OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

工場をつなぐ可動橋

2012年04月27日 | 変なもの
工場をつなぐ可動橋

昨年から名古屋と四日市のいくつかの可動橋を見に行ったのだが、思いもかけず自宅近くに可動橋があるのを見つけた。家から徒歩15分ほどの距離である。場所は、浄水器などを作る株式会社Tの二つの大きな工場の間の市道である。市道は西に向かって低くなっていく。両側の工場をつないで二つの通路が作られていて、高い方は2階にあたり、固定の「廊下」であるが、低い方は地平の高さで鉄製の桁を跳ね上げる可動橋になっている。


1 可動橋 東から見る

東から見ると下り坂になった市道の上に黄色い「廊下」と手前の可動橋が見える。


2 可動橋 西から見る

西の「廊下」の下あたりから見ると一層分かりやすい。門型の塔から張ったワイヤーで北側を持ち上げるものとおもわれる。動く所を見たわけではないが、桁の下に大きなウインチがあるので間違いない。


3 可動橋 下から

なぜここが可動橋になっているのだろう?下の道路は、東から入って坂道を下り、日田彦山線の線路にぶつかった所で行き止まり。東端に車止めがあって、それを除かなければ車は来ない。人がくぐる高さは十分にあるし、乗用車なら通れそう。将来線路に踏切を作った時の車のためだろうか。市道の上を渡り廊下でつなぐことは、デパートなどにも時々あるので許可を得れば作れるのだろう。
二つの工場をつなぐ橋が二つあるのは高さが違うので必要なのだろうか。
一度動く所を見たいものだ。

4月の藍島 その2

2012年04月23日 | 今日このごろ
4月の藍島 その2

今回の採集物について。
これは何だろう?珪化木だが、普通の珪化木ではない。たぶんヤシ類の根の部分の珪化木。日本ではヤシ類の化石はいくつかあって、古第三紀のものが多い。ところが、ヤシ類の珪化木は少ない。たしか金沢の兼六園にあるヤシかシュロの珪化木の報告があったと思う。その産出層準は不明。
藍島の珪化木は芦屋層群もあるが、むしろその下位にある出山層などから由来するものだろうから、漸新世か始新世ということになる。


7 ヤシ類の根の珪化木


8 ヤシ類の根の珪化木拡大

40分ほどいただけで、港に帰る。港に干してある漁網にタコノマクラがあったので持ち帰ることにする。漂白すれば良い標本になりそう。


9 タコノマクラ


10 近寄ってみると


11 さらに拡大

13時30分の船で帰る。島にいたのは2時間ちょっと。成果はヤシの珪化木ぐらいだが、気持ちの良い一日であった。(「4月の藍島」:おわり)

4月の藍島 その1

2012年04月19日 | 今日このごろ
4月の藍島 その1

汐と天候が良いので、藍島に行ってきた。といっても、午前の便で行って昼の船で帰ったから短時間。平日の午前の便は10時30分に出る。これに乗るのには家を9時30分に出れば十分。途中飲み水とおにぎりを買って出発。船は空いていて、居眠りをしていると11時過ぎに藍島に到着。年長者割引で往復400円である。ほとんどは島の方と釣りの年長者、それに何か電気工事があるらしくてその関係者。
船着き場からいつもおなじみの北端の「千畳敷」に約25分の徒歩。途中の路傍にシロバナタンポポが目立つ。北九州では珍しくないが、人家の近くでは黄色の方が多い。


1 シロバナタンポポ


2 千畳敷

今日はちょうど干潮時なので広く岩棚が出ている。漂着物はあまり多くない。何かの骨を見つけた。


3 骨

おそらくブタかイノシシか?上が頚椎、下が胸椎である。ちょっと小型のようだ。
クラゲが岩の上で干されて紙より薄くなっている。


4 クラゲの干物

メノウもあるがあまり探す時間が無い。


5 メノウ

岩棚の上にある転石を探すが、良い化石はない。やっとサメの歯の小さいのを見つけた。


6 サメの歯

化石があまり採れない、というよりあまり探していないというのが実情。石拾いに徹する。(つづく)

最後の蒸気機関車たち その6 1969

2012年04月15日 | 最後の蒸気機関車
最後の蒸気機関車たち その6 1969

この年、初めて北海道に渡った。化石採集が主目的だが、観光地巡りと機関車撮影もしたので、忙しい旅行だった。残念なことにフィルムのほとんどが劣化してスキャンできないので、大部分はプリントからおこしたもの。
最初のショットは青函連絡船から始まる。いよいよあこがれの北海道。青函連絡船ももちろん初めて。こんな大型船に乗ったことはなかった。乗客名簿の記入も珍しかった。


026N 青森駅 1969.7.24 摩周丸

摩周丸は最後まで残った船の一つで、現在も函館駅の近くに展示されているが、保管費用などのために存続が危ぶまれている。
北海道に入った後、まず東端の根室・納沙布岬に行った。その後標津に向かった。仲よくなった女の子の写真もある。標津駅で人力の転車台での方向転換の様子を撮影。


027N 標津線根室標津駅 1969.7.25 C11-172

貨車を切り離して…


028N 標津線根室標津駅 1969.7.25 C11-172

ゆっくりと転車台に。


029N 標津線根室標津駅 1969.7.25 C11-172

重量バランスのために、レールに白いマークがある。それに最前の車輪を合わせる。


030N 標津線根室標津駅 1969.7.25 C11-172

人力で回転。


031N 標津線根室標津駅 1969.7.25 C11-172

標津線は標茶・根室標津間69.4kmと中標津・厚床間47.5kmの二つからなる線で、1989年4月末に廃止。私はこの時に標茶・根室標津間に乗車した。もう一つの線の乗車は1972年9月。
北海道旅行の続きは次回。
登場蒸機 C11(写真027から031)

2020.6.04 写真を入れ替えた。番号の後に「N」が付いているのが改善した写真。

Trivial database of a retired curator, Ok.
The last steam locomotives in Japan. No. 6 (1969)
026 Mashu-maru†, a ship of Seikan Ferry†, Aomori Station, Aomori.
027-031: Shibetsu line†, Nemuro-shibetsu Station†, Hokkaido.

桜あちこち

2012年04月11日 | 今日このごろ
桜あちこち

ウォーキングであちこちの桜を巡った。場所は 志井川・鱒渕・JR志井駅東の谷・志井運動公園 の4か所。


1 満開の4月8日(日)花見でにぎわう鱒渕ダム下 染井吉野

ここは今年初めて行ったがなかなかいいところ。日曜にしては人も少ない。来年の花見はここにしようか。


2 満開の志井川 染井吉野

おなじみの場所。いつもきれいだが座る場所が無い。


3 志井駅東の谷 観音様の枝垂れ桜

地図にも記号の無い小さな観音様のお堂がある。その横に10本ほどの桜が植えてあるが、種類が凝っていてなかなかよい。ちょうど植えたご本人が居られて「また来てください」とのこと。穴場である。


4 観音様のピンクの桜


5 観音様の河津桜?


6 観音様遠望

左下の染井吉野の下にお堂がある。山腹の桜は自生のもので、種類はわからない。
志井運動公園横に、株式会社タカギの小さな桜園がある。まだ木が若いので物足りないが、種類が多いのが良い。一度行っただけなので、時期の合わない種類が多い。いくつかだけを撮影。


7 海猫

変わった品種名。どんないわれがあるのだろう。


8 山桜


9 江戸彼岸

染井吉野の元になった種類の一つ。


10 虎の尾


11 八重紅枝垂


12 志井川の花筏

今回は品種名を漢字で書いてみた。桜も終わった。