ミキティがモー娘。脱退！熱愛発覚の「ケジメ」、ソロで再出発(サンケイスポーツ)
お笑いコンビ、品川庄司の庄司智春（３１）との熱愛交際が発覚したモーニング娘。のリーダー、藤本美貴（２２）が１日、未成年者の多いメンバーへの影響などを考慮し、モー娘。からの脱退を発表した。
藤本は、ツアー中にもかかわらず夜中に男性宅へ出向くなどの行動について責任を痛感。１０人中８人が未成年メンバーのモー娘。にあって、リーダーとして模範とならなければならない立場にありながら、それを裏切ったことへのケジメとして脱退することを自ら決断。事務所も了承した。
藤本はファンに対し、「申し訳ない気持ちでいっぱいです。本当にごめんなさい。これからは『藤本美貴』として頑張っていきます」と謝罪した。
私がよく聴くのはメロスピにグランジ、デスメタルにパンク、スラッシュにシンフォニックメタルとそれなりに幅広いはずですが、残念ながらモーニング娘。は一度も聴いたことがありません。そんな一度も聴いたことがない人のことをどうこう言うのもアレですが、しかしこの一件、一体何を謝罪しているのでしょう？
脱退を謝罪しているのでしょうか？ 私もロブ様がジューダス・プリーストを脱退した瞬間にリアルタイムで立ち会っていたなら、少なからずがっかりしたであろう気もするわけですが、だからと言って謝罪されても、ねぇ・・・ その人にはその人のキャリアがあるわけで、ソロプロジェクトに関心があって脱退したとしても、別に謝罪するようなことではないのではないかと。悪いことをしているわけではないですから。
それでまぁ、この藤本氏に対して怒っているらしい人の声を見てみると、どうやら男と付き合ったのがいけないらしいです。男と付き合ったことが一部のファンの怒りを買い、その辺のゴタゴタが脱退と謝罪の直接的な引き金になったそうでして、男と付き合うのが悪いこと、謝らなければいけないようなことかというと非常に疑問を感じるわけですが、ともあれその辺が原因で今回の謝罪に至ったようです。
しかし男と付き合っただけで脱退騒動に発展するとは、なんでしょうか、処女性を重んじる宗教の巫女集団みたいですね。アイドルすなわち偶像を崇めるという意味では宗教的なものと共通項が出てくるのは自然な流れなのでしょうか。とりあえず今回、リーダーであったところの藤本氏が男と付き合ったことを謝罪したわけですが、ある意味ではこれがモーニング娘。としての公式見解、男と付き合うのは追放処分に値する禁忌であると認めているような印象も受けます。
まぁ、ファンがアイドルにどういうものを期待するのか、その辺は人それぞれなのですが、ちょっと論理を飛躍させれば危ういところも感じます。家父長制、男根主義の貞操観念、あるいはイスラム原理主義の女性観と言いますか、女性を他の男性から隔離したところに囲っておきたいという欲望を感じないでもありません。芸能人に舞台の上で清純派を演じることを期待するのは罪のないことですが、舞台から離れたプライベートには、あまり過度な思いこみを持つべきではないでしょう。
しかるに、ある意味で日本は公私混同の国、「公」と「私」、職場と私生活の区切りが無く、混同されがちな文化圏です。代表的な例としては国技であるところの相撲取りが挙げられるでしょうか、横綱には土俵を降りても横綱であることが求められる世界、つまり力士の職場である土俵の上と「私」の場である土俵の外、この両方で横綱であることが求められるわけです。リングの上では役割を演じきり、リングの外では好きなように生きる、ピッチの中ではその役割に責任を持つが、ピッチの外では責任を負わされる義務はない、そんな西洋スポーツ的な価値観に対して、舞台の上でも外でも、生活の全ての面で期待される役割を演じることが求められるのが日本的な労働風景なのかもしれません。
つまるところ「柔道家」と「柔道選手」、「空手家」と「空手選手」の違いがあると言えばニュアンスは伝わるでしょうか？ 柔道家は人生の全ての面において柔道家であるのに対し、柔道選手は現役時代の、それも畳の上で柔道着を着ている時間だけに柔道選手としての責任を負います。それ以外の時間は何の肩書きもない普通の人です。人生そのものとしての柔道か、仕事としての柔道か、それは大きな違いなのです。
そしてアイドルも似たようなもの、仕事としてのアイドルか、人生そのものとしてのアイドルか？ 今回、藤本氏の交際報道で「イメージを傷つけられた」などと憤っている人は、その人生における全ての面でアイドルであることを求めていたのでしょう。そしてそれは特別なことではないような気もします。なぜなら「社会人」という日本特有の概念もまたアイドルと同様、その人生における全ての面で社会人であることを求められる概念であり、その要求はごく普通の人々に対して、至る所で突きつけられ続けているのですから。
←何か感じていただけましたら是非
そもそも「イメージ戦略から生み出されたニーズ」である側面もありそうだなと思えました。
それと、モーニング娘。って、元々そんなに「男女交際を匂わせないアイドルユニット」だっただろうかと。「未成年者への影響」というくだりは目を疑いました。
与党のプロパガンダに多く使われて来た辺りとも、こうしたイメージの強調化が繋がっているのかもしれないなと。
最近増えてる二次ヲタもそうでしょうけど、いわゆる二次とかアイドルの世界と自分達の住んでる世界を分けて考えてるのでしょう。だから彼らにとって男を作ったのが罪なのではなく、幻想の世界に現実世界の生臭い現実を持ち込んだ事、自分は恋人を作れない(皆が皆そうではないでしょうが比率は多そう)現実を見せつけられた事に怒っているのかなと思いますが。その意味では宗教ぽいとは思います。でも現実にあまり影響ないと思いますよ。そっとしておきましょう。
ところで自分も音楽好きですがジャンルは洋楽(ポップス、インスト、ジャズ、テクノ←最近はシャーデーとケミカルブラザーズ)、ゲームサントラ、アニソンなどが好きですが、ヒットチャートを賑わす音楽とはここ数年縁がありませんねぇ。
と言う自分は、つんく♂というプロデューサーについては評価しているし、初期はASAYANを見ていただけに、ずっとフォローしてました。もっとも、初期メンバーが全員いなくなった時点で離れたのですが。
モー娘。は、小さなお友達から大きなお友達までフォローしていた時期もありまして、いわば平成版ピンクレディと考えても良いんじゃないのかな?実際、ピンクレディもkeiと野口五郎が結婚寸前まで行ったのに事務所がらみで駄目になり、それが解散のきっかけにもなった、と聞いています。
モー娘。を含むハロープロジェクトって、石黒彩の脱退後の結婚、福田明日香の虐めによる脱退、市井紗耶香のギャラを巡る事務所との抗争、辻希美のできちゃった婚、加護亜依の未成年なのに喫煙問題・・・ある限りのスキャンダルを内包しているユニットだったりしますからねぇ。そもそも所属事務所のアップフロントエージェンシー自体が、管理する能力のある事務所とは言い難いですから(アリスの関係者が作ったのがそもそものはじまりだし)。今回の脱退も、ある意味良い時期だから、と言うことで藤本美貴の卒業を兼ねてのことだろうな、と勘ぐってますが。自分は。
アイドルに一般の人間が求めるものって、本当の意味での「偶像」であり、「菩薩」「マリア」・・・まぁ、そんなもんじゃないんでしょうか?良いじゃん、プライベートは自由で。それまで規制されている彼女らを含む、女性アイドルはある意味ファンによって自分らしく生きることを抑制されているのかもしれませんね。それは良いことなのか悪いことなのかは・・・ごめん、おいらわかんねぇ。
別の話ですが、おいらの音楽の守備範囲はHM/HRだけではなく、プログレ、60～80'洋楽全般、クラシック(ロマン派のあたりかなぁ？)、90年入る前までの日本の歌謡曲やJ-ROCK、果てはフュージョンまで・・・多岐にわたります。逆に聞かないのは・・・HIPHOPとレゲエ、それと長渕剛(非国民、じゃなくて、鹿児島県民にあらず、とも言われます。ちなみにうちの嫁さんもアンチ長渕な。ピアノの先生だけど)。で、レコード会社と所属事務所が勝手に作っている現在のランキング、って何?あんなのは何の参考にもならないよ。
そうですねぇ、需要が供給を作る前に、供給が需要を作った側面もあるかもしれません。実のところモーニング娘。については自民党の選挙応援に出ていたことぐらいしか記憶になく、普段の活動を全く見たことがないのですが、どうなんでしょう？ 自民党の応援にかり出されるくらいですから、政府の貞操観念に合致したユニットというのが最近の方向性なんでしょうか？ 「未成年者への影響」を考慮して男女交際が発覚したら脱退とは、男女七歳にして席を同じくせず、を体現する「倫理的」なユニット？
＞うぺぽさん
なるほど、今まで夢を見せてくれていたのに、その夢を壊されたことに対する怒りという線もありそうですね。ある意味ではホスト、ホステスに貢いで、本気で付き合っていたつもりの客（カモ）に似ているところもあるかもしれません。夢を見ることは決して悪いことではありませんが・・・
＞y-burnさん
モー娘。ネタとは言っても、ダシにしただけでモー娘。のことは何にも知らないのですけれど。しかしまぁ、内情は色々とゴタゴタしているところもあるようですねぇ・・・
アイドルに「こういう風でいて欲しい」と願うのもファンの心理ですし、それに応えるのもプロの仕事ではあるのでしょうけれど、でもそれは土俵の上でだけではいいのではないかな、と思うわけです。そしてプライベートは互いに干渉すべきではない、ファンもわざわざ覗き込んで失望する必要はない、・・・とも思うのですが、でも覗き見趣味の報道にも根強い需要があるのですよね。
藤本さんの件については、こんな処分を行って結局誰が得するのか？という疑問を未だに抱いています。
↑の人に導かれまして、モーヲタ界隈というこの世の果ての辺境の地から参りました。この件について、いわゆる「ヲタ」ではない方のご意見を知ることが出来て、たいへん嬉しく思います。正常なバランス感覚のある、ごくまっとうな意見で、心が洗われる思いです。
ヲタの世界では、「アイドルが恋愛禁止なのは職業倫理だ」的な言説が幅を利かせております。ほとと。です。
もしかすると「アイドルも仕事してるとき以外は普通の人間なんだよ」といっても信じてもらえないかも、って世界ですから。
まさに「２４時間アイドルでいること」を求めてしまっていて、その残酷さに気づかないのですが、仰るとおり、アイドルの世界だけではないですよね、この日本社会では。とほほ。
この一件で誰が得をするのかは、どうなんでしょうか、今さらメンバーを外したところでモー娘。のユニットとしてのイメージアップには繋がらない気もしますし、ファンにとっても嬉しいことではなさそうです。藤本氏が独立してソロで活動したがっていたとすれば・・・という気もしますが、独立するなら詫びを入れて別れるのではなく、もう少し良い別れ方もありそうな気もしますし。
＞痛井ッ亭。さん
前々から、横綱も土俵の外では普通の人間であって良いのではないか、などと考えていたものでして、それはアイドルも同じことかと思い至った次第です。ついでに言えば大方のサラリーマンもまた「２４時間社会人でいること」を求められているわけでして、職場の外でも「社会人にふさわしい振る舞い」を要求され続けているのではないかな、と。