OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

私の使った切符 その114  国内旅行の搭乗券 羽田へのJAS

2020年07月31日 | 鉄道
 今回から国内線の搭乗券に移る。前回まで国外旅行に関わるものを記したが、結局34枚が保管されていて(保管率87%)、うち29枚を紹介した。国内線のものは、ざっと数えて60枚弱が保管されているが、北九州・羽田間のJASなどたくさんあるものが多いので大部分を省略する予定。
 国内線の搭乗券は2000年ごろから保管するようにした。飛行機に乗った回数はこれまで135回と記録されている。それには海外旅行分の39回が含まれているから、国内線は98回で、保管率は約60%である。いずれにしても「ちょっと硬い紙の搭乗券」というものが2010年ごろを最後にして無くなってしまったので、今後増えることもない。

258 JAS340 北九州から羽田 JAS 2000.9.23

 保管されている中で最初の国内搭乗券。東京で開催されたセトロジー研究会という学会の鯨シンポジウムに出席するために行った。ニュージーランドでお世話になったF博士が来日しておられたから、是非と思って出席した。

259 鯨シンポジウム 2000.9.24 新宿

 北九州空港としているが、2006年3月まで曽根にあった古い方。近くて良かったのだが、足立山の麓にあって霧が多く、騒音の問題などもあって海上の新空港に移転した。JASは、2004年まであった航空会社「日本エアシステム」で、2000年から2003年に東京出張が重なって、少なくともこの路線を10回ぐらい往復した。中でもJAS340便は、朝の出発にちょうどいい時刻で(2003年には時刻改定・便名変更があってJAS320に変更)6回ぐらい乗った。使っていた機体は記憶にないが、たぶんMD87ではなかろうか。羽田での出発・到着はバス送迎だったが、そのうち二回ほどは機体尾部の底面に開く搭乗口から降りたと記憶している。

260 日本エアシステム機 1998.7.1 札幌(千歳)で撮影

 札幌で撮影した写真に似た機体が写っていた。主翼にエンジンがなく、機体後部の両側にあるところが似ている。手前の機体もJASのものだが機種は別。

261 JAS340 北九州から羽田 JAS 2001.5.31

 半年後の同じ便の搭乗券。デザインが変わっている。東京での博物館新館の展示打ち合わせに出張。

262 JAS340 北九州から羽田 JAS 2003.3.17

 同じJAS340便だが出発時刻が830から805に変わっている。東京の化石商を訪問して、講座用の標本の調査・購入をした。マンモスの臼歯をたくさん見て、歯種の異なるものを揃えるようにした。大きな歯はほぼ揃えることができたからこれより後の講座では説明しやすくなった。

263 JAS320 北九州から羽田 JAS 2003.6.5

 前のJAS340とほぼ同時国にJAS320便が設定された。この時は出張ではなく私的な旅行。東武鬼怒川線や野岩鉄道などの鉄道に乗るのと、新宿の化石ショーに行った。

古い本 その17 Shikama 1966 二つの論文

2020年07月28日 | 化石
古い本 その17 Shikama 1966 二つの論文

 今回は鹿間時夫先生の二つの論文について記す。二つとも1966年の発行。どちらもB5サイズ。まず、古生物学会の特別号として発行された「Postcranial Skeletons of Japanese Desmostylia」(日本の束柱類の頭蓋以外の骨格)というもの。発行されてから5年後ぐらいに学会から購入した。価格は3,600円。奥付の定価が訂正されていて、訂正印が捺してある。印面は「松本」と読める。だれでも思い当たる方がいらっしゃるが、会員に松本姓の方は一人でないから確信はない。当時私は瑞浪の哺乳類化石を調べていたから、それで必要だった。内容は岐阜県土岐市産のPaleoparadoxia tabatai (Neotype) と樺太気屯産のDesmostylus hesperus japonicas の四肢骨と胸骨を記載したもの。後者は、当初D. mirabilis Nagaoとして記載された。その後いろいろな取り扱いをされたが、このブログでは詳しく述べないでおこう。

14-1 Shikama 1966a 表紙
 表紙では「Postcranial Skeleton」としているが、本文の最初のページにはその後に副題があって「Desmostylus とPaleoparadoxia の四肢骨と胸骨、並びにそれらの種類の進化の考察」となっている。これら二つの骨格の記載はすでに頭骨がされているから(Ijiri and Kamei, 1961)残るは脊椎骨、肩甲骨、骨盤、肋骨などということになる。のちに樺太の標本については、1980年から1982年にかけて犬塚によって記載された。日本の古脊椎動物でくわしく全身の骨格が記載された種類はそれまでほとんどなく、鹿間先生が頭蓋だけの記載をして新種を作ったりすることを諌めて、「首切り記載」と言われたのはいつの学会だったか。
 四肢骨以外では、胸骨だけが記載されているのはなぜだろう? 私にはそのはっきりした理由はわからないが、ここで記載されたせいか、後の束柱類の検討には胸骨に言及しているものが多い。文中の挿入図の一つは気屯標本の胸骨(腹側)であるが、よく引用された。

14-2 Shikama 1966a Text-fig. 106 気屯標本の胸骨

 図版は12あって、コロタイプ。四肢骨がいろいろな方向から撮影されているから比較に便利であった。駆け出しのころ、瑞浪の化石標本を鑑定依頼されることが多く、その中に二本の束柱類四肢骨が含まれていたが、この本での比較によって判明した記憶がある。

14-3 Shikama 1966a Plate 1 泉標本の四肢骨

 鹿間先生は、1968年に1955年の論文の追補を出版された。表題は「Additional Notes on the Postcranial Skeletons of Japanese Desmostylia」というもので、1966年論文の訂正事項を30項目ほど羅列している。また3個の骨のスケッチを追加し、さらに歩行などの運動についての考察を短く述べている。6枚の図版があって、四肢の姿勢に関する写真が示されている。面白いのは、鹿間先生の退職を記念して発行された論文集(1978)には「Additional…」の復刻の後に先生の短い文が加えられていて、論文を出した経緯や、他の先生方との軋轢などについても記しておられる。
 日本のデスモスチルスは、1902年にYoshiwara and Iwasaki が所属不明の動物として瑞浪産の頭骨標本を記載した後、1914年になってアメリカで1888年に記載されたDesmostylus属のものとしてD. japonicusを提唱したもの。日本の古脊椎動物で最も古く記載された種である。さらに瑞浪市の隣の土岐市からPaleoparadoxia骨格が発見された。私は中学生のころから瑞浪市・土岐市の化石産地を何度も訪れた。とくに泉標本の発見された隠居山は好きな化石産地の一つだった。

14-4 隠居山で化石採集をする私 1960.7

 泉標本は1972年頃に国立科学博物館で見せていただいた。また気屯標本は1998年に北海道大学で少し見たことがある。

14-5 気屯標本(頭骨)を持つ私 1998.6.28 北海道大学

私の使った切符 その113 海外旅行の搭乗券 1997年

2020年07月25日 | 鉄道
私の使った切符 その113
海外旅行の搭乗券 1997年


254 KE788 福岡からソウル 大韓航空 2005.10.17

255  KE788 ソウルから福岡 大韓航空 2005.10.20

 この旅行については、「2005年 韓国恐竜シンポジウム出席」に記してあるので、繰り返さない。

256 大韓航空機 福岡空港 2005.10.17

257 大韓航空機 仁川空港 2005.10.20

 海外旅行の搭乗券はこれでおしまい。私は海外にあまり行っていないから少ない。海外の利用空港は次の通り。カッコ内は国名または州名。台湾桃園国際空港(台湾)啓徳空港(香港:閉鎖)武漢天河国際空港(中国)Los Angeles International Airport(California)Salt Lake City International Airport (Utah)Billings Logan International Airport (Montana)Singapore Changi International Airport (Singapore)Christchurch International Airport(New Zealand)Auckland International Airport(New Zealand)金海国際空港(釜山:韓国)Dunedin International Airport (New Zealand)Wellington International Airport(New Zealand)大連周水子国際空港(中国)北京首都国際空港(中国)上海浦東国際空港(中国)Vancouver International Airport(Canada)Seattle-Tacoma International Airport(Washington)仁川国際空港(ソウル)(18か所)。

夏の空 (臨時投稿)

2020年07月24日 | 今日このごろ
夏の空 (臨時投稿)

 今朝は強い雨があったが今は止んでいる。梅雨も終わりに近く、6月末のニイニイゼミから始まって現在はクマゼミが午前中やかましい。

夏の雲 志徳公団 2020.7.20 午後4時半ごろ

 写真は数日前の空で、この日はすでに夏の雲。梅雨明けが近い。