OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

2014年の旅行データ

2014年12月31日 | 旅行
2014年の旅行データ

 今年も最後の日となった。今年の旅行をまとめておこう。
 今年は次の旅行をした。3月名古屋(家族・伊勢神宮参拝) 5月京都 6月福岡(学会) 7月名古屋(同窓会) 12月東京(ミネラルショー)・北海道(北斗星)。だいたいこのブログで報告した。

2014年の旅行コース 他に羽田から新千歳の空路

 これらの旅行などで、JR乗車距離は8,217.6km 私鉄乗車距離は453.1km。これには市内の日常的な移動は含んでいない。2013年よりも回数・距離とも多い。JR乗車距離は積算36万5000kmを超えた。ただし積算距離には、通勤(少なくとも12万km)が含まれていないし、古いところに記録の無い期間が相当ある。目標は月までの距離約38万km。通勤を入れればすでに超えている。
 年初めに鉄道全線乗車の状態だったのが、3月末に富山県万葉線の延伸(0.1km)で残1線、さらに10月に吾妻線の新線切りかえで残2線となった。私鉄は残り0.001%、JRは残り0.05%とごくわずか。全線乗車の継続日数は1,063日で途切れた。ずいぶん長い間新しい路線の開業がなかったから継続できた。継続ではなく「延べ」日数は1165日で中断した。12月6日に吾妻線新線に乗車したから、現在残1線・0.1kmである。次の鉄道開業は3月13日の北陸新幹線と、同時期の富山地方鉄道市内線の富山駅乗り入れ、仙石線の経路変更復旧などであろう。北陸本線一部などの会社変更は新線扱いにしていない。4月ごろに北陸新幹線などに乗りに行ったとしても、どこかが残りそう。
 12月に「北斗星」に乗車。たぶん最後の夜行列車となる。これまでの夜行移動の総数は105(1972年までは記録が不完全で、夜行のうち16回は区間・列車名や日付の記録がない。)列車64、機中泊10、船中泊31。船中泊が多いのは、調査船乗船(延べ26泊)が含まれるから。残り5泊は、青函連絡船3泊、関釜フェリー2泊。もう一つ、小倉ー松山フェリーに乗っているはずだが、記録が見当たらない。あとで精査しよう。

2014訪問県(ピンク:島は塗っていない。)オレンジは2012年・2013年、緑は2010年・2011年 数字は最終訪問年。

 旅行で県境を越えた回数は87回。積算で4,240回。これも昔の記録が不完全。2014年に訪問・通過しなかった都道府県は 本州の日本海側7県・千葉・長野・奈良・和歌山・四国4県・福岡を除く九州7県 の23県で半分くらい。長い間行っていない県は1位山形県で、2005年1月以来。2位・3位は山陰2県、次いで長野県・新潟県と続いて、ここまでが2006年以来。
 市町村の訪問は、2014年に次の更新があった。12月6日群馬県草津町訪問。未訪問区市町村数は264(島を除くと193)。目標は、島でない市全訪問 (残り9市)と、島を除く訪問率90%(残り0.55%:10市町村)。島を除かない訪問率90%(残り71市町村)は困難か。大きな市町村は大体訪問したので、人口比ならすでに訪問率97.5%を超えている。面積比で も90.03%になる。
「2万5千分の一地形図訪問」という項目は、国土地理院の閲覧サービスに「図幅名」や「図幅境界」の記載が無くなったので、記録をやめざるを得ない。最終訪問率は2,716図幅(全4320図幅)62.9% 島を除くと2,706図幅(全4024図幅)67.2%。

未訪問市(19) 島でない:稲敷市・神栖市・行方市(茨城県) 富里市(千葉県) 南アルプス市(山梨県) 御前崎市(静岡県) 宍粟市(兵庫県) 阿波市(徳島県) 南さつま市(鹿児島県) 島:佐渡市(新潟県) 対馬市・五島市(長崎県) 西之表市・奄美市(鹿児島県) 石垣市・糸満市・沖縄市・豊見城市・宮古島市(沖縄県)市訪問の項目は今年の進展無し。未訪問の市は意外にも関東から西南日本に分布している。最北の未訪問市は佐渡市、島を除くと行方市。

 うざったいデータの羅列に2014年もおつきあい頂きありがとうございました。2015年もめげずに掲載を続けます。日ごろ起った出来事を記して行きますが、何ごともない日々にそなえて、昔のことを記した原稿が数か月分書いてあります。来訪の方の「コメント」をお寄せ頂ければ幸いです。皆様に読んでいただいていることを信じていますが、コメントを戴くと確認できます。
 なお、投稿日は1日 5日 9日... と[4の倍数+1]日としています。
 2015年が皆様にとって、また私にもよい年になることを願っております。


池袋ショーに行ってきました その3

2014年12月29日 | 旅行
池袋ショーに行ってきました その3

 池袋ショーに展示されていた化石を少し紹介しよう。

9 三葉虫の腹側(産地不詳:たぶんモロッコ)
 背側もきれいに出してあるが、腹側もクリーニングした標本。種類はファコプス類。時代はデボン紀かな。注目するのは頭部の外縁に沿う細い溝で、ここに尾部の縁がはまりこんで防御を堅くする。肋部の縁に光を通しているところがあり、一部プラスチックで作ってあるかもしれない。

10 古杯類(オーストラリア)
 石灰岩の研磨面に現われた古杯類。時代はカンブリア紀。日本では古杯類の産出は無い。将来は見つかってくるだろう。

11 プロデイノテリウム(ボスニア)
 デイノテリウムは象に似た仲間で、下あごの牙が下を向いた変った形をしている。出品されたのは臼歯がたくさんと、頭の全景のわかるレプリカ。時代は中新世中期。日本ではデイノテリウム類の産出は無い。

12 ドルドン(モロッコ)
 原鯨類。時代は始新世。臼歯(頬歯)や前方の歯が出品されていた。少し心が動いたが財布を考えてやめた。


北斗星に乗ってきました その3

2014年12月25日 | 鉄道
北斗星に乗ってきました その3

 北斗星は走り出し、札幌から千歳線を走っている。今夜の夕食は食堂車「グランシャリオ」(7号車)。予約制である。

11 食堂車の予約券

12 食堂車「グランシャリオ」ドアのエンブレム

 私の予約は1800から。苫小牧直前である。時間通りに入ると、四人席にもう一人の若い男性と相席。函館の方で、北斗星も終りが近いので乗ってみたということ。残念ながら今日は函館までの乗車だそうだ。この列車に乗っている人はまちがいなく「物好き」であるから、話しかけやすい。私の予約した料理はディナーでかなり高価である。

13 四人席

14 ウエイトレスさんの作業

 時刻通り着席すると、すぐにウエイトレスさんが来て予約の確認、飲みものの追加など忙しい。ウエイトレスさんは上野までずっと乗車だそうで、朝は朝食のサービスもあり、疲れるお仕事である。
 間もなく料理が運ばれてきた。おいしいので、写真を撮り忘れたのもある。メニューは次の通り。オードブル(海の幸とグリーンアスパラムース)・魚料理(真鯛のポアレ)・肉料理(牛フィレ肉のソテー)・デザート(スペシャルガトー)・パン・コーヒー。



15~17 コース料理(一部)

 着席時間は一時間20分。おいしくいただいて伊達紋別あたりで個室に戻る。


池袋ショーに行ってきました その2

2014年12月21日 | 旅行
池袋ショーに行ってきました その2

 池袋ショーには多くの外国からの店があるが、化石を主に扱うところはそんなに多くない。その中で、質問をしてちゃんと答えが帰って来る所を紹介しよう。

4 George Heslep (USA)

 オーナーGeorgeはいつもカウンターの向うにすわり込んで小さな化石を見直している。脊椎動物化石について非常に物知りで、彼の右に出るものはいない。それだけに店に出ている化石はすばらしい。すばらしいだけに高いのが欠点。アマチュアが買物をしているところはあまり見ないが、ショーに来ている他の業者との取引が多い。毎年奥様と一緒に来日する。

5 Zoic Sri (Italy)

 オーナーFlaviaは無類の化石好きで陽気なイタリア人。何か聞くとずいぶん長い解説がつづく。今回おもしろそうだったのは、よくわからないがクラマゴケみたいな植物の胞子嚢というか、要するに土筆の頭みたいな部分の化石(白亜紀後期・モロッコ)。去年から出ているが、ふしぎなものだ。

6 Eldonia (France)

 ここも非常に良い化石、特に脊椎動物化石を持ち込んでいる。私には手が届かないので買ったことは無い。オーナーFransoisの化石解説は詳しい。店員はひまだと赤ワインを飲んでいて、ときどき先に記したイタリア人が飲みに来る。

7 Krautworst Naturstein GmbH (Germany)

 オーナーはもの静かな人物でいつもは黙っているが、質問には適確にくわしく答えてくれる。ゾルンホーフェンの石版はここが一番多い。私も今回はここで化石を購入した。それについては後で。

8 Miner K (France)

 マダガスカルのアンモナイトがたくさん並んでいたが、最近は少し減ってきた。モロッコの箱入りサメの歯は、来館者へのプレゼント用にずいぶんお世話になった。オーナーは今回パリのショーに行って日本に来られず、代ってその息子さんが来ていた。息子さんとは初対面。

 良い化石の出てくる外国の店だけを紹介した。標本については、次回のこのシリーズで。


北斗星に乗ってきました その2

2014年12月17日 | 鉄道
北斗星に乗ってきました その2

 市内で少し時間をつぶして1630頃札幌駅に到着。ラッシュ時で人が多い。17時頃ホームに出ると同時に北斗星が入線してきた。機関車はD51が2両付いていたようだが撮りそこねた。すぐに指定されたBソロ下段(9号車5番)に入る。予約時に下段を希望しておいた。景色を撮るなら上段の方がいいのだが、いごこちを優先した。階段でつまずいたりしては迷惑をかける。

6 北斗星の入線(札幌駅)

7 私の個室(Bソロ下段)

8 個室内から通路側を見る

9 札幌駅出発

 間もなく発車1712。下段だから上よりはゆれないが、今夜はよく眠れそうにない。出発後ずいぶん経ってから(千歳あたりかな)車掌さんが部屋に来る。切符のチェックと諸注意があり、カードキーをいただく。カードキーは帰ってから比べたが見かけは前回と全く同じもの。

10 カードキー

 北斗星に乗るのは2回目。前回(2010年)も池袋ショーの「ついで」に乗ったが、上野から函館までの下りで、函館恵山に一泊、開通一年の東北本線新幹線で東京にもどった。今回は札幌からの上りである。