梅雨が明けてもいないのに、どこからともなく蝉の声が聞こえてきます。「夏」もすぐ目の前までやって来ました。でも、以前ほど街に子供たちの歓声が響かない。少子化のせいでしょうか。少し寂しい気もします。それでも、朝、ひんやりとした空気の中で蝉の声を聞くのは嬉しいものです。遠い昔の夏休みの風景を思い出します。
きょうは久しぶりの連休ですから、少しお部屋の片付けをすることにしました。本も机の上に山積みになっていますし、部屋中にモノが無造作に放置されたままになっています。パソコンと同じで、人間さまも時には断片化したファイルを最適化しないと、頭脳の回線が複雑に絡み合っていて、同じことをするにも時間がかかりすぎたり、難しく考えすぎたり、隘路に陥ったりと、何やかやと大変です。2006年という年も半年が過ぎたわけですら、最適化をするにはちょうど良い頃かもしれません。
というわけで、まずは「形」から。本棚やらレコード棚の整理に汗をかきました。でも、だめですね。ふと手にとった本に気を取られると、ついつい座って読み直してみる。嬉しいレコードを見つけると、休憩とばかりについつい聴いてしまいます。その間に時間はどんどん過ぎていきます。午前中にできたことはほんの僅かにすぎませんでした。でも、こうした時間が次の楽しい時間をつくってくれます。いつも時間に追われ、時間に振り回されていると、良いアイデアは生まれないし、人間関係もギスギスしてしまう。私が日曜日の休息に必要以上に拘るのも、実はこのためです。
整理中に、レスピーギの交響詩「ローマの噴水」「ローマの祭り」「ローマの松」のレコード(ユージン・オーンマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団)を見つけました。それを聴きながら、そういえば最近、「ローマ」から離れていることに気づきました。比較的余裕をもって読書ができる夏に、ここ数年、塩野七生さんの歴史小説をずいぶんたくさん読みました。「ローマ人の物語」に代表される古代ローマ史、「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」「海の都の物語」「わが友マキアヴェッリ」などに代表される中世イタリア史。ユリウス・カエサルのガリア戦記を読みながら、ベルリーニの歌劇「ノルマ」のDVDを興味深く鑑賞したこともあります。塩野さんの歴史小説は、単なる戦記ではなく、現代にも通じる歴史観・人間観を示唆してくれます。カエサルやマキアヴェッリのものの考え方は、現代のビジネス行動にも大きな指針を与えてくれます。妙な社内ポリティクスの渦に巻き込まれそうになると、俄然、読み出すのが、塩野さんの歴史小説でした。
夏にイタリアを旅したことがあります。ローマ、ナポリ、ポンペイ、フィレンツェ、ヴェネチア、ミラノ。そしてアルプス越えで「ガリアの国」に向かいました。一人では抱えきれないほどの「歴史の重さ」を感じて帰りました。あれから10年が経ちます。もういちど、訪ねてみたい国ですが、リタイア後でないと夢が適いそうにありません。当分の間は、前をみて突っ走るのみ、ということなのでしょう。.....で、どこまで最適化できたのかって?まだ作業完了を知らせる画面は現れません。
きょうは久しぶりの連休ですから、少しお部屋の片付けをすることにしました。本も机の上に山積みになっていますし、部屋中にモノが無造作に放置されたままになっています。パソコンと同じで、人間さまも時には断片化したファイルを最適化しないと、頭脳の回線が複雑に絡み合っていて、同じことをするにも時間がかかりすぎたり、難しく考えすぎたり、隘路に陥ったりと、何やかやと大変です。2006年という年も半年が過ぎたわけですら、最適化をするにはちょうど良い頃かもしれません。
というわけで、まずは「形」から。本棚やらレコード棚の整理に汗をかきました。でも、だめですね。ふと手にとった本に気を取られると、ついつい座って読み直してみる。嬉しいレコードを見つけると、休憩とばかりについつい聴いてしまいます。その間に時間はどんどん過ぎていきます。午前中にできたことはほんの僅かにすぎませんでした。でも、こうした時間が次の楽しい時間をつくってくれます。いつも時間に追われ、時間に振り回されていると、良いアイデアは生まれないし、人間関係もギスギスしてしまう。私が日曜日の休息に必要以上に拘るのも、実はこのためです。
整理中に、レスピーギの交響詩「ローマの噴水」「ローマの祭り」「ローマの松」のレコード(ユージン・オーンマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団)を見つけました。それを聴きながら、そういえば最近、「ローマ」から離れていることに気づきました。比較的余裕をもって読書ができる夏に、ここ数年、塩野七生さんの歴史小説をずいぶんたくさん読みました。「ローマ人の物語」に代表される古代ローマ史、「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」「海の都の物語」「わが友マキアヴェッリ」などに代表される中世イタリア史。ユリウス・カエサルのガリア戦記を読みながら、ベルリーニの歌劇「ノルマ」のDVDを興味深く鑑賞したこともあります。塩野さんの歴史小説は、単なる戦記ではなく、現代にも通じる歴史観・人間観を示唆してくれます。カエサルやマキアヴェッリのものの考え方は、現代のビジネス行動にも大きな指針を与えてくれます。妙な社内ポリティクスの渦に巻き込まれそうになると、俄然、読み出すのが、塩野さんの歴史小説でした。
夏にイタリアを旅したことがあります。ローマ、ナポリ、ポンペイ、フィレンツェ、ヴェネチア、ミラノ。そしてアルプス越えで「ガリアの国」に向かいました。一人では抱えきれないほどの「歴史の重さ」を感じて帰りました。あれから10年が経ちます。もういちど、訪ねてみたい国ですが、リタイア後でないと夢が適いそうにありません。当分の間は、前をみて突っ走るのみ、ということなのでしょう。.....で、どこまで最適化できたのかって?まだ作業完了を知らせる画面は現れません。