OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

鰭脚類フィギュア 第9回 陶磁器製品

2011年08月31日 | 鰭脚類フィギュア
鰭脚類フィギュア 第9回 陶磁器製品

プラスチックの成型品と比較すると、それ以外のものは形の精度や再現性のむつかしいものなので、種類の認識はほとんどできない。また、デフォルメも多くなる。今回は陶磁器製のものを紹介する。


スウェーデン 陶器ゴマフアザラシ

長さ16センチ。結構大きい。旅行のお土産の頂き物で、下面に「Lisa L.」「SWEDEN」の記入がある。成型で作ったもの。色から考えておそらくゴマフアザラシのこども。


陶器 ゴマフアザラシ

長さ9.5センチ。これも旅行のお土産の頂き物。たぶんノルウェーのもの。刻印や記入はない。KRで示された価格シールが貼ってある。これもたぶん成型。模様から判断してゴマフアザラシのおとな。


NZ 陶器アザラシ

長さ14.5センチ。ニュージーランドのDunedin にあるオタゴ博物館で入手。腹部下面の横に押し印があり、「PJ」「C」とあるが、意味は不明。これは錬って造型したものだろう。アザラシであるが種類は判らない。ニュージーランドに分布するアザラシは3種類ぐらい(カニクイアザラシ・ヒョウアザラシ・ウェッデルアザラシ)いる。


陶器 茶色アザラシ3種
長さは左のが少し大きくて5センチ、他が4.5センチ。成型で作ったもので、下面に大きな穴がある。刻印や書き込みはない。3種は姿勢などに違いがある。このコレクションでは「かわいらしくデフォルメしたもの」なので好ましくないが、プラスチックのフィギュアと比べると他は基準が甘くなる。


陶器 花模様アシカ

長さ3.3センチのちいさなもの。刻印などなし。後肢が外向きなのでアシカ類だろう。東京で行われたミネラルフェアで入手したが原産国は聞き漏らした。背中に花の咲いた植物の絵がある。 

今回ご紹介したのは、7種7点。通算51種69点。関係国は前回までの8か国にスウェーデン・ノルウェー・ニュージーランドの3国を加えて11か国。
次回はガラス製品に入る。

鰭脚類フィギュア 第8回 アザラシ2

2011年08月26日 | 鰭脚類フィギュア
鰭脚類フィギュア 第8回 アザラシ2

プラスチック製アザラシ類のフィギュアの続きを紹介しよう。


軟質 アザラシ

長さ17センチ。第2回に紹介したセイウチもどきと一緒に韓国で入手したもので、同じようによく伸びる軟質のプラスチックでできていて、内部に何か粒状のものが入っている。刻印は腹部下面に「SEAL」「REG NO PA 11489(HK)」「ALL NEW MATERIAL」「MADE IN CHINA」。灰色の地に暗い色の模様があるが種類が判然としない。強いて言えばタテゴトアザラシの雌かもしれない。


透明アザラシ

長さ13.5センチ。中空で透明感のあるやや軟らかいプラスチック。二つの風船のように成型したものを首でつないである。刻印は腹部下面に「MADE IN CHINA」とあるのみ。胴体に規則的な暗い色の模様が書いてあるが、該当する種類はない。


ゴマフこども

長さ8センチ。刻印は腹部下面に「MADE IN CHINA」「C 1991」「HARBOR SEAL」「H CE」。かわいくするためか、前肢が小さい。作りは雑で、雌型の気泡の痕が見える。


シュライヒ アザラシ

長さ6センチ。刻印は腹部下面に「C ’99 Schleich s」「Germany」「Made in China」「CE ロゴ」。種類についての刻印がない。腹部側面に小さな白色の斑点が多数あるので、ゴマフアザラシかと思われる。


橙アザラシ

長さ6センチ。刻印無し。入手記録がないので確かではないが、水に浸けると大きくなるフィギュアだったような気がする。


ストラップ アザラシ

長さ4.5センチ。何かのストラップに付いていたもので、頭の上にその時の穴が空いている。刻印はなく、硬質のプラスチックでできている。種類はゴマフアザラシかな。


ピンク アザラシ

長さ3センチ。刻印はなく、硬質のピンクの透明プラスチックでできている。

今回ご紹介したのは、7種8点。通算44種62点。関係国は前回までの8か国から増えていない。
これで、プラスチック成型のものが終わった。次回から多様な素材のフィギュアを紹介する。プラスチック製よりもそのほうが面白い。

鰭脚類フィギュア 第7回 アザラシ1

2011年08月22日 | 鰭脚類フィギュア
鰭脚類フィギュア 第7回 アザラシ1

後肢が後ろを向くアザラシ類のうち、鼻袋の無いものを紹介する。一部のものは、種類の特定ができそうにない。


サファリ タテゴトアザラシ親子

体調は10センチと6センチ。左の親の刻印は、腹部下面に「Wild Safari Harp Seal」「c 2004 Safari Ltd, Miami FL」「Made in China」「2 CEロゴ」。こどもの刻印は1行目が「WS Harp Seal Puppy」2・3行目が同じで、4行目が「3 CEロゴ」。タテゴトアザラシは、大西洋と北極海の境目付近に生息するので、日本では見られない。


中国 アザラシ3種

長さは全部同じで5.5センチ。刻印は腹部下面に「CHINA」だが、一番右の黄色いものだけ「CHINA 11」となっている。表面の細かいしわの表現は黄色のが一番よい。あとの3個はしわや泡など型取りのミスがある。刻印の文字の長さは「CHINA」が間延びしていて11のある黄色と同じくらいなので、ここを埋めて「CHINA」を彫り直したもの。左の二つはタテゴトアザラシ。白いのはヒョウアザラシかゴマフアザラシか。黄色のはアザラシ類としか判らない。全部同じ型から由来したもので、色塗りで種類を変えるという安易な方法。


カロラータ ゴマフアザラシ

長さ5センチ。刻印は腹部下面に「10」「c 2004 COLORATA」「SPOTTED SEAL」。Spotted Sealはゴマフアアザラシだが、むしろHarbour Seal の方が普通。

今回ご紹介したのは、6種10点。通算37種54点。関係国は前回までの8か国から増えていない。
アザラシの続きを次回に。

鰭脚類フィギュア 第6回 ゾウアザラシ

2011年08月18日 | 鰭脚類フィギュア
鰭脚類フィギュア 第6回 ゾウアザラシ

後肢が後ろを向くアザラシ類のうち、鼻袋のあるのは南半球と北半球にすみわけているキタゾウアザラシとミナミゾウアザラシ、それに大西洋北部、というより北極海の大西洋よりに住むズキンアザラシである。鼻袋は雄だけにあって、体を反り返らせて威嚇に用いる。そのために前肢は普通より少し後にある。


AAA ゾウアザラシ

長さ15センチ。刻印は腹部下面に「ELEPHANT SEAL」「CE AAA R」「MADE IN CHINA」。後肢が平たく水平に広がっているがこれでいいのだろうか?キタとミナミのゾウアザラシの形態の区別はできそうにない。


AAA ゾウアザラシこども

長さ7センチ。刻印は腹部下面に「ELEPHANT SEAL PUP」「CE AAA R」「MADE IN CHINA」。前のものと同じシリーズのようだが、表面の感触が余りに違うので並べるのも変だろう。


サファリ ゾウアザラシ

長さ5センチ。刻印は腹部の右側面にあって「ELEPHANT SEAL」「C SAFARI LTD」「CHINA CE」。後肢を高く持ち上げて左右をひねった変な形。

今回ご紹介したのは、3種5点。通算31種44点。関係国は前回までの8か国から増えていない。
次回は他のアザラシに入る。

高校卒業の頃

2011年08月14日 | 今日このごろ
高校卒業の頃

私が高校を卒業したのは昭和40年。そのころの高校運動場の様子を調べる必要があって、アルバムを開いてみた。以下はその調査結果。写真は手前に主題のサッカーをしている人物が写っているので、そこをトリミングして向こうの塀際を拡大してある。また、人物のお顔の部分を一部加工した。


写真A一番左(北)

この写真には教室のある校舎とその東にあるクラブハウスが写っている。現在は、校舎がほぼ同じ位置に建て替えられたと聞いた。クラブハウスの位置には現在別の建物が建っている。


写真B 

左端にクラブハウスが見えるので、写真Aと重複している。クラブハウスの右に少し空間があって、東門があるが、門はよく見えない。


写真C

東門より右には長い自転車置き場列が2列ある。写真Bと同じプリントからスキャンしたもので、一部重複している。自転車置き場の手前に大きな広葉樹があるのが見える。


写真D 一番右(南)

野球用のバックネットがあるが、現存しない。現在はこれとは別の高いネットがある。写真Cとは重複しない。ちょうど写真の無いあたりのことを知りたかったのだが残念!

アルバムには日付が1965.3と書いてあるが、3を消すように2に訂正してある。卒業式が3月1日なので2月が正しいようだ。残念ながら保管フィルムの束にはこの写真のネガがなかった。
なお、ここに写っている方などになにか失礼があれば削除をお申し付けください。

8月18日、門の名称に間違いがあったので訂正した。西門を東門に