心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

中之島界隈の散策(その2)

2015-11-21 23:19:18 | 愛犬ゴンタ

 終日冷たい雨が降り続いた火曜日、家内がボランティアで遅くなるというので、少し早めに帰ったのですが、ゴンタ爺さんの様子がおかしい。いつもワンワンと声をかけてくれるのに裏庭がし~んとしています。気になって覗いてみると、なんと雨の降る中でずぶ濡れになって横たわっているゴンタ爺さんを見つけました。慌てて起こそうとしますが、腰が立ちません。全身小刻みに震えています。急いでバスタオルに包んで家の中に入れ温かくしてやりました。
 足腰が弱くなっているのは感じていましたが、まさか自分の力で立ち上がれなくなっているとは。しばし観察していると、何度かに1回は自力で立ち上がることができないことが分かりました。明後日23日、16歳の誕生日を迎えるゴンタ爺さんです。 散歩のとき以外は一日中眠っているのですが、これまで家を空けるときは裏庭の小屋の中で、いるときは家の中で過ごしてきました。今後は基本的に家の中で過ごすことにしました。若い頃のように毛がふさふさしているわけでもないので、先日、私の若い頃のカーデガンをかけてやると、一晩中身動きもせず眠っています。ほっとひと息です。様子をみて首輪や紐もはずしてやりましょう。
 さて、今週は先週に引き続いて、中之島界隈に出かけることがありました。ひとつは国際会議場での催事への参加。もうひとつは、大阪市中央公会堂であった、ナカノシマ大学11月講座「落語×アート×歴史で旅する中之島タイムトリップ」の聴講でした。
 古代から近世に至る「中之島の誕生」について高島幸次先生、近代から現代に至る「モダン中之島、アート探訪」について橋爪節也先生から。最後は、林屋花丸さんの落語「千両みかん」を受講者みんなで楽しく聴きました。
 中之島は、もともとは大川の土砂が自然堆積してできた中州ですが、江戸前期の大坂冬の陣の頃には人々の生産の場になっていたという歴史に基づき、11月30日を「中之島の日」にしようという興味深いお話しに興味津々でした。
 大阪市中央公会堂は、岩本栄之助氏の寄附をもとに1918年に建設された、大阪を代表する建築物です。この日は、公会堂内部の見学もでき、1階の大集会室、3階の中集会室、特別室を見て回りました。そして同じ3階の小集会室が会場でした。
 ところで、配布された資料のひとつに「浪華名所独案内」(大阪府立中之島図書館所蔵)があります。かつての中之島界隈の位置関係がよく判りますが、渡辺橋、肥後橋を渡ったところに、朝ドラで話題の「加島屋」(ドラマでは加野屋)が記されています。そこから東(地図では上)に少し行ったあたり、現在の北浜のあたりでしょうか。浅子のお姉さんが嫁いだ「天五屋」(ドラマでは山王寺屋)があります。もう少し東にいくと、今の天満橋があり、大川を挟んで対岸に、むかし青物市場があったとか。林屋花丸さんの「千両みかん」では、その市場のみかん問屋が登場します。この界隈、日頃うろうろするところですから、なんとなく親近感を覚えます。
 そんなのんびりした1週間でしたが、週の前半と後半には重要な会議を2件こなして、一定の筋道をつけることができたという意味では、気持ちの良い1週間でもありました。
 そして週末の今日は、家内と京都・東寺の弘法市を覗いたあと、東福寺に向かいました。本堂と普門院、開山堂を結ぶ通天橋から眺める紅葉が人気のお寺です。土曜日ということもあって大勢の観光客で賑わっていました。11月も下旬を迎えて、今のうちにと思ってでかけたのですが、例年に比べて紅葉のスピードが遅いらしく、見ごろはもう少し先のよう。それでも、十分に楽しめました。
 とまあ、公私、硬軟織り交ぜて、慌ただしい1週間が目の前を通り過ぎていきました。
 そうそう、ブログ「心の風景」は本日、開設後「4000日」目を数えます。1カ月もすれば12年目入ります。リタイアをもって閉店とするか、この世を去るまで続行するのか、現在、思案中です。

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