心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

初夏の北海道小旅行

2017-06-23 22:27:48 | 旅行

 今月の音楽講座は「インプロヴィゼーションを楽しむ~バロックとジャズと」でした。クラシックとジャズのお二人のピアニストにお越しいただき、前半はバロック音楽の通奏低音をテーマに、後半は即興音楽をテーマに、演奏を交えて先生の楽しいトークに耳を傾けました。
 印象的だったのは、キース・ジャレットのザ・ケルン・コンサートの一曲「枯れ葉」と、バッハの「インヴェンション」。原曲からジャズに変化していく楽しさを体感でき、音楽というものの懐の深さを思いました。そういえば、その時なぜかグレン・グールドのピアノ演奏が頭の中をよぎりました。クラシックとジャズの境界線に位置づけられるのかもしれませんね。
 ここで、話題を変えて本題に入ります。今週、初夏の北海道を小旅行してきました。訪ねたのは「大雪山観光圏」といわれる空知・上川・十勝地区です。層雲峡温泉、銀河流星の滝、旭山動物園、美瑛・青い池、ファーム富田、トマム、紫竹ガーデンを、2泊3日の日程で巡りました。北海道旅行も5回目になると、層雲峡温泉や富良野あたりは二度目の訪問になりますが、広大な風景の中に身を置くことで、わたし自身の生き仕方(スタイル)を振り返ることができる、そんなふわっとした開放感が気に入っています。
 今回、印象深かったのは、トマム山の麓に広がる星野リゾート トマムでした。のっぽのタワービルが4棟、他にレストランやプールや露天風呂、レジャー施設が点在し、その間を連絡バスで移動するスケールです。平日にもかかわらず大勢のお客さんで賑わっていました。
 早朝5時から出かけたトマム山(1,239m)の雲海見学では、ゴンドラで15分かけて空中散歩を楽しみ、雲海テラスから遠くの山々を望みます。この日の雲海は、あいにく小規模でしたが、野鳥の囀りを聞きながら、日高、十勝の山々が連なる壮大な風景が、わたしの心を和ませてくれました。
 美瑛の「青い池」も、素晴らしい景色でした。案内板の説明によれば、白金温泉から湧出しているアルミニウムを含んだ水が美瑛川に混じってコロイドを生成し、それが太陽光と衝突して波長の短い青い光が散乱するために青く見えるのだそうです。幻想的な景色に見入ってしまいました。
 3日目に向かった帯広の「紫竹ガーデン」は、1万8千坪のイングリッシュガーデンです。観光地化した富良野と違い、素朴なお花畑が素敵でした。「こんなところで働けたらいいのになあ」というのが、初老の夫婦の会話でした。(笑)
 昨年、孫君たちが行った旭山動物園は、動物たちの行動や生活を見せる「行動展示」を導入したことで全国的に注目を集めた動物園です。わたしも童心に帰って、いろいろな動物たちを見て回りました。この時期のお客さんは、子どもよりも、外国人観光客とシニア世代の旅行客で賑わっていました。
 こうして2泊3日の小旅行は終わりました。帰りは羽田経由の伊丹空港行の飛行機でしたが、羽田で時間待ちをしていると、後ろから「〇〇さん」という声がしました。総合文化コースの同僚女性でした。聞けば釧路湿原に行ってきた帰りだと。実は昨年ドイツ旅行に行ったとき、ケルンのケーキ屋さんでお茶を飲んでいるときに偶然出会ったのが、その女性でした。奇遇とはいえ二度目の遭遇にお互い驚きました。彼女は今秋スイスに行く計画のようですが、わたしは北米ですから、三度めの遭遇はないのでしょうよ。きっと。

 
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