名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

名古屋の老舗百貨店丸栄閉店

2018-07-02 06:27:12 | Weblog
2018.7.1(日)
名古屋の百貨店丸栄が6月30日をもって閉店し、75年の歴史に幕を下ろした。最終日の昨日は大勢の客が訪れ、別れを惜しむ姿がテレビで放映された。また、今朝(7月1日)の朝刊でもその記事で溢れた。
 丸栄は記録によると、1615年創業のナゴヤの呉服店「十一屋」と、京都の丸物百貨店が1937年名古屋につくった「三星」が源流となり、太平洋戦争中の1943年に両者が統合、「丸栄」が誕生した。名古屋市民はもとより、近在の住民の多くは丸栄に親しみ、愛し、利用してきただけに愛着は一入であった。筆者などは、丁度丸栄と共に生まれ、生きてきただけに、その閉店は何か身を切られるような寂しさを禁じ得ない。
 報道によると、丸栄はバブル期までは業績を伸ばし、ピークだった1992年2月期の売上高は825億円だったが、近年は赤字経営が続き、2017年2月期は186億円と5分の一近くまで落ち込んだという。スーパーやコンビニ全盛の時代となって先が展望できなくなった経営陣の究極の結論を理解しなければなるまい。
 店舗は、今年の9月から1年半かけて取り壊し、親会社の興和が跡地の再開発に着手するという。
 4M(丸栄・松坂屋・名鉄百貨店・三越)に現在はT(高島屋)が加わっているが、その一つが欠けた。 閉店は昨日であったが、今日(7月1日)所用で栄へ出掛け、その前を通ったら多くの人が丸栄の姿を写真に収めていた。入り口はすべて「閉店」と書かれ当然中に入れないが、現存する最後の姿をカメラに納めておきたいという人達の気持ちが筆者にも痛いほど分かるだけに、どうしてもわびしい想いはぬぐえない。

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