OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

2023年の旅行データ

2023年12月31日 | 今日このごろ

 今年も最後の日となった。今年の旅行をまとめておこう。旅行距離はコロナ時代と比較するとだいぶん復活してきた。宿泊を伴う旅行は、1月の名古屋、6月の名古屋と京都、8月の名古屋、12月東京の5回。2023年は同窓会ばかり(小学校・大学 各1回・高等学校2回)だったから、経路はいつものところばかり。12月に宇都宮まで行ったのが少しだけいつもでないところ。
 年間JR乗車距離は8,324.4km(2022年は5,724.6km、2021年は2,248.2km、2020年は779.9km、2019年は 5,762.7km)、私鉄乗車距離は386.3km(2021年は71.8km、2020年は181.6km、2019年は255.1km)。ほぼ元に戻った。これまでこの数字は、旅行など日常と離れた日だけを計上し、生活的に乗車したものをふくまなかったが、2022年からはそういうものも計上し始めた。ただし2022年は不完全。

年ごとの鉄道乗車距離 2011年から

 上のグラフは、年間の鉄道乗車距離で、2011年から。A(2016年)は病気治療のため、またBはCOVID-19 の流行のために旅行を差し控えた。
 2023年も空路移動はない。JR乗車距離が2021年末までに積算42万km(地球から月までの平均距離)に届いた。私が旅行できなくなる頃までに、月から帰ってくることはできるだろうか。鉄道乗車距離・空路移動距離・それに通勤の推定乗車距離を足せば、おおざっぱに残り6万kmぐらい。可能かもしれない。積算距離には、古いところに記録の無い期間が相当ある。

 2023年初めに全鉄道乗車は残り4線だった。北から順に、富山駅地上階の富山地鉄市内線-富山ライトレール連絡線(0.1km)・福井鉄道駅前延伸部(0.1km)・沖縄モノレール延伸部(4.1km)であった。合計4.3km。3月18日に東急・相鉄の新横浜線が開通(計10.0km)3月27日に福岡地下鉄七隈線延伸(1.6km)、8月26日に宇都宮ライトレール開業(14.6km)と、幾つかの新しい線ができたが、年内に全て乗車した。従って現在の未乗車線は4線(富山・福井・沖縄)4.1km。

 旅行で県境を越えた回数は114回、訪問16都府県。長い間行っていない県は変化なく、1位山形県で、2005年1月以来。2位・3位は山陰2県(2006)、次いで愛媛県・山梨県・和歌山県(以上2007)秋田県(2008)沖縄県(2009)と続く。

2023年の旅行経路(青線)と、それ以外の道県の最終訪問年

 旅行データについては、コロナ引きこもりのこの時を「機会」ととらえて、再整理・集計をした。2023年初めからその記録を掲載しているが、はっきり言えばあまり面白くない。「こだわり」の部分が強すぎるのだが、せっかくまとめたから読み飛ばしていただきたい。47回の掲載分を作成しているが、もう少し書き足す可能性もある。

 データの羅列に2023年もおつきあい頂きありがとうございました。来年もめげずに掲載を続けます。日ごろ起った出来事を記して行きますが、何ごともない平和な日々にそなえて、昔のことを記した原稿が7月末くらいまでの分書いてあります。来訪の方の「コメント」をお寄せ頂ければ幸いです。皆様に読んでいただいていることを信じていますが、コメントを戴くと確認できます。
 なお、投稿日は1日 5日 9日... と[4の倍数+1]日の計画で進めております。
 2023年も戦争の不安な年でしたが、2024年こそは、世界にとって、皆様にとって、また私にもよい年になることを願っております。

2023年の旅行データ

2023年12月31日 | 旅行
2023年の旅行データ

 今年も最後の日となった。今年の旅行をまとめておこう。旅行距離はコロナ時代と比較するとだいぶん復活してきた。宿泊を伴う旅行は、1月の名古屋、6月の名古屋と京都、8月の名古屋、12月東京の5回。2023年は同窓会ばかり(小学校・大学 各1回・高等学校2回)だったから、経路はいつものところばかり。12月に宇都宮まで行ったのが少しだけいつもでないところ。
 年間JR乗車距離は8,324.4km(2022年は5,724.6km、2021年は2,248.2km、2020年は779.9km、2019年は 5,762.7km)、私鉄乗車距離は386.3km(2021年は71.8km、2020年は181.6km、2019年は255.1km)。ほぼ元に戻った。これまでこの数字は、旅行など日常と離れた日だけを計上し、生活的に乗車したものをふくまなかったが、2022年からはそういうものも計上し始めた。ただし2022年は不完全。

年ごとの鉄道乗車距離 2011年から

 上のグラフは、年間の鉄道乗車距離で、2011年から。A(2016年)は病気治療のため、またBはCOVID-19 の流行のために旅行を差し控えた。
 2023年も空路移動はない。JR乗車距離が2021年末までに積算42万km(地球から月までの平均距離)に届いた。私が旅行できなくなる頃までに、月から帰ってくることはできるだろうか。鉄道乗車距離・空路移動距離・それに通勤の推定乗車距離を足せば、おおざっぱに残り6万kmぐらい。可能かもしれない。積算距離には、古いところに記録の無い期間が相当ある。

 2023年初めに全鉄道乗車は残り4線だった。北から順に、富山駅地上階の富山地鉄市内線-富山ライトレール連絡線(0.1km)・福井鉄道駅前延伸部(0.1km)・沖縄モノレール延伸部(4.1km)であった。合計4.3km。3月18日に東急・相鉄の新横浜線が開通(計10.0km)3月27日に福岡地下鉄七隈線延伸(1.6km)、8月26日に宇都宮ライトレール開業(14.6km)と、幾つかの新しい線ができたが、年内に全て乗車した。従って現在の未乗車線は4線(富山・福井・沖縄)4.1km。

 旅行で県境を越えた回数は114回、訪問16都府県。長い間行っていない県は変化なく、1位山形県で、2005年1月以来。2位・3位は山陰2県(2006)、次いで愛媛県・山梨県・和歌山県(以上2007)秋田県(2008)沖縄県(2009)と続く。

2023年の旅行経路(青線)と、それ以外の道県の最終訪問年

 旅行データについては、コロナ引きこもりのこの時を「機会」ととらえて、再整理・集計をした。2023年初めからその記録を掲載しているが、はっきり言えばあまり面白くない。「こだわり」の部分が強すぎるのだが、せっかくまとめたから読み飛ばしていただきたい。47回の掲載分を作成しているが、もう少し書き足す可能性もある。

 データの羅列に2023年もおつきあい頂きありがとうございました。来年もめげずに掲載を続けます。日ごろ起った出来事を記して行きますが、何ごともない平和な日々にそなえて、昔のことを記した原稿が7月末くらいまでの分書いてあります。来訪の方の「コメント」をお寄せ頂ければ幸いです。皆様に読んでいただいていることを信じていますが、コメントを戴くと確認できます。
 なお、投稿日は1日 5日 9日... と[4の倍数+1]日の計画で進めております。
 2023年も戦争の不安な年でしたが、2024年こそは、世界にとって、皆様にとって、また私にもよい年になることを願っております。

2024年1月のカレンダー

2023年12月30日 | 今日このごろ
2024年1月のカレンダー

 2022年の古典的恐竜図版、2023年の古い鯨化石の図版カレンダーに続いて、2024年のカレンダーを企画した。今年は最初に属名が発表されたMegalosaurusの発表からちょうど200年目にあたるので、それにちなんで図版を集めた。ただ、これだけではちょっと数が足りないから、翌1825年属名が公表されたIguanodonを含めて組み合わせた。
 なお、2023年12月の池袋ショー会場で、一部の方に配布した。

 最初に断っておかねばならないが、Megalosaurus属の提示は、1824年 Bucklandによる公表である。この時、二名法は適用されていないし、当然種名はなかった。それに「恐竜」という概念もずっと後にできたものである。従って、ホロタイプというものも指定されていない。通常、1827年に種名を提示したMantellの印刷物で主要な化石として扱われた、歯を伴う右下顎をこの種類のホロタイプとした。今年のカレンダーの図は、のちにOwenが発表した質の高いスケッチを使用した。その原図の一部を取り出した。なお、原図にはスケールが入っていない。説明に自然大とあるが、原本のサイズはここでは分からないから、Bucklandの図から計算してスケールを書き込んだ。標本の全長はほぼ30 cmである。
 2022年1月のカレンダーに用いた図版は、Buckland, 1824のスケッチである。これが200年前、Megalosaurusの提唱の時に発表された図である。

1-2 Megalosaurus. Buckland, 1824. Plate 41.(一部)

 さらに、種名Megalosaurus bucklandii の提唱はMantell, 1827で行われたが、その時の論文にもう一つの図が添えられた。

1-3 Megalosaurus bucklandii. Mantell, 1827. plate 19 (一部)右下顎 (反転像)
 
 つまり、これら3図は、それぞれ属名・種名・目(もく)名の提唱時の図版である。これらを比較してみよう。まず、Buckland, 1824 の図は、標本の上縁に沿う切り抜きが少し余裕を持っているために歯の出方が少ないように見える。また中央で縦に入った亀裂の位置は図によって違うところにある。Owen, 1856 の図では亀裂が修復されてほとんど見えない。何といっても異なるのは、標本の向きだが、どの図も内側(舌側)を描いているのに、方向が違う。標本は「右下顎」となっているから、Bucklandの図が正しくて、他の二つは左右反転した図ということになる。これは、おそらく印刷技法の問題で、リトグラフならば石版に図を描く時に実物を見ながらその通り描いたものだろうか。いずれにしてもあまり気にしていないようだ。
 標本が産出したのはStonesfield, near Woodstock, about twelve miles from Oxfordで、Oxford Geological Museumが所蔵している。
 なお、原図にスケールがはいっているのは、Buckland, 1824だけ。そのスケールは12 inchであるが、やや太くした。また、Owenの図にはBucklandの図から計算した10 cmのスケールを書き込んだ。
 Buckland2枚目のPlate 41は、下顎骨の頬側などの図。ここでは頬側だけを取り出した。

1-4 Megalosaurus. Buckland, 1824. Plate 41.(一部)右下顎頬側

 今回参照した論文は次のもの。来月以降、文献は重複するものが多いが、参考にするのに便利なようにその都度記しておく。
○ Buckland, William, 1824. Notice on the Megalosaurus or great Fossil Lizard of Stonesfield. Transactions of the Geological Society, London. 2nd Ser., vol. 1, Pt. 2: 390-396, Plates 40-44. and their explanation in 2 pages. (StonesfieldのMegalosaurus, または巨大な化石トカゲに関する報告)
○ Mantell, Gideon, 1827. Illustrations of the geology of Sussex : containing a general view of the geological relations of the South-Eastern part of England : with figures and descriptions of the fossils of Tilgate Forest. xii+92 pp, pls. 1-20, 1 Geological map. L. Relfe, London. (Sussexの地質図解:付 Tilgate Forest産の化石の図と記載)
○ Owen, Richard, 1856. Monograph on the Fossil Reptilia of the Wealden Formations, Part 3. Megalosaurus Bucklandi. Palaeontological Society, London. Monograph. Vol. 9; 2-26, tabs. 1-12. (Wealden層の化石爬虫類モノグラフ)

池袋ショーに行ってきました 4 入手した化石 下

2023年12月25日 | 化石
4 コプロライト

17 コプロライト ジュラ紀 Mühlheim, ドイツ

 おなじみのゾルンホーフェンの石板石に見られる糞石。珍しいものではない。魚類の糞であるという化石商の説明である。痕跡化石のLumbricaria intestinum Münsterだろう。この種名の著者は、インターネットで「Münster, 1831」もしくは「Münster in Goldfuss, 1831」とされているが、文献の表題などは記されていない。たぶん次の論文がそれだろう。探すのに大分手間取った。
○ Goldfuss, August. 1831. Petrefacta Germaniae: 1. Theil, 2. Auflage. Arnz & Co., Düsseldorf, 252 pp, 71 Taf. (by Münster. Genus Lumbricaria: 222-224, Tab. 66.) (ドイツの岩石)
 この論文は、ドイツの多くの化石種を列記したもので、それぞれ記載がある。222ページに「Divisio Tertia: Annulatorum Reliquiare. Ringelwürmer der Vorwelt」(太古の環形動物) という見出しがあって、その最初の属がLumbricariaであり、Münsterの命名と記してある。最初にラテン語で(属の)特徴が「体は裸で、円筒形、柔らかく、細長く、様々にねじれ、湾曲していたり真っ直ぐだったりする」としている。その本質については「これらを博学なBuckland氏が書いた糞石の図と比較すれば、それらがヒトデや小魚を餌とした海の動物の排泄物に他ならぬのは疑う余地がない」という。Buckland 氏というのはもちろんMegalosaurusを記載(1824年)したイギリスのバックランドである。しかし、彼の論文には今回の糞化石と似たものは記されていない。もっと大きな動物の糞化石と思われるものが図示されている。その論文は次のもの。
○ Buckland, William. 1829. On the Discovery of Coprolite, or Faeces, in the Lias at Lyme Regis, and in other Formation. Transactions of the Geological Society of London. Second Series. Vol. 3: 223-236, pls. 29-31. (Lyme Regis のLias層他からの糞化石。Coproliteの発見)
 この論文の発行年に少し疑問がある。タイトルページに1835年と書いてあるのだ。しかし1831年のGoldfuss論文に引用できるわけはない。内容は1829年の2月に口頭発表されているが、Goldfussの引用書きにはページも書いてある。そうすると、Buckland の論文はTransactionsの分冊に入っていて、その分冊に年号が書いてあるに違いない。すぐには解決できそうにないから、1829年発行としておく。
 このあと、Goldfussは種の説明に入り、Lumbricaria Intestinum, L. Colon, L. recta, L. gordialis, L. coniugata, L. Filaria の6種を記載している。いずれも命名者をMünsterと明記している。3ページほどで次の属Serpula Linnaeus に移る。現代のリストを見ても、Lumbricaria 属に種数が増えているわけではない。例えばHarvard大学のデータベースでは、4種が挙げられているが、すべてMünsterの種である(L. rectaL. coniguataは含まれていない。かなり異なるものである)。Lumbricaria 6種は、Tabula 66に図示されている。うち現在使われている4種を見よう。図版にはスケールがなく、すべて実物大となっているが、原本のサイズはわからない。

18 Goldfuss 1831, Tab. 66, Fig. 1a-1c. Lumbricaria Intestinum

19 Goldfuss 1831, Tab. 66, Fig. 2a-2d. Lumbricaria Colon

20 Goldfuss 1831, Tab. 66, Fig. 4a-4b. Lumbricaria gordialis

21 Goldfuss 1831, Tab. 66, Fig. 6a-6c. Lumbricaria Filaria

 これらの図は一枚の図版の中の種類の同じものを取り出したもの。周りの別種は消してある。また、下の二図はやや拡大してあるからこの2種のサイズはずいぶん小さいことになる。このひも状の糞は、かなりこんがらがっているようだ。上からひも状のものが落ちてきたのではなく、塊で海底を転がったのだろうか。標本は地層の上面を見ていると思うが、下面であってもこのことは同じ。
 最近このような化石がアンモナイト類の糞ではないかという論文が出版された。
○ Knaust, Dirk and René Hoffmann, 2020. The ichnogenus Lumbricaria Münster from the Upper Jurassic of Germany interpreted as faecal strings of ammonites. Papers in Palaeontology, Vol. 6
https://doi.org/10.1002/spp2.1311  (ドイツの上部ジュラ系の痕跡化石Lumbricaria Münster はアンモナイトのひも状の糞と考えられる)
<未入手 要旨を読んだ>
 なお、この論文の要旨は、科学技術研究機構の翻訳プロジェクトで、日本語に「京大機械翻訳」されたものが公表されているが、十分に日本語になっていない。英語の方を読むのをお勧めする。
 また、インターネットで見ることので見る飼育下のオウムガイの糞の写真はこの類の化石にやや近い。違いは、現生オウムガイの糞では「ひも」の途中で急激に組織や外見が異なるところがあるという点である。
 結論として、今回入手した標本はLumbricaria intestinum Münster が最も近く、アンモナイトの糞であることが推測される。
(入手化石についてここまで)

池袋ショーに行ってきました 3 入手した化石 上

2023年12月21日 | 化石

 今回はほとんど化石を買わなかった。目新しいものがなかったため。大したものはないが、順に記す。
1 モロッコのモササウルス類 歯

11 Globidens aegyptiacus, 歯 モロッコ 白亜紀

 モロッコの特異な形の歯を持つモササウルス類Globidensの歯を入手した。販売しているのをしばしば見ているから、稀なものではない。これが上顎か下顎の歯かは不明
 属の命名は次のもの。
⚪︎ Gilmore, Charles Whitney, 1912. A new mosasauroid reptile from the Cretaceous of Alabama. Proceedings of the United States National Museum. Vol. 41: 479-484, plates 39-40.(Alabama州の白亜系からの新種モササウルス類爬虫類)

12 Gilmore, 1912. Plate 40. Globidens alabamaensis Gilmore 上顎腹側 白亜紀

 モロッコの種類については次の論文に出てくる。
⚪︎ Arambourg, Camille, 1952. Les Vertébrés Fossiles des Gisements de Phosphates (Maroc - Algérie - Tunisie). Notes et Mémoires No. 92. 372 pp. Planche 1-44.(燐酸塩鉱床からの脊椎動物化石(モロッコ・アルジェリア・チュニジア))

13 Arambourg, 1952. Planche 40. (一部)Globidens aegyptiacus Arambougr. Koceir, エジプト。白亜紀後期

 尖っていない歯を持っているから、貝類などの殻のある生物を食べていたのだろう。

2 シルル紀のウミユリ(茎部断片)

14 シルル紀のウミユリ茎部 アトラス山脈、モロッコ

 普通は、茎板(columnal)同士の噛み合わせが浅いからそこで外れることが多いが、なぜか強く噛み合っているようだ。茎部を構成する茎板が、同一の形のものの繰り返しの場合もあるが、間に1枚ずつやや小さい円盤を挟むこともあり、また、その二種類の間に第3の板が挟まることもある。写真の標本では、中央と右のものでは、やや直径の大きな茎板の間に3本の筋が見える。左の標本ではもう1ランク細かい円盤が挟まっているようだ。茎部のみから種類を知ることは困難。

3 玉髄化したアンモナイト

15 モロッコ産アンモナイト Barroisiceras と Hemitissotia

 これについては、2022年9月17日と21日の当ブログで記した。そこに戻るのは煩雑なので、簡単に再録する。
⚪︎ Algouti, Ahmed, Abdellah Algouti, Fatiha Hadach, Abdelouhed Farah and Ali Aydda, 2022. Upper Cretaceous deposits on the Northern side of the High Atlas Range of Marrakesh (Morocco): tectonics, sequence stratigraphy and paleogeographic evolution. Boletín de la Sociedad Geológica Mexicana / 74 (1):1-19.(Marrakesh (Morocco) のHigh Atlas山脈の北側にある上部白亜系の堆積物: テクトニクス、シーケンス層序、および古地理的進化)
 この論文にHemitissotia dullaiとHemitissotia dullai (Karrenberg, 1935) などが出てくるが、それらに近い種類と考えた。
 標本は玉髄化していて(前の記事ではカルサイトとしたが、誤り)光を通す。

16 裏から光を当てたモロッコ産アンモナイト Barroisiceras Hemitissotia

 標本の表面に白い点があるが、何だろう? 透過光では他よりも光を通さない。白点の大きさがほぼ均一なのはなぜだろうか。