1993年のニュージーランド研究旅行 その5 ニュージーランドの鉄道
Research trip to NZ, 1993: No. 5 Railways in NZ
ニュージーランドの鉄道はとにかく本数が少ない。南島だけ紹介すると、Christchurchと北島とのフェリー連絡のあるPicton とを結ぶThe Coastal Pacific(一日一往復:路線名はThe Tranzcoastal)が、朝810にChristchrchを出て、5時間20分でPictonへ、1400に帰りの便が出る。同じようにChristchurchを910に出て、南島を横切り、Graymouthまで片道4時間15分で往復するThe Tranzalpine(一日一往復)、それに今回乗車するThe SouthernerがChristchurchと南端のInvercargillから朝出発して中央ですれ違う(日曜から金曜まで一日一往復)。つまり南島には一日に6本(編成としては4編成)の列車しか運転されていないのだ。通勤列車は南島にはない。他に観光列車が少しあるだけ。だから、時刻表も簡単なもので、30ページの小型(A4の三分の一ぐらい)のもの。駅などで無料でくれる。ただ、鉄道の距離が書いてないから、私が日本の鉄道について(当時は国鉄について)記録していたような「乗車率」の計算はやりにくい。
5-1 New Zealand Railの時刻・料金表
Time table and Fare table of New Zealand Rail
現在南島では、上に書いた便のうちThe TranzcoastalとThe Tranzalpineだけが旅客運輸を行っている。北島にはウェリントンとオークランドを結ぶThe Overlanderが長距離運行、ウェリントンとマスタートンを結ぶ通勤区間The Capital Connectionの二本しか旅客運輸が残っておらず、短距離のいくつかの路線と保存鉄道があるようだが残りは貨物運送だけになってしまった。今ならクライストチャーチに出発点を置けば、The Tranzalpineを一日で往復、翌日The Coastal Pacificでピクトンに昼頃着き、フェリーが一日5本ほどあるからその日の内にウェリントンに着いて通勤列車に乗車、翌日The Northernerに乗ると夕刻オークランドに着くから3日で長距離の鉄道に全線乗車できるだろう。
私は鉄道マニアだから、1993年の旅行を含めて3度の訪問で、なるべく列車に乗るようにした。現在の旅客鉄道はほとんど乗ったことがあって、The Capital Connectionだけは乗っていない。
これらの鉄道の軌間は1,067ミリで、日本と同じ狭軌である。電化されている区間は少なく、ウェリントンあたりだけ。ほとんどの列車をディーゼル機関車が牽く。
5-2 ウェリントン駅正面。1998.2.23撮影
Wellington Station
5-3 同駅のホームから。櫛形の堂々たるターミナル駅である。1998.2.23撮影
Platform of the Wellington Station