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最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

レールの謎

2011年06月27日 | 鉄道
レールの謎

この写真を見てほしい。列車はどう走るのか?


謎のレール

これは、三重県の三岐鉄道北勢線の終点、阿下喜駅の南にある「軽便鉄道博物館」の線路。北勢線は国内では数か所になってしまった762mmという軌間の狭い線のひとつである。同じ三岐鉄道でも三岐線の方はJRの大部分と同じ軌間(1067)mmなのだが、北勢線は安定感に乏しい狭い幅のレールの上を走っている。二つの線は少し離れていて員弁川の両岸を走る。三岐線が藤原岳の石灰石とその製品であるセメントなどの輸送で、数少ない貨物輸送と旅客輸送のある私鉄という性格なのに対して、北勢線は旅客専門の地方路線という性格で大きく異なる。
写真の右半分は15インチ(381mm)ゲージの線路が並行して走っていて、実は写真の右外でループを描いてつながっている。左の方では、その並行した線路の内側に762mmの線路があって、右の写真外で転車台に達している。左側は平屋建ての車庫に通じている。そうすると右側の四本のレールのうち、内側の二本は両側を使っていることになる。どんな減り方をするのだろう?

写真は2007年の12月に撮影したもの。三岐鉄道の乗りつぶしをするために、まず近鉄富田から三岐線の終点西藤原に行き。上り電車でもどって伊勢治田という駅で降り、北にむかって1kmちょっと歩くと、北勢線終点の阿下喜駅に着く。そこで北勢線に乗って西桑名に向かった。その折に阿下喜駅でこの線路に気付いてホームから撮った写真が上の「謎レール」である。

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