前回の最後に、2冊の「特定の航空事故に関する」本を挙げたが、そういう本の中で最も多いのが、1985年8月12日の「日航ジャンボ事件」に関する本だろう。私の手元には少なくとも7冊のこの事故・事件に関する本がある。15年間の本の数は多いし、最近も新しい本が出版されているが、どうもその中の多くの本は得られる情報を集め、それを整理するというような基礎的なことが私にとって不満である。事前に「こういうことではないか」といった予見があって、それに適合する情報を集めただけのような。(中にはそうでない本もあるが。)そんなわけで、内容にはほとんど触れないで、紹介だけしておく。初版の発行順。
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68 機長の「失敗学」2003 カバー
『機長の「失敗学」』は、A5サイズで、第1刷(2003.4.21発行)、著者は杉江 弘で、この本を出版した時ジャンボの機長を勤めていた。第一部は日航ジャンボ事件を扱っていて、第二部と第三部は他の事故を取り上げている。266ページ。
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69 葬り去られた真実 2003 カバー
「葬り去られた真実」「日航ジャンボ機墜落事故の疑惑」は、 2003.8.12初版で、手元にあるのは2003.9.24再版(となっているが、第2刷とすべきか)のもの。宝島社、著者は宮村浩高(ドキュメンタリー番組制作者)。295ページ。
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70 壊れた尾翼 2004 カバー
「壊れた尾翼」「日航ジャンボ機墜落の真実」は、2004.6.20.初版のもの。講談社+α文庫で、著者は加藤寛一郎(1935年生まれ、東京大学名誉教授)。409ページ。
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71日航機墜落 2004年 カバー
「日航機墜落」「123便、捜索の真相」は、イースト・プレス発行(2004.8.1)の単行本。著者は河村一男で、事故当時の群馬県警本部長。帯には「墜落現場は御巣鷹山ではない!」と書いているが、それが特記するようなことだろうか。297ページ。
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72 御巣鷹の謎を追う」 2005年 カバー
「御巣鷹の謎を追う」「日航123便事故20年」は、宝島社発行の単行本。 2005.7.7日初版発行、手元にあるのは2008.7.21発行の第4刷。著者米田憲司はジャーナリスト。285ページであるが、DVDが付録として付いている。内容はボイスレコーダー。本文66ページあたりから録音内容が文字に起こしてある。
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73 隠された証言 2006年カバー
「隠された証言」は、新潮文庫で2006.8.1に初版発行、手元にあるのは2009.10.5発行の第6刷。著者は藤田日出男、もとパイロットで事故調査に携わったという。341ページ。
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74 日航123便墜落の新事実 2017年 カバー
「日航123便墜落の新事実」は、河出書房新社の単行本で、2017.7.30.初版発行、手元にあるのは2017.9.30発行の8刷。著者は青山透子で、事故当時客室乗務員だった。205ページ。
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75 日航123便乗客乗員怪死の謎 2017年 カバー
「日航123便乗客乗員怪死の謎」は文芸社2017.8.12初版の単行本。手元にあるのは2017.11.12の第3刷。著者は織田周二で、事故にあった乗客の遺族。250ページ。
これらの他、「日航ジャンボ機墜落」1990.8.20朝日新聞、朝日新聞社会部・編もある。近年の本もあるので、内容の紹介はほとんどしなかった。事故後25年も経つのに、出版物が複数出てくるというのも、版数と初版からの間隔を見ると結構読む人が多いことが推測されるのも驚き。やはり事故調査が説得力のないものだったから、各所に疑問を記した本が多い。