OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

2019年の旅行データ

2019年12月31日 | 旅行
 今年も最後の日となった。今年の旅行をまとめておこう。
 今年は次の旅行をした。1月(学会・高校同窓会)・5月名古屋(小学校同窓会・改葬関連)・6月武雄(化石関連)・12月東京・京都(池袋ショー・鉄道関連)。2018年と同程度だろうか。コースは新幹線中心だからあまり移動中の印象がない。

2019年の旅行コース

 これらの旅行などで、年間JR乗車距離は5,762.7km(2018年は 6,519.5km)、私鉄乗車距離は255.1km(2018年は98.6km)。昨年よりわずかに少ない。この数字は、生活的に乗車したものをふくまない。JR乗車距離は積算41万9000kmを超えた。積算距離には、退職前の通勤(少なくとも12万km)が含まれていないし、古いところに記録の無い期間が相当ある。空路移動は1回(福岡・仙台間)、積算距離は21万kmほどである。空路の距離は空港間の大円距離である。船の航路は計算方法がないので計算していない。
 年初めに全鉄道乗車は残り2線 18.9km(福井鉄道の福井駅乗り入れ 0.1km・常磐線の震災復旧付け替え 18.8km)だった。2019年に5つの新路線が開業・延伸した。一方12月に2線に乗車したから残りは5線(15.9km)。そんなわけで、JR線の未乗車率は0.04%、私鉄は0.09%ほど。残っているところはどれも短距離だからわざわざ乗りに行くのもためらわれる。

2019年の訪問県(ピンク)と2014年〜2018年訪問県(黄色)

 旅行で県境を越えた回数は59回、積算で4,597回。訪問17県。長い間行っていない県は1位山形県で、2005年1月以来。2位・3位は山陰2県、次いで愛媛県・山梨県・和歌山県・秋田県・沖縄県・と続き、これは昨年と変わりない。
 市町村の訪問は、2019年1月に静岡県御前崎市に初めて足を踏み入れた。久しぶりの更新である。市町村のうち、市は比較的訪問率が高く、残りは全国771市中の18市(2.3%)、主要4島748市中の8市(1.1%)。未訪問の市は意外にも北海道・東北・それに本州の日本海側にはなく、関東から西南日本の太平洋側に分布している。最北の未訪問市は佐渡市(例外の日本海)、島を除くと行方市。島ではない未訪問8市は茨城県(稲敷市・神栖市・行方市)千葉県(富里市)山梨県(南アルプス市)兵庫県(宍粟市)徳島県(阿波市)鹿児島県(南さつま市)。島の未訪問市は新潟県(1市)長崎県(2市)鹿児島県(2市)沖縄県(5市)。茨城(と千葉)以外は分散しているから一つずつ訪れるしかない。町村は市と比べて未訪問率が高い。町は17.3% 村は61.2%が未訪問。この数字は全国だが、島以外に限定してもほとんど変わらない(町13.8% 村58.0%)。

 うざったいデータの羅列に2019年もおつきあい頂きありがとうございました。来年もめげずに掲載を続けます。日ごろ起った出来事を記して行きますが、何ごともない平和な日々にそなえて、昔のことを記した原稿が10月末くらいまでの分書いてあります。来訪の方の「コメント」をお寄せ頂ければ幸いです。皆様に読んでいただいていることを信じていますが、コメントを戴くと確認できます。
 なお、投稿日は1日 4日 7日... と[3の倍数+1]日の計画で進めます。事情によっては間隔を変更します。
 2020年が皆様にとって、また私にもよい年になることを願っております。

年末の旦過市場(臨時投稿)

2019年12月30日 | 今日このごろ
年末の旦過市場

 毎年年末に旦過市場を訪れる。今年は大晦日を避けて今日(30日)に出かけ、帰ってきたところ。

1 市場入口のしめかざり店 2019.12.30

 旦過の入口にたくさんのしめ飾りが出ている。今日はまだ人出が少ない方でる。今年は小さな門松がはやりだろうか。

2 旦過市場 2019.12.30

 市場に入るとぶつかり合いながら歩くほどの人出。

3 お正月用の鮮魚類 2019.12.30

 多いのが魚屋さんや八百屋さん、それに総菜屋さんや加工食品の店が並んでいる。

4 お餅屋さん 2019.12.30

 私の目的はお餅屋さんで伸し餅を受け取ること。我が家は四角く切ったお餅が基本で、すでに数日前に1升の平餅をお願いしてあるので今日は受け取り。小倉では伸し餅を買う人はほとんどいないから、事前にお願いしなければならない。何年もここにお願いしているから、問題はない。平らな餅を丸めて包んでもらって帰宅。今夜遅くに切る必要がある。遅くなっては硬くて切れないし、早すぎると包丁にくっついて大変。切った餅は幾つかに分けて冷凍しておく。

池袋ショー2019に行ってきました 5 おおさか東線 (臨時投稿)

2019年12月29日 | 鉄道
池袋ショー2019に行ってきました 5 おおさか東線
Visit to the Tokyo Mineral Show 2019 at Ikebukuro : Osaka-higashi Line

 17日(火)午前中は時間があったので、「多摩六都科学館」を訪問した。館の方とお会いしてご挨拶し、少しだけ意見を述べさせていただいた。
 浜松町で降りて、モノレールスイカを入手。昔のデザインのをすでに持っているが、新デザインのを追加購入。浜松町のどの切符自動販売機でも買えるというわけではなく、いくつかの自販機だけで発売しているようだった。

24 モノレールスイカ

 午後の新幹線で京都へ。夕方から名古屋の友人たちと京都・祇園で会食を楽しんだ。それについては個人的なのでここでは記さない。京都駅前に宿泊。小雨。
 18日の朝、在来線で新大阪に行き、今年3月に開業した「おおさか東線」(新大阪から放出)に乗車した。放出までの電車は少し混んでいたので帰りに写真を撮影した。その順で写真を示す。

25 鴫野駅 2019.12.18

 放出から新大阪方面に出発すると最初の駅が鴫野である。ここまでは片町線と並行していて、鴫野駅もカーブしているが並行したホームである。ここから新大阪までがこの日初乗車した部分。雨天で、運転席の後ろから撮影しているから画像が悪い。ご容赦を。

26 赤川鉄橋 2019.12.18

 おおさか東線は、以前からあった大阪貨物線を旅客用に整備したもの。淀川を渡る赤川鉄橋を貨物線が通っていたが、単線で、残りの部分を道路として利用していたことで有名。こういった「併用橋」はあちこちにあったが、安全でないから次第に分離されている。

27 貨物線が分かれていく 2019.12.18

 赤川鉄橋を渡ってしばらくのところで、貨物線はまっすぐに進み、おおさか東線が左に分かれていく。先に見えるのは神崎川の鉄橋で、ここから新大阪付近まではおおさか東線の新しい線路である。

28 すれちがい 2019.12.18

 神崎川鉄橋を過ぎると南吹田の駅。高架のままで東海道本線を越えていく。なんとなく草津の草津線分離と似た景色。

29 高架を降りる 2019.12.18

 東海道本線を越えて高架を降りる。上下線とも西側に移る。東海道本線の東淀川駅はここよりも新大阪よりなのだが、おおさか東線には東淀川に駅がない。
 
 この旅行を計画したのは10月初めだったからずいぶん前のこと。その時点で私が乗っていなかった鉄道路線は次の5か所だった。1 福井鉄道(福井駅付近)0.1km 2 常磐線(駒ヶ嶺・浜吉田)18.8km 3 おおさか東線(新大阪・鴫野)9.4km 4 横浜シーサイドライン(金沢八景付近)0.2km 5 沖縄モノレール(首里・てだこ浦西)4.1km 小計32.6km。さらに、11月30日に相模鉄道・JR直通路線の開業があって(二つの鉄道会社がからむから)2線が加わった。6  JR東日本相鉄直通線 8.8km 7 相模鉄道新横浜線 2.7km。合計44.1km.
 今回上の2と3に乗車したから、残りは5線15.9km。JRは全線の0.04%、私鉄は0.09%にあたる。長い方から乗車したから、一か所あたりの距離は半分以下に減った。それだけ今後乗りに行くコスパが悪いということ。

 新大阪駅でお土産を買って帰宅。この旅行で用いた仙台市内から北九州市内までの乗車券にトラブルがあって、京都から後の自動改札ですべて係員のいるところに誘導された。なぜだろう? 

30 帰途の乗車券

 おそらく、京都駅の構造に問題があって、新幹線から北口に出るためには在来線部分を通過する必要があるのと関係があるのではないだろうか。それで、正面出口(七条口)で途中下車印を押すことになった。とても珍しい印だったので、最後に小倉駅で降りる時にお願いして無効処置をしていただき、手元に残した。これについては「私の使った切符」の途中下車印に関わるところで記す予定。「その120」である(現在はその83)からだいぶん先のこと。

「池袋に行ってきました」おわり。今年中にこの項目を終えたかったので最終回は臨時投稿とした。

池袋ショー2019に行ってきました 4 サンシャインビル

2019年12月28日 | 化石
池袋ショー2019に行ってきました 4 サンシャインビル
Visit to the Tokyo Mineral Show 2019 at Ikebukuro : Sunshine Building


 宿泊はサンシャインビルのホテルの22階。階数も高いが、値段も高い。しかし会場に近いから疲れのことを考えるとしかたがない。

18 部屋からの夜景 2019.12.15

19 早朝の景色 2019.12.16

20 曇りの朝 2019.12.17

 同じ建物に、あまり高くないレストラン街があるから夕食もそこで済ますことができる。コンビニも入っているし、朝食はモーニングサービスのある喫茶店が1階にある。もちろんホテルのバイキング朝食もあるが、予約でも1,200円とやや高め。当日入ると2,000円を超える。ホテルの外にちょっとした公園があるのもいい。

21 ホテル近くの公園 2019.12.16

 16日午後は、ショーの解説をして欲しいという知り合いの案内ですごす。上の階では象の進化に関する展示もある。

22 ナウマンゾウ下顎 

23 アンモナイトの販売

池袋ショー2019に行ってきました 3 購入標本

2019年12月25日 | 化石
池袋ショー2019に行ってきました 3 購入標本
Visit to the Tokyo Mineral Show 2019 at Ikebukuro : Purchased specimens.


 博物館の標本を買いに来ているわけではないので、目当ての標本もない。興味ふかい化石があればと思って探すが、あっても財布と相談となるから、なかなか購入標本が見つからない。買ったものを紹介しておこう。値段ははっきりとは書かないがどれも安いもの。来るのに要した交通費やホテル代と比較すると、どう考えても不合理な旅行である。
 今回購入した化石は全てモロッコのもの。しかし場所はいろいろ。

11 化石の産出地 赤い文字の所 二重線は主な道路、青線は国境(スペインのセウタとの国境を省略)


12 デボン紀腕足類 外側

13 同 内側
12/13 Devonian Brachiopods from Alnif, Morocco
upper; Orthid, lower left: Atrypa reticularis, right: Schizophoria?

 ラベルに種類が書いてない。産地はAlnifと記されている(上の地図の「A」)から、多種類の三葉虫の産地である。腕足類の種類は、上の3個がOrthis 類で、一応Orthis属と考えた。たくさん属があるから確かではない。下の左のものはまずAtrypa属、とくにAtrypa reticularis であろうか。アトリパは表面彫刻が特徴的である。右下は確かではないがSchizophoria属かな。
 原産地では、砂地の上にこういう殻がたくさん落ちているという。内部の構造がはっきり残っているから、属までの決定は可能だろう。日本でも福地層群から近縁の種類が知られている。私が知っている日本のこれら種類の腕足類よりもずいぶん厚い殻である。またAtrypa reticularis は近年中国からの化石標本が安く出品されている。

14 メノウ化した巻貝
14 Agatized gastropod from Eocene of Massa, Morocco. Clavilithes sp.

 ラベルには種類が書いてない。産地も「Atlas Mountains」としてある。ネットで調べると、産地はMassa という所らしい(地図の「M」)。種類はClavilithesという属であるが、この属にはたくさんの種類があって決めることは困難。海産の巻貝である。時代は始新世。透明感はあるが、磨いたらきれいに光るだろうか?

15 後ろから光をあててみた

 昨年にはこの巻貝が出品されていた記憶がないが、今年は複数の外国商社が出していた。値段は250円から800円ぐらい。

15 ラムナ類の歯
15 Pathological specimen of Lamna appendiculata from Khouribga, Morroco

 おなじみの始新世のLamna appendiculata で、産地はKhouribga(地図の「K」)。ただし、歯冠の形が変形していて興味深い。歯冠主咬頭のカーブの他に副咬頭の形も少しおかしい。

17 歯冠が曲がっている

 こういう病変のある歯を20個ぐらい集めて売っていた。これは中でもはっきりした標本である。お値段は1000円ぐらい。
 このほかに、Khouribga産始新世サメの歯を一箱買っておいた。プレゼント用であるが、おもしろい個体がないか調べるのが楽しみ。