OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

私の使った切符 その43 フリー乗車券4

2018年11月28日 | 鉄道
私の使った切符 その43
フリー乗車券4

 昔使った「一日乗車券」や数日のフリーパスを紹介する。

9 富山地方鉄道「電車全線2日フリー乗車券」

 2006年6月25日・26日に使用。4,400円。カードサイズではなく、もう少し大きい。有効期限は機械で押した印。運賃は手書きである。「大人」とも「2日」とも印刷してあるから、なぜ運賃が手書きなのかわからない。何かの割引があり得るのか?当時はIC乗車券(ecomyca)がなかったからこの券も磁気機能は無い。現在はシステムも当時とは違っている。たぶん磁気カードの2日券がある(4,530円)。また「1日フリー切符」は、冬バージョン(12月から3月)とそれ以外バージョンがあって、名所案内などが少し違うという。区間限定のものもある。

 裏面にはフリー乗車区間の地図などが印刷してある。市内線が細いラインで示されているからちょっと気になったが市内線でも利用できる。2009年12月に市内線を少し(0.9km)新設(私は翌年乗車)して循環運転ができるようにしたが、この時にはまだそこがなかった。
 サイズは、幅98mm、高さ67mm

10 広島電鉄「電車1日乗車券」

 2006年11月4日に使用した。600円。路面電車と宮島線で使える。使用日は、下辺近くにある数字直上に小穴をパンチして示す。数字は30・20・10と1から9まで印刷してある。一桁の日には1から9までのいずれかにパンチし、10日は10を、11日は10と1の二か所をといったように示す。

 裏面には路線略図などが印刷されている。この時、「電車乗り換えカード」なるものを入手したので、ちょっと違うものだが紹介する。

11 広島電鉄 「電車乗り換えカード」

 路面電車の白鳥線は、他の線とレールが繋がっていないから、一度道路に出て乗り継ぐことになる。その時乗車料金を別々に支払うと高くなるから、このカードで乗り継ぎを証明する仕組み。乗り換えは30分以内に限定される。
 私はフリー乗車券を使っていたからこのカードを使う必要はなかったが、記念に一枚もらってきたもの。いけなかったかな? なお、現在広島電鉄の市内線は180円の均一料金で、白鳥線だけは130円の均一料金、また宮島線は別に距離制の料金が設定されている。

1970年の北海道旅行 その12 稚咲内

2018年11月25日 | 昔の旅行
1970年の北海道旅行 その12 稚咲内
Trip to Hokkaido in 1970. Part 12. Wakasakanai

Abstract: The flat is separated from the Japan Sea by rows of sand dune. There is good environment for wild birds in the forest on the dune.

 6月25日豊富駅前から昨日行った円山までバスに乗った。このサロベツ原野を横切る道は、海岸の稚咲内まで通じているが、昨日とあわせて全部を歩こうというわけだ。合計14kmぐらいである。
 円山より先の方が花も美しく、地平線もそれらしく見えた。道路は未舗装で、両側に水路がある。湿地帯だから水路を作ることで路面を乾かそうというのだろう。しかし地盤の悪いことは確かで、トラックが通れば路面がかなり揺れるくらいである。

12-1 記念写真 1970.6.25
Self portrait.

12-2 ミズバショウ 1970.7.25
Skunk cabbage.
 水路の工事でできた泥地にミズバショウが咲いている。
 道路は一直線にどこまでも続き、時折花の種類が変わるだけで景色に変化がない。湿原がやっと終わり、砂丘の森が見えてくる。

12-3 砂丘の森 1970.6.25
Forest on dune

 サロベツ原野の海側は長い砂丘で縁取られている。砂丘は一列ではなく5本ぐらいあって、その間にはいくつかの湖が見られる。

12-4 砂丘の間の小さな湖 1970.6.25
Small lake between dune rows.

 この砂丘の森は、野鳥が多く生息している。通る人も車もなく、静かな中に鳴き声がたくさん聞こえた。砂丘を越えるとやっと海が見えた。さびしい集落でここも人の姿は見えない。しばらくバスを待って豊富に帰った。バスの時刻は調べてあったが、その記録は残っていない。当時道内のバスの時刻を調べたのは、「弘済会の道内時刻表」で、北海道でしか売っていなかったから、現地に入るとすぐに購入したものだ。手元には一番古いもので1978年4月号しかないが、その時刻表では1970年の移動記録に合わない。豊富駅前から原生花園までが」17分、稚咲内までが25分。ちょっと時刻表上の速度が早すぎるようにも見えるが、途中にバス停が少ないせいだろうか。一方豊富駅前から豊富温泉までは13分。どちらも沿岸バスという会社で現在も走っている。

12-5 豊富駅付近の昔の地形図 1957年5月発行「豊富」5万分の一

 左側を走るのが宗谷本線で、曲がるところに豊富駅がある。豊富駅から右下に道路と軌道が伸びている。前日の夕方はバスでこの道路を豊富温泉まで行った。この温泉は日本最北の温泉。
 軌道の方は「日曹手塩砿業所専用軌道」(地図上では「日曹専用軌道」)で、豊富温泉の近くを通って東に進み、その先で何本かに分岐して石炭の積み出しを担っていた。全線18.1km。旅客の輸送も「便乗」として行っていたが、私は乗ることはなかった。1972年に閉山に伴って全線廃止されたが、そのころここを再び訪れて、廃棄される機関車などの写真を撮影した。

公民館でお話をいたします(臨時投稿)

2018年11月24日 | 今日このごろ
公民館でお話をいたします

 下記のように、お話をさせていただきます。興味のある方はインターネットの中央公民館告知をご覧ください。なお当ブログ「OK元学芸員...」は申し込み先ではありません。

題  変化した恐竜のイメージ
日時 2018年12月15日(土) 午前10時~正午
場所 芦屋町中央公民館2階会議室
   芦屋町中ノ浜4番4号
受講料 無料

 参加資格や申し込み方法などについては、下記のホームページをご覧ください。

芦屋町中央公民館HP:

http://www.town.ashiya.lg.jp/view.rbz?cd=4023

私の使った切符 その42

2018年11月22日 | 鉄道
私の使った切符 その42
フリー乗車券3

 昔使った「一日乗車券」や数日のフリーパスを紹介する。

6 わたらせ渓谷鐡道「一日フリーきっぷ」



 2005年6月30日に使用。1,800円。東京に用があった時に行ってみた。鉱山の閉山後は観光にシフトした鉄道である。

 裏面には駅名が記されている。磁気カードではない。

7 東京地下鉄「2-DAY OPEN TICKET」

 購入価格の記録がない。使ったのは2006年6月4日から5日。飯田橋駅(もちろん地下鉄の)で購入した。関東の鉄道に乗るために旅行した。

 最初に改札を通った時に、裏面に使用開始日の印字がされる仕組み。

8 一畑電気鉄道「一畑電車フリー乗車券」

 やや大型の切符。2006年6月23日に使用。1,500円。料金が手書きなのはなぜだろう。「大人」との印刷が無いから子供の時には別の金額を書くのだろうか?特に「大人」とかを手書きで記入しているわけでは無い。磁気カードではない。

 裏面は単純で3項目の使用上の条件が記してあるだけ。
 サイズはカードサイズよりも大きくて、幅94mm、高さ75mm。

1970年の北海道旅行 その11 サロベツ原野

2018年11月19日 | 昔の旅行
1970年の北海道旅行 その11 サロベツ原野
Trip to Hokkaido in 1970. Part 11. Sarobetsu Wilderness

Abstract: I visited Sarobetsu Wilderness. The wilderness is so flat and large, and we can see even horizon as the only the single place in Japan. I stayed at a hot spring near the wilderness, and walked across the flat for about 14km in two days.

 6月23日に原生花園を見た後、網走で夕食を食べて、2045発の急行「大雪6号」に乗る。この急行はD51他の牽く客車列車で、北見までは普通列車、北見から急行となる。翌朝417深川着。533 深川を出る留萌本線・羽幌線経由のディーゼル普通列車に乗って1114幌延着。さらに1146発のディーゼル列車で1206豊富着。豊富から徒歩で西に向かった。目的地はサロベツ原野の中央「円山」と名付けられている微高地近くのバス停「原生花園」。約9km先である。現在はそのあたりにサロベツ湿原センターがある。それにしても現在からは考えられない体力!前日早朝に起き、原生花園などを回ってからほとんど休むことなく夜行に乗り、夜明けごろに乗り換えて昼に着いて一時間以上歩くというスケジュールであった。

11-1 サロベツ原生花園 1970.6.24
Sarobetsu Wild Flower Garden

 サロベツ原野は、平らで広いことと、樹木が少なく、もちろん家もないから日本で唯一の地平線の見える平原と言われている。そこに見られる植物もスケールが大きく、見渡す限り同じ花が咲いている。

11-2 どこまでもエゾカンゾウの群落 1970.6.24
Hemerocallis sp.

11-3 エゾイソツツジ 1970.6.24
Ledum palustre

11-4 ワタスゲ 1970.6.24
Eriophorum vaginatum

 円山バス停で豊富に向かうバスに乗り、豊富温泉に宿をとる。ここのお湯は、塩分濃度が高く、湯船に体を伸ばすと浮き上がる。石油を含み、その臭いがするとのことだったが、油の方は気にならなかった。たぶん濾過して除いているのだろう。宿のお風呂は女湯との仕切りが不完全で気になったが、私の他には客はいなかった。当時北海道ではそういう風呂場にしばしば出会った。

11-5 サロベツ原野の昔の地形図 1959年12月発行「稚咲内」5万分の一

 地図の右端はこの図幅の端で、右の図幅は「豊富」、次回記す。地図ではこの原野が平坦なことがよくわかる。標高は5メートルから8メートルぐらい。原野中央の低い丘には三角点があって13.4メートルの標高である。次回「その12」では海岸まで歩く記録を記すが、海岸に沿った何列もの砂丘が見える。砂丘の間には細長い湖が並んでいる。