OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

最後の蒸気機関車たち その89 1974年9月

2014年10月29日 | 最後の蒸気機関車
最後の蒸気機関車たち その89 1974年9月
The last steam locomotives in Japan. No. 89 (Sep. 1974)


次の二枚の写真は撮影場所がわからないが、名寄区に所属の機関車なので宗谷本線で撮ったと思われる。D51-465は、最後まで残った機関車の一つで、1976年3月に廃車の後、追分で火災に遭い、動輪だけが二か所に保存されている。


470 宗谷本線場所不明 1974.9.9 
470-471: Soya line, Hokkaido.


471N 宗谷本線場所不明 1974.9.9 D51-465

宗谷本線から移動して、室蘭本線で撮影。カラーフィルムが残っているので、なつかしい小豆色の客車や赤とベージュの気動車(少ししか写っていないが)の色を残すことができた。


472N 室蘭本線登別駅 1974.9.11 C57-135 227列車
472-473: Muroran line, Noboribetsu Station, Hokkaido.


473N 室蘭本線登別駅 1974.9.11 C57-135 227列車

C57-135は、最後の蒸機の一つとして、1976年3月に廃車となった後、交通博物館に展示されている。


474N 室蘭本線室蘭駅付近 1974.9.11 D51-598
Muroran line, near Muroran Station, Hokkaido.

この頃までの北海道旅行はすべて青函連絡船で出入りした。この時初めて別の方法を試み、室蘭から青森までフェリーに乗ってみた。夕暮れの恵山は美しかった。
北海道に行ったのはこれで4度目、その終わりの時点で乗っていない所は次の場所。白糠線、夕張線の清水沢・夕張間、歌志内線、函館本線の砂川・上砂川間、札沼線の一部、留萠本線の留萌・増毛間、江差線の木古内・江差間(7か所)。
1974年の撮影はこれでおしまい。ついに定期運行最後の年、1975年に入る。
登場蒸機 D51(写真471・474) C57(写真472・473)

2020.6.22 写真を入れ替えた。番号の後に「N」が付いているのが改善した写真。

Trivial database of a retired curator, OK.

10月の藍島 その2

2014年10月25日 | 今日このごろ
10月の藍島 その2

 大泊のあたりの東海岸は、最近歩いていない。前にこの海岸を歩いたのは20年以上だった。このところ歩いてない海岸は東側海岸の大部分である。こちら側は化石も少なくて、疲れただけに終った。これに対して、西側海岸はいつも歩いている。理由は単純に化石が多いから。漂着物はどちらも多い。


5 漂着物の定番:ヤシの実

 やっと大泊に入って、トンネルをくぐり船着き場近くまで戻ったが、出港までに時間がだいぶんあるので、瀬崎の方に向った。保存の良い貝殻を少々採集。


6 採集した時のカモジガイ。「干物」が付いていたので、こそげ取って海で洗い、持ち帰った。

7 家で撮影したカモジガイ。スケールは5cm
6-7 Lutraria arcuata Reeve

 瀬崎に来たらいつもするように、キリガイダマシの採集を試みたが、十数個の石を割ったが持ち帰るほどのものが無かった。でもこのキリガイダマシ、ちょっといつものインフラリラータと印象がちがうような...カラツエンシスとも違うので、一応インフラリラータに入れておく。


8 アシヤキリガイダマシ。あまり良くないので持ち帰らなかった。
8 Fossil of Turritella cfr. infralirata Nagao

 3時半の船で帰途についた。
 出発時は曇だったが、島では日ざしが強くて汗ばんだ。小倉に着くとまた曇。大泊の北の岩場の斜面でかかとをひねって、危うくくじくところだったが、うまく力を抜いて回避でき、なんともなかった。年をとったのだから気をつけなければ。
 藍島に行ったのは、今年3回目。5月に2回行って以来である。昨年も3月・9月・10月と3回行った。次回は馬島にしようかと、この前馬島に行ったのが何時だったか調べたら、2011年11月の記録があった。3年も行っていないとは思えないのだが。今年中にと思うが、この汐の時期はもう終りだから、早くても二週間先となる。


9 藍島
  青線:この日の行程 橙線:最近訪れた所 赤丸:写真の位置
9 Map of the Ainoshima Isl.
  Blue line: Route of the day. Orange line: Route of recent visits. Red dot: Picture spots


シイタケ続々(臨時投稿)

2014年10月25日 | 今日このごろ
最初に出てきた6本のシイタケは無事におなかにおさまって、数日間が空いた。その間にたくさんのシイタケの「芽」が出てきた。数えていないが30を超える。内のいくつかは明日にも食べられる。一週間後頃には食べるのが追いつかなくなりそう。


出てきたシイタケ

写真の最大のものは直径8センチほど。昨日夕方には10センチに達したので採り入れた。現在11本あった原木のうち、9本に一つ以上のシイタケが出ているから、好成績。原木1本は家族の友だちに差し上げて、そこのお子さんが喜んでおられるという。

10月の藍島 その1

2014年10月21日 | 今日このごろ
10月の藍島 その1
A Day-trip to the Ainoshima Island, October

 気候が良くなったので、島に行く機会を伺っていたが、汐と天候の関係でやっと10月20日に実現した。目的は漂着物と化石。


1 こくら丸。小倉浅野渡船場で撮影。
1 Ferryboat “Kokura-maru”(Asano, Kokura to Ainoshima Isl.)

 いつもの通り10時30分の「こくら丸」で出発、11時10分過ぎに藍島に到着。すぐに北端の「千畳敷」に向った。


2 千畳敷に出るところ。正面は貝島。
2 Northern end of the trail.

 先日、台風が南側を通ったので漂着物が多いかと思ったがそれほどでもなく、メノウもいいのがあまりない(数個採集)ので、昼食後すぐに移動。途中からいい加減に東側のふみわけ道に入って、学校のある大泊の集落を目ざしたが、思ったよりも手前の東海岸に出てしまって、岩場を長く歩くことになってしまった。


3 大泊の北で海岸に出てしまった。
3 Eastern coast of Ainoshima Isl.


4 藍島
  青線:この日の行程 橙線:最近訪れた所 赤丸:写真の位置
4 Map of the Ainoshima Isl.
  Blue line: Route of the day. Orange line: Route of recent visits. Red dot: Picture spots

孔子鳥化石産出地をたずねて その17 鳥類化石発掘実演

2014年10月17日 | 昔の旅行
孔子鳥化石産出地をたずねて その17 鳥類化石発掘実演
Visit to the Locality of Confuciusornis: Part 17. Digging performance of the fossil birds.

2000年5月29日。広い採集地を歩いて行くと、左前方に大きく溝状に発掘した場所に出る。


37 化石発掘場所の溝 2000.5.29
37 Digging site.

 これが孔子鳥の発掘地で、その底の一部に約10メートル四方の場所が用意されていて参加者を集めて解説が始まる。孔子鳥の化石の産出層凖はほとんど一層に限定されていて今日これからこの10メートル四方をはがしてゆくということである。


38 いよいよ発掘実演 2000.5.29
38 Performance of digging.


39 上から見学者が見守る 2000.5.29
39 Audience of the digging.

 作業は熟練した作業員二名で、50センチ程のものさしのような道具を持ち、端の方から1センチ以下の薄い岩片をはがしてゆく。簡単にはがれると見えて、それほど力を入れていない。はがした後を指先で丁寧になでてゆく。孔子鳥化石があれば、わずかな膨らみが感じられるという。一同かたずを呑んで見守っていると、10分ほどして「これだ」というしぐさ。