OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

父の遺した写真 5 名古屋市地下鉄

2016年06月28日 | 鉄道
父の遺した写真 5 名古屋市地下鉄

 名鉄から降りた人波は、地下鉄の上にできた地下街に流れて行く。

5-1 名古屋地下街 1968.7.12

 下の写真の時、名古屋地下鉄は栄町(現・栄)までの営業を始めた(1957年11月)ばかりだった。

5-2 地下鉄名古屋駅 1957.12.3 

 その先への延長は、1960年に池下まで。


5-3・5-4 地下鉄工事 千種橋東北で撮影 1959年

 千種橋では、国鉄中央線の下をくぐる工事が行なわれた。写真を見ると、地上を開削して行われているが、支保工が木製だし、クレーンの先に付いている土砂搬出用の道具は「モッコ」である。ブルドーザーの形も今とはずいぶん違っている。
 写真の転載はご遠慮いただきたい。


1993年のニュージーランド研究旅行 その5 ニュージーランドの鉄道

2016年06月25日 | 昔の旅行
1993年のニュージーランド研究旅行 その5 ニュージーランドの鉄道
Research trip to NZ, 1993: No. 5 Railways in NZ

 ニュージーランドの鉄道はとにかく本数が少ない。南島だけ紹介すると、Christchurchと北島とのフェリー連絡のあるPicton とを結ぶThe Coastal Pacific(一日一往復:路線名はThe Tranzcoastal)が、朝810にChristchrchを出て、5時間20分でPictonへ、1400に帰りの便が出る。同じようにChristchurchを910に出て、南島を横切り、Graymouthまで片道4時間15分で往復するThe Tranzalpine(一日一往復)、それに今回乗車するThe SouthernerがChristchurchと南端のInvercargillから朝出発して中央ですれ違う(日曜から金曜まで一日一往復)。つまり南島には一日に6本(編成としては4編成)の列車しか運転されていないのだ。通勤列車は南島にはない。他に観光列車が少しあるだけ。だから、時刻表も簡単なもので、30ページの小型(A4の三分の一ぐらい)のもの。駅などで無料でくれる。ただ、鉄道の距離が書いてないから、私が日本の鉄道について(当時は国鉄について)記録していたような「乗車率」の計算はやりにくい。

5-1 New Zealand Railの時刻・料金表
Time table and Fare table of New Zealand Rail

 現在南島では、上に書いた便のうちThe TranzcoastalとThe Tranzalpineだけが旅客運輸を行っている。北島にはウェリントンとオークランドを結ぶThe Overlanderが長距離運行、ウェリントンとマスタートンを結ぶ通勤区間The Capital Connectionの二本しか旅客運輸が残っておらず、短距離のいくつかの路線と保存鉄道があるようだが残りは貨物運送だけになってしまった。今ならクライストチャーチに出発点を置けば、The Tranzalpineを一日で往復、翌日The Coastal Pacificでピクトンに昼頃着き、フェリーが一日5本ほどあるからその日の内にウェリントンに着いて通勤列車に乗車、翌日The Northernerに乗ると夕刻オークランドに着くから3日で長距離の鉄道に全線乗車できるだろう。
 私は鉄道マニアだから、1993年の旅行を含めて3度の訪問で、なるべく列車に乗るようにした。現在の旅客鉄道はほとんど乗ったことがあって、The Capital Connectionだけは乗っていない。
 これらの鉄道の軌間は1,067ミリで、日本と同じ狭軌である。電化されている区間は少なく、ウェリントンあたりだけ。ほとんどの列車をディーゼル機関車が牽く。

5-2 ウェリントン駅正面。1998.2.23撮影
Wellington Station

5-3 同駅のホームから。櫛形の堂々たるターミナル駅である。1998.2.23撮影
Platform of the Wellington Station


父の遺した写真 4 名鉄新名古屋駅

2016年06月22日 | 鉄道
父の遺した写真 4 名鉄新名古屋駅

 名鉄の新名古屋駅は、国鉄の南側にあって地下駅。ここの線路構成は現在もほとんど変らない。ただ、2005年に名鉄名古屋駅に改称した。

4-1 新名古屋駅下り乗車ホーム 1969.1.14

4-2 新名古屋駅下り乗車ホーム 1969.1.14

 二枚の写真はどちらも朝の通勤客で混雑しているところ。この駅には上下の二線しかなく、両側のホームが乗車用、中央ホームが下車となっている。名鉄は多くの支線があるがここからほとんどの終点に直通する便が運行されている。さらに各駅停車の他に急行や準急などの速い便の区別がある。乗車ドアの位置を細かく並べることによって乗客を整理しているのだが、初めて乗車する人にはわかりにくい。写真4-1は八百津・御嵩行きの準急、写真4-2は岐阜行きのおそらく特急が入線するところ。

4-3 新名古屋駅降車ホーム 1969.1.14

 降車ホームに下り電車から降りた客があふれていく。
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1993年のニュージーランド研究旅行 その4 クライストチャーチ駅

2016年06月19日 | 昔の旅行
1993年のニュージーランド研究旅行 その4 クライストチャーチ駅
Research trip to NZ, 1993: No. 4 The Christchurch Station

 翌日、朝840出発のInvercargillゆきの列車に乗るためにタクシーで駅に向かう。Christchurch駅は町の西南の隅にあるから少し遠い。駅であらかじめ予約した切符を購入、50 NZD。「15分前にコンタクトをとる」ように注意書きがある。

4-1 クライストチャーチ駅(左下の赤丸)。緑色はハグリー公園、その右の中心街のまん中の小さなひし形が教会の尖塔のあったところ。町の中の赤丸がホテルの位置。Christchurch: Station (south west), Hagley Park (green), Church (central city trapezoid), and hotel (red circle in the city)


4-2, 4-3 切符の表紙(上)と切符(下)。切符に空いたパンチ穴は改札時のマーク。なお、写真は帰途のダニーディンからクライストチャーチの切符である。Ticket

 すでに列車が着いていて、多くの乗客が乗りこみ始めている。列車名はThe Southerner。先頭はディーゼル機関車、荷物を置く車両と客車が続き、最後部に展望車?もついている。客車の一部にショップがある。駅には改札がなく、車両の入口で切符をチェックされるだけ。その折に大きな荷物は預かり証を出して荷物車に積み込まれる。

4-4 The Southerner機関車。 1993.2.2 Locomotive of the Southener

4-5 同 荷物車。 1993.2.2 Baggage Car


父の遺した写真 3 国鉄名古屋駅

2016年06月16日 | 鉄道
父の遺した写真 3 国鉄名古屋駅

 国鉄名古屋駅のようすを写した写真は、他にもある。次の二枚とも、前回の駅前の写真(2-1)と同じ名鉄百貨店の屋上から撮ったものだろう。遠くに見えるのは養老山脈。伊吹山は雪雲にかすんでいる。新幹線はまだない。

3-1 国鉄名古屋駅 名鉄百貨店屋上から 1961.1.28

3-2 国鉄名古屋駅 名鉄百貨店屋上から 1961.1.28

 撮影場所はすこしずれているようだ。これを見るとホームの数が今よりだいぶん少ない。写真3-2で、一番線に停車しているのが客車列車なのも時代を感じる。駅西(当時は駅裏と呼んでいた)にはビルがほとんどない。
 もう少し後の時代の写真もある。

3-3 国鉄名古屋駅 名鉄バスセンターから 1968.9.22

 名鉄百貨店の南に1967年にできた名鉄バスセンターから見たもの。1964年に新幹線が開通してからすでに4年経っている。ここに掲載しなかったコマには、遠くに蒸気機関車とおもわれる煙が見えるものもある。貨物列車には蒸気機関車の牽くものがたくさんあったはず。新幹線と蒸気機関車を同時に写すことも可能だっただろう。手前は、地下にある名鉄の新名古屋駅(現・名鉄名古屋駅)に下り電車(岐阜方面行き)がもぐっていくところ。
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