急に寒くなったり暖かくなったり、落ち着きのないお天気が続きますが、それでも確実に寒い冬に向かっています。旧暦では、第五十九候 小雪 次候「朔風払葉(さくふうはをはらう)」。北風が木の葉を吹き払う意味なのだそうです。
最寄りのバス停の傍に、幹周りひと抱えほどのドングリの木がありました。早春の芽立ちの季節、青々と茂った夏、そしてドングリの実が頭に落ちてくる秋、落葉。時季ごとに表情を変え楽しませてくれたドングリの木が、この夏、葉枯れ現象を起こし、葉っぱの半分ほどが枯れてしまいました。枯れた部分だけでも選定できないかと思っていた矢先、なんと大きなドングリの木がばっさりと伐採されてしまいました。妙に明るくなったバス停ですが、何か寂しさが残ります。来春、切り株から元気な若芽が出てきたら良いのですが........。
ところで、出雲から広島に嫁いだ姪の子供が大阪の大学に入学して1年半が経ちました。昨夜は、彼の、これまた広島での同級生だった友人と一緒に夕食を共にしました。まだ未成年ですからお酒は呑めませんが、大学生活のこと、就職のこと、いろいろ話をしました。二人とも長男だからでしょうか、卒業後は郷里に帰るのだと。帰って地元で働きたいのだと。偉いですね。広島県も近年、若者の県外流出が多いのが悩みの種です。でも、少なくともこの二人は、しっかり郷里・広島のために頑張ってくれそうです。最近の若者、捨てたものではありません。
若者と言えば、今週の日曜日22日、全日本マーチングコンテストの中学生の部を応援にいきました。元はと言えば、広島勤務のとき、地元の中学校、高等学校の演奏を聴きに行ったのが発端ですが、4年前の11月26日のブログでも取り上げたように、高校の部を見学しようと出かけたところ、ものすごい観客で当日券も手に入らず、大阪城ホールへの入場を断念したことがありました。その後、毎年、ネットの先行予約をするものの、外れっぱなしでした。ことしはランクを下げたところ、中学生の部「自由席」をゲットできました。
開会式もそこそこに午前9時から始まった中学校の部は、1校6分程度の演技・演奏です。それが10分の休憩をはさんで25校が入れ代わり立ち代わり登場します。木管楽器・金管楽器・打楽器を手に、胸をはって一糸乱れぬ集団演技。これには驚きました。中学生とは思えない凛々しい姿を眺めながら、なぜか目頭が熱くなるのを覚えました。
なぜでしょう?昔、吹奏楽部での活動を思い出したから? いやいや、何かに疲れていたから?いやいや。個性の時代、多様性の時代にあって、集団行動(全体主義)を嫌う世相への不安?休憩時間に廊下ですれ違った、まだあどけなさが残る中学生たちの姿とステージでの凛々しい姿とのギャップ?彼ら彼女らをあそこまで集中させるものはなんだろう?逆に大人の不甲斐なさが見えてしまいます。今の若者たち、捨てたものではありません。彼ら彼女らがこれからの日本を支えていくことになります。日本という国に誇りが持てなくてどうする。イデオロギー以前の問題です。
音楽と言えば、隔週CD雑誌「クラシックプレミアム」が今週、50巻「アメリカ音楽の新たな幕開け ガーシュウィン/バーンスタイン」を発行して完結しました。付属のCDには、「ラプソディ・イン・ブルー」「パリのアメリカ人」「シンフォニック・ダンス」「キャンディード序曲」が収録され、「パリのアメリカ人」は1976年の録音。若き小澤征爾さんがサンフランシスコ饗を指揮しています。
そうそう明日の日曜日、次男くんがお嫁さんを連れてやってきます。年末の結婚式の相談です。そして、お嫁さんのために家内が制作中のブーケの仕上がり具合を見るためです。お花大好きの家内、長女の結婚式に続いての制作です。1ヶ月前に次男くんから提案があって、最初は躊躇していましたが、まんざらでもなさそう。お嫁さんのために、毎晩いろいろ考えていました。これもひとつの思い出づくりなんでしょう。あとはお嫁さんの好みに応じて修正するのだと。そうですね。嫁と姑の難しさは、我が家にはなさそうです。 私も、なんだか娘が一人増えた感があります。
あっという間に11月も残り少なくなりました。2015年という年も、あと1ヶ月。ほんとうに早いものです。いよいよ仕事人生の総決算の年を迎えます。