名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

円、一時89円台 円安へ進む為替相場

2013-01-11 22:13:24 | Weblog
2013.1.11(金)
 今日、11日の東京外国為替市場の円相場は、日銀が追加金融緩和に踏み切るとの思惑などから円が売られて一時、一ドル89円台前半をつけ、2010年6月以来、約2年半ぶりの円安水準となった。日経平均株価も一時、10,800円台を回復し、11年2月以来の高値を記録した。
 円は対ユーロでも売られ、一時、1ユーロ=118円台前半と2011年5月以来の円安水準に落ち込んだ。安倍政権が緊急経済対策を決定し、為替市場では政府に呼応する形で日銀が追加金融緩和に踏み切るとの観測が流れたことが、円安を進行させている。
 円安は、前述のように輸出関連株の上昇をもたらし、株式市況を活気付けているが、一方でガソリンの価格上昇を招いてもいる。原発の停止を補う火力発電の稼動によって発電コストも当然上がらざるを得ない。 
 政府による緊急経済対策では、国の予算として10兆3千億円を投じ、自治体負担や企業投資を含めて事業規模は20兆2千億円の巨額に上る。これらの財源は基本的に国債、地方債、社債など要するに借金である。
 金をばら撒き、借金漬けにするという劇薬でデフレ脱却、円安、株高を招こうという禁じ手がどこまで効を奏するか覚束ないが、われわれ素人はただ見ているしかない。借金の増大は、国債の金利上昇という毒素が効いてくるとデフレ脱却などという呑気なことをいっていられなくなる。
 建設業界などは久しぶりに仕事が舞い込むと沸き立っているという。安倍首相は緊急経済対策で景気をあげ、雇用を増やし、基礎的財政収支も黒字化を目指すと調子は良いが、何ごともうまく行くことを願うばかりである。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿