OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

私の使った切符 その64 ICカード類 富山

2019年06月28日 | 鉄道
私の使った切符 その64
ICカード類 富山

 北陸で使われているカードに入る。




17・18 ecomyca

 2010年3月から富山地方鉄道が発売を開始した。2015年4月に購入。地方鉄道富山駅で、窓口嬢から「デザインの違うものがありますがどうされますか?」と上手に勧められて買った。写真はその二つだが、他にもう一つあるらしい。なぜ言ってくれなかったのか?? 使用範囲は富山地方鉄道全線とバス路線で富山ライトレールでも使える。これらは全国相互利用の範囲ではないから、Suicaなどは使えない。

19 ecomycaパンフレット

 この時窓口でいただいたパンフレット。2014年4月富山地方鉄道株式会社発行。B6サイズで14ページと表紙・裏表紙。ところで、「えこまいか」というのは富山弁で「行こまいか」などに由来するという。「行こまいか」というのは名古屋弁でもあるが、富山でもそう言うのか。京都にいた頃、「行こまいか」とか「行こまい」と言ったら「お前は行きたいのか行きたくないのか?」と問い返されたことが何度かあったのを思い出す。

20 passca

 富山ライトレールのICカード。いろいろなデザインのものがある。Ecomycaと相互利用できる。2020年には富山駅の下で富山地方鉄道とつながり、会社も併合されるらしいからこのカードもどうなるか。Ecomycaと同じ日に購入。なお、あいの風とやま鉄道ではICOCAの使用ができる(ということは「相互利用」カードが全部使えるのだろう)し、この鉄道でも独自のICカードAinokazeICOCAを発売しているという。ICOCAはJRの高山本線や城端線では使用できないから、富山でのカード使用はややこしい。Ecomycaは、相互利用カードとシステムが異なるから、容易に統一・共用することはできそうにない。

2002年アメリカ その1 バンクーバーで喉が渇いた

2019年06月25日 | 昔の旅行
2002年アメリカ その1 バンクーバーで喉が渇いた
2002 USA trip: Part 1. Thirst at Vancouver

The series “2002 USA trip” is a record of my second visit to USA in the March. I visited Seattle and Olympic Peninsula to get information of Cenozoic fossils. In the November of the year, my Museum had opened in a mew building, and the trip was held during the busiest time in my curator life. Adding to that, it was just after the “9.11”, and there was many difficulties and limitation in plan and practice.
The trip was started by three flights, Fukuoka to Kansai, to Vancouver, and to Seattle-Tacoma.

 2002年3月9日(土)、この旅行の準備よりも、他の仕事を一段落付けるのに手間取ったが、やっとアメリカへの出張の最初の飛行機に登場できた。15時30分発福岡発関西空港行きのANA484便32A席に着くと、昨日までの博物館展示計画会議の疲れのためにすぐに眠ってしまった。関西空港で出国手続きの後、エアーカナダの890便でバンクーバーへ、そしてさらにエアーカナダ1551便でシアトルSeattleに向かう計画である。実は福岡空港で搭乗手続きの際に少々分からないことがあった。それは、「バンクーバーVancouver空港でカナダに入国せずトランジットで直接アメリカ入国の手続き(ITPC)ができる。」のが確実でないことだ。前年(2001年)の9.11テロの影響でアメリカの入国手続きに関して変更が相次ぎ、この時はどちらかといえば規制が緩くなっていく途上だったため、この手続きがつい数日前から可能になったらしい。その確認が手間取り、搭乗カウンターでえらく時間がかかったうえに、関西空港でもう一度手続きが要るようだというのだ。

1-1 搭乗券に記入されたITPCの文字
1-1 Writing of “ITPC” on the boarding card.

 こんなところにテロの影響が出ているのだ。第一、この出張自体テロの影響でいろいろな変更を余儀なくされた。当初昨年秋に計画していた旅行は実行が不可能となり、せっかく得られた海外調査旅費がもう少しで流れてしまうところだった。12月末まで海外出張の実施は禁止され、さらに年末にはこの禁止は年度末まで延長された。事務方の努力でやっと1月の末に特別にお許しが出て実行できる見込みとなり、シアトル周辺の気候が浅い春を迎える3月に出張となったわけだ。関西空港は初めての利用であるが、広くてよくできているのだがガイドのサインは不足している。とくに私のような海外旅行に慣れていない者の一人旅は手順が分からなくて右往左往する。もう一つ不満を加えるなら利用料2650円はいくら何でも高い。荷物は小さなトランクとデイパックなのでたいしたことはないが、不安が大きい。しかも都合の良い50分ほどの乗り継ぎは国際線へとなると、ちょっと短いような気がしてプレッシャーとなる。ここで二つ目のトラブルに見舞われた。といってもこんどは私の不注意で今日が土曜日であることの意味が分かっていなかったのだが、財布の日本円がドルに両替できない!銀行(や両替の機械)が全く動いていないのだ。しょうがないのでそのまま出国手続きを済ませ搭乗することになる。福岡空港で言われたITPCの手続きというのは全く何もなく不安だったが、前に並んだ日本人の旅行者のチケットに ITPCというスタンプを発見してほっとする。

1-2 エアーカナダの890便(関西空港で撮影)2002.3.09
1-2 Air Canada 890 at Kansai Airport. 2002.3.09

 17時25分発のエアーカナダ890便の16K席は右の窓際で、この席で約8時間過ごすことになる。隣席は若い女性で、飛行機が離陸してまだ上昇途中ですぐに電子機器である MDかなにかを聞き始めるので余り慣れていない人かと推測する。食事が出るころには自然に会話が始まり、京都の看護婦さんでバンクーバーの友達を訪ねる旅ということが分かる。思ったとおり海外旅行歴は少ないということである。機内の半数以上が日本人で、それも若い女性の数人組というのが多い。季節柄卒業や春休みの旅行のようである。若い男性も少しはいるが、こちらはスノーボードやスキーを楽しもうという感じの者が多い。西洋人も多いがこれといった傾向は分からない。寝たりCDの音楽を聴いたりして過ごし、バンクーバーに近づいて朝食となる。時差で今日も昨日に続いて土曜日、その朝10時10分にバンクーバー着となる。空港に近づいて雲間からカナダの山が見えるが雪に覆われている。やはり化石採集にはちょっと季節が早かったか。しかし、予算は年度中に使う必要があったし、3月末には恐竜骨格組み立てのプロジェクトを主催する計画だったから仕方ないか。眼下に最初に見えた山々はどうやらバンクーバー島で、海を越えて湿原側から着陸する。

1-3 バンクーバー市街。2002.3.15帰途撮影
1-3 City of Vancouver. 2002.3.15

 空港からはロッキーの端と思われる高い山が雪をかぶっているのが見える。空港での手続きでカナダに入る旅行者がITPCでアメリカに向かう我々と振り分けられ、こちらは売店が二つぐらいしかない区域に4時間ほど閉じ込められる。のどが渇いたが、何しろ現金がない。トイレに行くとおしっこが黄色い。これではまずいと、売店で女性従業員に「日本円を使えるのか」と、聞いたら、「だめだが、プラスチックマネーを持っているだろう。」という。カードで1カナダドル99セント(あとで請求を見たら200円ほどである。ずいぶん高いのは、カード使用料や7%もの消費税があるためだが、どこの国に入ることになるんだろう。)のミネラルウォーターを買うことができた。

Key words: Kanku Vancouver Seattle ITPC 関空 バンクーバー シアトル 

佐賀県に行ってきました

2019年06月22日 | 鉄道
佐賀県に行ってきました

 6月19日(水)から3日間、佐賀県立宇宙科学館に行ってきた。
 まず、19日は武雄までの移動日。夕刻までに着けば良いので、昼頃に小倉発の在来線特急で博多へ。

1 小倉駅に入ってくるソニック 2019.6.19 

 使った切符は、博多までが「2枚切符(自由席)」。在来線の鹿児島本線下りで、平日の昼過ぎだから空いていた。大分からきて、小倉で方向転換するから、いつも座席を回転させねばならない。ところが、座ろうとした席の周りは誰もいないから、自分の席だけ回して座ると、前が反対向いていて都合が悪い。だから前の席も回しておくのだが、ついでにもう一つ前も回しておく。本当は通路の向こう側も回しておいたほうが目を合わせないで済むから回したいところ。結構手間がかかる。急ぐのなら、博多まで新幹線がいいのだが、JR九州と同西日本の別会社だからそういう企画切符がない。利用者のことを考えて欲しいものだ。
 結局博多まで周りに乗客が増えることもなく、到着。博多駅で一度改札外に出て、KITTEビルを見る。若者向きの店ばかりだからあまり買い物もなく、喫茶店に入って一時間半ほど読書。午後遅くに佐世保線への特急「みどり」に乗車。先ほどは自由席だったが、今度は席がとってある。こちらも空席が多い。「みどり」の切符は博多から武雄温泉往復の指定席2枚切符。

2 「みどり19」 2019.6.19 博多駅
 
 一時間ほどで武雄温泉駅に。この付近の佐世保線沿いは、長崎新幹線の工事が進められている。武雄温泉駅の南側も臨時の通路が作られ、駅建設場所がフェンスで囲われている。

3 長崎新幹線の工事 2019.6.19 武雄温泉駅

 比較的最近高架化された佐世保線の南側(正面は北側)に長崎新幹線の駅ができるようだ。しかしその駅前はコンビニもなく、寂しい限り。ここに駅を作っても、地元の人たちにはほとんどメリットがない。博多から長崎の距離は短いから、高速化しても短縮できる時間は短いのだ。それに博多方面から佐世保に行く方法はどうなるのだろうか?特急を残すのだろうか。では乗り換えはどこ?

4 新幹線駅の前 2019.6.20

 駅南にあるビジネスホテルに宿泊。「武雄温泉駅」前だが、温泉は駅から西に徒歩で10分ほど離れた別の場所にあるから、残念ながらまわりに入りやすそうなレストランがない。夕食にちょっと困って10分ほど歩いたところでやっと見つける。夜は暇だが、喫茶店もない。居酒屋はいっぱいあるけれど、飲まない私には合わない。
 20日と21日は化石標本の調査。依頼された作業だからここでは記さないが非常に多数の標本を見ることができた。一番多いのは漸新世の脊椎動物化石である。興味ぶかい標本も多い。
 21日(金)特急「みどり」で博多へ。指定席だが結構混雑していた。乗り換えて博多から小倉の特急は満席。自由席だからドアから遠い運転席後ろにやっと席を見つける。小倉では到着と同時に座席の回転をする乗客が一斉に立ち上がり、もう少しで降りそびれるところだった。
 小倉駅では、博多で改札を出ていないから博多・小倉間の切符に入場記録がなく、自動改札を通過できなかった。もちろん窓口の係員に武雄からの切符を渡して通ったが、ついでに「切符を記念に下さい」とお願いしてみた。係員は快く無効印「乗車記念・使用済」というのを押して返してくれた。7時すぎに帰宅。

5 使用した切符 乗車記念・無効印 2019.6.21

 旅行の主目的は化石だが、そのことを書いてないので、ジャンルを「鉄道」にしておく。

私の使った切符 その63 ICカード類 首都圏

2019年06月19日 | 鉄道
私の使った切符 その63
ICカード類 首都圏

 東京モノレールと東京臨海鉄道では独自のSuicaを発売している。


13 モノレールSuica

 2002年4月に東京モノレールが発行。現在は別のデザインになっている。


14 りんかいSuica

 2002年12月に東京臨海高速鉄道が発行。これも現在はデザインが新しくなっている。
 この二つは、かなり早い時期に入手したものだが、日時は不明。切れ込みが二つあるから古いタイプで、ポイントサービス機能はないと思われる。


15 Suicaイオカード利用案内

 いつ入手したのかわからないが、名称に「イオカード」が付いている。さらにペンギンが持っている定期券でない方のカードにはスイカマークもペンギンも付いていない。2001年11月、最初のSuicaのデザインにはこういうのもあったのだろうか?このパンフレットには「2002年4月作成」と記してあるから、導入時前後に作ったものらしい。


16 PASMO

 2007年3月に株式会社パスモが発行を始めた。当初首都圏の鉄道などを対象にしていた。全国相互利用カードのひとつ。現在首都圏の鉄道27業者、バス76業者で取り扱われているという。
 購入したのは、2012年12月、東武池袋駅。

ギンモクセイの害虫 その3 (臨時投稿)

2019年06月19日 | 今日このごろ
ギンモクセイの害虫 その3 (臨時投稿)

 前回の写真が良く見えないので、ちょっと分解して撮ってみた。


 私の持っている道具や視力ではうまくいかない。一番上は頭部と胸部で、前後反転しているようだ。触覚は長くて全体が直線的で、太さはあまり変化がない。棍棒状になって曲がっているテントウムシとは違う。前脚が見えるが、細い。
 次は前と腹部と一緒になった後翅、下が太い大腿の後脚。体の大きさに対して、いかに大きいかがお分かりいただけるだろうか。専門家ならもっといい写真が撮れるのだろう。