非国民通信

ノーモア・コイズミ

自民党の衰退と安倍の天下

2007-07-31 22:23:30 | ニュース

丸川珠代議員、当選翌日から早速おまぬけ発言(おもしろコミュニティ 縁count)

 30日朝に、TBS系情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」に生出演した丸川議員は、出演者たちから「おめでとう」と声をかけられるも、自民党の大敗、同選挙区から出馬した保坂三蔵氏(自民)の落選などを気づかい「素直に喜べる状況ではありません」と述べた。
 しかし、その後、コメンテーターとして出演していた元宮城県知事で、今年春の都知事選で石原都知事に敗れた浅野史郎氏に「選挙戦は楽しかったですか?」と質問されると丸川議員は、「こればかりはやったことないとわからないと思います」と真顔で発言。宮城県知事選・都知事選を戦ってきた浅野氏に対するこの発言に、スタジオは大爆笑に包まれたが、ここ最近、ひたすら続く国会議員の問題発言を考えると素直に笑えないのではないだろうか。

 さすが選挙に行ったことがない人は違います。この人は今まで本当に、政治に関心を持ったことがなかったのでしょうねぇ。ことによると、今後も政治への無関心は変わらないかもしれませんけれど。しかしまぁ、かの保坂三蔵氏を破っての当選であるわけですから、それだけ都民の支持があるのでしょうか? ことによると保坂氏に回すはずだった組織票を、苦戦が伝えられる丸川氏に回してしまった結果なのかもしれませんが、ともあれこれも都民の選択なのでしょうか?

 自民党大敗の中で、苦戦しつつも当選した人もいれば落選した人もいる、明暗が分かれたわけですが上述の保坂氏や「美しい国」を公然と批判した高知選挙区の田村氏などクラシックな自民党議員が議席を失う中で丸川氏などのタレント議員が生き残ったようにも見えます。自民党にとっては惨敗ですが、安倍首相にとってはむしろやりやすくなった、隠然たる地盤を持つ有力者が党内から追われ、太鼓持ちが取って代わったことで、逆に首相にとっては我を通しやすくなった、そんな側面もあるかもしれません。

安倍シンパは健闘=「敗因は抵抗勢力」と恨み節も-参院選 (時事通信)

 参院選で自民党は大敗したものの、安倍晋三首相に近いとされる候補者は健闘が目立った。側近の中山恭子、世耕弘成両首相補佐官に加え、首相が自ら出馬要請した元アナウンサーの丸川珠代氏らが逆風をはね返して当選。首相周辺からは「落選したのは参院の抵抗勢力ばかり」と、敗因は支持組織の意向を尊重してきた参院執行部の候補者選びとの「恨み節」も漏れる。

 中山氏は安倍政権発足とともに、拉致問題担当の補佐官として官邸入り。拉致解決を内閣の最重要課題に掲げる首相を支えてきた。中山氏擁立は「問題の政治利用」と首相への批判もあったが、結果は自民党の比例代表3位で当選。中山氏は30日、「拉致問題への首相の姿勢に対する支持は強かった。(北朝鮮への)今の路線を変える必要はない」と語り、引き続き圧力重視で臨む姿勢を示した。

 自民党は焦点だった1人区で6勝23敗と惨敗したが、和歌山では世耕氏、群馬では首相の「応援団」を自任する山本一太氏がいずれも対立候補を引き離し、首相の地元山口でも林芳正内閣府副大臣が大差で議席を守った。比例も中山氏のほか、政府の教育再生会議委員を務めた「ヤンキー先生」こと義家弘介氏が初当選。党内の反対論を抑えて首相が復党を主導した郵政造反組の衛藤晟一元衆院議員も、国政復帰を果たした。ただ、首相と親しい米田建三元衆院議員は苦杯をなめた。

 このことは「決して(改革を進める)安倍路線自体が否定されたわけではない」とする首相周辺の見方につながっている。別の側近は「負けたのは高齢候補や、首相の邪魔をしていると見られていた人だ」と強がってみせた。

 一口に民主党といってもハト派もいればタカ派もいる、リベラル派もいれば新自由主義者もいるわけですが、同様に自民党もハト派もいればタカ派もいて、名より実を取るタイプもいればイデオロギーを振りかざすタイプもいます。自民党の中にも、それなりには評価できるタイプと全く以て有害なタイプがいると思うのですが、今回の選挙ではその辺はあまり問われなかった気もします。むしろ与党から野党第一党へと票を動かした「とにかく変えなければ」という雰囲気が、従来型の政治家から「普通でない」政治家へと票を動かしたところもあるのではないでしょうか。保坂三蔵よりも丸川珠代が当選したのはその象徴と言えるでしょう。

 今の自民党を戦国大名に喩えてみましょうか。かつては諸豪族、家老達の権限が強く、大名はその代表者レベルであって、大名であっても好き放題が出来なかった、その辺が「古い自民党」です。そして暴君が登場して、それまで大名家を支えてきた家老達を軒並み追放し、大名による独裁体制の確立を目指した、この辺が「構造改革」になります。そして僅かに残ってきた功臣達が戦で次々と討ち死に、ついに殿様に意見するような古参の有力者がいなくなった、このあたりが「今の安倍政権」でしょう。ある意味では殿様の独裁を進めやすい環境が整ったとも言えます。もちろん、外から見れば衰退は明らかで、甲陽軍鑑(史実ではなく)に描かれた武田家の末路を思わせるものでもありますが。

 

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敗北を抱きしめて

2007-07-30 22:48:21 | ニュース


自民 110 →  83
公明  23 →  20
民主  81 → 109
共産   9 →   7
社民   6 →   5

 おそらく選挙には一度も行ったことがないであろう政治に無関心なお飾りアナウンサーが当選したのは意外でしたが、予想通りの自民党大敗でした。海千山千の自民党議員ですら「もういい加減にしてくれ・・・」と音を上げたと言われる赤城農水相の活躍が利いたのでしょうか? そして民主党の大勝も概ね予想通り、投票率次第ではどうなることかと思われましたが、結局は戦前の予想に近い形に収まったようです。

 2大政党制を煽るメディアは自民党と民主党の対決ばかりに焦点を当てて、ほかの政党のことを伝えていない、個人的にそんなことが自覚された選挙でもありました。自民党と民主党のパワーバランスについては事前にメディアから得た情報で予測されていたこと、結果に驚くようなものではありませんでしたが、しかるに左派政党は議席を減らす結果に終わりまして、こちらはかなりの落胆を感じさせる結果、予想外の結果でもありました。

 自民党と民主党のパワーバランスについては事前に情報を得られていたものの、左派政党の苦戦については恥ずかしながら情報収集不足だったようで、結果が出るまでは左派政党も議席を伸ばせるのではないか、そんな風に考えていました。残念ながらそれは甘い夢想に過ぎず、メディアが報じないその陰で左派政党は支持を失っていたようです。あれだけ自民党への失望が拡がっているのなら、自民党に敢然と対決してきた政党が支持を伸ばす、2議席くらい増やすことは十分に可能ではないかと思っていたのですが、結果は全く逆でした・・・

 自民党から民主党への票の流れは「とにかく変わればいい」という考え方の人々に拠るところも大きいでしょうか。何はともあれ、変わること、変えること、「改革」、そう言ったものを欲する人が与党ではなく野党第一党に投票したと言えそうですが、この辺は小泉純一郎の「構造改革」にその是非を問わず熱狂した層とも大きく重なるような気もします。同時にとにかく憲法を「変える」ことを主張している人とも重なる範囲は広いのではないでしょうか。いかに変えるかを問わず、「変える」ことそのものが目的となっている、そんな人たちが自民党と民主党のパワーバランスを変えたのかもしれません。

 前の参議院選挙でも民主党は自民党を僅かに上回りましたが、その結果が芳しいものだったかどうか? むしろ旧社会党や共産党などの左派政党が大幅に議席を減らした時期と自民党の暴走が始まった時期を考えると、この左派政党の衰退の方が深刻な問題のような気もしてきます。今回の民主党の「大勝」で今までにない強い権限を民主党が手にしたわけですが、選挙が終わったこの先も「対決路線」なるものをどこまで引っ張れるでしょうか。

 以前の記事にも書きましたが、共産党、社民党の政治的主張に近い人の数は決して少なくない、9議席から7議席、6議席から5議席に議席を減らしてしまうほどには少なくないはずです。過半数をとるのは難しくとも、両党共に11議席をとるぐらいの「主張の重なる人」はいると思うのですが、しかるに議席が伸びません。ならば一体、何を主張すればいいのでしょうかね?

 

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似たもの同士

2007-07-29 21:48:21 | ニュース

 今日は法事がありまして、そんなわけで日曜だというのに早起きして電車に飛び乗らなければなりませんでした。幸いにして投票所も結構早い時間から開いていますので、朝一番に喪服に数珠装着で投票して参りました。選管の人も朝一で喪服に数珠の人が飛び込んできたら焦るかもしれませんが気にしません。とりあえず、選挙のことは明日になって正確な結果が出てから総括すると致しましょう。

麻生氏こそアルツハイマー=批判しつつ発言-田中元外相 (時事通信)

 田中真紀子元外相は28日、鳥取県米子市内で開かれた民主党の演説会で、アルツハイマー患者を引き合いに出し中国へのコメ輸出を奨励する発言をした麻生太郎外相を同じ患者に例えて批判した。

 田中氏は「口の曲がったわけのわかんないおっちょこちょいの外務大臣が、中国のコメと日本のコメの(価格の)計算が分からないからアルツハイマーだと言ったが、そんな自分(麻生氏)がアルツハイマーだ」と指摘した。田中氏の発言は、少子高齢化の進行で「年金の給付ができなくなったり、介護保険も大変だったりしている」と現行の社会保障制度の維持が困難になりつつあるとの認識を示す中で飛び出した。 

 つい先日の記事で小泉純一郎も麻生太郎も田中真紀子も似たもの同士と書いたわけですが、期せずして田中氏自ら麻生外相の同類であることを証明してくれたような気がします。田中氏は麻生発言の何が問題だったのか、全くわかっていないようですね。この辺を世襲議員の人でもわかるように説明するにはどうしたらいいのでしょうか。

 麻生太郎と田中真紀子、両者は非常に似通ったタイプだと思うのですがその両者を共に支持している人というのはあまり見られないような気がします。どちらも一部で強い支持基盤を持っているようですが、それが重なり合うことがない、なぜでしょう?

 奇しくも田中氏の最後のキャリアは麻生氏と同じ外相、何の因果か自民党を追われることになったわけですが、決して党そのものの方針と対立したわけではなく、一連のゴタゴタの詰め腹を切らされたに近い形でもありました。それは必然というより偶然に近いもので、ちょっとした匙加減の違いで運命は別のものになった、田中氏が外相の座に居座り続け、逆に麻生氏が何らかのゴタゴタから党を追われる可能性だってあるわけです。

 自民党を追われた田中氏は自民党を口を極めて非難しているわけですが、それは自民党を追われ、自民党と違う立場に立たざるを得なくなったからであり、もし彼女が自民党に居座り続けていたならば、彼女が非難する対象は野党側であったに違いありません。これは麻生外相も同じこと、今は自民党内で要職に就いているから良いものの、何かの拍子に党を追われることがあれば、田中氏と同様に口を極めて自民党を非難するようになるのではないでしょうか?

 今の田中氏と麻生外相の両方を支持する人はほとんどいないと思うのですが、自民党時代の田中外相と今の麻生外相の両方を支持した人は割と多いのではないでしょうか? そして自民党時代の田中外相と今の田中氏の両時代共に支持している人は、田中氏の地元を別にすればかなり少ないのではないでしょうか?

 自分が嫌っている対象を悪し様に罵る政治家、そんな政治家を熱烈に支持する人が麻生外相や田中氏の支持基盤でもあります。国家主義的、権威主義的な考え方にとりつかれている人は自民党時代の田中外相や麻生外相を応援し、とにかく自民党憎しでやっている人は今の田中氏を応援する、そんなところかもしれません。ここに両者の支持基盤は別れるわけですが、しかるにどちらも似たようなものなのではないかなぁ?と。

 小泉首相の後に安倍首相、久間防衛相の後に小池防衛相、松岡農水相の後に赤城農水相、クビがすげ変わっても我々の生活には何ら良い影響を及ぼすものではなかったわけですが、では麻生外相の後に田中氏だったらどうなのでしょう? 同じ支持基盤、政党内でのクビのすげ替えではなく、異なる支持基盤、異なる政党の政治家への交代ですが、いかがでしょうか? 立場の違いから主張が対立していたとしても、本質的に同じタイプの政治家である以上、それが入れ替わってももたらす結果は変わらないのではないか、麻生が田中に、田中が麻生にただ席が替わるだけかもしれない、そんな風にも思われるのです。

 

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働いているとき「は」

2007-07-28 22:38:39 | ニュース

「日本人は大変な仕事しない」 吉祥寺メンチカツ社長の言い分(J-CASTニュース)

   警視庁組織犯罪対策1課と武蔵野署は2007年7月25日までに、入管難民法(不法就労助長)違反などの疑いでサトウ食品社長佐藤健一容疑者(57)と息子で同社役員伸一容疑者(32)を逮捕した。調べによると、2人は共謀して05年11月頃から07年6月23日頃にかけて、不法滞在していた中国人4人を従業員として雇い入れ、東京・吉祥寺の「松坂牛専門店サトウ」や東京・赤羽の精肉工場で販売や精肉加工の業務に従事させていた疑い。

「(不法就労ということは)我々はわからなかった。捕まった人がオーバーステイだった」
「募集出したら、今日本人の子なんかで大変なこういう仕事は(しない)。電話かかってくるのはみんな、募集で来るのは中国の人なんですよ」
「彼ら(中国人)は働いているときは真面目なんですよ。日本人より何倍も真面目」
などと語っていた。弁解とも受け取れるが、一面この問題の本質ものぞかせている。

 不法滞在していた外国人を雇用して、摘発されたというこの話、不法~というとその不法~によって不正に利益を得ているような印象を与えますが、この手の事件の場合、儲けているのは不法滞在の人ではなく不法滞在と知りながら雇用している側であるのがポイントでもあります。従業員云々と書いてはありますが、実際は時給1000円のアルバイトだったようで、要は重労働を薄給で請け負ってくれる人を求めた結果が今回の入管難民法違反なるものに繋がったのでしょう。

世界の中心で政策をさけぶ 外国人労働者

ただ、この会社が外国人研修生の受け入れを考えるようになったそもそものきっかけは、
日本人の若者が、就職してもすぐ辞めてしまってなかなか定着しない、また、
福利厚生や待遇のことばかり言う、といった問題に直面したことだったそうです。
日本人の労働者には仕事を任せられないから、外国人にお願いせざるをえない・・・。
信じたくはないのですが、これが現実なんだと思います。

教育やしつけといったことを再生しないと、日本で生まれて日本で生活しながら、日本で仕事にありつけない、そんな時代が来るのではないかと心配になりました。

 こちらはこの前の衆議院選に出馬した某候補のブログからの引用ですが、外国人研修生を受け容れている企業の話で、これもまた上のメンチカツ屋さんの話と似たような構造があると思います。すなわち日本人と違って福利厚生や待遇のことを言わない、酷使されても辞めない、そういう人を追い求めて外国人を雇っているわけです。ただ一つ違っているのは、「研修生」という政府が用意した合法的な抜け穴を利用しているところだけですね。

 外国人が「日本人と違って」福利厚生や待遇を問わない、酷使されても辞めない、大変な仕事でも真面目に取り組むとしたら、それは問わない、辞めない、ではなく、問えない、辞められない、なのではないでしょうか。公的な保護の対象から外され、外国に放り出された状態におかれている、弱い立場におかれているからこそ、待遇を問えない、大変な仕事でも必死になってやらざるを得ない、そこに雇用側がつけ込んでいるのが実情ではないでしょうか?

 「(日本人の)教育やしつけといったことを再生しないと~」と、いかにも的外れなことを言う人もいるわけですが、日本人の教育や躾を「再生」してどうしようというのでしょうか? 福利厚生や待遇を口にせず、不当な労働を強いられても辞めない日本人を育てたいのでしょうか?

 問題は、福利厚生や待遇を口にすることがマイナスに査定され、キツイ仕事も薄給で従事することが求められることにあるわけです。そして概ね、その要件を満たす、待遇を問わず、仕事を問わず働いてくれる人というのは、他に選択肢のない人です。ですから、雇用側にとってそんな都合のいい人を増やすためには、他に選択肢のない、行き場のない人を増やす必要がある。一連の若者叩きや外国人排斥は、そんな流れを下支えするものでもあります。

 中国人なり研修生なりを雇用していた経営側は「日本人より何倍も真面目」と語りますが、決して彼らに敬意を持ってはいないと思うのです。本当に敬意があるなら、日本人よりも何倍も真面目な分だけ高い給与を払う形で報いるのが雇用関係というものでしょう? 「何倍も真面目」と言いつつ薄給で重労働を請け負う都合の良い存在として扱っている以上、結局は「黒人奴隷は白人よりもよく働く」と言っているようなものです。黒人奴隷を使ったのは黒人に対する差別心があったからで、その逆ではないのです。

 「彼ら(中国人)は働いているとき真面目」という言葉に全ては集約されています。働いているとき「」真面目、では働いていないときは違うと印象づけたいのでしょうか? 外国人排斥を訴える宗教的な右派と労働力として外国人を輸入しようとする経済右派、この両者は主張が異なるようでいて不可分でもあります。それは黒人奴隷を労働力として輸入してきた一方で、自分達の生活空間から排除しようとしたのと同じこと、「働いているとき真面目」、すなわち働く外国人は好都合な存在として、働いていないときは警戒の対象として、いずれも蔑視を背景にしつつ、依存としながらも排除しようとする、そんな思いが読み取れるのです。

 

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北朝鮮は自民大敗を願っているか?

2007-07-27 22:53:24 | ニュース

「北朝鮮は自民大敗を願っている」森元首相、金沢で演説(読売新聞)

 政府高官や自民党幹部から25日、参院選で安倍首相が率いる自民党が敗北すると北朝鮮を利する結果になる、として自民党への支持を訴える発言が相次いだ。

 森元首相は金沢市での街頭演説で、「北朝鮮は安倍さんが(参院選で大敗し)つぶれてくれることを願っている。そんな北朝鮮の不埒(ふらち)なやり方に黙っていてはいけない。安倍さんを勝たせるしかない」と述べた。

 相変わらず森さんは率直ですね。裏表がない人です。

 それはさておき、昨日はロシアのネタ、ゴルバチョフやエリツィン、プーチンの評価が国内と国外では正反対ということを取り上げました。では、将軍様や自民党政府は国内と国外で評価にどの程度の違いがあるのでしょうか?

 北朝鮮がミサイル実験を行った結果、日本国内における安倍内閣の支持率は一時的に跳ね上がりました。発足当初の安倍内閣としては幸先の良いスタートに感じられたのでしょうか、麻生外相曰く「金正日に感謝しないといけないな」と。首相就任以前の安倍氏にしたところで、人気の源泉は拉致問題への対応にありました。拉致があったからこそ信望を集められたと言えます。

 小泉純一郎が「抵抗勢力」という敵を描き出し、それに立ち向かうイメージを作り出したことで支持を集めたように、時に味方ではなく仮想敵の存在こそが最大の支持基盤となることもあります。それは喩えるなら凧と向かい風のようなものでしょうか、自分に向かって吹き付けてくる風があるからこそ凧は空高く舞い上がることができるのであり、吹き付ける風がなければ凧は地面に墜落してしまいます。そして安倍内閣にとっての向かい風がすなわち北朝鮮なのではないでしょうか。

 逆に、将軍様にとっても向かい風が必要、それは日本である必要性はないかもしれませんが、ともあれ北朝鮮を圧迫する仮想敵を必要としているとしたらどうでしょう。強大な諸外国に圧迫される自国、脅かされる自国という立場が、自国民に困窮を前にした忍耐と団結を訴えかけ、強敵に敢然と立ち向かう指導者としての正当性を付与しているのではないでしょうか。そうした面では、強硬論一辺倒の「新しい自民党」こそが(「古い自民党」は全く逆です)北朝鮮政府にとっては最も好ましい「向かい風」のように私には思われるのです。

 自民党政府と北朝鮮政府は互いに追い風を送りあい、凧揚げに協力し合う関係でした。昨今はその北朝鮮に派手な動きがないこともあって自民党という凧は凋落の一途ですが、それでも両者の関係は変わっていません。だからもし、北朝鮮政府を利することを恐れるならば、自民党政権には早々に退陣を願った方がよいでしょう。もっとも、北朝鮮政府ではなく北朝鮮国民に刃を向けたいなら話は別ですが。

参院選後「ノーサイドで」=自民リーダーは当選9~7回-森元首相(時事通信)

 自民党の森喜朗元首相は27日午後、京都市で講演し、参院選後の国会運営に関し「(自民、民主両党が)協力できるテーマはいっぱいある。選挙が終わればノーサイドにして、仲良く日本のために何をやるかということに政治(の方向)を向けていくことが、国民に安心感を持たせることになる」と述べた。

 森氏はまた、「これからの自民党のリーダーはおおむね(衆院)当選9~7回でずっといく。この辺りがたくさん残っていかないと自民党や日本の政治がおかしくなる」と語った。安倍晋三首相(党総裁)は当選5回だが、将来的にはより経験を積んだベテランが党運営の中核を担うべきだとの考えを示したものだ。 

 もう一つ森さんの率直きわまりない発言。この人は本当に裏表がないので本心の吐露と受け取って良いでしょう。後半部分にもツッコミどころ満載ですが、とりあえずは前半部の「選挙が終わればノーサイド」発言に我々は注意しておく必要がありますね。都知事選が終わればノーサイド、そんな関係も一部ではあるわけでして、これは決して森氏の思い描いた甘い未来予想ではなく、実際にあり得ること、選挙で自民党が大敗しても、状況によっては自民党と民主党が仲良く手を携える可能性もある、それは念頭に置いておかねばならないでしょう。

 

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ロシアとイギリスの深い闇

2007-07-26 22:47:58 | ニュース

ロシア世論調査、約3分の2が可能ならプーチン大統領に投票(ロイター)

 ロシアの調査機関VTsIOMが25日発表した世論調査で、プーチン大統領は同国で最も信頼されている政治家であり、回答者の約3分の2が、可能なら選挙で再び同大統領に投票したいと考えていることが分かった。

 調査によると、54%がプーチン大統領を信頼すると回答。次の日曜日に大統領選が行われ、大統領が3期目に出馬していたとしたらどうするかとの質問には、64%が大統領に投票すると答えた。

 選挙も近いわけですが、今日は敢えて海外のネタを。日本では批判的に受け止められることの多いプーチン大統領ですが、ロシアでは人気があるという話です。調査機関に信頼が置けるのか?という意見もあると思いますが、少なくとも前任のエリツィンよりも人気があるのは間違いないかと。

 日本を含む西側諸国では肯定的に評価されることも多かったエリツィンはロシアでは決して人気のある政治家ではありませんでした。ついでに言えばゴルバチョフもそうですね。日本を含む西側諸国にとってエリツィン、ゴルバチョフは好都合な指導者であったかもしれませんが、当のロシア人にとっては不都合な指導者、逆にプーチンは西側諸国にとっては好ましからざる指導者である反面、ロシア人にとっては好ましい指導者である、そんな側面もあります。

 エリツィン時代に政治的な自由は増したかもしれませんが、その一方で経済的な理由で身動きのとれなくなる人が圧倒的に増えた、ロシア人にとってはトータルすればマイナス、逆にプーチン時代は政治的な自由に制限が増えた一方で経済的な理由で行動が制限される機会が減ったとすれば、トータルで見ればプラス、自由になったと言えるのかもしれません。

「スパイ暗殺事件」の背後にある暗闘(NBonline)

 この間、ロンドンに亡命中のロシアの元政商ボリス・ベレゾフスキー氏が「プーチン政権は自分の暗殺を目的としたヒットマンを送った」と発言し、ロンドン警視庁が6月21日にロンドンのホテルに滞在していたロシア人を殺人謀議容疑で逮捕していたことも明らかとなった(後に釈放・ロシアへ強制送還となる)。英紙はこのヒットマンが故リトビネンコ氏の未亡人や同じくロンドンに亡命中のチェチェン人指導者アフマド・ザカーエフ氏の暗殺も計画していた、と報じており、「リトビネンコ暗殺」事件をめぐって英露間に血生臭い雰囲気が漂っている。

 ロシア側は一貫してこの事件の背後には、プーチン政権の政府転覆を狙うベレゾフスキー氏の存在があるとして同氏のロシアへの身柄引き渡しを英国政府に対して要求している。一体この事件のカギを握るとされるベレゾフスキー氏とは何者で、遂に外交官追放合戦にまで発展した英露間の対立にはどんな背景があるのだろうか?

 このベレゾフスキー氏、元はロシア随一の富豪でしたが、プーチン政権と対立、ロンドンへと亡命するに至りました。その当時、日本のメディアはロシアにおける不当な弾圧、自由な商行為への干渉として強くプーチン政権の対応を批判していましたが、このときもやはりロシア国内の反応は西側諸国のそれと正反対でした。ベレゾフスキー氏を含むロシアの新興財閥はソ連解体の混乱の中で国営企業の利権をただ同然で手に入れているケースが大半を占め、その後「普通の」ロシア人が急激に貧困化する中で彼らごく一部の新興財閥経営者だけが天文学的な財産を手にする、このような状況下でベレゾフスキー氏は分配されるべき富を不当な手段で独占する経済マフィアと目されていたわけです。西側諸国にとっては一部の企業経営者が自由ならぬ新自由を謳歌する社会の方が好都合だったのかもしれませんが、当のロシア人にとっては逆だったようです。

コリンチャンス、MSIとの関係を解消へ(FOOTBALL WEEKLY)

 アルゼンチン代表FWカルロス・テベスがウェストハムに移籍する前に所属していたブラジルのコリンチャンスが24日夜に行われた理事会で、何かと物議を醸したメディア・スポーツ・インヴェストメント(MSI)社とのパートナー関係を解消することを決定したことがわかった。10年契約はまだ半分以上残っていた。
 2週間前にはブラジル連邦裁判所が、ブラジルのMSIの代表を務める代理人のキア・ジョオラビシアンとロシア人富豪のボリス・ベレゾフスキーに、資金浄化疑惑で逮捕状を出していた。

 もちろんプーチンの強権的なやり口には少なからぬ問題があるのですが、それに立ち向かうベレゾフスキーが正義のヒーローかと言えば、それもまた違うわけです。ロシアを追われても相変わらずの経済マフィアぶりを発揮しているようで、なんとブラジルから逮捕状を出されています。プーチンでなくとも、ブラジル政府の基準からしてもベレゾフスキー氏のやり口は「クロ」だったわけです。イギリス政府はロシア政府の対応を非難しているようですが、このベレゾフスキー氏を支援しているようでは、フセインを支援してイランを攻撃させたアメリカの外交と同じ、大義名分を掲げつつも裏では利権を狙った外交なのかもしれません。

 

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自民に人なし

2007-07-24 22:58:32 | ニュース

社保庁労組は「自爆テロ」 小池防衛相が批判(共同通信)

 小池百合子防衛相は23日、参院選応援で訪れた佐賀県唐津市で演説し、社会保険庁の労働組合について「年金問題で混乱すればするほど、日本をガタガタにしようという彼らの目標に近づき、運動は成功を収めるという、まさに自爆テロという話になる」と述べた。社保庁と年金問題については、安倍首相も遊説で「自爆テロによる改革妨害」などと批判している。

 前任の久間氏も色々と問題のある人でしたが、アメリカのイラク侵略の失敗を認めるなどそれなりに現実的なところもありました。そんな久間氏の無神経さと間抜けぶりをそのままに、現実的ではなく夢見がちにしたのが今度の小池大臣のような気がしますね。松岡農水相の後任に赤城農水相と、ダメな人の後任に輪をかけてダメな人を任命するのが安倍流の人事ですし。

 久間防衛相が留任していたら、今頃はまた問題発言を繰り返して安倍内閣への支持率を下げるのに一役買っていたのではないかと思われるのですが、ともあれ久間氏だったら「自爆テロ」という言葉の使い方は間違えなかったような気もします。ここでの小池防衛相の「自爆テロ」という言葉の使い方はちょっと辺ですよね? 「テロ」という言葉の意味を全くわかっていません。この辺が久間氏と小池氏の数少ない違いではないかと。

 良いモノだけではなく悪いモノでも、人を結びつけることは出来ます。同じ目標や夢を共有する場合もそうですが、特定の層への憎悪や差別心を共有する場合でも、人が結びつくことはあるわけです。この場合は社会保険庁、ひいては労働組合、公務員といったネガティヴなイメージを刷り込まれた階層を悪し様に罵ることで、その階層に対する憎悪を共有している人々を駆り立てようとしたのでしょうか。同じチームでサッカーなり野球なり、そう言うことをやって芽生える仲間意識、一体感もあれば、一緒になってリンチに参加することで産まれる仲間意識、一体感もあるのです。そして、それを利用しようとする卑劣な輩もいます。

 しかし、見れば見るほど支離滅裂な発言です。小池防衛相の語るところでは社保庁労組の目標は「日本をガタガタにしよう」というモノだそうで。日本をガタガタにしたのは小泉、安倍と続いた悪政の方がずっと巨大な影響力があるように思われるのですが、どうなんでしょう? 確かに公的年金及び政府(政府内部では以前より把握済みの問題だったわけですし)に対する信頼はガタガタに揺らぎましたが、何も「日本」は年金問題だけで成り立っているわけでもありません。

 小池防衛相にとって「日本」とは自分達の自民党政府のことなのでしょうね。「日本を守る」自衛隊が他ならぬ日本国民を監視したり、あるいは「日本を守る」ためとして日本国民が犠牲になるような戦略をとる、グローバル社会で「日本が生き残る」ために日本国民が貧困に陥るような政策をとる、そんなときに使われる「日本」は狭義の「日本」、極めて限定された範囲を指し示す「日本」です。たぶん小池防衛相が使った「日本」も同様で、社保庁の失態でガタガタにされた範囲までを「日本」と呼んでいるのではないでしょうか。

 そもそも社保庁の労組がやってきたことと言えば、労働条件を守ることであるわけですが、この目標が「日本をガタガタにしよう」なんでしょうかね? 労働条件を守ろうとするとガタガタになってしまう「日本」って一体何なんでしょう? 労働条件を守ることが「自爆テロ」に繋がるなんて・・・ そりゃ、給料を据え置いて非正規雇用に切り替えたり、サービス残業を強いたりすることで仕事の能率が上がってミス無く完璧な仕事が出来る、あなたの仕事の質が上がるというなら話は別ですがね。

 被害者にとってはあまり意味のないことかもしれませんが、過失と故意ではやはり違うわけです。爆弾を抱えて自民党本部に突入したなら自爆テロですが、意図せずして重大な過失を犯してしまった場合は自爆テロとは呼びません。狙って人を刺せば殺人ですが、医療ミスによって結果的に人を死なせてしまった場合を殺人と呼ばないとの同じことです。後になって振り返ってみれば「ああしておけば結果は違ったのに」と咎められることもあるでしょうし、結果は取り返しが付かない場合もあるわけですが、許せる許せないは別として、罰すれば済むというものではないわけです。意図して行った行為と結果的に招いてしまった行為を混同してはいけません。

 小池防衛相の理論を使えば、柏崎刈羽原発の不十分な防災対策だって「放射能漏れで混乱すればするほど、電力行政をガタガタにしようという彼らの目標に近づき、運動は成功を収めるという、まさに自爆テロという話になる」わけですし、久間だの柳沢だの麻生だのといった暴言軍団も「問題発言で混乱すればするほど、日本をガタガタにしようという彼らの目標に近づき、運動は成功を収めるという、まさに自爆テロという話になる」ような気もするのですが。小池防衛相の頭の中身がはっきり言って心配です。

 

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監視等委員会?

2007-07-23 23:09:21 | ニュース

社保庁監視委スタート「進駐軍のよう」と厚労、社保庁職員(読売新聞)

 社会保険庁の業務を監視する総務省の「年金業務・社会保険庁監視等委員会」が23日午前、厚生労働省と社保庁が入る東京・霞が関の中央合同庁舎5号館の7階に新事務室を開き、業務を開始した。

 総務省職員十数人が常駐する。事務室をあえて厚労省内に置くのは、「国民をはじめ、政府内でも多くの人が社保庁の姿勢を疑問視している」(菅総務相)ためだ。省庁が別の省庁の庁舎内に乗り込んで業務を監視するのは「おそらく初めて」(総務省幹部)で、厚労省、社保庁内には「進駐軍のよう。屈辱的だ」とのため息も漏れる。

 23日は午前9時過ぎから職員が出勤。田部秀樹室長(総務省官房審議官)は「年金記録漏れ問題などを一刻も早く解決するため、委員会を最大限サポートしたい」と話した。一方、厚労省幹部は「社保庁のこれまでの所業を考えれば仕方ないのだろうが、寂しい話だ」と肩を落とした。

 なんだかんだ言いつつも、社保庁職員の個人的資質に原因を擦り付けようという方向に落ち着きつつある年金問題ですが、ご大層に「年金業務・社会保険庁監視等委員会」なんてものまで作られたそうで。この手のパフォーマンス、何か社会的に非難されている人をこれ見よがしに叩いてみせるパフォーマンスには根強い支持があるわけですが、う~ん、これこそ税金の無駄遣いではないでしょうか。

 民間企業で働いたことがある人ならわかるはずですが、民間企業でも色々と問題は起こるもので、決して完璧ではない、社会保険庁ではなく民間企業が管理していれば年金問題は起こらなかったかと言えば、決してそんなことはないはずです。昨年末頃から次々と発覚した保険金の未払いなどを思い出して欲しいもの、安易に「官」であることに原因を追い求め、そこで考えが止まっている人は夢から覚めるべきです。

 民間企業のように、労働法制を無視して働かせていれば、政府が提唱しているガイドラインを無視して休憩無しでOA機器の操作を続けさせていれば、給与を支払わないまま毎日深夜まで残業させていれば、あるいは次々と人員削減を推し進め、残った正規職員に仕事を押しつける一方で、非正規雇用の臨時職員への切り替えを勧めていれば、あるいは昇給を廃止して給与を低いままに据え置いておけば、労働組合を解体して下からモノが言えない状況にしておけば、そうしたら今の年金問題はなかったのでしょうか?

 まともな労働環境で働いた結果の失態と、劣悪な環境で働いた結果の失態、他人から見ればどちらも変わらないはずですが、さにあらず、時に劣悪な環境が免罪符として機能し、逆に「まともな」労働環境が怒りを駆り立てることもあります。いつの間にか年金問題に対してではなく、社会保険庁の職員の「まともな」労働環境に対して怒りが振り向けられつつもあるわけですが、この社保庁職員のおかれた労働環境が劣悪なものだったらどうなのでしょう? 少なくとも政府側の対策としては、社保庁の労働環境を圧迫することで、リンチを期待する一部の国民の声に応えようとしているようですが。

 さて、言うまでもなく民間企業でも「監視」のある状況と「監視」のない状況があります。虎視眈々と人の仕事のアラを探して、それで役目をよく果たしていると勘違いしている上役が近くに寄ってきたときと、上役がどこか別の場所にいるとき、当然、仕事の仕方も変わってきますよね?

 少なくとも私の場合と、私の同僚の場合、うるさい見張り役がいないときは、手を抜けるところは手を抜きながら、融通を利かせて仕事を進めます。色々と細かい決まり事はあるのですが、それが必ずしも現場の実情にあっていないこともあって、自分なりに効率のよいやり方を探った結果がこうなるわけです。皆さんはいかがでしょうか? しかるに監視役が寄ってきた場合、こうなると話が違います。上の人が決めたやり方に忠実に従っていないと、少しでも「間違った」処理をしていると、それが見つかったときには色々と絡まれることにもなるわけです。なので、監視役の目をやり過ごすために、その場はまず「隙を見せない」ことを重視して仕事を進めます。監視役に付け入る隙を与えない、そうすることでいかに素早く監視役をやり過ごし、元の仕事に戻るかが勝負です。

 まぁ、いつでも現場の判断が全て正しいというものでもなく、時には上の人の指摘でミスに気づくことも無いわけではないのですが、概ね監視が付けば仕事の質が上がるというものではない、むしろ監視によって現場の動きが拘束され、仕事を停滞させることも珍しくありません。ついでに言えば、人に難癖を付けているお前が先頭に立って働いたらどうだ?などと思うことも。

 そんなわけで今回の「年金業務・社会保険庁監視等委員会」、何かと評判の芳しからぬ社保庁職員を締め上げてみせることで、そのパフォーマンスに拍手を送る人もいるかもしれないのですが、それはあくまで目先をそらしただけ、一部の人の感情を満たしてやっただけで、問題の解決に有効かどうかは疑問です。少なくとも、これ見よがしに事務所を厚労省内に設置しているようでは、問題解決よりもパフォーマンス重視、そう見た方が良さそうに思えてきます。

 

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March of Time

2007-07-22 22:48:32 | 編集雑記

 いつもながらに日曜の夜は憂鬱です。また明日から会社、明後日も、その次も会社です。いつかは終わりが来るのでしょうけれど、それが永遠に思える時もあります。「明日がある」と思えるならば、今日という日を急ぐ必要はありませんが、明日は会社で休日はもう終わり、そう思うと、必要以上に気が焦ります。明日からはまた会社なのだから、この今日という日を精一杯・・・そう思うあまり、せっかくの休日を自ら窮屈なものにしてしまうこともよくあることです。

 「明日がある」なら、また明日を頑張ればよいわけですが、明日からは会社で休日は今日限り、自由な時間には限りがある、だからその自由な時間を可能な限り有効に使わなければならない、そんな思いが足かせとなって、逆に何も出来ないまま休日が終わる日々が続いています。何かをやらなければならない、そんな焦りばかりが募りますが、時は容赦なく流れてゆきます。

 私がどう足掻いてみたところで、時は流れてゆきます。このまま永遠に土曜日のまま、日曜日のまま時が止まってしまったらいいのに、そう願うわけですが、時は流れ続け、それに抗うことは出来ません。

 ならばせめて、時間を止められないまでも、この今の時間を永遠のように感じることは出来ないか、最近はそんなことを考えています。時間の長さは変えられませんが、その感じ方を変えることは出来ないか、1週間のうちの5日間は一瞬のうちに過去の出来事と消え去り、残る2日間を永遠のように感じる長い長い2日間に変えることは出来ないか、そんなことを考えています。

 楽しい時間は早く過ぎ去り、退屈な時間はなかなか終わらない、ならば退屈な過ごし方をするのも一つの方法かもしれません。一人でカラオケに行ったり友人と出かけたり、新しいゲームの封を開けたり、そう言うことをしてしまうと、アッという間に休日が終わってしまいます。だから、家でじっとして過ごすのも悪くないような気がしてきました。何もしないで、ただ座っているだけ、何も生み出すことはありませんが、少しだけ時間が長く感じられます。それでも、時は着実に進み、いずれ終わりが迫ってくるわけですが・・・

 楽しい時間は過ぎるのが早いわけですが、最悪なのは眠っている時間です。疲れ果てて横になり、ふと気がつくと、もう会社に行かなければいけない時間、起きていれば決して短くは感じない6時間が眠ってしまえば一瞬です。感覚的にはタイムマシンで6時間後の未来に飛んでいるようなもの、そしてその未来は行きたくない未来だから、出来るだけタイムマシンに乗るのを送らせる、そんな日々です。

 タイムマシンでもっと先の時間までいけないか、日曜の夜から土曜の朝まで、飛んでいけないかとも常々思うのです。夜、目を閉じて、次に気がついたときには朝であるように、日曜日に目を閉じて、次に気がついたときには土曜日、それだったら今のように明日を恐れないで済む、明日があると思えるのですが。

 手術の痛みを感じないように、患者に麻酔を打つ。麻酔を打たれた患者は意識を失い、次に目が覚めたときには手術は終わっている。時の流れは変わらないけれど、患者にとっては違う。体にメスを入れられているときの感覚は失われ、メスを入れられている時間は彼にとっては存在しない。

 ならば私は自分の人生に麻酔を打ってしまいたい、日曜の夜に麻酔を打たれて意識を失い、目が覚めたときには仕事が終わっている、そんな人生はどうでしょう? 自分の意識が大幅に失われた世界、自分の意識しないところで世界が動き、知覚できるのはその世界の片隅だけ、人生の5/7を意識を奪われた状態で過ごし、知覚できるのは残る2/7だけ。ある意味では悪夢のようでもありますが、それでも私は休日だけの世界に生きたいと感じます。

 

 ・・・この辺のこと、実はSF小説でも書きたいと思って、そのネタとして考えついたことでもあります。そうでなくともフィクションの登場人物達は日常から解放され、休日だけの世界に生きているように私には見える訳で、ならばその「休日だけの世界」という、日常の拘束が「消された」世界を主人公に出来ないか、と。もっとも、小説なんてここ数年書いていません。昔は、書けたんですけれどねぇ・・・ 文学賞の選考に残ったのは5年前、結局最後の最後で落選したものの、当時としては「このままやっていけば、いつか世に認められる」と感じられたものですが、その後の凋落ぶりはご覧の通り、ブログの記事はなんとか書けるけれども、どういう訳かフィクションは全く書けなくなってしまいました。どうして昔は小説が書けたのか、そっちの方が今では不思議なくらいです。

 

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晋三くんは党内でも不人気?

2007-07-21 23:28:14 | ニュース

参院選 閣僚応援、分ける明暗 麻生・小池氏が人気/柳沢・赤城氏さっぱり(産経新聞)

 参院選が公示されて9日。安倍晋三内閣の閣僚も、全国の候補者の応援弁士に駆り出される日々が続いている。「現職大臣」として街頭や演説会会場で紹介され、ある意味、彼らにとっては晴れ舞台でもあるのだが、不祥事が相次いだ現政権の中には、招かざる閣僚もいるようだ。

 自民党関係者によると、応援弁士の一番人気はダントツで麻生太郎外相。

 「奥様方も自分の亭主が百パーセントという人はいないはず。自民党に問題がないわけではないが、他党と比べてほしい」

 公示日の12日、真っ先に自派の現職候補の応援で神戸市を訪れると、ユーモアを交えて自民党の「実績」をアピール。こうした麻生流の話術を期待され、候補者から引っ張りだことなっている。 ただ、応援要請が殺到する理由はそれだけではない。麻生氏に近い参院議員は「選挙後に向けた先物買い」と指摘する。自民党の劣勢が伝えられる参院選後、安倍晋三内閣に「もしも」のことがあれば、麻生氏に首相の芽が出てくる-というのが政界の観測。少しでも、「次期首相の最候補」とのよしみを深めておきたいという候補者たちの計算もちらつく。ただし、アルツハイマー病を引き合いに出した失言が今後、どう響くか。

 さすがの自民党候補にとっても柳沢厚労相や赤城農水相あたりには「来ないでくれ」と言いたいのが本音かもしれませんね。安倍総理もかなり微妙なラインかも。そんな中で人気があるのが麻生外相だそうで、これはまた問題のある人が好まれているような気もしますが、好きな人は好きなんでしょう。

 自分の配偶者に百%を求める人、自分の子供に百%を求める人の増加が離婚や児童虐待に繋がっているような気がする今日この頃ですが、それはさておき野党各党に問題がないわけではありませんが、自民党と比べてみていただきたいところでもあります。あれやこれやと難癖を付けられそうなところを探してきて、だから野党はダメ、だから共産党はダメと主張する人がいますが、自民党と比べてどっちがマシかは言うまでもありません。

 さて、数々の差別発言で名高い麻生外相が人気、批判する人は批判しますが、その差別的であるが故に差別心を共有する人は一層強く支持するようでもあります。嫌う人も多いが、応援する人も多い、この辺は小泉純一郎や田中真紀子とも似たところがありますね。自分と立場の異なる相手を一方的に誹謗中傷し、「敵」への憎悪を煽り立てるからこそ、反対の立場からは批判されるものの、同じ立場に立つ側からは支持されるわけです。その点では麻生外相も一夜にして支持層が入れ替わる可能性があるかもしれません。

 すっかり暗愚ぶりを露呈してしまった安倍総理を見限り、次期首相候補として麻生外相に擦り寄る輩もいるようですが、参議院選の後はどう動くのでしょうか? 自民党大敗で民主党大勝なら政界再編で自民党の民主党の右派議員が組む可能性も否定できませんが、それを阻むのが自民党内に根強い小沢嫌いだとか。そこで暗躍を期待されるのが自民党議員よりも自民党的な前原誠司一派のようですが、安倍総理ならまだしも麻生総理ならどうでしょう。「野中のような部落出身者を日本の総理にはできないわなあ」と言い切ったやんごとなき御方とあれば、「前原のような貧しい生まれを日本の大臣にはできないわなあ」などと言っても不思議ではありませんが・・・

 

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