、国の決定に従うという義務を果たさないものが公職に就くなどあってはならない、とか。まあ裁判所の決定に承認を与えるだけなら私にも務まるわけで、はなっから法相なんて必要なくなってしまいますが。というより、国家機関に対して自説を主張する人間の存在がどうしても許容できないなら北朝鮮とかに移住したらどうかと。たぶん、北朝鮮なら国家機関に背く人間が許されないので、杉浦法相の決断に怒りを向けている人たちなら満足できるのではないかと思われます。

 首領の権威は絶対的であり、全ての人民大衆は無条件に従わねばならない。主体思想が日本を覆い、御上に意見する者は不逞の輩として誹謗される、そんな風潮の中で自説を押し通した杉浦法相はなかなかやるじゃないかと評価したいところです。被害者感情を盾に報復的な刑罰を求める安易な風潮も強まる中、法相という要職にある人間が死刑執行を拒むと言うことは、問題提起の面でも非常に大きくもあり、意義ある行動です。まあ、去りゆく人ではありますが・・・

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甘やかされた総理

2006-09-26 22:39:05 | ニュース

「中韓のおかしさ、後で分かる」 最後まで「小泉節」

 今日でようやく小泉総理が退陣となりました。戦後3番目の長期政権であり、支持率は歴代2位、支持率の1位は短命に終わった細川政権の一時的な数値ですので、実質的には最も国民から支持された総理であったと言えるでしょう。そして、史上最も甘やかされた総理であったとも。

 小泉総理の捨て台詞は「時間がたてば、中国と韓国がおかしいじゃないか、と。後で評価される」というものでした。この嘘つきがいまさらなにを言おうと驚くには当たりませんが、「中国と韓国がおかしい」等の妄言が通用するのは日本国内だけ。小泉ジョン一郎の御主人様であるアメリカでさえも日本のアジア外交には首をひねることしきり、自分の着ている服は馬鹿には見えないんだ、と強弁はしても周りから嘲笑されていることに違いはありません。ただ、史上最高の国内支持率が示すとおり、日本国内では違う、王様の臣民達は王様が賢い人にしか見えない服を着ていると信じ、それを笑ったりはしませんでした。

 クリントン大統領は「浮気はしていない」と嘘を吐いて弾劾裁判にかけられました。ブッシュ大統領は「イラクが大量破壊兵器を隠し持っており、世界平和を脅かしている」と嘘を吐きましたが、何故か裁判にかけられてはいません。日本もブッシュの嘘にだまされた口ですが(見え見えの嘘に騙された方も馬鹿ですが)、嘘が明らかになった今もその件については不問に付しています。

 さて小泉総理は「格差は拡大していない」と断言しましたが、これは統計上、明らかな嘘です。御主人様のブッシュのホラを真に受けて「イラクは大量破壊兵器を~」と言いましたが、これも嘘でした。「日本を批判しているのは中韓だけ」とも言いましたが、これも明らかな嘘です。「構造改革の結果、景気が回復してきた」とも言いましたが、因果関係は証明されていませんし、景気が回復したのは様々な優遇措置の恩恵を受けた大企業と富裕層だけです。国民総所得の中央値や最頻値はきっちりと下がっています。つまり、総理の発言は嘘だと言うことです。

 戦後、これほど公の場で嘘を吐いた国家元首はいません。にもかかわらず、嘘つきを糾弾してきた側は常に少数派でした。民主党の永田議員は出所の怪しいメールを論拠に自民党を糾弾し、そしてそのメールがガセネタであると知れるや一方的な袋叩きに遭いました。同じ嘘つきでも随分な違いです。政治家ともあろうもの、嘘を吐けば叩かれるのは当たり前、永田議員の件は当然の成り行きなのでしょうが、小泉総理が相手となると国民の感情は違いました。まるで主体思想よろしく小泉に信仰を捧げる支持者達は小泉の嘘を咎めることなく、逆に嘘を糾弾する者を自ら狩り出す始末。小泉の暴政で生活が悪化しても支持を変えることもなく、なにがあろうとも小泉の味方、外交が破綻しても相手が悪いのであってこちらに非などあるはずがない、そんな人々が多数を占めてきたのです。これほどまでに批判から守られ、支持者から甘やかされた総理は未だかつて無かったのではないでしょうか。

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総理大臣はああ言っていましたが・・・

2006-09-25 23:11:57 | ニュース

金融資産1億円超の富裕層、86万世帯 計213兆円

 今日はこんなニュースを。なんでも2%弱の世帯が総金融資産の約20%を得ているとか。ちなみに脳は全体重の2%程度の重量ながら全血液の20%を必要とするとか。全然関係ありませんね。

 小泉首相の説明とは矛盾しますが、引用記事中の野村総研による調査では国民の間に格差が拡大しています。富裕層が増える一方で、純資産3000万円未満の「マス層」が資産全体に占める比率は44.4%と5年間で3.9%ダウンとか。そりゃまぁ、構造改革もさることながら富裕層への減税幅が中流、下流へのそれと比して非常に大きいわけで、格差が広がるのは当たり前、当然の結果です。

 格差の拡大は当然の結果と理解できるのですが、このような格差の拡大を推し進めてきた政府が国民の支持を獲得し続けてきたことはどうにも理解できません。約2%における富裕層、会社経営者などは大いに小泉自民党政権の恩恵を受けてきたわけですが、中流は漸減、貧困層は致命的な被害を受けてきたわけで、いずれにせよ小泉自民党政治で経済的に損をした人の方が遙かに多いわけです。しかし、多数決主義のこの国で多数派ではなく少数派の利益を優先した政治家が高い支持を集めている、これは不可解ですね。

 よく政府に期待することのランキングみたいなのがありまして、それの1位はだいたいが景気・雇用対策。非正規雇用を増やす構造改革で雇用情勢は悪化しましたが政府への支持は減りません。それで2、3番目に来るのが社会保障・福祉問題ですが、社会保障を切り捨てているにもかかわらず政府への支持は揺るぎません。不思議ですね。

 そもそも社会保障というのは所得の再配分による格差の是正のためにあるのであり、富裕層から多くを徴収し、貧困層に配分するのが本来の役割です。しかし小泉政権下では富裕層への減税が続き、それに変わる財源として提案されているのは逆進性の強い消費税。逆進課税で貧困層から徴収し、それを貧困層に再配分したところで10mの穴を掘ってそれを埋めるようなもの、意味がありません。

 政府に雇用対策、社会保障を望みながら、それに反対する政策の総理を支持する――ひねくれ者ですね。もっとひどいのは、低賃金層ほど自民党支持率が高いという統計上の数値です。富裕層には減税を、そして貧困層には逃れようがない消費税を掲げる自民党を支持できる精神構造はよくわかりません。どうして自分に不利益な政党を支持できるのか? 小泉政権下で得をしたのは僅かに2%の富裕層、その僅か2%という少数派を優遇した小泉政権が最も多数の支持を得ている不思議、いやはや理解に苦しむ世界です。

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国旗を考える

2006-09-25 21:19:45 | 編集雑記・小ネタ

 こちらのブログで日本の新国旗が提案されています。悪くないデザインですが、少し寒々しい感じもします。色々たどっていったら、こちらのサイトでも新国旗案が。悪くないですが、国旗としては少し複雑ですね。ではせっかくですのでこちらでも新しいデザインを考えてみましょう。

 まず、レイアウトです。現行の国旗では中央に円があり、余白を大きく取ってあります。この余白に色々と寄せ書きをするという風習が日本にはあるわけで、国旗に色々と書き込むというのはよその国では非常識で不敬な行為とされますが、まあ日本独自の国旗に対する考え方があってもいいのではないでしょうか。そういうわけで、この余白の大きいレイアウトはそのまま流用することとします。円も温存でいいでしょうかね、上座下座を設けないためにアーサー王が考案したとの伝説もある丸い形はフェアな精神を表します。どうせなら外形も長方形ではなく、角のない楕円形にしても面白そうですが、それだと旗を作る業者さんが苦労しそうなので諦めましょう。

 となると、残るは色の選定です。まず赤はいけませんね。赤は労働者の血の色を表すソヴェトの旗の色であり、一方的な労使関係を特徴とする反共主義国家の旗の色としては不適切です。そこで私が考えたのは「肌色」です。人道的な国家を目指す姿勢をアピールすべく、人の温もりを感じさせる肌色の国旗は世界に愛をもたらすに違いありません。しかし、肌の色は人それぞれ、白い肌の人もいれば黒い肌の色もいます。せっかく肌色の国旗を制定しても、その肌色からあぶれてしまう人がいるようでは到底人道的とは言えません。

 そこで、あらゆる色を包含する色として「灰色」はいかがでしょうか。黒人の肌の色、白人の肌の色、労働者の血の色、日本代表のユニフォームの色、そんなありとあらゆる色の混ぜ合わされたカラーである灰色は、全てを包含する差別無き色であります。いかなる色であろうとも灰色の構成要素の一つであり、いかなる色も混ぜ合わせれば灰色になる、何者をも排除しない隔て無き色なのです。



 で、完成したものがこれです。水墨画を思わせる淡い色合いが東洋的な美すら感じさせる、素晴らしい国旗ですね。これなら誰もが強制されずとも自主的に敬意を表すに違いありません。カラー印刷を使わずモノクロ印刷でも正確な色彩表現が可能な世界唯一の国旗である点もポイントが高いです。世界に誇れる革新的な国旗デザインですね。

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憲法か職務命令か

2006-09-23 14:20:07 | ニュース

式での起立・斉唱定めた都教委通達は「違憲」 東京地裁
国旗・国歌で起立・斉唱強制、都教委通達は違憲…地裁

 珍しい判決です。もちろん憲法上は明らかに違憲であり判決は当たり前の結果ではあるのですが、「高度に政治的な問題には~」と積極的に三権分立を放棄して行政に付き従って来た日本の司法が行政の意図より憲法を基準にした判決を出したとは、正直意外でした。

 石原都知事や小泉総理の他、諸々の掲示板やブログでもこの判決に対する怒りの声が噴出しています。「怒り」と書いたのはそのほぼ全てが感情的な発言に過ぎず、論拠となっているものも事実にそぐわない思いこみに過ぎないからではありますが、ただこの判決が国民レベルで否定的に受け止められていることは深刻視されてしかるべきでしょう。

 規律と斉唱の強制は教育委員会側が(一方的に)定めた業務命令ですが、判決にあるようにこれは憲法19条に違反するものです。自衛隊判決でもわかるように、政治的な問題に関しては憲法上の規定よりも行政の思惑を優先するのが日本における司法の通例であったため、この辺りも諸方面に混乱を招いた原因ではありそうです。その端的な例として小泉首相の「法律以前の問題」発言があります。独裁国家ならぬ法治国家の常として三権分立があり司法は法によって判決を下すものですが、小泉氏にはそれが理解できなかったようです。

 学校は勉強をする場所という世界の常識に反して学校は人格教育の場という発想が根強い日本ですが、そんな中で現場の教員の声を無視して教育行政が制度を決め、その制度が憲法に抵触するものであっても、それに背けば処罰され、それが当然視される。不法に労災を隠そうと上が命令を出し、それに背いて告発した社員が迫害される。アンバランスな労使関係の中、業務命令の名の下で様々な違法行為が現場の人間に強いられ、それを拒否すれば社会人として失格と追放処分の憂き目にあい、それが当然視される。人として正しいことをする、真実を語る、法を守る、そんなことよりも上の命令を守ることが重要視され、背けば社会の害悪と見なされる・・・

 石原や小泉、教育行政の実権者達などの特権階級はさておき、より深刻に病んでいるのは彼らの支持者ではないでしょうか。彼らは常に不当な強制にさらされ、侵害されている側であるにもかかわらず、今回の件で不法な侵害に抗議した人々に非難のまなざしを向け続けています。ルサンチマンの概念を当てはめて考えれば、自分たちは不当に支配されているが自分たちは誤ってはいない=不当に支配されている自分たちは正しい=御主人様が支配し、自分たちがそれを受け入れるその関係もまた正当である=その正しい支配関係を崩壊させようとする連中は許し難い、となるのでしょうか。特権階級出身の指導者が、憲法に違反しようとも自分の意思を強要するのが独裁国家ですが、その独裁国家への歩みを止めようとする人々を、当の支配する側ではなく同じ支配される側の人々が弾圧しようとする。それは狂気の国家ではないでしょうか。

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お坊ちゃまたちの好物

2006-09-22 00:06:48 | 編集雑記・小ネタ

 なんでも、スポーツ報知で候補者3氏の好きな食べ物が掲載されていたみたいです。

安倍晋三 : 焼き肉、ラーメン、アイスクリーム、スイカ
谷垣禎一 : そば
麻生太郎 : カステラ、冷たい牛乳

 谷垣氏は普通ですね。政治家としての出来の悪さも普通なら、好きな食べ物も普通。世襲議員ではありますが、他の二人と比べればそれほど極端なお坊ちゃまでないところも自民党の平均からすればやや普通、これ以上取り立てて言うこともないでしょう。

 麻生太郎氏は面白い回答です。差別心の強さを野中広務からもダメ出しされた人ではありますが、国会随一の漫画愛好家であったりするなど、いいキャラです。もっとも家系図にはかの大久保利通や宮家も連なる自民党でも屈指の名家の出自、学習院卒のお坊ちゃまで若い頃はお行儀が良すぎるとも言われ、それを克服するべく現在のべらんめぇ口調を身につけたとか。キャラを作っている印象もぬぐえませんね。

 で、安倍のお坊ちゃまです。見事にお子様メニューを並べてきました。カレーライスとハンバーグも好きでしょうか? 私もアイスクリームが好きですし、それ自体は本来悪いことではありませんが、ただ立派な社会人を装うならば、いわゆるお子様メニューが好きだと公言したりはしないものです。いい大人になって「アイスクリームが好き」なんて言っていると周りからガキ扱いされ、嗜好を否定されますから、その辺は隠さなきゃぁいけません・・・

 たぶん、大日pon帝国時代からの大臣の家に生まれた安倍のお坊ちゃま、他人に自分の嗜好を否定されたりしたことがないのではないかな、と。私みたいな低所得者が酒の代わりにアイスクリームで喜んでいたら、ガキっぽい好みだ、大人になりきれていない云々と人格を否定されるところですが、やんごとなきお方にそんな無礼な口をきける人はいません。お坊ちゃまが「アイスクリームおいしいねー」と仰れば、「左様でございますね、お坊ちゃま」とそんな具合でしょうか。

 この安倍のお坊ちゃま以外にも小泉のお坊ちゃまとか田中のお嬢様など、生まれながらの特権階級出身者を見ているとある共通項が見えてきます。人の意見に耳を貸さない、自分の意見が絶対に正しいと信じて疑わない、批判には感情的になり、悪意を持った敵と見なす・・・ この辺を鑑みるにお坊ちゃま達は食べ物の好みだけではなくやることなすこと全て、召使いに追認されおだて上げられながら生きてきた記憶しかないんじゃないかな、とすら思われるのです。自分のやること、考えたことは全て正しい、周りはいつだって自分を肯定してきた、それが当たり前のことだと。自分たちを取り巻いてきた召使いに反論されたことなど無く、それが政界に出てからも外交に出てからも永遠に続くものだと勘違いし続けている。だから小泉のお坊ちゃまは自分が批判されれば「わからない」を連呼し「おかしな人がいる」と断定する。自分に逆らう人間の存在がやんごとなきお方には信じがたいのであり、自分に刃向かう人間は異常だとしか思えないようです。


参考にさせていただきました。
http://kihachin.net/klog/archives/2006/09/sousaisen.html

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犬が去って豚が来る!

2006-09-20 23:01:18 | ニュース

自民新総裁に安倍氏 得票6割超える

 世襲議員達による出来レースが終わり、安倍晋三氏が自民党総裁を継承することが決まりました。野中広務や小沢一郎、鈴木宗男といったある程度現実的なものの見方のできる政治家がことごとく党を去り、自民に人なしといった状況の中での形式的な選挙、もはや誰が選ばれてもろくなことにはならない気がしますが、それでもやはり、最悪の人選がなされたと言わざるを得ないでしょう。アメリカでも「あからさまなナショナリスト」と安倍氏は危険視されています。

 安倍氏の発言はとかく曖昧で具体的な政策は見えてきませんが、号令ばかりが賑やかという点では小泉ジョン一郎と共通、おそらくは同じ轍を踏むものと予想されます。前任者同様に教皇無謬説よろしく、他人の意見は一切受け付けない、自分は絶対に正しいと信じ、周りがそれに喝采を送るという形でしょうか。ジョン一郎の何処が好きか?というランキングで堂々の1位は「他人の意見に流されない」だそうで。生まれついてのお偉いさんである安倍氏もやはりそう、周囲の声には耳を傾けず、ただ自分の意見が正しく、邪な人間がじゃまをしている、それと戦う勇敢な指導者像を演じることになるのでしょうか。王様は服を着ていないように見えますが、それでも何故か王様は人気者です。

 まあ、強い首相を演じることにはなるのでしょうが、それはあくまで自分より弱い国が相手の場合だけ、先代同様に御主人様であるアメリカには尻尾を振ってついて行くことになると予想されます。中韓相手には横暴でもアメリカが相手となると慌てて記述を書き直したヘタレである靖国神社よろしく、あくまで中韓、北朝鮮の主張には一切耳を傾けずに一方的な主張を押し通し、外交を破綻させては相手が悪いと取り巻きと一緒に嘆いてみせる。その一方でアメリカから軍事費をせびられれば迷わず献金、費用は日本持ちで軍隊を駐留させ、引っ越し費用も日本持ち、アメリカがどこかへ攻め込むとあらば莫大な人と金を投入、アメリカ兵が犯罪を犯しても治外法権で放免、アメリカが買えと言えば牛肉を買う、アメリカの要求に応じて民営化や規制緩和を進める・・・ 自国より貧しい国を相手に粋がってはいるものの、強い奴が出てくると途端に小さくなる。どうせ粋がるなら日本は独立国であり、不当な内政干渉を受ける謂われはない、とアメリカ相手に言ってやれば多少は筋も通るのですがねぇ。かっこつけるなら「強きを挫き弱気を助く」ですよ。

 安倍氏にはとりあえずローマ法王の言葉を捧げましょう。

『小泉、安倍体制がどんな新しいものをもたらしたか、見せてほしい。自分が唱える愛国心を制度化によって広めよという教えをはじめ、邪悪で非人間的なことばかりだ』

『他人を愛国心へ導く者は、扇動や法制化を使わずに、よく語りよく議論できる者でなくてはならない。理性的な魂を説得するには、プロパガンダも翼賛メディアも必要なく、処罰をもって人間を脅すようないかなる手段も必要ない』

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非同盟諸国会議閉幕

2006-09-18 23:49:37 | ニュース

非同盟会議、「反米」基調打ち出す 声明採択し閉幕 (朝日新聞)

非同盟諸国会議が閉幕 (産経新聞)

非同盟諸国の首脳会議が閉幕、際立つ反米色 (読売新聞)

 昨日、非同盟諸国会議が閉幕しました。非同盟諸国会議ってなに?という方はリンク先の記事をどうぞ。

・ 米国への名指しは避けたものの、一方的な基準で「悪い国」に分類したり、核攻撃を含む先制攻撃論をとったりすることを非難するとした。

・ 「一国主義と不当な基準に基づき善悪を分けること」などに反対するとして、暗に米外交を批判。

・ 「予防的先制攻撃」という文言を使い、米国の外交政策を批判した

 まあどこのメディアも解釈は同じようなところですね。ただ「不当な基準に基づき善悪を分けること」は日本でも実行中ですし、「予防的先制攻撃」も急速に支持を集めています。非難されているのはアメリカだ、と他人事のような報道もいかがなものかと。会議に参加していた中東や南米諸国にとって日本は眼中になかったことと推測はされますが、非難されている政策はまさに日本の政策とかぶるものです。

 非同盟会議でのもう一つのニュースは、核開発の権利を宣言したことです。曰く「すべての国が平和目的での核エネルギーの開発、研究、利用を行う権利を保持している」と。現実には今、イランの核開発が槍玉に挙がっています。イラン側の主張は平和目的、しかしアメリカ側の信じるところでは核武装に繋がるものだ、と。平和目的の核開発でも少しばかりの技術移転で核武装への転用は可能です。それ故に信頼していない国家、「悪い国」に分類している国家の核開発を阻もうとするわけですが、その信頼と不信の根拠、善悪を分ける基準は実にアンフェア、不当な基準であり、それが非同盟諸国の反感を買っているわけです。

 日本であればアメリカの核開発はもとより核兵器の配備すらも容認する一方、北朝鮮の核開発は非難しています。そしてアメリカの盟友であるイスラエルの核武装は一切問題視しない一方で、イランの核開発はさもそれが世界平和を脅かすものであるかのように語られています。このアメリカやイスラエルへの信頼はどうにも理解に苦しみますね。アメリカやイスラエルは他国にミサイルを撃ち込んで侵攻したりはしない、北朝鮮は危険だが、アメリカは核兵器を使ったりはしない、そう思っているのでしょうか。ある国の核開発を非難しながら、核兵器を実際に使用した唯一の国が核開発を続けることを平気で容認できるとは、なんとも二面性のあるお国柄ですね。

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慎太郎妄言録

2006-09-17 00:58:40 | ニュース

石原知事、また「三国人」 治安対策めぐり発言

  またこいつかよ、という感じですが、例によってネット上では「よくぞ言った」的な賞賛も散見されます。「不法入国した三国人、外国人が凶悪な犯罪を繰り返しており、大きな災害では騒擾事件すら想定される」との発言も取り上げられていますが、あぁ、そうですね、関東大震災の時などは色々と大変でしたものね。日本人に殺されないように気をつけなきゃぁいけません。

 で、今回は新たに曰く「不法入国の三国人、特に中国人ですよ。そういったものに対する対処が、入国管理も何にもできていない」と。ジョン一郎総理もそうですが、この人も統計資料と矛盾することを言います。警察庁の統計を見る限り、不法滞在者の数は減っているのに検挙数は増えているのですよ。つまり、検挙率が上昇しているのであり、外国人への取り締まりはより厳しくなり続けているわけです。

 で、検挙率が上がって検挙数が増えて、増えた検挙数だけを取り上げて外国人犯罪が増えている、外国人が日本に危害を及ぼすと主張されている昨今ですが、まあご心配なく、日本人の犯罪もしっかり増えています。国旗の掲揚と国歌の斉唱を義務づけるなど近年の教育改革の甲斐あってか、戦後一貫して下がり続けてきた青少年犯罪もここに来て下げ止まりの傾向にあり、小学校での校内暴力は過去最高を記録、今のガキどもが大きくなればきっと我々の安全を脅かすに違いありません、ちんたろー先生、なんとかしてくださいよ!

 ま、どれだけ犯罪率が増えようが犯罪で死ぬ可能性は宝くじに当たる確率と同じようなもの、車にひかれたり、過労死したり、労災で死んだりとか、そういう可能性の方が遙かに高いです。例えば警察庁の統計によれば殺人事件で殺されるのは毎年1400人ほどですが、自殺者は毎年3万人です。その数は約20倍ですね。あなたが他人に殺される可能性よりも、あなたがあなた自身に殺される可能性は20倍です。自分に殺されないようにどうかお気をつけてくださいな。

 ちなみに問題の石原発言ですが、テロ対策のためのシンポジウムでのことだったようです。日本におけるテロと言えば、地下鉄サリン事件が前代未聞でしたね。もう10年以上たちます、あのテロの死亡者は12人だったでしょうか。あれ以来、テロによる死者は出ていないわけですが、まあ警戒はしておいた方がいいのではないでしょうか。幸いにして死者は出ませんでしたが、外務省の田中審議官宅に爆発物が送りつけられるなどのテロ行為もありました。そしてそれに対して「爆弾が仕掛けられて当たり前の話だ」と、テロを容認するような政治家もいることですから、油断はできませんね。

参考サイト
http://www.debito.org/futouhanzaitaisaku.html

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