OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

孔子鳥化石産出地をたずねて その20 知り合いがいた

2015年01月29日 | 昔の旅行
孔子鳥化石産出地をたずねて その20 知り合いがいた
Visit to the Locality of Confuciusornis: Part 20. A known person in participants.

2000年5月29日、孔子鳥化石産地に来ている。
 バスに戻って一息ついていると、アメリカの若い研究者が自己紹介して来た。ゲダート(James Goedert)氏=ワシントン大学バーク博物館=という方で、以前プロトプテルムのことで人を通じて手紙で連絡のあった人だと分かった。ゲダート氏は今回は奥さんと一緒に参加しているとのこと。


46 ゲダート夫妻 2000.5.29 朝陽市(前出の写真を拡大)
46 Mr. James Goedert and Gail S. Goedert.

 プロトプテルムの研究は、最初の研究者ハワード・ヒルデガルド博士の後、オルソン博士と今回参加しているH先生が日本の化石を報告し、ゲダート氏ともう一人がアメリカの種類を提唱した。私も報告は書いてないが、この鳥の標本をたくさん発見したり友の会の方から寄贈を受けたりしているので、かなり貢献しているつもりである。Mさんも鳥化石を専門にしているだけに、プロトプテルム類にも興味を持っているようだ。そうするとこの類の化石を扱っている人のほとんどが今ここにいることになる。バスは北に向い、北票市を通ってさらに東の郊外に出る。行く先は北票の博物館である。数キロにわたって道の両側の家々がすべて壊されている。何か大規模な開発が行われているようだ。博物館の手前で工事中のところにぶつかり、1キロばかり歩いて、丘の先端にある新築の「北票古生物館」に着く。


47 北票古生物博物館 2000.5.29 北票市
47 Beipiao Museum.


最後の蒸気機関車たち その91 1975年11月

2015年01月25日 | 最後の蒸気機関車
最後の蒸気機関車たち その91 1975年11月
The last steam locomotives in Japan. No. 91 (Nov. 1975)


この北海道旅行は、蒸気機関車の活躍を見られる最後のチャンス。しかし既にそれを見られる場所が限られているし、型式もいくつかしか無くなってきていた。


480N 室蘭本線岩見沢駅 1975.11.15 D51-146
480-481: Muroran line, Iwamizawa Station, Hokkaido.


481N 室蘭本線岩見沢駅 1975.11.15 D51-483

D51-483も1976年3月まで在籍した機関車で、現在長野県安曇野市に保管されている。
室蘭本線の栗丘駅に移動し、駅の近くで撮影。まずやってきたのは、上りの貨物列車。石炭車が見える。型はD51の初期型。


482N 室蘭本線栗丘駅付近 1975.11.15 D51-53
482-484: Muroran line, near Kurioka Station, Hokkaido.


483N 室蘭本線栗丘駅付近 1975.11.15 D51-53


484N 室蘭本線栗丘駅付近 1975.11.15 D51-53

D51-53は最後までいた機関車の一つだが、保存されなかった。
登場蒸機 D51(写真480~484)

2020.6.23 写真を入れ替えた。番号の後に「N」が付いているのが改善した写真。

Trivial database of a retired curator, OK.

北斗星に乗ってきました その6

2015年01月21日 | 鉄道
北斗星に乗ってきました その6

 12月6日、北斗星を降りて、草津温泉に向かっている。渋川で吾妻線に入り、快晴だったのが中之条あたりで雲が多くなり、ついに小雪がちらつき始めた。岩島駅の先で新線に入り、旧線が右下に分かれていく。旧線は終点大前まで1981年9月15日に乗車済み。

28 旧線が右に分かれる。小雪がちらつく岩島駅付近。

 新線部分はほとんどトンネルか橋である。川原湯温泉の新駅に来たが新しいということ以外に感激はない。またトンネルに入り、大きな橋を渡ると長野原草津口駅に到着。新線部分はここまでだから、これでJR全線制覇の状態に戻った。私鉄については万葉線100mの未乗車部分は北陸新幹線が開通してからにしようと思っている。あまりにもコストパーフォーマンスが悪いから。

29 特急草津31号。長野原草津口駅で。

30 長野原草津口駅から上り渋川方面を見る。左が旧線。

 駅前に出ると、草津温泉行きのバスが待っている。私としては別に温泉まで行かなくても今日の目的は達したのだが、夜行明けのお風呂もいいかなと思って行くことにした。さすがに大観光地だけあって、一台ではなく4台のバスが次々と乗り場に現われて観光客を積み込んで行く。草津温泉まで約20分。途中の山道では積雪が見られ、温泉のターミナルに到着すると道路際に5センチほど積もっている。ちょうどお昼。温泉内の坂道を注意しながら下り、名所の湯畑に着く。泉源から出てきた温泉水を箱に流して温度を調節し、析出する湯の花を採取するためのしくみ。

31 草津温泉湯畑

 「御座之湯」というところに入場料を払って入浴。入浴客が多い。風呂場に浴槽が二つあって片方が混んでいたから空いている方で20分ほどつかる。夜行明けだから眠い。外に出て昼食も考えたが食欲も無いからやめ。家に帰ってからネットで調べたら、二つの源泉からそれぞれ引いた温泉があるので、二つ浴槽がある、とのこと。しまった、片方しか入っていない。長野原草津口までバス。帰途は「草津32号」。大宮から埼京線で夕刻池袋へ。
 翌朝、池袋から副都心線・東急東横線で中目黒、戻って渋谷へ。山手線に乗り換えて池袋へ。昨年3月に地下化した東横線の洗練された工事に敬意を表して乗りに行った。代官山付近はまだ側壁の工事中。渋谷の山手線に上がる部分も工事中でちょっと手間取った。
 この移動で、群馬県草津町に初訪問。群馬県未訪問は残り3町5村となった。
 北斗星乗車に関する記事はこれでおしまい。池袋ショーの記事も終っているから、昨年の分がやっと終ったということ。


北斗星に乗ってきました その5

2015年01月17日 | 鉄道
北斗星に乗ってきました その5

 北斗星上りに乗っている。仙台の前後で少し眠ったらしい。郡山の直前で目が覚め、すぐに「おはよう放送」が入った。

23 郡山ちょっと前の夜明け。

 郡山(638着)の直前から食堂車の朝食営業が始まるという。朝食は予約制では無いのですぐに向かった。選んだのは和洋の中から洋定食。

24 朝食セット(洋定食)これにコーヒーとデザート(夕張メロンのゼリー)が付く。

 すぐに満席になり、ロビーカーで待つ方も出てきたようだ。朝食もまたおいしくいただき、ロビーカーに戻る。他の方と少し話しもしたが、昨晩のようには盛り上がらない。
 北斗星の旅行を大宮(910着)で切りあげた。私の最後のブルートレイン夜行乗車が終ってしまった。本来なら上野まで行くのが良いのだが、このあと吾妻線に行きたかったから大宮で降車。前回の下り北斗星(2012年12月9日)で札幌まで行かずに函館で下りたのを悔やんでいるが、今回は9時すぎの首都圏となると旅情も今一つだからまあいいかな。夜行の乗車回数(飛行機・船を含む)は80回目。もうこの数字が増えることはなさそう。ただ、この数字、調査船で何日か連続するのは一つに数えているので、実数はもう少し多く、100回を少し超える。

25 大宮で北斗星を見送る。

 吾妻線に行く理由は、9月にダム水没のため線路の付け替えがあったから、新線部分を乗り潰すため。今年は久しぶりに新線の営業開始が2件あった。一つは富山万葉線の駅下乗り入れの100メートル延伸。もう一つが吾妻線である。「全線制覇」を完成後、3年以上キープできたのは、新線の開通がなかったからであるが、新線のない年は日本では珍しい。大震災の影響が大きい。今日は二か所の未制覇の内一か所をクリアする。
 乗車したのは休日運転の特急「草津31号」。北斗星の大宮着が910、草津31の大宮発が926で、乗継が好都合。まもなく乗車した。特急車内で長野原草津口までの乗車券と自由席特急券を車掌さんから購入。「北斗星」の乗車券・指定券は、途中下車前途無効という記載があるので、大宮で無効となる。しかし車掌さんはそのまま返してくれた。普通の途中下車と解釈しておられたのだろうか。そんな訳で手元に残った。


26・27 北斗星の乗車票(上)と乗車券(下)。

 上越線の渋川駅で蒸気機関車の牽引する旧式客車列車を抜いた。時刻表を帰ってから調べると、「D51復活記念号」で、高崎発水上行き。名前は変わるが同じダイヤで時々運転される蒸気機関車列車である。時刻表の黄色の紙の臨時列車ページにあったから気づかなかった。


池袋ショーに行ってきました その4

2015年01月13日 | 旅行
池袋ショーに行ってきました その4

 池袋ショー2014で私が購入した化石について記す。


13・14 アンモナイト(マダガスカル)スケールは5cm。下の写真は拡大。
 珍しいものではないが、ある店で非常に安く売っていたので敬意を表して購入した。最大径9.5センチで、殻の無くなったところは縫合線が美しい。口をカットしてあるのが難。今後時間を見つけて殻を剥がすかも知れない。600円


15・16 恐竜の卵(アルゼンチン)スケールは5cm。
 これまで見たことがない。白亜紀の竜脚類の卵。卵殻は無くなっていて、あるのは内部の空洞に沈着した玉髄である。卵全体の4分の1よりだいぶん少ない部分であるが、卵の全容はわかる。表面の緑色はなぜだろう。2万4000円となっていたのをだいぶん値切った。しかも以前用意して使いそびれていたドル札で払ったから、私の財布にやさしかった。

17 赤さんご(高知沖産)スケールは3cm。
 近年値上がりしたサンゴ(現生)。話のタネに買ってしまった。4000円。ある程度の大きさの玉を作ることができるサイズだとずっと高い。

18 輝安鉱(市ノ川)

19 輝安鉱(中国)
 父の遺品の組標本の輝安鉱が紛失していた。一応いただきもので埋めたが、少し形のいいのが売られていたので購入。市ノ川の標本は、最近の産出とのこと。中国のものの形が良いが、「中国産は錆びる」と聞いているので、市ノ川のを優先したい。各1000円
 池袋ショーの記事はこれでおしまい。8日の昼までいて、新幹線で帰った。静岡あたりは快晴だったから富士山がきれいだったろうが、疲れたのか寝ていた。伊吹山は曇り。まだ雪は少ない。広島あたりで日が暮れた。

20 伊吹山。新幹線から。