箱入りのサメの歯の整理 その2
モロッコのサメの歯の産地は、箱に貼ったラベルではKhourigba, Moroccoとなっている。
4 箱に貼ってあるラベル
ネットで調べると、非常に似た綴りのKhouribgaクーリブカは、カサブランカの南東約100kmにあって、主要道がその間を直接結んでいる。綴りはこちらが正しいのだろう。後述の論文中の地図にもこの綴りで出てくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/2b/b9afae432ae77d707fe06e87fd67e7ca.jpg)
5・6 アランブルグの論文(次回詳細)Fig. 3 とその右上部の拡大
なお、図の凡例によると、網のかかっている所がリン鉱石の分布域のようだが、コピーが悪いのと私がフランス語に弱いので確かではない。スケールによると、図の横幅が約100kmである。この町の産業はリン鉱石の鉱山で、そのリン鉱の中からサメの歯などが大量に出てくるらしい。購入した店はMiner Kという名のフランスの業者さんで、毎年池袋で何かしらの化石を購入しているから、店主のおじさんは顔見知り。でも、昨年からは息子さんだけが来日している。店主はほかの見本市とダブるのでそちらに行っているのだそうだ。Miner Kはセント・ジュリアという南フランスの小都市にある。トゥールーズに近い内陸で、スペイン国境まで約100キロである。テロのことを聞いたら、息子さんは「ずいぶん離れているので、関係ない。」と言っていた。
7 Miner K のお店 2014.12のミネラルショーにて
博物館では以前からこの店から多くのサメの歯を入手して来館者へのプレゼントに用いていた。箱の内容は、初期にはずいぶんいろいろなものが入っていて面白かった。巻き貝や鳥の骨などもあった。しかし、次第に洗練されてきて(私には面白くないが)一定のものだけがセレクトされている。今回のも少なくとも60%はオドンタスピス(複数種)である。残りの40%にもオドンタスピスが入っているので、たぶん80%以上だろうか。
(つづく)
モロッコのサメの歯の産地は、箱に貼ったラベルではKhourigba, Moroccoとなっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/e4/a43120389e22694e5d0bbd0a50e66ce6.jpg)
4 箱に貼ってあるラベル
ネットで調べると、非常に似た綴りのKhouribgaクーリブカは、カサブランカの南東約100kmにあって、主要道がその間を直接結んでいる。綴りはこちらが正しいのだろう。後述の論文中の地図にもこの綴りで出てくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/2b/b9afae432ae77d707fe06e87fd67e7ca.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/f2/1daaf2e03c3549cd18351bbbb3b3a43a.jpg)
5・6 アランブルグの論文(次回詳細)Fig. 3 とその右上部の拡大
なお、図の凡例によると、網のかかっている所がリン鉱石の分布域のようだが、コピーが悪いのと私がフランス語に弱いので確かではない。スケールによると、図の横幅が約100kmである。この町の産業はリン鉱石の鉱山で、そのリン鉱の中からサメの歯などが大量に出てくるらしい。購入した店はMiner Kという名のフランスの業者さんで、毎年池袋で何かしらの化石を購入しているから、店主のおじさんは顔見知り。でも、昨年からは息子さんだけが来日している。店主はほかの見本市とダブるのでそちらに行っているのだそうだ。Miner Kはセント・ジュリアという南フランスの小都市にある。トゥールーズに近い内陸で、スペイン国境まで約100キロである。テロのことを聞いたら、息子さんは「ずいぶん離れているので、関係ない。」と言っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/4a/4a780bd82bab7f695ada1b291a6a9041.jpg)
7 Miner K のお店 2014.12のミネラルショーにて
博物館では以前からこの店から多くのサメの歯を入手して来館者へのプレゼントに用いていた。箱の内容は、初期にはずいぶんいろいろなものが入っていて面白かった。巻き貝や鳥の骨などもあった。しかし、次第に洗練されてきて(私には面白くないが)一定のものだけがセレクトされている。今回のも少なくとも60%はオドンタスピス(複数種)である。残りの40%にもオドンタスピスが入っているので、たぶん80%以上だろうか。
(つづく)