OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

孔子鳥化石産出地をたずねて その3

2014年03月29日 | 昔の旅行
孔子鳥化石産出地をたずねて その3 夜の国際的雑談
Visit to the Locality of Confuciusornis: Part 3. International chatter at hotel


 ホテルは道路一つ隔てた西苑飯店(ホテル)で、かなり高級なホテルである。古脊椎・古人類研究所の紹介なので少し安く泊ることができる(6泊で361.8ドル)。フロントでカードキーを受け取り、部屋に入ってやっと一息つく。今日は初対面の人ばかりで英語のやり取りが続き、少し心細い。もう9時前になって疲れてしまった。中途半端な時間に機内食を食べたのでおなかが空いたようなそうでもないようなと、1階の売店で飲み水を買込んで戻ると、隣の部屋の前に男性が二人立っていて少し緊張する。自室に入るときにおしかけられたらどうしようか、と顔を見ると一人が面識のある中国の恐竜研究の第一人者の董枝明(Dong Zhiming)氏=IVPP=である。先方もこちらの顔を覚えていて下さって、「よく来た」といわれほっとする。同行の方は鳥の祖先の研究で有名なアメリカのチャッタージー(Sankar Chatterjee)教授=テキサス工科大学=であると紹介され、有名人だけに恐縮して自己紹介する。チャッタージー教授は、恐竜絶滅の原因となったのは、インド西部に落ちた隕石/小惑星で、その痕は、プレート境界の湧き出しで二分されたシバ・クレーターであるとの説でも有名。お二人は隣室の客人のところへ、雑談に来たという。
 なお、本稿で言及する方々のお名前は事務局作製の参加者名簿によった。ミドルネームが省略されているようである。所属機関もそれによったから、当時のものである。


6 チャッタージー氏 2000.5.29 四合屯で撮影
6 Dr. Sankar Chatterjee
 隣室は日本からの科学ライター金子隆一氏とのこと。金子氏の部屋で、中国の最新のニュースや今回の参加者の情報、アメリカの古い時代の恐竜や鳥の進化の話と約2時間雑談で盛り上がる。四人ともかなりブロークンな英語。私からは、一年半後に開館する博物館の計画を話すと、「北九州の博物館で中国の恐竜のレプリカを作るのなら許可できるだろうから言ってくれ」という董氏の言葉に感謝して、この日が終わった。明日は早いのでモーニングコールをお願いする。部屋は広くて設備も良く、快適な一夜を過ごした。


伊勢神宮

2014年03月25日 | 旅行
伊勢神宮

連休の中日に家族で伊勢神宮にお参りをした。名古屋であった親戚の集まりなどのついでに訪問した。気候のよい三連休で、天候にも恵まれたから大変な人出であった。
 名古屋から「伊勢志摩ライナー」に乗車。外宮に近い伊勢市で下車した。


1 伊勢志摩ライナー 近鉄名古屋駅で撮影

駅から外宮までは徒歩ですぐ。外宮は森が深くて気持がいいが、何しろ人が多すぎる。本宮の前でだいぶん並んでやっと参拝した。


2 外宮

内宮まではタクシーを使ったがその待ち列が長くて30分程のロス。まあ覚悟はしていた。宇治橋前で下車。セオリーに従って手を清め五十鈴川に立ち寄って本宮へ。ここでも20分近く並んで参拝。


3 内宮

新しい宮だから白木が美しい。美しいといえば、参道にはこれだけの大勢が歩いているが紙くずもなく非常にきれいである。
 昼食のため内宮前の商店街へ。


4 妻入りの商店街

伊勢地方特有の切り妻側を道に向けた家並がこれまた美しい。この頃から快晴となり空もきれい。


5 日没 近鉄特急から

連休の人出に疲れ切って名古屋に帰った。途中で日没。名古屋で「ひつまぶし」を食べて宿泊。この旅行では「名古屋名物」の食べ物を選んで食した。家族の食した名古屋名物(ならびに名古屋近郊名物)を列記すると次の通り。ひつまぶし 手羽先 みそカツ 土手焼き 小倉トースト 松阪牛 伊勢うどん なべやきうどん 天むす 飛騨牛 えびふりゃー 他。名古屋名物モーニングサービスも満喫した。 4日間なのに。さらにお土産に 長餅 赤福 両口屋の和菓子 守口漬け 手羽先味ポテトチップス・・・
 「お伊勢さん参り」なんて、珍しい話でもないから、簡単に記録した。


最後の蒸気機関車たち その74 1972年9月

2014年03月21日 | 最後の蒸気機関車
最後の蒸気機関車たち その74 1972年9月
The last steam locomotives in Japan. No. 74 (Sep. 1972)


室蘭本線の栗山駅周辺で撮影。霧が深くて撮影がむつかしいし、危険である。先ほど岩見沢駅で見たC57-44がやってきた。


388N 室蘭本線栗山駅 1972.9.9 C57-44 222列車
Muroran line, Kuriyama Station, Hokkaido.


389N 室蘭本線栗山駅周辺 1972.9.9 D51-842
389-393: Muroran line, near Kuriyama Station, Hokkaido.

D51-842は、1975年12月に廃車。


390N 室蘭本線栗山駅周辺 1972.9.9 D51-55


391N 室蘭本線栗山駅周辺 1972.9.9 D51-55

D51-55は、1973年11月に廃車。上の写真はD51の初期型の特徴である煙突から後の連続したふくらみがよくわかる。このタイプを「ナメクジ」と呼んだ。


392N 室蘭本線栗山駅周辺 1972.9.9 D51+D51 820列車


393N 室蘭本線栗山駅周辺 1972.9.9 C57-135

霧の中から次々と機関車がやってきては、轟音とともに霧の中に消えていった。C57-135は、最後の蒸気機関車のひとつで、1976年3月に廃車後さいたま市の鉄道博物館に保存されている。
登場蒸機 C57(写真388・393)D51(写真389~392)

2020.6.19 写真を入れ替えた。番号の後に「N」が付いているのが改善した写真。

Trivial database of a retired curator, OK.

孔子鳥化石産出地をたずねて その2

2014年03月17日 | 昔の旅行
孔子鳥化石産出地をたずねて その2 巡検前夜
Visit to the Locality of Confuciusornis: Part 2. The night before field trip.

 この便で到着するのはもちろん私一人。若者に案内されて車寄せで待つ。「もう一人別の便で外国人が到着するから」と言っていたが結局現われない。10分程で、ちょっとくたびれた自家用車で運転の若者と三人で西南にある北京市に向かう。いろいろと話をするが、心細い英語で(心細いのは先方である)話も途切れがち。車線の多い高速道路とその外側のポプラの並木に中国の広さを感じ、そしてもっと広いその向こうの畑に夕日が沈んで暗やみとなるころ北京市に入り、ビル群が目に付く。車は環状線を半周、やっと会場となる中国科学院古脊椎動物・古人類研究所(略号はIVPP)に到着した。北京市の中心から西寄り、少し北にある。今日は5月27日、今日中に登録を済ませなければならない。今回の学会は「古鳥類・進化国際シンポジウム」という名称で、4年に一回開催されるものである。第五回の今回はアジアで初めての開催で、サーキュレーションの段階からこれにかける中国の熱意の感じられるものであった。とくに開催期間中とその前に挙行された巡検では外国の著名な古生物学者を迎えて、開催側の心配りは大変なものであることが、後に各所で感じられた。私自身はこの学会には初めての参加である。会場の研究所に置かれた事務局で参加登録を行う。参加費300ドル・巡検参加費300ドルを支払い、ホテルの予約を確認する。巡検は3泊4日で、その間の食事と宿泊、交通の費用が含まれているから、決して高くない。これらは米ドルでの支払いと前もって通知があった。米ドルでの支払いを優先しているのは、受け入れ機関IVPPの外貨準備に役立てるらしい。日本で換金(600ドル= 66,360円)しておいたので問題なく登録が終わり、会議の資料、記念のT シャツ・帽子、それに会期中首からぶら下げる名札を受け取ってホテルに向かう.


4 記念シャツ・帽子・名札を付けた巡検案内者 四合屯で撮影
4 A guide staff of IVPP with T-shirt, cap and name card.


5 名札(名前の部分を消してある)
5 Name card of SAPE



最後の蒸気機関車たち その73 1972年9月

2014年03月13日 | 最後の蒸気機関車
最後の蒸気機関車たち その73 1972年9月
The last steam locomotives in Japan. No. 73 (Sep. 1972)


名寄本線で撮影した後、美幸線に乗った。赤字で有名なこの線は、1985年廃止。名寄から夜行列車で岩見沢へ向かった。早朝に岩見沢に到着。


383N 函館本線岩見沢駅 1972.9.9 C57-44
383-387: Hakodate line, Iwamizawa Station, Hokkaido.


384N 函館本線岩見沢駅 1972.9.9 C57-44


385N 函館本線岩見沢駅 1972.9.9 C57-44


386N 函館本線岩見沢駅 1972.9.9 C57-44


387N 函館本線岩見沢駅 1972.9.9 C57-44

C57-44は、最後まで残った機関車の一つで、1976年3月に廃車された後、愛媛県の西条市に保存されている。
この朝は室蘭本線の撮影を試みることにし、栗山に向かう。

登場蒸機 C57(写真383~387)

2020.6.19 写真を入れ替えた。番号の後に「N」が付いているのが改善した写真。

Trivial database of a retired curator, OK.