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心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

経済的な豊かさより心の豊かさ

2019-07-03 09:52:34 | Weblog

 やっと梅雨らしくなりました。といっても地域によっては豪雨に悩まされているところもあり、季節の移り変わりを楽しむどころではありません。ほんとうに最近の気象現象は不可思議な動きをするものです。
   この雨の季節を利用して、小雨のなか紫陽花とフクシアの挿し木をしました。少しコップのなかで育てた苗ですが、今朝がた覗いて見ると元気そう。こうして大きく育ってくれるのを楽しみにしています。
 さて、先週の土曜日は京都文化博物館の展示室で開かれていた「2019京都日本画家協会第7期展」に行ってきました。協会に所属する163名の日本画家の作品がずらり。井上美紀先生は「La mimosa per Gino、Napoli」を出展されていました。昨年、ナポリを旅したちょうど同じ頃、先生はナポリで個展をお開きになっていました。その時期の作品なんでしょうか。イタリアのタイル壁面にミモザの花が美しい、そんな作品でした。撮影禁止なのでお見せ出来ないのが残念です。
 絵って不思議ですねぇ。一枚一枚にその人の世界があります。当たり前ですね。じっと見ていると画家の姿が見えてきます。これなら私も画けるかもと思う作品もありますが、とんでもない。全体の構成、絵筆のタッチ。眼を凝らすと一枚の絵から大きな風景が広がってきます。時間潰しに絵筆をもつ私なんぞ足元にも及びません。
 文化博物館は久しぶりだったので、帰りに1階ろうじ店舗にある和紙の店「楽紙館」に立ち寄りました。和紙、和紙小物が所せましと並んでいます。家内はいつもこのお店で手透き和紙の障子紙を選びます。小さな明かり窓に最適です。私はと言えば、ブックカバー用の和紙を品定めです。皮製とは異なる手透き和紙の手触りが気に入っています。
 その後、少し下って京都の台所・錦市場を散策しながら河原町四条に向かい、冷たいビールをいただいて帰りました。四条大橋から鴨川を眺めると、京の夏の風物詩「納涼床」が並んでいました。そういえば横浜の次男君から、今夏帰省したとき貴船の川床料理を所望されております(笑)。
 ざっとこんな調子で6月も終わりました。ということは2019年の上半期が終わったということです。あれやこれやと首を突っ込んでいると、いつの間にかという感じです。
 先日、ある方とお話ししたとき、「人生に定年はない」「学びにも定年はない」とおっしゃっていました。この歳になると経済的な豊かさよりも、心の豊かさを追い求める。そうなんでしょうね。ちょっと贅沢ではありますが、そうなんだろうなあと妙に納得したものでした。

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