2002年アメリカ その5 生痕化石
2002 USA trip: Part 5. Trace fossils.
I found a large trace fossil, but it was too large to bring. We visited several locations along the Juan de Fuca strait.
3月10日午後、第一地点マードック・クリークで化石を探すが、私は見つけられない。一つだけ面白かったのは、大きな生痕化石で、海底の泥の層の中を触手が探し回った跡だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/76/45b6631f1e5306c0d7241deab444e81a.jpg)
5-1 第一地点の海岸 2002.3.10
5-1 Sea shore at Stop 1. 2002.3.10
5-2 生痕化石 2002.3.10
5-2 Trace fossil. 2002.3.10
こんなきれいなのはこれまでに見たことが無い。採集したかったが、50センチ以上もあってとても持って帰れるものではないので写真に収める。種類はズーフィコス Zoophycos である。あいかわらず小雨の中で、突然銃声がひびく。方向は車を停めてきた方であろうか。ジムも少し緊張してその方向を見るが、何も見えない。おそらく誰かが海辺の森でピストルを撃ったのかと思う。中年のカップルとすれ違うがちょっと会釈するのみ。ジムの言うには彼らも化石探しではないかとのこと。海岸の漂着物や貝のコレクターかもしれない。
5-3・5-4 樹木やケルプの茎が漂着している。2002.3.10
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/95/69a1aecb44cf7796c08d74fb231f17cf.jpg)
5-3, 5-4 Drifting ashore. wood trunk, kelp, and others. 2002.3.10
漂着物は木材の産出地なので樹幹や木片が多くほかにジャイアントケルプの茎というか芯が多い。さすがに本場だけあって、大きいのは長さが5メートル以上直径10センチもあろうかというベージュ色の茎があちこちにある。表面の黒いところが剥けているのだろうか。貝殻の方は全く無いと言っていいほどで、この採集期間中に数個しか見なかった。まあ高緯度地方ではこんなものかもしれない。なにしろここは北緯48.5度ぐらいで、日本最北端より高緯度。樺太の形を魚に見立てた尾の付け根ぐらいにあたる。だから、先客も漂着物や貝探しではない可能性が高いのだろう。対岸にカナダのバンクーバー島が見える。この間には幅25キロぐらいのファンデフカ海峡という海峡が東西に横切り、奥行約100キロも切れ込んでいる。この海峡は構造的なものとみえ、両側が直線的で内部に島は一つもない。当然深いのだろう。海軍港ポートタウンゼントが一番奥に位置しているのもこの関係だろう。潜水艦も通りやすそう。小雨の中で早く暗くなってきたので切り上げることになる。
Key words: Seattle Olympic Plotopterum Juan-de-Fuca Fossil Trace-fossil Zoophycos シアトル オリンピック山地 プロトプテルム ファンデフカ海峡 化石 生痕化石 ズーフィコス
2002 USA trip: Part 5. Trace fossils.
I found a large trace fossil, but it was too large to bring. We visited several locations along the Juan de Fuca strait.
3月10日午後、第一地点マードック・クリークで化石を探すが、私は見つけられない。一つだけ面白かったのは、大きな生痕化石で、海底の泥の層の中を触手が探し回った跡だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/76/45b6631f1e5306c0d7241deab444e81a.jpg)
5-1 第一地点の海岸 2002.3.10
5-1 Sea shore at Stop 1. 2002.3.10
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/31/167e9a84fd2d0b45420700338c8991b7.jpg)
5-2 生痕化石 2002.3.10
5-2 Trace fossil. 2002.3.10
こんなきれいなのはこれまでに見たことが無い。採集したかったが、50センチ以上もあってとても持って帰れるものではないので写真に収める。種類はズーフィコス Zoophycos である。あいかわらず小雨の中で、突然銃声がひびく。方向は車を停めてきた方であろうか。ジムも少し緊張してその方向を見るが、何も見えない。おそらく誰かが海辺の森でピストルを撃ったのかと思う。中年のカップルとすれ違うがちょっと会釈するのみ。ジムの言うには彼らも化石探しではないかとのこと。海岸の漂着物や貝のコレクターかもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/59/3e52d11c2333eedbd1d1f4927b882516.jpg)
5-3・5-4 樹木やケルプの茎が漂着している。2002.3.10
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/95/69a1aecb44cf7796c08d74fb231f17cf.jpg)
5-3, 5-4 Drifting ashore. wood trunk, kelp, and others. 2002.3.10
漂着物は木材の産出地なので樹幹や木片が多くほかにジャイアントケルプの茎というか芯が多い。さすがに本場だけあって、大きいのは長さが5メートル以上直径10センチもあろうかというベージュ色の茎があちこちにある。表面の黒いところが剥けているのだろうか。貝殻の方は全く無いと言っていいほどで、この採集期間中に数個しか見なかった。まあ高緯度地方ではこんなものかもしれない。なにしろここは北緯48.5度ぐらいで、日本最北端より高緯度。樺太の形を魚に見立てた尾の付け根ぐらいにあたる。だから、先客も漂着物や貝探しではない可能性が高いのだろう。対岸にカナダのバンクーバー島が見える。この間には幅25キロぐらいのファンデフカ海峡という海峡が東西に横切り、奥行約100キロも切れ込んでいる。この海峡は構造的なものとみえ、両側が直線的で内部に島は一つもない。当然深いのだろう。海軍港ポートタウンゼントが一番奥に位置しているのもこの関係だろう。潜水艦も通りやすそう。小雨の中で早く暗くなってきたので切り上げることになる。
Key words: Seattle Olympic Plotopterum Juan-de-Fuca Fossil Trace-fossil Zoophycos シアトル オリンピック山地 プロトプテルム ファンデフカ海峡 化石 生痕化石 ズーフィコス