OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

ひさしぶりの藍島 2 化石

2017年04月28日 | 今日このごろ
ひさしぶりの藍島 2 化石

 島に来た目的は、もちろん化石。同行のKさんは骨や歯を求めて来ている。私はまだ「試運転」だからあまり熱心ではないから、サメの歯一本も見つからなかったが、ちょっと良いものを採集できた。

4 採集したグリキメリス スケールは5センチ(以下も)

 見たところ何ということもないグリキメリス(Glycymeris nagaoi)であるが、実は合弁のまま化石になっている。

5 左側の個体

 同じ転石の中に入っていたもので、さっそくクリーニングを始めた。

6 クリーニング途中(左の個体) 2017.4.27

7 同(右の個体) 2017.4.27

 まだ完成していない。写真は方向があまり正確ではない。この貝はかなり厚みがあることがわかる。とくに左の個体は分厚い。これが変形のない形に近いのだろう。
 実はもうひとつ採集したものがあるが、それは次回。
(つづく)

ひさしぶりの藍島 1 サルパ

2017年04月25日 | 今日このごろ
ひさしぶりの藍島 1 サルパ

 24日(月)藍島に向かった。この前島に行ったのは、2016年7月14日だったから、9か月ぶりである。この日の干潮は14時過ぎ。これを逃すと2週間後にならないと歩くのが難しい。その頃には暑くなってしまうかもしれないから行くことにした。
 船着場でKさんに声をかけられる。馬島に行く予定ということだったが、私が既に切符を購入していたので、合わせてもらって藍島に。

1 浅野渡船場の「こくら丸」 2017.4.24 浅野渡船場

 私の体調が十分でないので行動速度もKさんにも合わせてもらって、船着場から時計回りに海岸を見ていく。海は穏やかで、温度も快適である。岩場を見ていくと、水面に大量の寒天質の生物が浮かんでいる。サルパである。2014年5月11日にやはり藍島で見た。その時には十分な写真が撮れなかった。

2 大量のサルパが。 2017.4.24 藍島

 上の写真に写っているのはたぶん死んだものだが、中には群体を作って動いているのも見られる。これは前回には見られなかった。

3 サルパ群体 2017.4.24 藍島

 どうやら連なって生きているものは、内部に二つの不透明の斑点が見えるようだ。一つは白く、もう一つはやや桃色を帯びている。分離して死んでいるように見えるものは、全部が透明で、斑点は見られない。個体の形は、木の葉型のものが大部分であるが、まれに長方形のものもある。この点は前回(2014年)と同じ。
 岩場には打ち上がって乾いたフィルム状の白いものがくっついている。
(つづく)

1990年の韓国恐竜足跡見学旅行 その5 型取り

2017年04月22日 | 昔の旅行
1990年の韓国恐竜足跡見学旅行 その5 型取り
Trip to Korea to observe dinosaur footprints, 1990: No. 5 Molding

16日から18日までかけて型取りの作業が行なわれた。まず地層表面に剥離剤を塗り、シリコンラバーを数回に分けて掛ける。固まったらその上にグラスファイバーを乗せてそれをプラスチックで固める。並行して数枚の型を取るのだが、なかなか大変な作業である。周りから手を伸ばして作業する関係で、幅1.5メートル程度が限度である。

5-1 向こう側で剥離剤を塗っている 1990.10.17
5-1 At first, rock surface was coated by separating material.

5-2 シリコンラバーを塗る 1990.10.17
5-2 Molding by silicone rubber

5-3 グラスファイバーを掛ける 1990.10.18
5-3 Outer reinforcement with glass fiber

 作業では、各ステップの間に「乾き待ち」とか「固化待ち」があるから、周りを歩き回って足跡や堆積構造を見学する。

父の遺した写真 42 ケーブルカー

2017年04月19日 | 鉄道
父の遺した写真 42 ケーブルカー


42-1 立山ケーブルカー 1962.7.24

42-2 立山ケーブルカー 1962.7.24

 富山県立山町にある立山ケーブルカーは、1954年開業。写真撮影の時には立山黒部アルペンルートはまだ無かったから(1971年開通)、立山登山の入口だった。写真は車内から(写真42-1)と美女平駅から(写真42-2)だろう。
 次の写真もケーブルカー。

42-3 生駒山上線? 日時不明

 撮影日時は不明だが父の勤務先が記入してあるので、1952年から1962年の間ということになる。このうち1957年から1960年の間は、毎年奈良に旅行している。たぶん生駒山上線(ケーブルカー)だろう。
 写真の転載はご遠慮いただきたい。

1990年の韓国恐竜足跡見学旅行 その4 フジツボ取り

2017年04月16日 | 昔の旅行
1990年の韓国恐竜足跡見学旅行 その4 フジツボ取り
Trip to Korea to observe dinosaur footprints, 1990: No. 4 Remove barnacles

 H先生の目的は、足跡の型取りをすることで、そのための技術者が同行し、さらに先生の大学の学生さんや韓国の大学の教授や学生さんが参加している。16日にはどの場所を型取りするのかとか、その折の潮の満ち干などの検討がされた。足跡といってもいくつかの足跡が連続したもの(用語としては行跡が良い。これに対して一つの足跡を足印というが、本ブログでは正確ではないが「足跡」を用いる。)の型をとるのが目的である。シリコンラバーで型をとり、その上にグラスファイバーの入ったプラスチックの外型を作る。日本へは巻いて運搬するから、柔軟なものを作る必要がある。
 この日はまず足跡をきれいにすることから始められた。作製する足跡の場所は、満潮時に水面下となるためフジツボがたくさん付いていたから、それをみんなではぎ取る。

4-1 潮が引き始めたら急いでフジツボを取る 1990.10.16
4-1 Remove barnacles as soon as the tide goes down

4-2 みんなでフジツボ取り 1990.10.16
4-2 Remove barnacles together

4-3 私も加わる 1990.10.16
4-3 I also joined to the work

4-4 そうじの終った足跡 1990.10.16
4-4 Cleaned footprints